あのにますトライバル

君の気持ちは君の中でだけ育てていけ。

ブログの言及文化とかの雑感

新年明けましておめでとうございます。新年早速インフルでぶっ倒れて療養中にこの記事書いてます。予防接種してたので熱はそれほど上がらず済みました。予防接種大事です。


そんで、この辺の話を自分なりにしておきたいなと思ったのでしておきます。「かつての繋がっていたブログ文化はどこ行ったのか」という話題だと認識して話を進めていきます。今回は体調不良のため超ぐだぐだ行きます。めっちゃぐだりましたが体調不良なのでぐだってるままの文章でいきます。

 

p-shirokuma.hatenadiary.com

 

azanaerunawano5to4.hatenablog.com

 

結論

ブログ文化は死んだとか消滅したとかじゃなくて、ネクストステージに入ってる。以前のものと変質しているので同様のものに見えないのかもしれない。


発端

シロクマ先生の記事では最初が「無知なお前らに最高のゲームを教えてやる(据置編)」ということだったけど、この増田も実は後乗り増田で、そもそもの発端はこちらの増田だと思われるのです。

 

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そこから何故か派生して次々と「お前らに教えてやる」と言いながらほぼ90年代カルチャーを列挙する増田がいくつか見られました。

 

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だからこの話は元々増田やTwitterで見られる「改変文化」なのだと思われます。改変の起きやすいTwitterでは様々な文がネタにされ、増田だと特定のワードをアナルだのパンティーだのにした改変増田がよく出回ります。記憶にあるところでは、一昨年、オタクが女性にオタク知識を披露して「へー(無関心)」「なんで? (殺意)」という増田が局所的に流行ったのを覚えている人もいるかと思う。あれと同じ現象です。そこでシロクマ先生がマジのマジレスをしたので今回のように繋がったのかなと思いました。

 

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ブロガーってなんやねん

で、ブログの話に戻ってくるといつも「そもそもブロガーってなんやねん」というところから自分は疑問に思ってしまうのね。なんやねんブロガーって。ブログ書いてる人は皆ブロガーなんか。ブログって言っても色々あって、写真だけ上げてる人も絵だけ上げてる人も1行日記の人もブログアカウント持ってるだけの人も、みーんな「ブロガー」でいいのか。何となく「ブロガー」って言葉には「長文書く人」みたいな限定したイメージがあるんじゃないかな。じゃあ増田で長文書いてる人も「ブロガー」でいいじゃんかって思う。


個人的に、発言する媒体で「ツイッタラー」とか「インスタグラマー」とかそういうのはわかるんだけど、「ブロガー」だけは何だかよくわからん概念なんだよね。同人界隈の「字書き」と同じカテゴリ。何故だろう、文章を書く人っていうのはそんなに自己を大きく見せたり自虐したりしなくちゃいけないのだろうか。


別に長い文章書くから偉いのかって言うとそういうわけでもなくて、短い文でもバシっと面白いことを言う人は面白いし、短歌や俳句を嗜む人は短文というか言葉を選ぶ勝負をしているわけで、長い文を書く人より優れている部分もたくさんある。たまに「こんなに長文書けてすごいですね」とか言われたり言っているのを見るけど、そんなにすごいことじゃないと思うよ。同様に絵が上手な人は自分のことをそんなにすごいと思っていないだろうし、何でもそれで表現している人はそれが「当たり前」になってるからそういう褒め方されてもピンと来ない人はまあまあいると思うし、逆にバカにされたと思っちゃうかもしれない。たまにそうやって他人を褒めてるつもりで「でも自分は出来ないダメ人間なんですよ」って自虐しちゃう人はなんか聞いてる方が居たたまれなくなるからやめて欲しいというのもある。


そんな中で「ブログを書く人とそうでない人の違い」をあげるなら、「話題を広げやすいかそうでないか」ではないだろうか。短歌の鑑賞会みたいな形式もあるかもしれないけど、とりあえず短い文章より長い文章のほうがたくさんの話題に広がりやすい。言及文化というのはそういうところから生まれたのかもしれない。


「言及文化」が消えたのは何故か

とはいえ、シロクマ先生の指摘するように以前に比べてひとつの話題でホッテントリまで埋めるくらいあーだこーだすることは確かに少なくなった。それを自分なりに少し考えてみる。


まず理由として考えられるのは風潮として「話題の共有できなさ」にあると思う。多様性が進んだと言えばカッコイイけど、悪く言えば「興味ない話題は見えないのと一緒」みたいなことになっていると思う。「ああ、あれ流行ってるよね」じゃなくて「何それ?別に興味ないし」で受け流すみたいな、そんな感じ。ホッテントリにあるブログの話題なんてそもそも他人事で自分事として長文に落としこもうなんて言うのが物好きのすることで、それを読んでもらおうなんていうのはとんでもない酔狂のすることなんだろう。


それと「他人の言説に言及する精神的コストが増大した」というのもあると思う。やはり悪く言えばシロクマ先生の言う「言及文化のあった時代」は村的なところがあって、ある程度の村人同士の信頼関係があったからこそ成立していたのが言及文化なんだと思う。あざなわさんがよく言うところの「ネット上のプロレス」が成立していたというか、お互いがお互いの様子を知っているからこそ言及できたし、面識のない人でも「お約束」をある程度理解して話を始めるので安心して話を聞くことが出来た。距離感で言えば隣の学校の同じ部活動の仲間くらいのところがあって、共通の話題や手のうちの見せ合いなんかは2020年現在に比べたら容易だったと思う。サードブロガーなんて言ってた頃もそうでしたね。


時は下って2020年。「よく知らない人、気持ち悪い」*1というパワーワードが登場した辺りから色んな意味でどんどん「知らない人」が増えてきた。言及する話題を知らない人、有名な書き手を知らない人、適切な距離感を知らない人、そもそも自分が何者か知らない人、などなど……知らないんだから言及なんかしてる場合じゃねぇ。1から勉強するのも超ダルい。

 

はてな村奇譚上

はてな村奇譚上

 
はてな村奇譚下

はてな村奇譚下

 

 

今更「はてな村忌憚」を読んでもそもそもメタな用語が多すぎて2020年現在だと完全にわかんないネタも出てきた。「旅籠屋参謀本部」は当時ガチで笑い転げたけど、当時の空気がわからない人には本当にわかんない。最近漫画紹介をしてる魔理沙アイコンをブコメで「誰この人、有名人?」と言っている人もいたし、そもそも魔理沙ってキャラは何?という人もいるだろうし、既に故人も何人かいるし、時間というのは残酷だと思う。たかだか5年かそこらの話なのに。


話がズレた。とりあえずまとめると、ブログに言及するっていうのはある程度の信頼関係とお互いの知識量や手の内が釣り合っていないと難しいんだと思うのでその辺がバラバラな最近だと成立が難しいというところだと思うのです。


言及文化の途絶えた世界で

シロクマ先生は記事の中で「はてなブックマーク上で言及一覧が消えたことも言及文化衰退の一因ではないか」と述べているけれど、これは実は逆で上記のような理由から「言及文化が衰退したから需要のない欄を消した」のだと自分は思っている。


はてなブログの新着一覧が消えたときも反対の声はあったけど、はてなの運営曰く「おめーら使う使う言ってるけどアクセスしねぇじゃん!やっぱ消すぜよ!」ということらしいので運営にも言い分があるのはわかる。言及一覧もそんなところじゃないのだろうか。たまにぼーっと見ているのが楽しかったので個人的に好きだったんだけどね。

 

トップページのリニューアル後、特に新着エントリーについては参照しているというユーザー様の声が多く寄せられたため、ページ自体は削除せずそのままの形で残しておりましたが、1年を経過し、実際にはアクセスがほとんどなかったこと、またその多くがボットなど機械的なアクセスであったこと、スパムや不適切な投稿を排除できていなかったこと、新規エントリー数の増加により本来の役割を果たせていなかったこと、といった従来の理由に加え、このページから取得した情報をもとに機械的に読者になったりスターをつけたりする迷惑行為に利用されるようになっていたことから、ページ自体を削除することといたしました。

