あのにますトライバル

君の気持ちは君の中でだけ育てていけ。

美味しんぼのアニメを見ている

再放送で美味しんぼをやっているのでぼちぼち見ている。あらすじとか有名なシーンしか知らなかったので、改めてこういう話なのかと思いながら結構楽しく見ている。

 

面白いのが当時の時代性に加えて、お話の組まれ方。このブログ書いてる人が父子ものに対して何らかの何かの感情を強く持っていることは大前提として、この美味しんぼに登場する父子は本当にわけがわからない。

 

わけがわからないというか、登場人物全体に人の情ってもんが見えない。全てのロジックが「より美味いもんを食う」になっていて、そこに至る過程でキャラが踏み台になっている。主役はあくまでも食べ物で、登場人物はその引き立て役。だから山岡がサイコパス行動をしても雄山が悪者チックに振舞っても、特に問題はないし周囲も介入しようとしない。

 

いや、普通にこんな奴ら実際にいたら嫌だろ……まあ、山岡という装置を使って基本的に「メシ美味ざまぁ!」をする話なのでこの漫画の中ではこれは正解なんだと思うのですが。

 

つまるところ、美味しんぼとは「食通の父親をざまぁさせるために俺も究極のメニューを追いかけながら周りの人間ざまぁさせていく」であり、「弱い立場が知恵で目上の者をギャフンと言わせる」といういわゆる吉四六さん的な面白さがある。それで、これを異世界でワーワーやるのがいわゆる「なろう系ざまぁ」なのかなぁ、とアニメを見ながらぼんやりと思った。

 

そんなことを考えながらブコメ書いたら思いの外ヒットしてたので世の中何が起こるかわかんねえなと思う次第です。余った唐揚げを巡って起こる激しい親子喧嘩漫画「いやしんぼ」、あんまり見たくないなぁ。

 

ミスター端っ子「どんな食べ物でも端っこがうまい!」

いやしんぼ「この余った唐揚げを食べるのは誰だァ!?」

2024/03/03 20:25

b.hatena.ne.jp