あのにますトライバル

君の気持ちは君の中でだけ育てていけ。

スレイヤーズ第二部の思い出

スレイヤーズがバズってるのですが、個人的にスレイヤーズは第二部が好きなんだよねって話を少しだけ。

 

 

第一部の圧倒的に強そうな連中に運含みで立ち向かって行くのもいいんだけど、第二部はとにかく絶望、というか「死ぬか戦うか」を常に選択させられてるところがなんか好き。そして全体的に漂うダークな感じが好き。そんで12巻から畳み掛ける絶望が好き。11巻もかなり切ないのですが、それは11巻で完結する話なので……。

 

 

世はゼルアメかゼルリナかで揉めてると思うのですが、そんな人間なので圧倒的にルークミリーナが大好きです。何が好きかと言うとキャラの圧倒的余白。14巻で爆発する余白の怖さが凄い。何一つ感情を説明してないのにそれがどんな感情なのかを想像するしかできないリナ視点がまたいい。ここで「ルークはこんなことを思ってて~」というのが一切入らないのがいい。

 

そう言えばこの前「なろうでは鬱展開は避けられる」という話があった。そういう意味で言えばスレイヤーズ第二部はブクマを外される作品だと思う。とにかく人は死ぬし、後味の悪い結末にしかならない。そしてやっぱり最後もめでたしめでたしにはならない。そんなビター加減がいいんじゃないか!(机バシーン)。

 

思えば自分の原点、結構スレイヤーズ第二部にあるぞ……?スレイヤーズ第二部はいいぞ(しかし進めない)。

 

 

あとものすごく個人的に結構出てくるとあるゲストキャラが好きです。このブログ読んでる人なら「あぁ……」となるあの人たちですね。思えばこの手の展開でグッときたのはこの作品が最初かなぁ……。

 

ゼルガディスと言えば、作者もゼルガディス主役の重ための話を考えていたということで、こういう感じの話も書きたかったんだろうなと思うときがある。短編集の第一話とかも思えば11巻のせつなさみたいなところあるよね。思えばヴァルガーブの兄さんもそういうベクトルのキャラだよね。

 

 

思えばロスト・ユニバースもなかなか闇な作品だよね。無理矢理ねじ込まれたL様、個人的に好きじゃない。でもコミック版のとある鬱展開はめちゃくちゃ好き。シェリフスターズもガワは元気な明る女の子が頑張るぞ、という感じだけど蓋を開けたら「おおぉ……」という設定だし。

 

 

やっぱり世の中光が欲しかったら闇も同時に作らないと光が発展しないの。そんなわけで「闇の運命を背負う者」でも読んでみんな落ち着きましょう。日帰りクエストの二巻がめちゃくちゃ好き。おちまい。