トップページのリニューアルにともなって廃止していた「新着エントリー」などのページを削除しました - はてなブログ開発ブログ

 
そしてこれはついでだけど、今のはてなブログのグループ機能は死ぬほど使いにくい。あれ活用させる気ないだろうってレベルで使いにくい。どう使いにくいのか具体的な改善策が思い浮かばないくらい使いにくい。とりあえずグループ作った後いつまでも作成者に新規のブログが加入したことを通知しなくてもいいと思う。というか、あの通知いらない……。


そんでこれは個人的な経験談だけど、随分前に「もっといろんな人のブログ読みたいな~」くらいのノリで新着記事とかホッテントリ新着とかから適切に頑張ってるブログに「いいね!」みたいなブクマをしてたらその後固執されてめちゃくちゃ粘着されたりしたので上記の「言及文化には信頼関係と距離感が大事」っていうのは本当に必須事項なんだろうと思う。


言及する対象をある程度ウォッチをした上で「この人にはこのくらい言っていいだろう」みたいな人間関係の距離感みたいなのが真面目に大事になってくる。この過程をすっ飛ばすと起こるのがいわゆる「学級会」で、よくある同人トラブルの学級会の大部分はこの辺の信頼関係や距離感の問題に集約することができると思う。

 

またぞろ「互助会」

そもそもあざなわさんが記事で指摘する通りはてなブログの記事がホッテントリに載ること自体が減ってしまった。それもこれもいわゆる「互助会」のせいなんだけど、これらの話は過去されつくしているので過去に書かれたアーカイブをそれなりに読んでから自分の感想を持ってもらいたいと思う。「言及文化」についてもそうなんだけど、ある話題について言及するにはそこにたどり着くための先行研究をある程度踏まえておくっていうのが大事になってきて、その辺が新規参入のハードルを上げていると思う。何を書いても「もう見た」になっちゃうしねぇ。


すげー簡単に「はてなブログ互助会騒動」の歴史をまとめるとこんな感じ。

①最初期は友人に頼んで(?)新着3userを狙っていたブログ主が「それはヤラセだ」と糾弾されるなどしていた。当時互助会というワードは頻出せず。

②ブログマネタイズ勢がはてなブログに進出。悪意があるのかないのかよくわからない相互ブクマが流行る。この頃互助会というワードが使われるようになる。

③「みんながそうやってるから」と無意識に相互ブクマをする勢力が登場。いわゆる「参考になります!」などの互助会構文はこの辺から生まれる。

④この頃から好意的なブコメを付けただけで悪意ある「互助会認定士」が登場し、ブロガーVSブクマカみたいな訳のわからん争いが生まれる。

⑤何世代かに渡ってコンテクストが断絶し、③と④を何度か繰り返す「学級会」が起こる。


ここまでまとめてわかったことは、この「互助会」というワードひとつ取ったとしてもコンテクストの断絶は進行していて、この瞬間に「互助会」という話題を知ったとしてもそれについて調べることは容易ではないし、変な印象で一席ぶちかまして怒られることを考えると語れることは何も無い。だから記事にもしないし、もちろん言及もしない。そんなところだろう。


ここでは互助会を例にあげたけど、他にもいろんな事柄で「これは言及していいんだろうか」ということはあると思う。そんな時ブコメでリンチみたいなことを恒常的に見ていれば「言及しようかな」と思えないことはあると思う。それでも言及してくるガッツのある奴は今すぐ言及してきてほしい。慣れれば石をぶつけられるのも痛くない当たり方があるから平気だよ、ほら(ホラー)。


長文文化は死んだ訳では無いが死んだようなもんか

そんな感じで雑感として言及文化は怖いし動線も整わなくなったし上記の記事で指摘されている通りメリットもないしで衰退していった感じだけど、じゃあ長文文化はどっかに行ったのかと言えば、そうでもないと思う。

 

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ここで少し触れたけど、この中で紹介した「はてなブログはてブ」と称するところは長文中心の文化が中心にあると思う。過去の「はてな村」とは違うけど、古来からあるアイドル文化やオタク文化の文脈が根強く残っている。何故かはてなブログでは以前からジャニオタを中心とするアイドルブログが多く、そこから様々なオタク趣味の熱情を綴るブログが結構ある。


今回の記事を書くに当たって久しぶりに「note」のトップを覗いたら「noteの感想を書こう」とかハッシュタグで繋がりやすくなっているとか、はてなが抱える「新規参入が難しい問題」をクリアしている感じがした。こりゃみんなnoteに流れるわ。オープン当初のnoteしかわからなかったので「なんで今更note?」と思っていたんだけど、はてなはオワコンって言われてもしゃーない気がしてしまった。でもブログ編集画面のUIははてなブログが圧倒的に好きだからよっぽどの事がない限りどこかに行ったりはしないと思う。


ただ、はてブでもnoteでも言える話なんだけど、記事あたりの文章量や文字数は確かに多いんだけど「かつての村祭りのように議論のできる文章か」と言われたらそうではないんだよなあと思った。文章というより箇条書きで書き連ねていったり内にこもったりという感じの文章で、「私のことを見て、分かって、納得して」という感じはない。どっちかというとケータイ小説の文脈だったりTwitterの「長文スクショ」の文化に近かったりする。


もちろんどっちが優れているとか劣っているとかそういう話ではなく、同じ「長文のブログ」でも性質が違う文化だと注目もされないしもちろん認知もされない。Twitterを覗けば「誰々さんのはてブエモい」「誰々さんのnoteの超ファンです」みたいなツイートはたくさん見る。そこに以前の言及文化のようなものは存在しないし、こちらの存在を認知するようなこともないだろう。ただ、以前の「ブログ文化」というものを継承しているのは間違いないと思う。そんな感じですかね、はい。


まとめ

言及しようにも言及する対象とか範囲とかそういう面倒くさいことが重なって新規参入が難しくなったのはあるよね。あとブログ文化自体はしばらく消えないと思うから大丈夫じゃないかな。そんなところ。


最後に

「長文書けないから書かないよ」「文章下手だから」と言う人をよく見るけど、英語と一緒で話し始めれば意外と喋れたりする奴なので苦手意識ある人ほどこっそり文章書けばいいのにと思う。あと訓練としてお気に入りの文章を書き写すのは真面目にアリだと思う。理屈は説明しても難しいと思うので、考えるな、感じろという感じでやってみて欲しい。新年の新チャレンジに文章書くのにトライしてみよう。おわり。

 

*1:どんな意味なのかは各自ググッてください。

そこそこあっと驚く2019下半期増田アワード 不安になる1user編

恒例の1user記事です。例によって前置きなしです。どうぞ。

 

選出のポイント

・2019年7月1日~2019年12月23日までに「不安になる」タグがあり、選者しかブクマがついていないもの(1user)を選出。

・消えてない。

・不安に思う心情が具体的で共有されやすい。

・ネタとして瞬発力がある。

・何を言っているのかわからない。

・そして選者は唐突な下ネタに滅法弱い

 

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ガチの愚痴だ。くわばらくわばら。

 

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真ん中の連がちょっと冗長。

 

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そんなに謝りながら暮らしていると辛くなるよ。

 

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ポパイのFCゲームのことかと思ったら違うね。

 

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勃起野郎という冒頭から想像も出来なかった世界が広がっている。

 

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ざるラーメンのラーメンが足りなくなった時どうすればいい?という増田のトラバ。

 

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タチコマが増田にいる。

 

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尿道責めかしら。
 

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どこに??

 

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その考えが役に立つ日が来ないことを願う。

 

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夏だからだよ。
 

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いいハゲもいっぱいいるよ、多分。

 

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発達障害とか関係なく「自活できない」っていうのは本当に問題。個人的にコンビニ人間の主人公は生存はできているけど生活はできていないと思ってる。

 

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飽きるのが早すぎ。

 

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高性能なのかな?

