まだまだ梅雨空の季節ですが今年の夏も「不安になる」で乗り切りましょう。
「不安になる」とは
匿名掲示板だろうが何だろうが大体文章を書くときは何か言いたいことがあるので書くものです。それなのに文章の要旨が掴めないということがあります。(中略)読んだ後「あれはどうなるんだろう」とか「意味がわからない……」など自分の軸がぐらぐら動くような気分になる増田です。
選出のポイント
・2018年12月21日~2019年6月30日までに「不安になる」タグをつけた増田から選出。
・基本的にブクマ数に左右されず、個人的に不安になったものを選ぶ。
・2019年上半期で話題になったものはまとめて振り返りとする。
・なお選者は唐突な下ネタに滅法弱いものとする。
何度か「不安になるアワード」をやってるうちに「不安になる」の傾向が掴めてきたので今回から部門ごとに紹介していきます。
日常の理不尽部門
大事な忘れ物をしてしまった、悲惨な事故を見てしまった、すれ違った人が変な格好をしていた……そんなどこにでもありそうな「不安になる」体験などを集めました。
選)クリスマスケーキを20個とか狂気だし、その分だとおせちは何セット買わされるんだろう。過剰なノルマというか、アルバイトが自腹で買い取るのは労働基準法違反じゃなかったのだろうか。いや、バイトとは書いてないけど……うーん……。
選)たまにある闘病系の増田。しかしこれは病気の話というよりその感染経路が不安になるというか、増田の書き口が不安になるというか、なんというか……。
選)なんでその辺のキノコを食べられるんだろう。山菜ならまだしも、キノコはヤバいよ…山で取ったキノコは専門家と一緒に食べたい。
選)なんで全額払ったんだろ……?いくら払えと言われても食べてないものは払えないでしょ。店の対応はもちろんだけどその辺もモヤモヤする。
選)振り込め詐欺の被害が後を立たない中、こんな詐欺のような増田。でも振り込め詐欺の被害の内容を聞くと「何でそんなのに騙されるんだ」というのは本当に多いので気をつけたい。うちは両親に子供を名乗る電話が来たら家族にしかわからない質問をするよう言ってあります。
選)叙述トリック的な不安になる増田。監視カメラ?物音?それとも地縛霊?
選)アルミホイルを壁に貼る、という行為には別の意味があってなぁ……調べてみるとアルミホイルで電波を遮断するという奴のオリジナルは1926年に出版されたSF小説に登場する「テレパシーから保護する金属製の帽子」らしい。意外と歴史があった。
短文部門
一発ネタだからこそ心に残る。そんなに面白いかと聞かれても分からないけど心に残る。そんなネタ増田です。
選)さては水着で風呂に入る仕事をしているな。
選)しまじろうDMは問い合わせると停止できるぞ。
選)世の中がとても狭くて不安になる。
選)言いたいことはわかるけど、わかるけど……。
選)「俺は特にない」も含めて好き。
選)3の倍数存在するおばあちゃん。力強い誤字部門でもあるけど「3人以上おばあちゃんがいる人はかわいそう」でもよくわからない不安を感じる。
選)「パオーン」に異議を唱えるのはわからないでもないけど「ゾウッゾウッ」では決してないとマルコ・ポーロも言っている。
やるせない部門
文章の表現のせいなのか環境のせいなのか、何となく世間や人生の歪みを感じてしまう増田をあつめました。
選)不安になるというか、増田が不安になっている。地方とはいえ国立大学に通っているんだからそんなに自分の大学を無名だなんて言わないであげて欲しい。今は胸を張っているかな。
選)逃げたというか、視界が極端に狭くて選択肢が入ってこなかったんだと思う。しばらくTwitterでも話題になっていて、みんな何者でもないことが怖いんだなぁと感じる。
選)トラバでまた泣ける。全方位救いがない。増田は頑張って自分の炊飯器を買うべきだと思うんだよ……。
選)主旨自体はどこにでもある、なんかトラブル。不安になるのは一番最後です。
下ネタ部門
説明不要の下ネタです。今回は「100user越えのネタ増田」で下ネタ増田をあらかた紹介してしまったので少なめです。
選)湯呑みがケツに入っちゃったおじいちゃんを思い出す。ちなみにお尻に異物が入ってしまって病院に来る人は皆「偶然入ってしまって」と必ず言うらしい。お医者さんは偶然って恐ろしいですねと思っているとかいないとか。
選)何も作ってないじゃん。何か作ってよ。
選)最後の「よろしくお願いします!」が浮いていて気になる。サマーウォーズかよ。
選)ハアハアは息継ぎなのか、ハアハアと言っているのか。相手をする人はどんな顔で喘げばいいのかわからなくて本当に困惑すると思った。
不安になるif部門
想像しただけなのにモヤモヤしたり悶絶するような増田を集めました。このカテゴリが
選)言わんとしていることはわかるけど、耳の裏にびっしりなんか出来ていたらそれはそれで絶対嫌だ!!!!
