あのにますトライバル

ぶっちゃけ増田とかのことしかもう書いていない。

創作ドラマしたい増田について考えてみた

「つまらない」というのは簡単なので、どうすれば面白くなるか考えました。

 

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創作ドラマという観点

まず元増田は「創作ドラマでやりたい」という。現代の表現方法は小説や漫画、映画やYouTubeの動画など様々だ。そこを敢えて「創作ドラマ(おそらくテレビドラマ)」というジャンルに焦点を絞ったのには理由があると思われる。「社会現象になる」とのことから「若い女性にこの内容を見せて罪悪感を植え付けたい」という感じなのだろうけど、実際にテレビドラマとして放映するにはどんなことが必要になるだろうか。

 

まず、実現するかはともかくテレビドラマを作るなら何はともあれスポンサーが必要になる。元増田が企画や脚本をきちんと作り、「こんなドラマを作って放映したい」と売り込む。スポンサーを付けるためにドラマの中でスポンサーの商品をポジティブに宣伝する必要がある。ここで大きな問題が出てくる。「スポンサーがつく」ためには「話の内容がポジティブ」ではないと難しい。元増田の話の内容ではどう頑張ってもスポンサーの商品を売り込むのは難しいだろう。ここで大幅な脚本の変更が求められる。

 

それから取らぬ狸の皮算用をしても仕方ないが、万が一企画が通ったとして今度はキャストが大きな問題になってくる。元増田が「社会現象になる」と思うのでおそらく有名な俳優が演じる前提なのだと思う。しかし、たとえスポンサーがついたとしても既に名前が売れている俳優が挑戦したい役柄とは思えない。それどころか、無名の新人でも「この役を演じてみたい」と思えるような役の魅力を発掘しなければならない。そこの改善も必要になってくる。

 

あらすじを変えずに面白くする

ここからはあらすじを変えずに設定を盛り込むことによって面白くすることができないか考えてみる。便宜上、前述の内容は「指輪話」、後述の内容は「保険話」として進めることにする。

 

例えば「お仕事もの」にしてしまう。「指輪話」であれば過酷な肉体労働に焦点を絞り、「彼女に指輪をプレゼントするという目的でバイトを始めたら騙されてタコ部屋に連れていかれ、過酷な労働と珍奇な同居人に囲まれて何とか脱出してきたら彼女は既に新しい男と仲良くしていた。タコ部屋労働について訴えても誰も信じてくれず、遂に精神病院へ送られそのまま彼の行方は知れない」という方向にすればまあまあ面白くなると思う。ポイントは珍奇な同居人で、例えばアル中のオッサンとか2次元ラブオタクとか潜入してるYouTuberとか謎のおネエとかが一緒にワイワイやると楽しいかもしれない。敵役にザコチンピラとヤクザの兄貴っぽいのと細目のじーさん(強くて怖い)がいたら面白い。こんなところを読んでる人はもうわかってると思うけど、この与太話は名スレ「タコ部屋から逃亡してきました*1」から大体着想しています。

 

「保険話」は、いっそ生命保険の話メインにしてしまい、生命保険の営業マンを主役にして毎回違うバリエーションで「女性はお金のことしか考えてない」という話をしていきます。営業マンの決めゼリフは「まぁ、お金は棺桶に入れられませんから!」で、基本的に残される家族に何が出来るのかを説明していく。ホスピス回や保険金詐欺回があり、社会的に考えさせるドラマになる。営業マンの後輩の女の子が「先輩は冷たいです!」と言い、営業マンの上司は主人公に一目おいている、そんなドラマならちょっと見たいかもしれない。

 

または「怨み屋本舗」みたいに復讐代行業的なエピソードに落とし込んで、女に復讐まで出来たらまあまあ面白くなるのでは。「俺をフッた女に地獄を見せてやれ」みたいな。そんで男はもっと別のイイ女を見つけてハッピーエンド。

 

実写ドラマに拘らないのであれば、いっそのこと舞台を現代日本から異世界にしてしまうのもアリだ。ゴブリンの炭鉱でこき使われた主人公がダイヤモンドの指輪を彼女に送るも「こんなのしか錬成できないザコが私にプロポーズとはどういう神経してるの?」と一瞬で指輪を灰にする超絶天才魔女だった、とか。

 

物語の構造から変える

そもそも、物語を進行するにあたってキャラクターが全く生きてない。「指輪話」であれば「金が第一の女がどうして貧乏な男と恋人になったのか」がポイントになる。

 

そもそも馴れ初めは一体どうなのか。例えば将来を誓い合った幼なじみだったが、彼女の家が一家困窮、ヤクザに身売りされた彼女は贅沢を覚えてそこの若頭と婚約、背中に消えない落書きをして毎日エステにブランド三昧。「あの時の素朴な彼女に戻って欲しい」と必死で夜間警備をして貯めた金で買ったティファニーの指輪を彼女のゴリラ的ボディガードに「姐さんに近づく虫はこうじゃあ!」と粉砕、「兄さんの女に手ぇ出すことがどういうことかわかっとるんかゴルァ」と男も粉砕、水責めにしているところに姐さん登場。「そんなにアタシが欲しかったら、お仕事手伝って欲しいんですけどぉ~❤」と闇の仕事を斡旋する。「アタシは本当はアンタだけ、今はあの人の元で働いて、チャンスを狙うのよ……」とその気にさせて男と女の闇のビジネスの駆け引きが始まる…………!!!みたいな。最後は姐さんがゴリラ的ボディガードとくっつくところを闇の世界に染まった主人公が逆上。ゴリラとの死闘の末姐さんを屠った主人公が亡き若頭の敵討ちにやってきた下っ端諸共ダイナマイトで事務所を吹っ飛ばし幕。

 

「保険話」には致命的な矛盾が存在している。「家族のために体を壊すほど汗水垂らして働く父親」に「子煩悩で子供が懐く」というのは相当無理がある。「子供が懐く」のであればそれなりに家族の時間を大事にしているはず。そもそも、子供がいる女性が金持ちの男をホイホイ捕まえられるはずがない。この辺の違和感をなくすためには、彼らの実家のことまで考えた方がいい。彼女の実家は地元では知らぬものなどいない旧家で、「女は跡継ぎを生むこと」を命題に生きている。彼女に惚れた男は半ば強引に結婚して子宝に恵まれるが、生まれた子供は女。更に彼女の生活水準についていくため多額の金銭が必要になり、男は朝昼晩関係なく働くことになる。さらに「何処の馬の骨ともしれず契りを交わしたので種がよくなかった」「どこそこの息子さん(名家の次男坊)に婿に入ってもらおう」「娘を傷物にした慰謝料を払ってもらう」と病に倒れた男の元に一家総出で弁護士を出してくる。娘は「パパを悪くいうあんたらなんか大っ嫌い!」というけど、「お前にも○○家の血が流れているのだよ、将来遺産の分配で揉めたくなければ今のうちに本家に来なさい」と強引に連れていかれる、みたいな。