 

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多分そう簡単に閉鎖にならないから吐き出して欲しい。

 

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熊の問題と増田の話題は関連しているようで実はあんまり関係なくて、勝手にテレビの家族の心情を理解した気になって正しいと言ってしまう増田がものすごく心配になる。

 

anond.hatelabo.jpおう、シゴキメイトがいるんだよな。 

 

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マジレスするとケツを見せたくないからなのかもしれないけど、チャックが皮や毛を巻き込んで集中できなさそう。

 

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買わなきゃ。

 

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なんてヨコシマなんだ。

 

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近所に最近タピオカ屋出来たけど、世間話で「いつまで持ちますかねぇ」がみんなの総意だったのは笑った。

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それポジティブ思考ちゃう、現実逃避や。

 

anond.hatelabo.jp推しがどうの以前に離人感がちょっと怖い。

 

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はてな匿名ダイアリーなど最大の理不尽だと思うのだけど。
 

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マイケル・マイヤーズに来てもらおう。

 

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お前のお父さんはかわいそうだな。

 

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トラウトマン大佐「戦争は終わったんだ!」

 

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共産党とゴリラとマーマイトと一緒にされる南十字星

 

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分泌物はみんな汚いんやで。

 

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ガチな愚痴。よっぽど嫌だったんだね。

 

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自分を愛してあげて欲しい。
 

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免許、返納したよ……多分。
 

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約分ができない夢、嫌だ。

 

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献血ポスターよりひどいポスターですわ!

 

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コレはトラバが神がかってるのになんでトラバ消したん?

 

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商売以前にいろいろ生活面は大丈夫なんだろうか。

 

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おちんぽ増田その1。トラバでバッサリおっさんと斬られてるのウケる。

 

anond.hatelabo.jpおちんぽ増田2。「おちんぽはめはめ」ははずかちぃ!

 

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おちんぽ増田3。個人的にもっと真顔感溢れる増田がよかったけどこれはこれですごくいい。

 

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「セックスからの解放」はフリーセックス系のSF小説なんかではよくある話だけど、この増田が書くと下品な感じがするのは何故なんだぜ。あと直前の増田と合わせて読むと味わいが倍増。

 

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配偶者は何をしているのだ。

 

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調べたら咳止めも用法しだいでは覚醒剤みたいな作用があるんだな。やめなさい。

 

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夕文物も不安になるけど、保険屋からのお知らせも見れないほど疲れてるなら休んだ方がいい。

 

anond.hatelabo.jpベタだけどすごいねぇ…。

 

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「王様は死んでる、死んでるぞ!」

 

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とりあえず寝ていればいいよ。いっぱい寝てから考えよう。

 

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逆に東日本の人なので増田に言われて調べて見たら西日本では主だった骨だけ拾って残りは火葬場に置いていくんだってね。知らんかった。ちりとりで灰まで掬って骨壷に入れるもんだと思ってた。

 

anond.hatelabo.jp「割とみんな」というのはどういう調べ方なんだろう。


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いくら貰ったら人を殺せる?という増田についた改変。更なる改変もある。

 

まとめ

今回はノミネートは105、そこから絞って50本に厳選しました。前回の116から数えると少なくなった印象です。そして前回より消された増田も少ないので「不安になる増田」自体やっぱり減っているのかな。それとも観測範囲が狭くなったかな。

 

次回はオリンピック直前スペシャルなんだけど、現時点で来年の夏頃はちょっと忙しくなる予定なので増田漁り自体規模縮小しなくちゃいけないかもしれないのでここまで大体的にできないかもしれない。でもできれば楽しいのでやりたいですね。それではまた次回の増田アワードでお会いしましょう。良いお年を。

 

その他の増田アワードはこちらから

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そこそこあっと驚く2019下半期増田アワード 不安になる編 年末特大号

ジングルベル、ジングルベル、聖夜が街にやってくる。さて、クリスマスと一緒に今年の不安になるアワードのお時間がやってきました。増田アワード本編のボリュームが少なかったので今回は不安になる編を充実させました。

 

「不安になる」とは

匿名掲示板だろうが何だろうが大体文章を書くときは何か言いたいことがあるので書くものです。それなのに文章の要旨が掴めないということがあります。(中略)読んだ後「あれはどうなるんだろう」とか「意味がわからない……」など自分の軸がぐらぐら動くような気分になる増田です。

まったく輝かない2017年の増田アワード「不安になる編」 - あのにますトライバル

 

選出のポイント

・2019年7月1日~2019年12月23日までに「不安になる」タグをつけた増田から選出。

・基本的にブクマ数に左右されず、個人的に不安になったものを選ぶ。

・2019年下半期で話題になったものもできれば選び、振り返りとする。

・なお選者は唐突な下ネタに滅法弱いものとする。

 

日常の理不尽部門

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選)本当に隣の建物の子なんだろうか。あと夜驚症とかあるし、夜泣き自体はそんなに珍しくないと思う。

 

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選)バナナがまずいって確かに経験したことない。怖い。

 

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選)お、追い剥ぎにあっただけのオッサンかもしれないじゃん!

 

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選)怖い。引っ越せ。出家してる暇ないぞ。

 

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選)やめろ。

 

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選)真偽はともかく、本当ならめちゃくちゃ怖い話でもある。

 

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選)ブコメにも書いたけど、夜遅い時間に明らかに部屋着でフラフラしている老人たまに見るんだけど、どうしたらいいんだろう。下手に声を掛けてトラブルになるのも嫌だし、かといって即警察というのも困ったもんだし……現時点で見かけた地点と時刻を控えておくくらいに留めている。

 

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選)トラバも意味深で一体どういうことなんだってばよ。

 

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選)増田には時折ヤバい奴の目撃報告が出てくるけど、こいつはレジェンド入りさせていいレベルでヤバい。実際見かけたら当事者でなくても鳥肌もんだわ。

 

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選)このお母さんにSNSを利用させてはいけないと本能が叫んでいる。ニュースアカウントにクソリプかましたり有名人アカウントに特攻しかねない。

 

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選)リアルな病気の話は不安になるが、こちらも為になる情報でもある。増田は無事生還してよかった。

 

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選)この増田が最後に感じた感情は「不安になる」タグの感情と大体一緒です。

 

短文部門

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選)お葬式って案内だして勝手に来るものだと思っていたので招待状とか出す地域があるのかしらと検索したら案内状は出すとか法事や法要などの会合の出欠はとるみたいなことはあったけど、結婚式みたいに招待状とか出すところはさすがになさそう。自分の常識がグラグラしてくる。

 

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選)輸入肉にしても安い。一体何の肉なんだ。

 

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選)宇宙は静かなのに何故宇宙に含まれる地球はうるさいのだろう。

 

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選)日光!次は日光に行って!そんで夜景だったら函館に行って!!