選)ブコメでも散々不安がられていたので選者から特に言うことは無い。ヤクザ仕事はもちろん、宗教とかなんかヤバい人の世話とかも怖い。
選)個人的に今回好きな増田。たわいないようですごく凶悪。めちゃくちゃ怒られるで済んでよかった。
選)淡水魚を海に入れるなんてとんでもない。
選)体力があってもやがて溺れ死ぬ。
難解部門
はっきり言うと何言ってるのかよくわからない奴です。文意が迷子なのか、要点がよくわからなくてもにゃもにゃした文なのか。それは増田の個性です。
選)誰に向けて書いているのかさっぱりわからない。新小学生には向いてないし、保護者向けでもなさそうだし、それを装ったポエムだと解釈するのが1番かな。今ググッたら再掲してたの含めて不安になる。
選)増田がイチャモンをつけられるのは毎度毎度こんなに長いのを「意見」として送っているからじゃあないんだろうかと思うくらいには長い。
選)メルヘンなのかなんなのか。100userネタ増田記事で紹介したおにぎり村にテイストが似ている気がする。
選)完璧主義と言うより、もはや強迫観念では。ずっと手とか洗っていたり鍵をかけたか気になってしまったりしてないだろうか。不安だ。
選)これは本当に「王様の耳はロバの耳」みたいな感じで誰かに伝える気ゼロだけど本人ガーッと書いてスッキリしたんだろうなというのを感じる。
文学部門
詩的な趣を醸し出している不安増田。
選)個人的に好き。子供の頃の記憶なんだけどやたらと鮮明に覚えていることってある。選者は子供の頃父親が火傷して病院で手当をしてもらった記憶があるんだけど、そんな事実はないので夢でも見たんだろうと思ってる。記憶って不思議だね。
選)本文は真に迫る鬱病の記録なんだけど、どうしてもタイトルから今は亡きあの人を想像してしまい、蟻になってしまったら天国で延々とダジャレを書きまくるしかできない地獄に落ちるんじゃないかとかそんなことを想像してしまい、増田の外まで不安になる。
選)そういう有名な洒落怖があるのでそういうもんだと思ったけど、トラバの「異世界からきてやることが増田かよ。前世で子供でも引いたか?」というあたりで異世界転生というものの概念がグラグラしてきた。
選)内容もそうだけど、音飛びする壊れたレコードのようで見ているだけでゾワゾワする、ハイレベルな不安になる増田。
姪シリーズまとめ
さて、2019年上半期の増田を語る上で外せないのは「バシーン(泣)」なのは間違いないでしょう。なんのことやらという人はこんな記事見てないと思うのですが、念の為紹介します。
おじさんが姪をバシーンする増田を選者が最初に見つけたのは2018年の10月でした。それからしばらくして、「お兄さんを自称するおじさんが姪の言動にキレてその辺のものに八つ当たりをして姪が泣く」という内容の増田がたくさん出てきました。シリーズが続くうちにおじさんや姪に設定が付与されていったり「姪増田」としてミーム化したりと大変興味深いものでした。以下は選者が見つけてブクマした姪増田です。取りこぼしがあると思いますがご了承ください。なお姪増田に関してはid:AQMさんのこちらのタグが詳しいです。
「ぼく」の実妹の娘らしいことが伺える。
「ぼく」は料理人を目指していたらしいけどコンビニでバイトをしているらしい。
「ぼく」の働いているコンビニはファミマらしい。
「ぼく」の母親は「ばーば」と呼ばせたくない主義なのはわかった。
完全に八つ当たりで何だかわからない。
「ぼく」は家族での食事中もはてブをやっているらしい。
「ぼく」は両親の介護をしているらしい。
料理人志望設定が出てきている。
姪はプログラミングを学んでいるらしい。
「ぼく」にはまーくんという友達?がいるらしい。
これは当時ブレイクしていたこの増田の亜種。
「ぼく」が「僕」になっている。
これは「チコちゃんに叱られる」の「働き方改革のコーナー」が元ネタ。
類似系として武田鉄矢が姪を「バカチーン!」と叩く増田があったけど消えてて残念。
もう何が何だかわからん。
気がついたら完結ですってよ。
まとめ
増田全体の話でもあるのですが、最近「作られた」増田が多いように感じます。そういうわけで不安になる増田は年々減っているような気がします。2017年の不安になるまとめを見て「昔の不安はなかなかハイクオリティだな」とか思うくらいには、増田の不安度が減ってるような感じです。新しい形態の不安になるが現れるのか、それとも不安でない増田になるのか。とりあえず次回の「不安になる1user編」をお待ちください。