 

どちらにも言える話なのだが、視聴者に「女が悪者で男がイイモン」というストーリーを植え付けないといけない。ぶっちゃけこのあらすじを見る限りだと指輪話の男はストーカーかもしれないし、保険話の男はキャバクラ狂いかもしれない。その辺の説明もうまくやらないとまず面白いモンは生まれない。キャストの話に戻ると、「イカれたサイコパスのストーカー役」「妻に逃げられるキャバクラ狂いの弱気パパ」なら少しは面白い演技が期待できる。その辺ももっと考えて、まずはカクヨムあたりにでもいろいろ投げてみたらどうだろうか。

 

全体的に

当たり前なのですが、恋愛ドラマにしたいのであれば恋愛の話をした方がいいと思うのです。お金の話がしたければ金融業の職業もの、婚活の話がしたければ婚活の話をするべきなのです。「恋愛ドラマに見せかけて女とカネのドロドロやりたい!」と言っても視聴者としては「チャーハン頼んだのにオムライス来た!」という感想にしかならない。もちろんオムライスチャーハンを上手く作る料理人もいるだろうけど、どうしても元増田がオムライスチャーハンを作りたいのであればまずはチャーハンとオムライス、それぞれ別に上手に作れるようになってからだと思う。

 

あと蛇足だけど創作ドラマを作ってみたい人は「長文失礼します」という前置きしなくても失礼なく読みやすい文章を書けるような練習したほうがいいと思いました。物語を書きたい動機があるなら、次は「どうすれば面白くなるか」を考えるのがいいんじゃないかなぁと思いました。おわり。

 

*1:最近だと動画とかで紹介してるところもあるから自分でググって探してみてね。

ドラえもん映画感想総括(後編)

今度こそ最終回です。前編などはこちらから。

 

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全部見て、率直な感想

正直、キッつい作品を見るのがかなりキツかった。評判の悪い人魚大海戦に緑の巨人伝。巷で感動すると評判だけど個人的にダメなワンニャンやふしぎ風使い。印象に残らなかったロボット王国に翼の勇者たち、宇宙漂流記。つい中指を画面に突き立てた新魔界大冒険、新日本誕生。そしてクソだった奇跡の島に匹敵するクソだった南海大冒険。あまりのことに視聴を断念した新宇宙開拓史。バンジージャンプ失敗した新恐竜。今思えばいい思い出です。

 

ぶっちゃけ☆5や☆4クラスは台詞もある程度脳内再生余裕くらいリピートしているので今回見なくてもいいかなというところがあったので作業用で流していました。「新ドラの変顔がキツい……助けて地下迷宮!」「変な脚本で意味がわからない……マジ日本誕生癒されるわー」みたいな感じです。

 

あと個人的にびっくりなのが巷の評価で最低クラスの「宇宙英雄記」が全然悪くないと思ってしまったところです。南海大冒険の直後に見たのがよかったのかもしれない。確かにライトで子供向けなんだけど、筋がしっかりしていて話にメリハリがあってのび太たちが何をしているのか最高にわかりやすいし、敵がわかりやすく悪い奴で変なことをしない。更にねじ込んだ感動要素もない。もうそれだけで大満足よ。いいんだよそれで。

 

ドラえもん映画とは

気が滅入るだけなので「ドラ映画とは」みたいな話をしようと思う。今回一気に見て思ったのが、ドラ映画が良かったのはF先生の原作と脚本に加えて菊池俊輔氏の音楽と長らく監督を務めた芝山努氏の尽力だったと思う。特に菊池俊輔氏の盛り上がる曲がドラ映画の特徴だったと思う。「大魔境」でどうしようもなくなった時に急に流れるジャイアンのテーマが本当に好き。普段のテレビの世界と映画が地続きであるような気分になる。それにテレビ版もそうだけど、テーマソングの変調やアレンジが多くて、聞き覚えのある曲が様々な形で出てくるのが本当に好き。「たんたかたーんたーんたーん……」のしょぼくれた感じ、「てんてれっててんててっ、ジャジャジャージャージャーン!!」の終劇感、もうこれが最高。あと主題歌編で話したけど武田鉄矢作詞の主題歌。これがドラ映画を最高に最高によくした。本当によかった。

 

ドラえもん歌舞伎説

旧作を一気に見て思ったのだけど、話のモチーフや展開に類似性を感じるものが多いと感じた。思いつく限りまとめてみた。

 

「恐竜」と「日本誕生」

のび太がタマゴからペットを孵し、舞台が大昔で未来からの時空犯罪者と戦い最後にペットと別れる。

 

「宇宙開拓史」と「アニマル惑星」

のび太の家と偶然繋がった異世界の少年と友情を結び、異世界を救出する。これは変則的だが「ブリキの迷宮」も当てはまる。

 

「大魔境」と「宇宙小戦争」

追放された異世界の王子や大統領を街中で拾い、異世界を救出する。

 

「海底鬼岩城」と「鉄人兵団」

巨悪と戦うが力尽きるドラえもんたちに、しずかちゃんと心を通わせた機械が自己犠牲を払って巨悪を退治する。

 

「魔界大冒険」と「パラレル西遊記

もしもの世界で変質した世界で悪魔や妖怪と戦う。どうしようもなくなってドラミが助けに来る。

 

「竜の騎士」と「創世日記」

ドラえもんたちの作った地下世界で進化を遂げた異種人たちが地上に進出しようとする。異種人たちが地上を滅ぼすという意味では「雲の王国」も当てはまりそう。

 

ドラビアンナイト」と「夢幻三剣士」

架空の世界と現実世界の境界が曖昧になり、絵本の世界や夢の世界が現実に影響を及ぼす。

 

その他、どこかに閉じ込められるとジャイアンは高確率で「こんにゃろー!」と扉に体当たりをするし、スネ夫は「ママー!」「だから僕は来たくなかったんだ!」と言うし、しずかちゃんは最後に話をまとめるキーパーソン(大魔境、海底鬼岩城、鉄人兵団、夢幻三剣士など)になるし、飯は美味そうだし、ドラえもんはいざというとき道具を出せない。それに「異世界に出かけていくタイプ(大魔境他)」と「パラダイスや新天地を作ろうとするタイプ(竜の騎士、日本誕生、雲の王国、創世日記、ねじ巻き都市冒険記)」など話の導入にもパターンが見られる。このようにたくさんある映画でもお話の筋は似ているものが多い。しかし全く同じような印象の映画がないのは、それらが巧みに組み合わされているからなのだろう。舞台や設定を少しづつ変えてもいつものメンバーが「ぶん殴ってやる!」とか「お風呂はないかしら」というところで我々はドラ映画をドラ映画であると安心して見れるのであり、その舞台や設定に没頭できるのだろう。