 

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選)「ゴランダム高原」でググるとこの増田しか出てこないのでゴランダム高原とは一体どこにあるのだろう。

 

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選)ただ一面に立ち込めた増田の朝のトラバの海 オッサンばっかりのうっすりと黒いソコから勇ましく罵声がなるなる ゴミゴミと

 

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選)増田「もしかして」増田友人「私たち」「「入れ替わってるー???」」

 

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選)野生の日暮熟睡男だ。オリンピックは来年だぞ。

 

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選)「そこには探している完全な自由があって僕には名前もなくて僕は誰かで」あっ(察し

 

やるせない部門

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選)既に古典になろうしている「十億アクセスの彼方に」が現実になっている。個人的にそういう個人の漫画をありがたがっている人達も同罪だと思ってる。

 

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選)これはつらい。生来の性質に加えて高齢になるにつれてそういった傾向が出てきやすいらしい。ただ「騙してお金をとる詐欺に気をつけてね。ある日突然痩せる薬があるよって言われたら買う?」と尋ねたら「買う!」と即答した子がいたので(実話)騙す騙されるではなく、話を聞けるかが問題なのだと思う。

 

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選)切迫早産のサイトよりももっと別のこと心配した方がよさそうな増田。サイトより主治医から直接話をしたほうがよいのでは……。

 

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選)中学入試のせつない現場。一般論だけどお母さんがキャパオーバーになってるというか、全部お膳立てしているのがよくないと思うのである程度子供に任せて多少痛い目を見せた方がいいと思うけど、そんな言葉も届かないのがキャパオーバーの怖いところ。さてこの年の瀬、増田は穏やかに暮らせているだろうか。

 

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選)増田の中では自明のことなんだけど、外から見たらかなりとっちらかっていてそれに気づけない増田がちょっと可哀想になる。

 

下ネタ部門

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選)個人的にめちゃくちゃ好き。どんな顔して書いているのとか考えると本当に好き。愛おしいキンタマハンター。後の増田のトラバに出現したのも含めて大好き。

 

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選)結局なんの曲なのかわからんし、そんなことどうでもよくなる。

 

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選)フェラしながら増田しているとこうなるぞ

 

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選)平日9時5時でずっとヤリ続けるということは、増田の仕事は何なのだろう。それよりも増田は一体何者なんだろう。

 

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選)世界がかかってるんだから一晩くらい我慢しようぜ……。

 

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選)トラバやブコメでも散々言われてるけど、そういう世界ならそういうところに運び込まれるんだるし、美人認定はどう行われるとか気になるところはあるし、いろいろガバガバで世界に入り込めない増田。

 

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選)ただの誤字にしては力強い誤字だと思う。笑う度にズボンがポロンと落ちるのギャグ以外の何物でもない。

 

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選)どすけべで変態という割にはぬいぐるみの衆人環視がめちゃくちゃ恥ずかしい。つらい。

 

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選)ぎゃああああ!!

 

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選)多分「チンチンに毛が生えてないでしょ」と言いたかったのだと思うけど、肝心なことを忘れたせいでとんでもない文に。

 

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選)女子社員の陰毛とは限らんぞ……???

 

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選)勢いだけで全く意味がわからないんだけど、これは「考えるな、感じろ」の文なんだと思う。書こうと思って思いつく類の奴じゃない。何者だ。

 

不安になるif部門

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選)来なくていいよ。

 

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選)テラフォーマーズ(未読)みたいな話なのかしら。

 

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選)自分の体は大事にして欲しい。

 

難解部門

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選)何故もっと早く気がつかないのか。怖い。

 

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選)何が一週間ぽいのかよくわからなかったけど、発音がそうなのね。いきなり何が始まったのかと時が止まる増田。

 

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選)ごせんぞ様的な人って誰だろ?ばーちゃんとか?

 

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選)何の使用感かというのは実際に増田へ飛んでみて確かめて欲しい。

 

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選)多分ドラえもんの日記のように意味は無いんだろう。でもこういう増田には惹かれてしまう。

 

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選)何かに似ていると思ったら最近話題になった谷山浩子の「ドッペル玄関」だ。出られなければ中にいる、出られる人は入れない。

 

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選)トイストーリーみたいな物悲しさがある。過去にかわいがっていたしまじろうがお別れに来たんだよ。

 

文学部門

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選)個人的に大好きなんだけど、どう展開していいのかさっぱりわからないので誰か展開してほしい。

 

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選)2019増田にノミネートしたかったけどこの増田の性質的にはここに入れるのが一番という結論に達し、ここに載せている。

 

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選)キョウチクトウでバーベキューの串にして人が死んだエピソードは子供の頃何かで読んでめちゃくちゃ怖くなった記憶がある。

 

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選)一体増田はどこからこれを書いていて、どこにこれを伝えようとしているのか。とりあえずPanasonicがこの世界にもあるんだろうというところがキモだと思う。

 

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選)真面目にどういう顔してこれを書いているのか気になる。前述した天狗や壺のほうがまだ何故か理解出来る気がする。人類には早すぎたのかもしれない。もしかしたら地下生活者なのだろうか。

 

まとめ

今回はいつもならもう少し厳選するところですが、前述の通り少し多めに選びました。前回は「不安になるの数は年々少なくなっている」と書きましたが、その傾向はやはり見られると思います。そもそも増田で怪文書といえば内部告発のようなものであって、意味がわかりそうでわからないワードサラダのようなものを指すわけではなくなってきたところにも時代の変わり目を感じるのです。それではいつもどおり、次回は「不安になる1user編」でお会いしましょう。

 

その他のアワードはこちらから

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あっと驚く2019下半期増田アワード15選

令和元年もまもなくおしまい。そんなわけで今年の増田を振り返っていきましょう。BGMとして第九の第四楽章がオススメです。

 

例によって例のごとく、何らかの基準があるわけではない好き勝手なセレクトなのでご容赦ご勘弁願います。なお上半期編はこちらからどうぞ。

 

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トラバ大賞

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 評)元々の増田は「みんな前世ではどんな最後だった?」という平凡なアンケートものだったのを昇華しきった素晴らしい増田。元増田がアンケートタイプなので比較的多いブクマが集まっていたのに対してこっちにはあまり注目が集まらなかったのが残念で仕方がない。

 

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評)更にくだらない増田の解説を全力で行う増田もさそりアーマー効果*1でかなりポイントが高く、とても熱量が高くて前者と合わせて歴史に残る傑作になると思う。

 

とりとめない賞

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評)その始まりから予想も出来ない着地点が見事。何かを書こうとして書いていたらこの着地は絶対有り得ない。そしてこういうタイプの文章は今やネットで読めるところはそうそうないと思う。

 

全裸賞

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評)こういうヴィジュアルがパッと出てくる増田は心に残りやすい。そもそも覆面してるんだから全裸とは言わないのではないかとか裸で何が悪いとかそんなことを考えてしまう。インパクト勝負増田。

 

アオハル賞

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評)セクハラ的な内容もあるけど、男子校高校生のいい意味でアホな感じが滲み出ている増田。エロ漫画の効果音係は一番盛り上がっただろうな。ここだけでも印象深い増田。こういう系の話だと「修学旅行の夜に天下一武道会が開催されその後正座」という話が今のところ個人ランク最高一位だけど個人的すぎる話だなこれは。

 

ポエム賞

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評)匿名故か、増田には性体験の告白がとても多い。個人的な好みになってしまうが、珍しい性体験の話も好きだけどこういう素朴な頭を使って書いていない文章に惹かれてしまう。セックスのドライブ感が溢れているからだろうか。

 

流行語賞

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評)1発ネタの短文増田なんだけど、決済音の引き笑いがリアルに想像できる躍動感に溢れる増田。「〇〇ペイ」が流行語になったことだし、もっと評価されていいと思う。

 

頑張ったで賞

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評)「片付けができない女」とか言われて久しいけど、こういったメンタルの不調で片付けを中心とした生活ができなくなるというのは恐ろしい。そして「料理はやればやるだけレベルが上がる」というのは間違いないと思う。味音痴やメシマズを除き、料理に自信の無い人は大体スキル不足だったりすることが多い。これは片付けにも言える話で、自転車に乗る練習みたいなものだと思う。増田は今は回復したのだろうか。

 

令和の時代到来賞

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評)ここの評を書くのに3回くらい読み返したんだけど、まるで何を書いていいのか検討もつかない。それほどここに書いてあることは衝撃的だし、もう「読め」というしかない。変わったセックス枠にしておくには勿体ない怪作。

 

旅日記賞

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評)本人がカクヨムにも掲載したということから増田アワードに載せることを迷ったけど、内容は文句なしでここに載せたいものなので載せる。内容はぶっちゃけ全裸とかあまり関係なく外国の風俗記として読んでも面白い。最近流行りのサウナ道の体験記としても興味深い。

