よく言うじゃないですか。
「水にありがとうって言うと結晶がきれいになって、ばかやろうって言うと汚い結晶ができる」って奴。だから人体も水で構成されているからきれいな言葉をかけましょうって奴。果物で実験したら汚い言葉をかけ続けたほうがはやく腐ったとか。
せっかくなので実験してみました。最近Twitterで怪しいバナナ画像あげていたのは、リアルな途中経過の記録を残しておくためです。実験の全容は以下の通りです。
【果物はかける言葉で腐敗スピードは変わるか】
実験に使用する果物はバナナにしました。
同じ房に成っているバナナを切って、同じ条件下でそれぞれに違う言葉をかけ続ければ少しは変化があると思うのです。
【実験準備】
カットするときは素手で触れると良くないので、ビニ手袋を使用。厳重にラップにくるんで、それぞれに記号を振ります。
検証します。結果は後日。 pic.twitter.com/u9iJ3CqaEQ
— のりまき×ぜろすけ (@zeromoon0) November 19, 2014
なんで6つあるのかって? だって、ただ「きれいな言葉」と「汚い言葉」だけじゃ面白くないじゃないですか。だから少し種類を増やしてみました。あと、せっかくなので各バナナに名前を付けました。名前をつけることでより声をかけるときに親しみがわくと思ったのです。
A:きれいな言葉
「ありがとう」を真ん中に置いて、素敵な言葉を並べてみました。
このバナナの名前は『優美』にしました。やさしくて美しい、きっと素敵なバナナになってくれるでしょう。
B:汚い言葉
これはひどい。漫画でよくある机の落書きをイメージしました。
このバナナの名前は『ごみやろう』にしました。こんなのはゴミですゴミ。
C:英語できれいな言葉
今回検証しようと思ったのは、これが一番の動機です。日本語とか英語とかわかるんですかね。とりあえず作ったラベルはこんな感じです。
このバナナの名前は『Nice Guy』にしました。日本語だと良男です。
D:英語で汚い言葉
黒人天才の悪口先生などを思って一生懸命それっぽいラベルを作りました。
このバナナの名前は『Son of a bitch』にしました。ひでぇ名前。
E:卑猥な言葉
どうせならこういうこともやってみようと思って枠を作ってみました。あまりにもひどいのでラベルは自己責任で下のリンクからどうぞ。
このバナナの名前は……ガチで下ネタを考えた結果『お○○こマン』になりました。バナナでまんなのかマンなのかどっちなんだ!? という最低最悪の名前です。こんなあだ名を付けられたら耐えられない。
F:意識の高い言葉
最後はこんな感じ。きっとバナナも意識が高くなることでしょう。気が付いたらラベルが(笑)っぽくなっているのは気のせいです。
このバナナの名前は『ザッカ―バーク』です。『ヨザー』と悩んだのですが、さすがに……と思い直した次第です。
さて、こんな感じで名札とラベルで巻いて、あとは声をかけるだけです!
まずは『優美』に声をかけてみましょう。
「優美、今日もきれいだね。ありがとう」
それぞれに声をかけていきます。英語は「だいたいそんな感じ」レベルです。
「おいごみやろう。さっさと死ね」
「Hey Nice Guy! You're very excellent!」
「Oh,Son of a bitch! Go to hell!」
これ、滅茶苦茶むなしい。
何が悲しくてバナナに声をかけなきゃならないんだ。「水からの伝言」の実験でも、この虚無感は感じられたのだろうか。
そして次のバナナ……字に書くのはなんとかできたけど、声に出すのはさすがに辛い……でも、声に出さないと実験の意義がない! 頑張って言ったよ!
「へへ、おま○○マン……×××(不適切な言動)」
これは辛い! これを何回もしないといけないのか!!
計画を立てたとき、こんなに辛いものだとは思わなかった!!
声に出すってしんどい!
テンションが下がったところで最後のバナナです。
「やぁザッカーバーグ。今日の日経は読んだかい?」
すげー普通。でも、さっきのとてつもない虚無感がざわざわしている。
以上のやりとりを、バナナに変化が出るまで続けます。
言葉はその時のノリで変わります。英語はボキャブラがないのでほぼ初回通り。
「優美、生まれてきてくれてありがとう」
「ごみやろう、まだ生きてたのかこのカスが」
「おま○○マン! セックスセックス!」(←後半投げやりでこんな感じ)
「やぁザッカーバーグ。バナペチにはシナモンを追加するといいよ」
完全に「意識高い系」を間違ったキャラにしていますが、それはわざとです。これを比較的涼しい台所に常温で保存します。さて、どうなるでしょう?
【バナナの経過】
検証24時間後。特に変化無し。 pic.twitter.com/0Rd8r8og8W
— のりまき×ぜろすけ (@zeromoon0) November 20, 2014
なうバナナ pic.twitter.com/MJVvysJI8p
— のりまき×ぜろすけ (@zeromoon0) November 22, 2014
特にかわりがないですね。 pic.twitter.com/uCVNJk56zP
— のりまき×ぜろすけ (@zeromoon0) November 23, 2014
今日のバナナ。 pic.twitter.com/hGPZbXNneR
— のりまき×ぜろすけ (@zeromoon0) November 24, 2014
今日バナナ。 pic.twitter.com/247BVBhWTj
— のりまき×ぜろすけ (@zeromoon0) November 26, 2014
ラストバナナ。結果は明日。 pic.twitter.com/KFTtb6VdLq
— のりまき×ぜろすけ (@zeromoon0) 2014, 11月 27
結果
上記に出した画像のとおり、一番黒くなったのは「D」です。次点が「A」と「E」と「F」、そして「B」、一番きれいなのは「C」ですね。
「D」が一番黒くなった原因として、切り口が二か所あったことから切り口が一か所のものよりそこからダメになりやすかったのだと思います。それから間違って実験中に「D」には少しの圧力をかけてしまったことが「D」が一番黒い理由であると思います。
「E」は切り口はひとつでしたが、他の物もより少し小さくなってしまったのでダメになるスピードが速かったのだと思います。「F」は「D」同様に二か所に切り口があるせいだと思います。切り口が一か所で比較的大き目だった「C」が一番きれいだったのも納得です。
つまり、バナナの熟成スピードは切り口と大きさに関係があると言うことがよくわかりました!
もし言葉の種類によって変化があるのであれば、「B」と「D」が圧倒的に早く黒くなって、「A」と「C」が同じくらいきれいな状態でなければおかしいです。それとも、「C」と「D」に明確な違いがあったのでもしかしたらバナナは外国産だから英語じゃないと理解できないとかそういうオチかなぁ? バナナは日本語を理解できないという興味深い仮説ですね。スペイン語や中国語だったらどうなるんでしょう。とりあえず日本語だと「きれいな言葉のAバナナ」より「汚い言葉のBバナナ」のほうがなんとなくきれいな気がします。これは説明のつかない不思議な現象ですね。
なんとも非常に興味深い結果が出たので、これを機会にいろんな人がいろんなパターンで実験してみるのも面白いと思います。ただし、ひとつだけ言えるのはめっちゃむなしい気分になるので精神衛生上はお勧めできないと言うことです。
こちらからは以上です。
※実験に使用したバナナは、スタッフが丁寧に供養しました※