 

つまり、ある種歌舞伎などの伝統芸能の面白さも兼ね備えているのかもしれない。ジャイアンが激昂するところで「よっ剛田屋!」となり「ママー!」と劇場の皆が一緒に叫び、最後ののび太の成長でみんな泣き、武田鉄矢作詞の主題歌でしんみりするのである。そういう「お約束」があったので舞台や設定で冒険できてたんじゃないかと思う。そうでないと「雲の王国」「ブリキの迷宮」とかとてもじゃないけどめちゃくちゃ難しかったと思うし。

 

今後ドラ映画に望むこと

私がここでいくら嘆いてもドラえもんは帰ってこないし、今放送しているドラえもんドラえもんであって、ドラえもんではないのである。私が好きだったのは菊池俊輔の音楽で主に芝山努の監督した「アニメドラえもん」だったのだ。変顔で笑わせようとしたりモブにキャラつけたりドラミねじ込んだり変な小細工入れるようなドラえもんではないのだ。

 

ひとつだけお願いするなら、せめて「お母さん向け」のスタンスだけはやめてほしい。そりゃお母さんに気に入られなければ視聴率は下がるのだけど、ドラえもんはママべったりの子供向けではなく周囲に目が向いてママから自立し始める年齢層の子供たち、つまり小学生向けなのである。ママしんみりより子供たちが楽しみそうな話をしてあげてほしい。変顔とかゲストタレントとか星野源とか無理矢理なギャグではなく、今の小学生に必要なものをもっと考えてあげてほしい。少なくとも新恐竜はかなりママに向いていた。ドラえもんを子供たちに返してやってくれ。たのむ。

 

終わりに

目次も合わせて全部で13記事。常々思ってることやクソだと思うこと、書きたいこと書いたと思う。後で「あーあれも書けばよかった」と思ったらその時また記事にします。今はドラえもん映画はかなりお腹いっばいなのでとりあえずゴールデンカムイの最終回を楽しみにしようと思います。実写映画化?その話は今まで散々してきたことに繋がる。「ゴールデンカムイゴールデンカムイであり、どんだけ後発のメディアが気に食わなくてもそれが公式である限り公式には違わないけどゴールデンカムイファンは実写映画を見ない自由もある」ということである。もし大好きな漫画原作で気に食わない実写映画を見ることがあったら、それは私が新ドラ全てに抱いている感情と似ていると思うのでそういう気持ちは大切にして言って欲しいと思う。そしてそういう気持ちはブログに書いておくと面白いと思う。そんなわけで「このドラえもん作品はこう見るべきだ!」みたいな意見がある方はどしどしブログ書いてください。

 

なお「新宇宙小戦争」は変な評判がそれほどないので少し安心はしてるけど、新恐竜みたいにならないとも限らないので劇場に見に行く予定は今のところありません。映画館では喚いたりできないし途中離脱したりしたくないので……。

 

それではいつかの未来で会いましょう。おしまい。

 

ドラえもん映画感想総括(前編)

散々喚いたけどまだ喚くよ!

 

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結果一覧でゴンス。

 

☆5

「大魔境」「海底鬼岩城」「宇宙小戦争」「パラレル西遊記」「南極カチコチ大冒険」

 

☆4

「恐竜」「宇宙開拓史」「魔界大冒険」「鉄人兵団」「竜の騎士」「日本誕生」「ブリキの迷宮」「銀河超特急」「ひみつ道具博物館」「新大魔境」

 

☆3

「アニマル惑星」「ドラビアンナイト」「雲の王国」「夢幻三剣士」「創生日記」「ねじ巻き都市冒険記」「太陽王伝説」「新鉄人兵団」「宇宙英雄記」

 

☆2

「翼の勇者たち」「ロボット王国」「ワンニャン時空伝」「新日本誕生」「月面探査記」

 

☆1

「南海大冒険」「宇宙漂流記」「ふしぎ風使い」「恐竜2006」「新魔界大冒険」「緑の巨人伝」「人魚大海戦」「宝島」「新恐竜」

 

☆0

「新宇宙開拓史」「奇跡の島」

 

個人的に星3までが見て楽しい作品、それ以下は不快という枠決めでやりました。星2と星1と論外が16作品。なんとドラ映画全体の40%もの作品を見て苦痛を感じたのです。もう半分くらいじゃない?40%苦痛ってどうなのよ。

 

それで、そんな苦痛になる要素にはいくつか共通点があるのでそれをまとめます。何度も言いますが、過激な原理主義者の個人的なまとめなので「これがドラ映画の悪いところだ!!」と触れ回るのはやめてください。後半完全に個人的な好み以外の何物でもない要素が登場します。もちろんそれが魅力だと思う人もいるでしょう。しかしエクボもアバタなわけでそこはご容赦ください。

 

1 無理矢理な親子感動要素

これが一番許せない。「劇場に来るのは親子だから、親世代にも通じるような内容にしよう」みたいなのがスッケスケで「親世代舐めんなドアホウが」という感じだ。のび太のママの心配をそんなに描きたいなら「のび太のなが~~~い家出」でも映画化したらよろしい。個人的に土曜のオープニングテーマを変えたのもその一貫なんじゃないかと思って、もう頂けない。ドラえもんは母ちゃんのドレイじゃないっつーの!

 

2 まとまりのない脚本

まず「ドラえもん以前に一本の映画としてどうなの!?」というレベルで何をやっているかわからないものがある。特に「緑の巨人伝」「人魚大海戦」「奇跡の島」の訳のわからなさは異常。映画のテーマが迷子。また「それはドラえもんでやることなの?」というのもある。例えば「翼の勇者たち」「ふしぎ風使い」「宝島」などはドラえもんいなくても話が成立しそうなのが気になる。

 

3 原作から逸脱したキャラクター

今風にすりゃいいってもんでもないよね。この流れはフーコから始まり、メデューサ、キー坊、ロップルくん(主観)、ピッポ、キューミューなど「かわいくすりゃいいんだろ」という何ともオトナな事情が透けて見えるのがとても残念。フーコのアレに当時マ女になり、メデューサのビジュアルを見て「俺たちのトラウマが!!!」となり、キー坊を見て「殺」となった。新宇宙小戦争のパピ?あのキャラデザの変更は何か意味あるのかな?あのパピ見た瞬間心の中の中指が百本くらい立ったね。

 