 

ライフハック

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評)この根拠の無い自信は素晴らしい。そりゃ感じられないより感じられる方が人生は豊かになるだろう。だからと言って乳首を開発すれば人生が豊かになる訳では無い。人生はむずかしい。

 

キッズ賞

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評)特にオチがないところがとてもいい。増田には変な告白をするようなタイプと何気ない日常をうまく切り取るタイプがあって、これは後者のいい例だと思う。だけどそういうのは地味だからあんまり目立たない。積極的にそういうのを選んでいきたい。

 

まなび賞

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 評)とりとめがないのだけど、学問に向き合っている姿勢が見て取れる増田。派手か地味かと聞かれたらひたすら地味な増田なのだけど、10年後に読み返すならこういう増田の方がいい。

 

モシモシ賞

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評)おそらく本文が半角4文字で1000userを超えるというのはもう二度と出ないのではないだろうか。個人的な話になるが、この増田を見つけた日にキウイフルーツが爆発するというどうしようもない出来事があって超落ち込んでいたところにこの増田を見つけて超幸せになれたのでこの増田には感謝している。個人的にも下半期のナンバーワンを送りたい。

 

マドレーヌ賞

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評)この勢いの文章はなかなか見かけない。まず誰に語りかけているのかわからないし、誰の話をしているのかも読んでいかなければわからない。それでいて食べ物と密接に絡み合った家族の記憶が増田の中だけで徐々にほぐれていくような、でも読者は完全に置き去りというスタイル。「失われた時を求めて」の冒頭のような心象鮮やかな増田。

 

ヒストリー賞

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評)タイトルにある某氏の話にとどまらず、本当にインターネットコミュニティの黎明期からいろんなことを見てきた人の証言として貴重。2019の締めくくりとして読み応えのある増田になっている。

 

2019年アワードまとめ

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上半期ではこの人魚増田をナンバーワンにしていたけど、📞🐘と対決させたときに📞🐘のインパクトにはちょっと叶わないかなと思うので個人的2019ナンバーワンは📞🐘です。というか、増田史上にも「最短文1000user越え」という点で📞🐘はしばらく残ると思う。

 

でもなんで📞🐘ごときが1000user越えをしたのかと言えば、昨今の増田の情勢に一因があると思われる。特に献血騒ぎの頃から増田には常に言い争いをするだけの場になってきていて、ちょっとクスっとなる増田が減ってきてると感じていたところにちょうど📞🐘がすっぽりハマったという感じだと思うのです。

 

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最近は増田の利用層が変化してきているという話もあり、いろんな話がバリエーション豊かに入ってきているかと言えば実はそんなことはなくて「喧嘩」が増田の基本になっていることは嘆かわしいことだと思うのです。そうなると誰でもクスっと来たりグッと来るようなものを探すと下ネタか猫になってしまう。個人的に献血騒ぎのようなことが持ち上がると確実に増田の雰囲気が悪くなるのでやめてほしいです、というか増田とブコメでずっと喧嘩しているヤツらは自分のブログでやれよって思っちゃう。思っちゃうけど、多分「ブログでやれ」っていうこと自体が既に時代遅れになりつつあるんだと思う。個人が個人を保ったまま長い文章を書くことはカッコ悪いことという認識が少しずつ広まっている気はする。その辺が「長文失礼」に込められている気もする。

 

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増田をじっと見ているだけでも何となく時代の流れみたいなのを感じる。これが令和なのか。令和とは一体どういう時代になるのか。不安になったところで次回は「不安になる編」です。梅を見ながら待っていてください。

 

他の増田アワードはこちらから

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*1:2014年に「夢の中で童貞喪失した」という増田についていた「俺はさそりアーマーに殺される夢を見たな」というトラバから。元増田の熱量に相反するようなすごくどうでもいい返しが増田愛好家の中でレジェンドとなっている。

面倒くさい私見

面倒くさいけどとりあえず私見

 

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以下こっちは元増田。

 

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以下こっちはトラバ増田。


総合見解

面倒くさいから七並べでもしようぜ。


以下読まなくていい本文

元増田の悩みは「差別」と呼ぶには範囲が広すぎると思う。差別と括るには後輩女性と比べて不利益を被ったり無視されたりといったマイナス要因を並べないと厳しいと思う。身も蓋もないことを言えば要は「私も特別扱いしろ」*1ってことなのでこれは業が深く、差別というより個人的な嫉妬の可能性が高いと思う。それを先輩に責任転嫁しているように読めるため、非難が集中したと考える。


ただ、ここに書いたことはあくまでも「元増田」から読み取れることなので元増田の文章の外に酷い扱いを受けたとかそういうことがあればそれは「差別」になると思うけど、その決定的なエピソードがないので「差別」と呼ぶには躊躇いを感じてしまう。


個人的に興味があるのは、その後元増田はその後輩や先輩にどう接してきたかってことかな。そういう気持ちを抱いて元増田はフラットに接することができたのだろうか。もしそこでモヤモヤを抱えて無意識に嫌な態度を出してしまっていたならそれは元増田も同じ穴のムジナだと思う。「それでも私はそんなことおくびにも出さずフラットに過ごしました」というなら、誰も何も言うことはできない。つまりは「お互い様」なんだよねこういうのは。


「お前に何がわかるんだ、私は辛かったのに」と思うかもしれない。それと一緒で、元増田の気持ちだってわからないし緊張しちゃった先輩の気持ちだって不当に扱われて不服かもしれない後輩の気持ちだって元増田にはわからないし、文章を読んだ私たちも文章からわかることしかわからない。わかってほしかったら「そんなもんか」と突き放すのではなく、言葉を尽くさないと伝わらない。


はてなではしばしばこれと似た話が発生する。もしこの元増田が男で「俺が先輩から軽んじられたのはKKOだからだ」という増田だったら目も当てられないフルボッコだったのは目に見えるようである。この場合男性と女性の立場の非対称性があるので完全に入れ替えることは不可能だけど、似たような趣旨の増田だったら「自意識過剰」「身なりを清潔にしろ」「その僻み根性を女性は感じているんですよ」「後輩に八つ当たりするな」となりそうなものである。おそらく今回の増田の反応より苛烈なものが返ってくるだろう。


それを踏まえてキツすぎるトラバ増田のほうへ目を向けると、キツすぎて目も当てられない。元増田の文章の添削と言ってもいい。ぶっちゃけこんなキツい言い方をされたのは元増田の文章がよくなかったのが最大の原因だと思っている。


しばしばネットで叩かれる文章には特徴があって、そのひとつに「俺悪くないよなメソッド」というのがある。これは個人的に命名しているものなんだけど、よく読むと元増田の文章にはこのメソッドが見え隠れする。実際文章を解体すると「気持ちのすれ違い」レベルの話なんだけどそれを「差別」という言葉で括って大袈裟にしてしまったのが最大の敗因。個人的に差別という言葉を使わずに「態度を変える」だったらブクマ数は半分以下で「そういうこともあるよね」「ドンマイ」というレスも多く変なトラバもつかなかったと思う。


なんていうか、元増田の文章というか思考には思考にはどこまでも自分しか存在していなくて他者の存在が感じられない。多分それは元増田の性格でそのせいでいろいろ苦労しているところもあるんじゃないだろうか。実生活でもこの増田の反応みたいなことを貰って悩んだこともあるかもしれない。元増田に言えるのは「これからは与えられることだけじゃなくて与える視点に立って欲しい」っていうことかな。かつて悲しい思いをした元増田を生み出さないことがこれからの元増田の使命だと思って欲しい。


そんでトラバ増田は残念なことに言葉を選べと思うところはあるけど、明らかに間違ったことは言ってないと思う。だから「正論」と括ったけど、正論だからと言って正しいわけではない。特にこのような人間関係の話に正解もクソもない。だから人間関係は難しい。「差別」にも「ちやほや」にもグラデーションがあって、文章から読み取れる濃度と元増田の気持ちの濃度が一致しなくてエラーを吐き出した感じだろうか。