4 安易な未来人の介入

F先生が作ったドラ映画で異世界に未来人が介入してるの、「恐竜」「日本誕生(多分恐竜のセルフリメイク)」くらいなんだよね。それから後期の大山ドラ映画に顕著なんだけど「南海大冒険」「ふしぎ風使い」「奇跡の島」と22世紀の未来人がこぞって悪者になりたがる。特に「南海大冒険」と「ふしぎ風使い」は悪役として最低クラスの出来で、「南海大冒険」は劣化ギガゾンビだし「ふしぎ風使い」は存在自体マジでいらない子だ。「奇跡の島」については何も言うまい。「翼の勇者たち」も厳密に言えば「結局未来人かーい!」というところなのでここに当てはめてもいいと思う。

 

5 宣伝目的のタレント声優や主題歌

何とは言いませんが、明らかに宣伝目的のタレント声優、タイアップだけの主題歌には悲しさを感じます。チョイ役のセリフが数個くらいなら気になりません。何とは言いませんが新宇宙開拓史は一体どうしてあのようなことになったのでしょう。キャスティングする人は誰か人質でもとられていたのでしょうか。また、何とは言いませんが話題作りのみで本編に全く合ってない主題歌もどうかと思うのです。南海大冒険とか南海大冒険とか南海大冒険とか。

 

ドラえもんの道具の軽視

ポケット無双はよくないと判断したのか、やたらとポケットが壊れたり盗まれたりするのはよくないと思う。特に「ふしぎ風使い」はひみつ道具封印で全くドラえもんのいいところがなかったばかりか、無駄な未来人が出てきて無駄にひみつ道具を封印したのがよくなかった。他にも「南海大冒険」や「緑の巨人伝」でも中途半端に道具封印は面白さを削ぐだけだと思うんだよなぁ。ただ「ひみつ道具博物館」はポケットを封印してもその辺にひみつ道具が溢れているからポケット封印がそれほど気にならないのがいいなぁと思った。

 

7 公募のキャラクター登場

宇宙漂流記でドラ映画に絶望してからしばらく劇場に行っていなかったのでよくわかっていなかったのですが、後期大山ドラ映画「ふしぎ風使い」「ロボット王国」「ワンニャン時空伝」には公募のオリジナルキャラクターが映画になるという企画があったようで、そこだけむちゃくちゃ浮いてるのが広末涼子並に気になった。特に「ふしぎ風使い」で無理矢理変な生き物を出して「変な生き物がいるなあ」と言わせているのはもうダメでしょ。その部分だけお遊戯会じゃん。エンディングで紹介するくらいにしておけばいいのに……。「ワンニャン時空伝」はその点うまいことやったなーという印象。

 

8 ねじ込まれるドラミ

本当に個人的な好みを言わせてもらうと、新ドラのドラミが大嫌いだ。ドラミは好きだし千秋も嫌いじゃないけど、ドラミと千秋が結びつくともう嫌で嫌で、キャスティングした人はどうしてこうしたんだろうと思う。そんな超個人的な理由でドラミが出てくるとひとりでムカついているのですが、新ドラってほぼドラミが何かと理由をつけてねじ込まれていた気がする。特に新宇宙開拓史と新日本誕生というリメイクにもシャシャって来たのが本当に解せない。南極カチコチ大冒険も全然要らない子だし、人魚大海戦に至っては出来杉のポジションすら奪っている。おそらく後ろに何らかのパワーが働いていると思うのでパワーなら仕方ないと思う反面、ドラミの運用にはもう少し気を使ってもらいたいと思っている。個人的にあくまでもドラミはジョーカーというポジションなのでジョーカーばかりのゲームは面白くないよね、という感じ。

 

9 余計な小ネタ

これは個人的な好みになるけど、新ドラ映画はやたらと「ドラえもん小ネタ」を挟んでくる傾向にある気がする。ライオン仮面のポスターがあったりオシシ仮面のフィギュアがあったりなどなど……いやそれを楽しみにしている人もいるかもしれないけど、「そんなことやってる暇があるならもっと別のところに力を入れてよ」と思ってしまう。TPもヒゲのおじさんではなく、ぼんの世界にリンクさせたのは個人的に目配せ以外の何物でもないと思ってるので頂けない。あと確か月面探査記でのび太が「オシシ仮面の最終回を見たかった」と言うのですが、オシシ仮面ライオン仮面という漫画の中のキャラなので、そこは「ライオン仮面の最終回を見たかった」になるのではないだろうか。それか私の知らないところでオシシ仮面のスピンオフが始まっていたのだろうか。ミケちゃんマンやぜい肉マンではダメだったのだろうか。それこそのび太ライオン仮面より宇宙ターザンじゃね?とか考えてしまうから変な目配せはしない方がいいと思った。

 

 

 

これだけワーワー言って「こいつ文句ばかりだな」というのもアレなので、以上を踏まえて「あまりドラ映画見たことないけど、何が面白いの?」というドラえもん映画初心者に勧める映画をいくつかチョイスしてみた。

 

大魔境/新大魔境/魔界大冒険

初期ドラからならやっぱり大魔境。絵柄が古臭いと感じるなら新大魔境でもいいかもしれない。多少不気味さがあってもよいのならば魔界大冒険もイけると思う。

 

日本誕生/アニマル惑星

初めてお子さんに見せるならこの辺のドラ映画がいいかもしれない。作画、ストーリーが安定していて大満足だ。主題歌も安定して素敵なものがとても多い。

 

太陽王伝説

後期大山ドラの中で唯一見れる映画。逆に後期大山ドラはこれ以外特に見る必要がないと思う。ワンニャン時空伝は、まぁいいと思うけど個人的に許せない。

 

ひみつ道具博物館

新ドラからなら間違いなくこれ。ドラえもんワールドという意味では一番面白い。次点で宇宙英雄記なんだけどちょっと対象年齢が低いのでかなりのお子さん向けだと思う(しかし私はハイドかなり好きだ)。

 

逆に「初心者に見せるのは難しいのはどれだろう」と考えた結果、「パラレル西遊記」や「ブリキの迷宮」などホラー要素や不気味さが全面に出てるもの、「海底鬼岩城」「竜の騎士」「創世日記」「南極カチコチ大冒険」のようにお勉強パートが多いもの、「人魚大海戦」や「奇跡の島」のようにそもそものクオリティが異様に低いものに分けられると思いました。リメイク?まずオリジナルから見てくれ。

 

 

 

長くなったので本当の総括は次回、本当の最終回でします。

 

次回

まだ続くんじゃ。

 

個人的ドラえもん映画主題歌ベスト10

ドラ映画40作品全部感想書いたのでおまけ記事第二弾です。かなり個人的なものなので「ああこういう人がドラ老害なのだな」と思っていただけると分かりやすいです。

 

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いいか、ドラ泣きとはこういうことだ!!!

 

第10位 わたしが不思議(のび太と鉄人兵団)

リルルの歌。メカトピアのやっていることが間違っていると知りながら祖国をどうしても裏切れない彼女の取った行動全てを詰め込んだ歌。何度見ても泣いてしまう。わたしが不思議。

 

第9位 天までとどけ(のび太とアニマル惑星)

印象的なイントロに優しい歌詞。ニムゲという人間を想起させる敵を出しておいてその主題歌は全力の人間讃歌なのすごい。流れる涙は人間だから弱いあなたは人間らしい。

 

第8位 なにかきっといいことある(のび太とブリキの迷宮)

おどろおどろしい地下迷宮とか不気味なロボットと違って爽やかな主題歌。「機械に頼らない」というテーマの映画で「苦手な逆上がりが出来た」「一日ひとつずついいことを見つける」というポジティブな努力の歌詞が沁みる。素敵な思い繋ぎ合わせて少しずつできるネックレス。

 

第7位 心をゆらして(のび太の宇宙開拓史)

コーヤコーヤ星との繋がりが切れて、永遠にさようならをするシーンで流れる初期ドラ映画屈指の名シーン。雪の花とあやとりがふたつの星を繋いでいた証になるのが泣けるところ。心をゆらして明日ものぞいて。

 

第6位 友達だからね(のび太と竜の騎士)

本編は地味だけど、この映画の主題歌は「ポケットの中に」以来のドラえもん(大山のぶ代)歌唱である。全く映画に関係ない感じだけど、「ポケットの中にⅡ」という感じが大好き。いつもいつまでもともだちだからね!

 

第5位 さよならにさよなら(のび太の創世日記)

人気のない創世日記だけど、個人的にめちゃくちゃ好き。あのイントロが大好きなので映画も引き上げられてかなり好き。「りんごの皮を剥くように」という歌い出しも好き。時間は螺旋の階段。

 

第4位 君がいるから(のび太のパラレル西遊記)

マイフェイバリットをあげさせたら多くのドラファンが「好き!」と言うだろう名曲。曲の良さと劇中での挿入のタイミングがすごく盛り上がるのが特徴。ドラ映画は主題歌や挿入歌が劇中で効果的に使われるのが良さのひとつなのでこの伝統は残して欲しいとは思う。明日という名の街をめざして。

 

第3位 少年期(のび太の宇宙小戦争)

説明不要の超名曲。不要なので説明はしない。えっ、これが3位?とお思いの方も多いでしょう。そう、超名曲だから3位なんです。ここで1位にしなくても皆のフェイバリットだと思うから、ここでは3位です。僕はいつ頃大人になるんだろう。

 

第2位 だからみんなで(のび太の大魔境)

第3作目にして越えられない壁になってる名曲。風のマジカルが封じられた魔界大冒険で代わりに流れていたので印象に残ってる人も多いのでは。これも劇中で超効果的に使われている主題歌で、歌詞がとにかく平易なんだけどしっとり沁みるものになっている。だからみんなでつよくなれるよ。

 

第1位 ポケットの中に(のび太の恐竜)

元々大好きだったんだけど、改めて名曲だと思ったので今回1位にしました。ドラえもんとは何か、という問いに全て答えている素晴らしい歌詞。ウキウキするような曲。宇宙開拓史でもエンディングで使用しているので存分に聞いて「ドラえもんとは」を堪能してほしい。こんな素敵な世界があるんだよ。僕と君が旅する世界。

 

まとめ

ドラ映画主題歌と言えば作詞の武田鉄矢武田鉄矢抜きにドラ映画は語れない。ほぼ「武田鉄矢は素晴らしい」という記事になってしまった。ドラえもんがただのギャグ漫画からここまでの地位を築いた一員だと思う。

 

あと小ネタで岩渕三部作で「海はぼくらと」だけ何故かすぐ思い出せない(もーしかすーるとー、という歌です)とか「雲がゆくのは」のタイトルをずっと「おーい雲よ」だと思っていたとか、「風のマジカル」はビデオ収録されなかったけど「さらばキー坊」でキー坊の頭が邪魔で見えないテレビで歌われている奴だったとか「夢の人」が主題歌だと思ってる人多すぎ問題とか主題歌だけでも語ることは多くて尽きないね。武田鉄矢以降だと「かけがえのない詩(新魔界大冒険)」「未来のミュージアム(ひみつ道具博物館)」は結構好き。映画の感想はあまり関係ないものとする。某ドラえもんのうたについては、もうこれ以上語ることはない。

 

次から総括が始まります。終わりが始まります。安心してください。

実は怖いドラえもんベスト10(映画編)

ドラ映画40作品を全部見たのでここからはおまけ記事です。以前「実は怖いドラえもん」という記事を書いたので「映画版怖いドラえもん」をセレクトしました。完全におまけ記事です。

 

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それではチェゲラ~。

 

10位 のび太の南極カチコチ大冒険

新ドラは「子供でも見やすい」というコンセプトなのか、怖さがマイルドになっているものがとても多く取っ付きやすいと言えば取っ付きやすいのだけど、こういうランキングをしたときどうしても圏外にされがちである。しかしこの「南極カチコチ大冒険」は旧来の「お勉強ドラ」の時間がかなり多く、またSF要素にもかなり力を入れていて旧作の雰囲気が好きな人にはかなり好評、らしい。怖いのはその南極の厳しい環境、そして南極の底に閉じ込められる絶望感。また10万年凍っていたリングも宇宙の始まりを覗く感覚で怖さがあるね。

 

9位 のび太と夢幻三剣士

実際のび太らが死んでるのでトップクラスで怖いと思うのだけど、夢の中だからという理由でこの順位。オドロームやトリホーの不気味さもさることながら、夢と現実がひっくり返ってからの衝撃のラストに怖さを感じる人も多いと思う。この作品が面白かったら短編の「うつつまくら」もかなり怖いと思うよ。

 

8位 のび太と竜の騎士

地下世界を描いているのでワクワクより不気味さが大きいのが地味さに拍車をかけているけど、その不気味さがよいのではと思う。恐竜人の見た目や「不法入国者」としての立場を徹底させられる、ナンジャ族の宴など全体的なダークさは魔界大冒険やパラレル西遊記に匹敵すると思う。なにより序盤の謎の恐竜が超不気味。川の底から出てきたのだろうと思われるけど、スネ夫の家までわざわざやってくるのは怖い。何故騒ぎにならなかったかというと、深夜にサメとか現れる町だから町内の方もスルーしたのだろう。

 

7位 のび太ドラビアンナイト

絵本の中から帰れないという絶望やアブジルの鞭に怯えた少年少女も多いことだろう。それ以外に砂漠で遭難する恐ろしさがひしひしと伝わる作品。蜃気楼の残酷さや日射病(当時の表現)、奴隷のしずかちゃんや海に投げ出される生々しさもかなり怖い。大人になると砂漠の黄金宮に引きこもるシンドバッドも中々心にクるものがある。ワシの自慢のコレクションじゃ!