問題はそれを「トラバ増田の言う通り!」というブコメが異常発生したところにあると思う。「この増田の言う通りだ」「モヤモヤがスッキリした」などというブコメが予想外に膨れ上がり、元増田のブクマ数の2倍近くになっている。


このことからわかるのは、人々は個人の愚痴じゃなくて自分の中のつじつまや物語を大切にしたがるってことだと思う。匿名で文字だけの存在に人間性を求めてヨシヨシするのは結構難しい。やはりある程度自分と同化して物語を消化しようとする。そうすると元増田の記事の場合、「素敵な人の前でドキドキするのも差別と非難されなきゃいけないのか」って、反発は仕方ない。だけどそれはやはり元増田のブコメやトラバでやるべき話で、トラバ増田を読んで「その通り!」というのもなんだかなぁという印象。

 

個人的には全ての差別の解消なんて不可能だと思ってる。前から言ってるけど見た目怖いオジサンでもナイーブな面があるだろうし、吹けば飛ぶような女の子でもものすごく芯が強いかもしれない。でも人は見た目に引きずられる。もうこれはある程度諦めて、でも理想くらいは持っていたいよねというスタンスでいるのが一番ストレスがないと思う。これは元増田にもちょっと潔癖なところがあるトラバ増田にも「その通り!」と思ってしまった人にも言える話だと思う。大事なのは第一印象よりその後の信頼関係だと思うので。


まぁ好きな増田をブクマすりゃいいと思うし、誹謗中傷にならない程度に好きなブコメすりゃいいと思うんだよね。だけど今回めっちゃ星をもらってもそんなに嬉しくはないし、どうせならトラバ増田と同じ趣旨の事書いた元増田のブコメに星が欲しかったとか余計なことを考える。そういう嫌な気持ちって半分くらいは自分の中との戦いだからなぁ。


確かに元増田の文章にはツッコミどころや隙がありすぎる。しかし、それを暴露されて果たして元増田は幸せなのか。以前も似たような記事があったけど、それも含めてトラバ増田も似たような状況を乗り越えてきてマッチョなことを書いてる可能性は高いと感じている。あんだけ強い言葉を使うならトラバ増田は自分のブログでやればいいのにとは思う。多分一部でカルト的な人気を誇るに違いない。トラバ増田は今すぐブログを作るんだ。


そう考えて、もしかしたらトラバ増田も普段からこんなキツい正論吐いて嫌がられているかもしれないなとか思った。「それを言っちゃおしまいよ」がわかんないから優しい気持ちであったとしても誤解を生む。だから次はそんなトラバ増田が理路整然と愚痴を吐き、「いや、そういうことじゃねえよ」というレベルであーだこーだ言われてみたらいいんじゃないかな。もしかしたらもうやってるのかもしれないけど。


まとめ

いろいろ考えても面倒くさいから今年の増田でも振り返ろうぜ。次こそ2019増田、まとめるからさぁ……。

 

*1:理想は「後輩にも態度を変えないで欲しい」がベターなんだろうけど、それを他人に求めてしまうのもある意味傲慢だと思うんだな。

「増田=はてダ=はてブ」 はてな匿名ダイアリー概念まとめ2019

そろそろ今年の統括的な季節が来ていますが、皆さんいかがお過ごしですか。時候の挨拶をしたところで早速本題です。

 

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この辺についての話について一度まとめてみようと思います。自由研究ってやつです。一応この記事の続編です。

 

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なお今回は「増田とは何か」をある程度わかってる人向けに書くので「増田……?」という人は上の記事を読んでからどうぞ。

 

結論

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「クラス」というので比較的若い人が増田を読み回しているということなのだが、この増田の真偽はともかく本当に「比較的若い層」が増田をよく読んでいることがTwitterでぼちぼち検索かけていたら実体が見えてきた気がするのでそんな事例を沢山集めたら超長くなったので「増田の主な利用層に新たな枠、若いオタク層が加わった」ということが確定したよっていうハナシ。去年似たような記事書いてるので時間ない人はそっちと大体趣旨似てるのでそっちでよろしく。

 

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では増田についてのいろんな事例の話して行きますのでよろしく。いろんな話があるから超長いよ!

 

増田の用法問題

現段階でこんな感じではなかろうかというものを作ってみた。随時更新、改定していきたい。

増田とは

はてな匿名ダイアリーの略称。

「――を見る」

はてな匿名ダイアリーの投稿者を指す。

「――の意見に賛成する」

はてな匿名ダイアリーの閲覧者を指す。

「――たちの意見を募りたい」類語:おまいら

はてな匿名ダイアリーの投稿者が自称する際に用いる。

「――は就職して辛かった」

はてな匿名ダイアリーに投稿する、閲覧する。

「――を書く」「――してしまう」

 

増田の呼称問題

正式名称は「はてな匿名ダイアリー」で、「アノニマスダイアリー」から「増田」なのだけど、増田が広まるに連れて様々な呼び名が生まれている。以下特徴的な呼び名をしているツイート及び増田を例に出しながら紹介していく。

匿名ブログ、匿名ダイアリー

かの「保育園落ちた」増田が脚光を浴びたとき「匿名ブログ」として紹介されたためにこの呼称が多いかと思ったのだけど、意外と少ない。誤差の範囲と思って取り上げないけど、「はてなの匿名ダイアリー」という表記は結構見られた。

 

匿名はてなダイアリー、匿名はてなの呼称はまま見られる。

 

これも「匿名はてなダイアリー」の例。

 

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この増田は「元増田」という用語を使用しながら「匿名はてな」を使っている。

 

はてな匿名ブログ」の例。

 

はてなの匿名ブログ」の例。「はてな」というサービスと「匿名ブログ」が合体したのだろうか。

 

はてな匿名ブログ」の例。

 

はてなダイアリー

意外とこの呼び名が多かった。「はてなダイアリー」は最近終了したはてなの別サービスなのだが、大事な「匿名」が抜けてしまうパターンはかなり多く見られる。

 

「匿名ブログ」と「はてなダイアリー」が混ざったパターン。

 

文脈からここの「はてなダイアリー」は増田の事だと思う。

 

この「はてなダイアリー」も従来の「はてなダイアリー」ではなく増田を指すものだと思われる。

 

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増田の中でも「はてなダイアリー」。

 

後述するが「お気持ち」というワードからこの「はてなダイアリー」は増田であると推測できる。

 

はてなダイアリー」はサービス終了しているのでこれは明らかに増田。

 

はてなブログ

これを見かけるとちょっとギョッとする。

 

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前回も取り上げたけど、「はてなブログ」とあるのでどこかのブログのコピペなのかも思ったらそうでもなかった例。「はてなで書くブログ」は皆「はてなブログ」である。

 

はてブロ」のリンクが増田の例。

 

はてブ

はてブは大抵「はてなブックマーク」の略称であるので、はてブの民は「なんで増田とはてブが混ざるんだ」となると思う。各用例で解説を入れていく。

 

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はてブロ」というワードがあるので「匿名のはてブ」は「はてなブックマーク」のほうだろうか。

 

明らかに増田を指して「はてブ」と言っている気がするが、もしかしたらブコメ込みで「気持ち悪い」という意味かもしれない。

 

はてなブックマーク」由来か「はてなブログ」由来かは不明。

 

はてブのエントリー」とあるので「はてなブックマークのエントリー=増田」と呼ばれたのだろうか。

 

この例は上記の例の裏付けになると思う。「はてなブックマークのエントリー=増田」に見えるのかもしれない。

 

もうひとつ裏付ける言説。増田を認識する際、一緒に認識するサービスははてなブックマークであり、はてなブログじゃないんだなぁ。

 

 意訳するなら「ブックマークに入れておいた匿名ダイアリーを読んだ」ということか。

 