 

6位 のび太と雲の王国

完全に「ヒトコワ」の領域でランクイン。天上人がディストピアの住人で怖い。密猟者がガチ悪人で怖い。特に天上人の「我々は選ばれた人間だ」というのがスケスケで怖い。抑止力に頼った結果抑止力に滅ぼされたドラえもんが怖い。ところでここで再登場したキー坊とモアドードーは後に「緑の巨人伝」「奇跡の島」というとんでもない映画にされているので、次はホイ君か……いや、ネッシーかもしれない。「のび太と未確認生物発見記」で、どう?うーむ……。

 

5位 のび太の海底鬼岩城

幽霊船にバトルフィッシュ、ダイオウイカにポセイドンと怖いものには事欠かないんだけど、個人的に「テキオー灯の切れたジャイスネとそれを見ているバギー」がガチで怖い。ここで助けてくれないバギーが本当に怖い。太平洋の真ん中の深海で死ぬとか超怖い。これは元の「海底ハイキング」でも似たような描写があるのだけどそっちもかなり怖い。

 

4位 のび太の魔界大冒険

全体的にダークな雰囲気なので怖い。悪魔が出てくるから怖いに決まってるんだけど、悪魔がとにかく怖い。人魚の黒目なところとか帰らずの原の骸骨とかとにかく怖い。1回終わるのも訳分からなくて怖かった。現実世界にやってくるメデューサが怖いのは言うまでもない。メデューサの設定を悪魔改造したリメイクの恨みは忘れない。

 

3位 のび太とブリキの迷宮

大迷宮の入口でもう怖いんだけど、ブリキンホテル自体もかなり怖い。無人のブリキで出来たホテル自体誰もいない学校みたいで怖いし、そもそも導入の砂嵐のシーンも今見ると完全に常軌を逸している。ドラえもんが破壊遺棄されるシーンは言わずもがな。それにチャモチャ星の人の無邪気すぎるメンタリティもすごい。「君たちは選ばれた」と誘拐同然でのび太たちを攫うサピオもそうだし、ナポギストラーの政策に何も疑問を持たない人々も一体どうなっているのかと思う。まあサンタが実在する星だし、仕方ないか。

 

2位 のび太の日本誕生

前半の楽しい原始人ライフが過ぎれば始まる時空乱流やマジナイ師の説明。ツチダマの不気味さにクラヤミ族の侵略者感とギガゾンビのおどろおどろしさ。原始社会の神秘さが現代の子供にはちょっと恐ろしい。大人になってから見ると凍死寸前ののび太もかなりキツい。個人的にツチダマの生き埋めシーンがかなり怖かった。他のダークメインな作品に比べて全体的に開放感あって明るいテーマなのにこれだけダークな面をぶち込んでくるの本当にすごいし、だから余計怖い感じはする。ドラゾンビはかわいい。

 

1位 のび太のパラレル西遊記

元々妖怪が出てくるホラー要素込みなので怖いのは当たり前なんだけど、本当に演出が怖い。カエルとヘビの唐揚げにトカゲのスープ、どんよりとした天候に何かがおかしい世の中。急変する先生に階段を上がってくるママ。怖い怖い怖い!何気にしずかちゃん誘拐シーンも怖くてあのシーン小さい時は見ないようにしてたと思う。それでも大好きなんだからドラえもんとはよくわからない。

 

まとめ

ここに入れなかったけど「恐竜」で1億年前から帰れないとか「鉄人兵団」でたった4人で大軍勢と向かい合うとか「宇宙小戦争」のピシア文字のメッセージとか「アニマル惑星」のニムゲとか「大魔境」のオドロンドロの谷とか怖い要素はかなーり多い。新ドラだと「宇宙英雄記」の星の乗っ取り方がガチで生々しくてすごいなと思った。もう少し年齢層を上げた演出をしていたらあの悪者たち、かなり化けると思う。

 

エンタメと恐怖って隣り合わせだから「怖い=盛り上がる」ところでもあるよね。怖いシーンがあるから勇ましいシーンが引き立つのだ。

 

まだおまけ記事はあるのでお楽しみに!

 

ドラえもん映画感想Part8

一応の最終回にして死のブロック。

 

目次と注意

この映画レビューは個人的な主観と思い出補正と私怨で出来ています。まともに読まないでください。

 

nogreenplace.hateblo.jp

 

*基本五段階評です*
☆5  特に大好き。所謂推し。

☆4  好き好き大好き愛してる!

☆3  好きだよ!

☆2  ナンダカナー

☆1  ふざけんなオイ(以下罵詈雑言

 

8 のび太と竜の騎士(☆4)

多分もうリメイクされない映画第1位。

大長編の中ではかなり地味な方だと思うし、新恐竜であんなことになってたからもうリメイクされないだろうなという。でもスネ夫が行方不明になったり恐竜が何故かスネ夫の家の庭にいたりスネ夫のラジコンが物語のカギを握っていたりと何気にスネ夫映画です。それに「地底で恐竜が生きていたら」という結構攻めたSFを真面目にやっていて、恐竜の絶滅にも迫るというハードな話。だけど地味。ドラえもん映画の中ではかなりSF味が強いと思う。だけど地味。主題歌が大山のぶ代歌唱なのとノゼローゼとローさんかわいいと「バンホーより」が見どころ。

 

個人的に「隕石衝突説が定説になったあとの竜の騎士」とか風雲ドラえもん城とか大津波のシーン(当時にしては大スペクタクルだと思う)とかエンディングの雑な「バンホーより」なんかをリメイクしたらどうなるのか1番気になっていた作品なので新恐竜は許さない。

 

16 のび太の創世日記(☆3)

たいへんよくできました。

お勉強ドラえもんが極まった実験的映画。宇宙や生命の進化の歴史、日本の歴史も少し学べる。冒険もないし勉強要素ばかりというのもあって非常に人気がない。でもお勉強パート大好きっ子なので大好きだし主題歌が神だし見返すと肝付氏のバリエーションある演技ヤベぇなとか思ったりで見どころ非常に多いですよ。

 

実は「地底で昆虫が文明を築いていたら」という竜の騎士と対になる作品。地底空洞説自体がトンデモなので嫌いな人は嫌いだろうけど、巨大な穴に飛行船で降りていくのはワクワクする。出来松博士パートが個人的に好きなんだけど、これは完全に個人の趣味だなぁ。エモドランの出オチ要らない子扱いが実は結構ツボなんだけど、多分アレ嫌いな人も多いだろうなとは思う。何故要らない子扱いしたのかは謎。

 

24 のび太とふしぎ風使い(☆1)

フーコ(血涙)

フーコのキャラデザ(死)

 

それだけで☆1確定レベルで嫌なんですけど、個人的にこの作品はドラえもんが空気なのがいただけない。まず台風のたまごがドラえもんの道具じゃないし、ぶっちゃけどこでもドア無くても舞台は整えられそうだし、ポケット縛りでドキドキを狙ったのかもしれないけどポケットないからひみつ道具の出番がほとんどないし……。

 

なによりゲストキャラのテムジンの空気っぷりがすごい。結局フーコとスネ夫だけの話で、取ってつけた未来人も蛇足どころか要らない蛇だし、ジャイアンがちょっと活躍するだけであんまり見せ場がない。正直ドラえもんとか関係なく「原案:藤子・F・不二雄」とかやってテムジンを主役にしてドラえもん映画にしない方が良かったと思ってる。「翼の勇者たち」と双璧をなすドラえもん空気映画だけど、あっちはとりあえず映画としては成立してたからなぁ……。持ち込みなら他所でやってほしい。

 

32 のび太の奇跡の島~アニマルアドベンチャー~(☆0)

死。

すごいんだよ。まずドラえもんがどうとか以前に映画として全く面白くない。不朽の名作「モアよドードーよ永遠に」という素材の良さを全力で殺しに掛かっていると思う。以下新宇宙開拓史と同じく箇条書き。

 

〇モアよドードーよ永遠に

風の中のモア、砂の中のドードー、みんなどこへ行った、見送られることもなく。至上の原作を誰も覚えていない、スタッフは虚空ばかり見てる。

 

〇ダッケストーリー

一応タイムパラドックスネタなのに、最初から「のび助=ダッケ」と観客に明かし、最後にのび太にも明かす時点で面白くしようとする気が全くないのだと思う。そしてとってつけたようなタイムルームネタに走ってるのが気になった。「モアよドードーよ永遠に」はどこに行ったのかな?お出かけしちゃったかな?

 

〇原住民たち

君たちは何のために存在したのかな。ドラえもんたちをコスプレさせてゲストを水増ししたかったのかな。

 

〇悪者たち

ケツァルコアトルも絶滅動物なのにどうしてロボットなんですか。「ゴールデンヘラクレスはどこだ」という台詞がマヌケだよね。

 

〇ゴールデンヘラクレスオオカブトとか

ぼくたちはぜつめつどうぶつのはなしをみにきたのだ。こんなかぶとむしなんかみたくないのだ。ぜつめつどうぶつのはなしをしてほしいのだ。

 

〇クライマックスのボス戦らしき何か

なんですかアレは。アレなんですか。アレで盛り上がると思ったんですか。何をしたかったんですか。納期に追われてたんですか。偉い人の指示ですか。マフィアに脅迫されてたんですか。それなら仕方ないですね。

 

〇まとめ

どこを切っても駄作中の駄作。ドラ映画がどうという次元ではなく、映画としてダメ。ストーリーのコアが迷子。絶滅動物という看板に偽りありまくりのカブトムシストーリー。謎にごり押されるパパダッケと不要な原住民。そもそもゴールデンヘラクレスとかに支配される謎の島。ぶっちゃけ絶滅動物の話だけだったら雲の王国のほうが万倍よかったわ。何がしたかったの?マジで何がしたかったの?わたしはかなしい。

 

40 のび太の新恐竜(☆1)

おいピー助をどこにやった正直に言え(血涙)

キューミューのあざといデザインとネットでの酷評が怖くてなかなか見る勇気がなかったのですがバンジージャンプ飛ぶ勢いで何とか見ました。予想通り命綱が切れて死にました。

 

映画単体としては「そんなもんじゃないの」と思うのですが、この映画の罪深さは「新恐竜」と銘打った癖にピー助とバンホーさんを同時に殺したところです。あのピー助のシーン、挿入した意図が全く不明なのですが「ここでピー助を出しとけば旧作ファンは喜ぶだろう(とお偉い方のゴリ押しで急遽挿入したのかと思うほど雑な登場)」という安易なものであるなら安易であるとしか言いようがない。「新恐竜」なんだから「新恐竜」の話をしようよ。あそこでピー助をチラ見せすることで「化石のまま生まれなかったピー助の可能性」を出して「ピー助はこの世にいませんよ」とアピールしているように見えた。パラレルワールドを演出したいならもっとパラレルワールドの話をしよう。ピー助はあの世界では生まれなかった、いいね?

 

そして「隕石衝突で滅ぶ予定の恐竜を救う」という終盤のストーリーは完全に「竜の騎士」で「ここでしっかりやったから、これ以降竜の騎士のリメイクはしませんよ」と言ってるように見えた。この後竜の騎士リメイクしたらちびっ子は「あれ、新恐竜では隕石衝突のときドラえもんキューとミューと一緒にいたのでは」と混乱するだろう。そもそも同じようなことがやりたかったら別に隕石衝突でなくても天変地異レベルの災害で構わないのではないか。

 

そもそもこの映画監督と脚本家、インタビューで「ドラえもんの恐竜と言えばのび太の恐竜と恐竜2006ですよね」*1とか言って竜の騎士をなかったことにしてるのが度し難い。そのくせ終盤のプロット完全に竜の騎士じゃねーか!!!!!ちゃんとインタビューでも「竜の騎士からインスパイアしました!」って言えよ!!!!!!Wikipediaだと「恐竜にスポットを当てたのは通算3作目」っていう*2記述が残っちゃってるよ!!!!ねえ竜の騎士どこ行ったの???ぼくらのバンホーさんどこ行ったの???恐竜人はみんななかったことにされたの????

 

この辺のインタビューの迂闊さも相まって、この作品は「ピー助とバンホーさん含め恐竜人を殺すために作られた作品」と見ようと思えば見ようと思えてしまうのがもうダメ。インタビューの記事書いた人も含めて何故竜の騎士の話を一切しないのか。バンホーさんに何の恨みがあるのか。

 

「新恐竜」なら「新恐竜」の話しろよ!!!恐竜と竜の騎士の骨格残すなよ!!!目でピーナッツとかナウマンゾウのうんことか恐竜を助けるとかそういうのナシにしろよ!!!ちゃんと「新しい」ストーリーにしてくれよ!!!!

 

キューミューのあざとさや科学的なおかしさ、変な根性論に無理矢理感動させようとしてる脚本の話は他の人がしてるのでしません。個人的に病気のシーンは「またお母さん向けに感動させようとしてる(おおかみこどものパクリじゃね)」と思って真顔になりました。あと予告でのび太が悪い邦画の宣伝みたいなことさせられてるのも嫌でした。細かく書くと2ページくらいになるのでもう書きません。映画単体じゃなくて映画周辺がドラ映画というブランドに敬意を払ってない。だから映画としてはいいと思うけど、これはドラ映画じゃない。ドラえもんを使った何かの宣伝なんだろう。クソが。

 

次回

もうちょい続くんじゃ。

ドラえもん映画感想Part7

新旧鉄人兵団が同じ枠に……これは偶然!