 トピ主、スレ主

主に増田内で見られる。「元増田」はまだ見かけるが、「トラバ先」などという言葉はそろそろ死にかけている。

 

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自分を「主」と呼称するのはどこ発祥の文化なんだろう。

 

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釣り感が否めないが、「トピ主」使用の例。

 

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「スレ主」使用の例。

 

もはや呼び名など関係ない

上記の通り、「はてな匿名ダイアリー」は現在混沌としている。もはや何て呼んでいるかなど問題ではない。各自好きに呼べばいい。

 

もう何が何やらわからない。

 

ヲタクが喜ぶ時も使えるサービスです。

 

「このはてな」という表現が危なっかしい。

 

 前の「はてな」と「はてな匿名ダイアリー」の違いは何か。

 

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増田内でも「はてな」呼びがあった。

 

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「はて匿」、そこで略すのがまぁ普通だよな。

 

はてな増田」=「はてなはてな匿名ダイアリー」 

 

 「お気持ち匿名はてな

 

 「お気持ち文」

 

 「匿名長文はてブ

 

キーワードは「お気持ち」

以上のように、増田を表す言葉は多岐に渡っている。もちろん全て本気でそう思っている訳ではないのはわかっていて、そういう言葉で表現することで何が起こっているかを探るのがこの研究の趣旨である。そう考えて見ていくと「お気持ち」というワードが頻出していることがわかる。

 

「お気持ち」とは現上皇陛下が退位の意向を発表した際に用いられたのがきっかけで、初期は「また女さんのお気持ち表明かよ」などフェミニズム関係の煽りによく使われた印象がある。それがオタク界隈に広がり、何かに異議申し立てをしたり自分の萌え(萎え)を語りたい時に使用されるようになっていった。しかし煽りの言葉であったことからあまりポジティブな意見には使われにくい性質がある。

 

自分のブログにネガティブなことを書くと面倒くさいことになり、Twitterで愚痴を呟くなど以ての外という面倒くさい事態にも対応できるのが「はてな匿名ダイアリー」ということなのだろう。実際以上のような「お気持ち」の投稿は以前よりも増えている気がする。更にそんなお気持ち増田をTwitterに流してTwitter上で学級会が開かれることも珍しくなくなった。これは以前に唱えた「増田長文スクショ説」の更に先を行く事態になっていると考える。

 

 

要は増田を見ても「増田(はてな匿名ダイアリー)」と認識されないということなのだろうか。

 

余談

最近「はてなブログ」を「はてブ」と略するムーブがきている。

主にアイドル界隈で使用されている感じはある。「この気持ちはてブとnoteどっちに書こう」みたいなツイートもよく見られ、元からジャニーズブログが盛んなはてなブログはともかくnoteもそんな記事が多く書かれ始めたというところが興味深い。

 

 そういえば「(内容的に)増田とnoteの区別がつかない」という内容のツイートは定期的に見るな。noteの初期の客層ってそんなんだったかなぁ……? それに「長文増田」という概念が生まれているのも面白い。短文増田もあるんだろうか。パンティーとか。

 

コメント欄問題

また、増田で悩ましいのが「コメント欄」という言葉をどう捉えるかというところ。おそらく一見さんはトラックバックを指して「コメント欄」としているような気もするし、ブコメ欄を指して「コメント欄」としているのかもしれない。また「欄」ではないがTwitterでのコメントも多く、もはや「コメント欄」という概念すらあやふやになっている気がする。

 

トラックバックを「下の方のやつ」という表現が個人的に大好き。

 

 名乗りを上げる増田の是非

昔から増田を書いてブコメで「ブログ持ってないけど100字以上語りたいから書きました」みたいなセルクマを付ける奴はそれなりに存在していた。

 

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以前の「増田の概念が溶けていく」ではTwitterアカウントを作成して増田を書き、拡散希望のタグを付けてTwitter上でのみやりとりをするという例を見たけど、実はそういう例は結構増えている。

 

ここでは紹介しないが、増田のURLでTwitter検索をかけると「実はこの増田俺が書いたんだよねー」「この前書いたはて匿読んでください!」みたいなツイートがたまにひっかかる。なおそういうツイートにブクマをしておくと高確率で後に消えている。おそらく増田を書くくらいなのではてなアカウントを持っていて、通知が行ったことでビビったんだろうと思う。あと「はてな匿名で愚痴ったら思いのほかブクマ着いちゃって特定が怖いから消した」っていう趣旨のツイートも見かけて、調べたら全くそれと同じ条件の増田が見つかるということもあり、いやいらんこと呟いて特定されてますがなという気分になったこともあり、思いのほか「匿名」という概念自体が結構揺らいでいる気もする。

 

名乗りを上げるどころか増田を伝言板のように使用しようという例もある。「URL拡散して!」というところが今風である。

 

 また、拡散したツイート主に増田がお礼に行くということも起こっている。これは増田というよりもマシュマロというツールがあったからなんだろうか。

 

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mobile.twitter.com

 

また、何故か増田で出会い系を始めてしまう人も現れた。捨てメアドではなくTwitter捨て垢というところもなんか新しい。

 

長文スクショ化する増田

「増田が長文スクショの代わりになっている説」を飛び越えて増田が長文スクショとして使用されている例も見られる。たまにブコメまでスクショされててまぁ面白い。ただリンク貼ればいいのに、というのは古い考えのようである。

 

 

 「まとめサイト」化する増田?

以上のようにお気持ち表明、長文スクショ化してきたことで増田のことを「まとめサイト」として捉える層が確認された。

 

 

この視点には2つの切り口がある。ひとつは呼称問題でも触れた通り「はてなブックマークを増田と混同してる説」で、もうひとつは「まとめサイトとは特定の言説を切り取るなどして悪質にPVを稼ぐサイトだと思ってる説」である。前者については上記しているのでここでは後者について述べていく。

 

既に「まとめサイト」という言葉には単なる情報のまとめだけではなくネガティブな意味が付加されているのはここを読んでいる人なら何となく理解していると思う。そして「日本死ね」ムーブから「増田=過激な発言をする場所」みたいに捉えている人も少なくはないことが伺える。じっくり増田と向き合うとそういう投稿は多いわけではないのだけれど、目立つものが目立つわけでそう捉えても致し方ないところはあると考える。

 

増田についての考察ツイート

その他気になったツイートについて考えてみる。

女性も書き込むという特徴を上げているが、昨今の増田の利用層を考えると女性ならではの書き込みは増えているのは間違いない。少し前の小町流入あたりから増えて、最近は若いオタク層が増田に注目していると考える。

 

ブログで金儲けブームの影響でいわゆる日記を書くという文化は相当駆逐されたけど、それが残っている場所が増田という指摘は興味深い。

 

このやりとりはTwitter上で何度か見かけたことがある。増田のURLを呟いたところツイート主が増田であるとされて「私はこの記事を書いた人ではありません」と続くというのが大体のパターン。これはニュースアカウントに感想をリプライする現象に似ていると思う。

 

この指摘はその通りだと思う。どちらにも共通しているのが「現実と虚構の境目が曖昧」というところ。創作実話嘘松と呼ばれる類の話が盛り上がる土壌は大体そういうもんである。

 

現代の、というところが引っかかるけど「匿名またはアライさんの仮面を被って言う」みたいなところは似ている。

 

これツリーになってて一連の話がなかなか興味深い。若手俳優界隈で局所的に「匿名はてなブログ」という文化があり、推しは明かせないけど感想だけは書くよ、みたいなことがあって学級会が開かれてワーワーしたという話である。「匿名」という言葉の意味が揺らぐ件である。

 

このツイートから始まる一連のリプライが興味深い。増田がリプライで総叩きになり、それに対して「個人のブログを晒して叩くというのは如何なものか」と苦言を呈する人が現れ、「まあそれが増田の仕様だから」という解説が入る。確かにそれが増田の仕様だけど、苦言の内容自体は確かにその通りだ……。