 

目次と注意

この映画レビューは個人的な主観と思い出補正と私怨で出来ています。まともに読まないでください。

 

nogreenplace.hateblo.jp

 

*基本五段階評です*
☆5  特に大好き。所謂推し。

☆4  好き好き大好き愛してる!

☆3  好きだよ!

☆2  ナンダカナー

☆1  ふざけんなオイ(以下罵詈雑言

 

7 のび太の鉄人兵団(☆4)

しずかちゃんの愛が地球を救う。

往年のドラファンからはかなり人気の高い作品。今見るとかなりハードなSFやってるよなぁと思う。謎の巨大ロボに鏡面世界、アンドロイドの女の子にインベーダーとの全面戦争、そして歴史の改変へ……特に鏡面世界がすごい。個人的に「入り込みミラーⅡ」が好きなので違和感なかったけど、「今回のドラえもんは鏡の世界でロボットと戦うぞ!」というのは子供向けとしてはどうなんだ?とは思う。でも子供向けだからと言って全部離乳食みたいなストーリーじゃよくないと思うのでこれはこれですごくあり。終盤のドンパチの絶望感と並行して進む希望と別れのテンポで情緒をものすごく揺さぶられる。あとこのハードな作品の中でものすごく緩いミクロスが結局解決の糸口を握っているのがいい。

 

なんで☆4なのかというと最後のシーンで必ず泣いちゃうから(今回もしっかり泣いた)あんまり見たくなくて鉄人兵団はリピート数が☆5作品に比べてかなり少ないからなんだよね。いや好きだよ主題歌も含めて。リルルは天使になったんだ。

 

15 のび太の夢幻三剣士(☆3)

あいあいあーい(普段使いできるのび太語)。

夢の世界が現実になるおっそろしい話。ところどころ怖いシーンもあるのだけど「夢だしなぁ」で終わるのでそれほど怖くない。個人的に前半の夢で遊んでいるターンがとても好きで「夢はしご」はじめ夢系のひみつ道具の話の総決算という感じはする。親切なアダプターが最高。

 

この作品と言えばラストの不気味さなんだけど、ドラビアンナイトで「架空世界と現実世界の境界が」みたいな話になってたのでこれもその一貫かなぁと思っていた。ただ色々ぶん投げて終わってる感じもしたので「夢の中で冒険したよ!」というのがあればこの話はもうおなかいっぱいでいい。あと挿入歌がかっこよ過ぎて主題歌の影が薄いのが気になる作品。挿入歌そのまま主題歌でいいと思ったんだけどなー。

 

23 のび太のロボット王国(☆2)

誰得な謎の姫様。

「ロボットはともだち」というテーマでひたすら突き進むため、話がめちゃくちゃわかりやすい。わかりやすいため、ドラえもん映画の中では印象に残りにくいのが難点。多分ドラえもんの地味映画選手権をやったら竜の騎士といい勝負をすると思う、というかマイフェイバリットになりにくい話だなとは思った。ロボットのデザインはかっこいいのだけど、鉄人兵団の香りがしてとてもよいかと言うと、うーん。それにのび太が巨大ロボで準備運動始めるのもザンタクロスでバレエを踊るしずかちゃんに通じて、うーん。隠れ里の公募的なごちゃごちゃしたロボットも、うーん。なんだか頼りない姫様とわかりやすすぎる悪役も、うーん。いるんだかいらないんだかわからない野沢雅子の無駄遣いも、うーんうーん。うーん。

 

31 新・のび太と鉄人兵団(☆3)

サブタイトルが壮大なネタバレ。

リメイクの中では評判いいのですが、確かにリメイクとしては良かったと思う。上記の通り元の鉄人兵団がかなりハードで取っ付きにくい部分を「ピッポ」というゆるキャラで包み、更に不在になっていたザンタクロス(ジュド)の話を織り込んでいる。このリメイクのよかったところはリリルの物語と並行して「のび太の変なペットシリーズ」が開催されたことだと思う。大体のび太の変なペットは恐竜も木も台風もどこかへ行ってしまう。そこに「遠くの星から来た電子頭脳」が加わったイメージ。それでいて本編の大筋を大体変えることなく最後まで行ったのはすごい。

 

ただピッポという取っ付きやすさが元の取っ付きにくさの魅力を半減している気もする。キー坊もそうなんだけどまず新ドラのキャラデザは取っ付きやすさを第一にしている気がする。欲を言えばピッポにしないでジュド脳に手足生えただけでもよかったと思うのよ。まあ贅沢なんだけど。あとサブタイトルいらん。鉄人兵団のザラザラ感がソフランで洗い流されてしまったような気まずさがある。ふんわりが好きな層にはウケがいいのだろう。弐瓶勉BLAME!至上主義な人には相性が悪いのだろう。仕方ない。

 

39 のび太の月面探査記(☆2)

ガチケモナー的にダメなデザインの奴。

元ネタの「異世界メンバーズクラブ」の地底人がめちゃくちゃ好きなので最初は「地底人がぁぁ」となったけど、話の内容自体はそんなに嫌いではない。ただ、ゲストキャラのキャラデザだけがものすごく気に食わない。なんだあの取ってつけたような耳とドラえもん世界に存在しなそうなデザインは。何を狙っているのだ。子供のお母さんなんか狙わなくていいんですよ。単体では嫌いじゃないよ、嫌いじゃないんだけど……1000年生きてるのにあんな子供っぽいのはちょっと説明つかない気がするんだよなぁ……1000年あそこでずーっと隠れ住んでた感じがしないんだよなぁ。せめて時間圧縮とかでルカたちは100年くらいでカグヤ星では1000年経ってたみたいなことにしておけば、まぁわからなくもないかなとは思う。水と空気も有限だろうし、その辺はどうするつもりだったんだろう。

 

何となく「児童小説としては大正解だけど、ドラ映画としてはちょっと違うよな」とは思う。なんかルカたちやムービットの世界にドラえもんが入り込んだようになってる。そりゃドラえもん異世界によく行くんだけど、勿論ドラえもんの世界に存在しそうな世界に行くわけでクレヨンしんちゃんとかワンピースの世界に行くわけではない。今回の映画はそんな感じ。なんかドラ映画としての説得力がないんだよな。多分キャラデザのせいだ。最後にルカだのルナだのアルだのかわいーい名前つけといて、亀の名前が「モゾ」なのは納得できない。乙姫様に返してこい。

 

次回

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