 

この辺については散々語り尽くされて旧はてな村はダムの底に沈んでいるのでそっとしておいてあげてほしい。

 

個人的にチコちゃんはVTuberと一緒で「チコちゃん」というペルソナを被ったキム兄だと思ってるんだけど、増田もそういうことなんだろうか。増田Vtuber、うーん嫌だ。

 

その他呼称、概念問題

以上のように増田やはてなブックマークはてなブログの利用層が年月とともに移り変わっていることが分かる。そして利用層の変化とともに使用される言葉も変わってくる。

 

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最近熱いのが「トップコメ」問題。一番スターを貰っているコメントをトップコメと言っていたけれど、スターの変動でトップは入れ替わるので現トップが「トップコメに反対」なんていうちぐはぐなことが起こったりする。また人気コメントをトップコメに含めてしまっていいのかなど非常に曖昧な言葉になっている。個人的にこの表現は非表示があった場合適さないのであまり使用したくない。

 

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これはかなり前から見られていた現象。どうやら「増田」をはてな内で他人を指す隠語と勘違いして使用しているらしい。基本的に「ブログ主」「ツイート主」に変換が可能だが最近では「ブクマカ」という意味で使用されている例もある。

 

ここで紹介した「はてな匿名ダイアリー」にはどうやら「エモい」という意味があるらしい。「エモい」とは「感傷的な、強く心を揺さぶられる」とか、そんなくらいの意味だと思ってください。何故そんな用法が出たのかと言うとおそらく「お気持ち」関連の部分からだと考える。

 

おわりに

この記事を書くに当たって「増田とは」タグを作って何となく調べ始めたのが2017年の暮れでした。それから約2年、いろんなことがありました。増田の存続も危ぶまれる事件が起こったり、増田ばかりホッテントリに来る日があったり、増田にゴリラや猿や猫がやってきたり……。そんなこんなで気長にこのサイトと向き合っていきたいと思います。次回は2019増田まとめになる予定です。それではどうもおつかれさまでした。おしまい。

 

性教育増田についての覚書

元増田が「ネタ仕込んだのに」と言うので言及。

 

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この増田はこの前バズった性教育増田のアンサーとして書かれている。

 

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ブコメでもネタとして見てくれたのか、アンサーの方は「ネタやろ」という方が優勢で、文章から漂う一昔前感は「ネタです」という前フリだろう。でもネタとして落とすなら最後に「パンティー」と書いておけば良かったと思う。あと「よく知らない人、気持ち悪い」は2015年のネタなので、最近のはてなーは知らなくて仕方がない。増田でバズりたかったら内側に思いっきり寄せる(パンティー)か内側感は一切排除するほうがよいのかな、と思う。あと「忖度」もネタっぽいと思った。


元ネタ

topisyu.hatenablog.com


この増田について言いたいことは大体おしまいなんだけど、追記で「実際に性教育で嫌な目にあった」とあるのが気になった。そこで「父母の詳細なセックスについて父親から話された」というのはこの増田の実体験であることが浮き上がってくる。これは嫌だなぁ……。あと娘に増田に書いてバズったバズった喜ぶのも、性教育とは別に何か嫌なことがあったのだろうと考える。この点については後述する。


ちなみにこのブログ書いてる人は少し前、実家の掃除をしていて普段使ってない棚を開けたらゴムが結構な数入っていて、アラカンの父母が定期的にわっしょいしてるのを知ってしまい、ほのかに温かい気持ちになったというエピソードがあるけど誰にも話せないのでここに置いておく。その後母親が「その棚使ってないから掃除しなくていい」と来たけど、遅かったねぇ。

 

中絶禁止について

結構激しい言葉で「中絶禁止」に関して非難する人たくさんいるけど、これは別に普通のことだと思うけどな。逆に考えると「万が一、仮にもし妊娠してもバックアップがある」というのは素晴らしいことじゃないのかなぁ。


「中絶するな」は「もし妊娠したらいろいろ大変だぞ、責任が取れないうちは安易なセックスはするな」という話でもあり、性教育としては立派だと思う。もちろん何らかの疾患とか様々な事情で母体に負担がかかるとか、そういう事情で中絶はやむを得ないという状態ならこの元増田は「絶対」は取り消すと思うんだ。


もちろん当人がよく考えて、やむを得ない事情があるなら中絶を選択するということもあるだろう。しかし世の中は男も女も「中絶すればいいや」と軽く考えている人が思いのほかたくさんいる。特に未成年の場合、目先のことしか考えていないということもかなり多い。だから元増田のように「中絶という選択は基本的に有り得ないと思った方がいい」と釘を刺すのはおかしなことではない。


最近「八日目の蝉」を読んで、ヤるだけヤっといて男から「中絶してほしい」と頼む身勝手さを見たので「妊娠したなら覚悟を持って育てるから生んでほしい」という表明がどれだけ心強いことかと思うのです。

 

前提と見ている世界の乖離

このふたつの増田を見て興味深いと思ったのは、賛否分かれるうち「気持ち悪い」と感じる側には「父が娘に話すなんて」という異性間で性教育をする嫌悪感を感じたということ。それは誰でも素朴に持つ感情だと思うし、なんか嫌だなと思うくらいは全然アリだと思う。でもそこを乗り越えて「この父親は娘を支配しようとしている!」まで行くと飛躍しすぎてるなと思う。


大前提として、この元増田は「親が子に」話して聞かせているわけで、子供を持つ親が「いざとなったら中絶しちゃえばいいんだよ」なんて言うかって話。その前提を飛ばして「娘の身体を私物化してる」というのはどうかと思うんだよね。まあ元増田の家庭はかなり意識が高くてtopisyu家やしんざき家みたいな感じなんだろうと想定して読んだのでそんなに違和感はなかった。


なんていうか、心情的なサリーとアン問題に似た雰囲気を感じるんよ。サリーとアンについて簡単に書くと、サリーがボールを箱にしまって遊びに行って、その間にアンがボールを箱からカゴに移した。さて帰ってきたサリーはボールをどこから探すでしょうという問題で、サリーの立場を自己に投影できる人は箱と回答するけど他人の置かれた状態を想像するのが難しい人はカゴと答えてしまう、というもの。


おそらく「中絶禁止」に反応した人は、アンサー増田を書いた増田と同じく性教育というものやそもそも娘として父親に嫌悪感を抱いている可能性が高い*1。その自身の体験や心情が引き金になって嫌悪感を持っているのだろうと思う。


だからこの話を「親が子に教える」の図ではなく「男が女に教える」としてしまう。そうすると元増田の言いたいことが随分と変わって見えてくる。もちろん「私は嫌だと思ったけど娘と向き合ってよいお父さんね」という意見もある。この話のポイントはあくまでも「娘と性について真剣に向き合う」であって、「娘に中絶を押し付ける男親」ではない。でもそこをクローズアップするしかない体験をしている人がたくさんいる。


これはこういう事例に限った話ではなく「人は自分の読めるようにしか話を理解できない」ということでもあると思う。貧困家庭で育ったので裕福な家庭の人の言うことが想像出来ない、偏食なので好き嫌いない人のことが理解できないなどスケールを小さくすればそういうことはたくさんある。それを「偏見」というのだけど、自分の環境にどっぷりで偏見を偏見と思わない人も多く、それがネットで衝突しているような気もする*2


この問題は容易に解決出来ないし、解決するとするならばパレスチナに平和が訪れるより後になると思ってる。ただみんな胸の内に「自分の外の環境ではそんなことは常識ではないかも」みたいな感覚はどこかで覚えておいて欲しいなとか思うくらいです、はい。

*1:反出生主義の考えを持つ人も散見されたが、今回の話と絡めるとよくわかんないことになるので考えないものとする

*2:こう書くと「お前もそうやって偏見がある人を差別している差別主義者だ」と過去に何度も言われているけど、そういうコメントしている時点で同じ穴の狢です