さよならドルバッキー

この世の裏を知ったドルバッキーは世を儚んだ。

例の件

いつものアレなんだけど、子供が寄ってたかって叩かれてるのも無駄に持ち上げる連中がいるのも胸糞悪い。特に後者。お前ら人の心あるんか。

 

ここまで叩かれる原因のひとつに「動画のクオリティが恐ろしく低い」ということがあげられると思う。あんだけの主張をぶち上げても、それを大衆に納得させるだけの説得力があればここまで叩かれることは無かったと思う。チャンネルの動画をいくつか見たけど、カメラワークという言葉は存在しないし父ちゃんの趣味っぽい歌を歌っていたり仮想通貨買わされてる動画でカンペ読んでるのがわかりまくりなのが本当にキツい。オリジナルソングを歌ってるかと思えば「作詞作曲父ちゃん」とか視聴者舐めてんのか。

 

「小学生なんだから低クオリティはしょうがない」という意見もありそうだけど、本当にYouTubeでいろいろやっていきたいならそのクオリティを少なくとも小学生レベルの中でもすげー高いの作んないと。個人的に「ハイサイまいど!」と挨拶で沖縄を全面に出してるのに一貫して大阪弁なのはどーなんだろうと思う。その辺でキャラブランドがブレまくり。「それがその子の個性なんだからええやん」と言いたいけど、YouTubeでありのままなんか求めても仕方ないじゃん。どうすれば見てもらえるのか、どうすれば良いものが作れるのか。それが動画制作ってもんじゃないのかね。そこを放棄して「みんなに伝えたい」っていうのはどうなんだろ。

 

こう書くと少年を叩いてるように見えるけど、そのバックにいる大人たちが本当にギルティだよね。動画制作全てを少年が自主的にiPhoneとかでやってるならみんな暖かく見守るところだと思うけど、チャンネル見る限りガッツリ親がやらせてる感満載。インターネットの危機回避能力もないのにYouTuberになんかしちゃダメだと思う。デジタルスティグマになっちゃったよ。

 

あとこの騒ぎ、いつもの「大人は汚い、子供はすばらしい」「レールの上を歩みたくないからブログで自由に生きていきます(就活とかしてるヤツらと俺違うカッコイイ)」の典型的なアレなのは彼を絶賛するコメントから見て取れます。何故毎回必ず「批判をする奴らは洗脳されてて可哀想なバカなんです、自分の信じた道を行きましょう!」みたいなコメントが生まれるのか。そろそろ違うパターンのコメントしようよ。多様性ないよ。

 

まー本人にクソみたいなコメントしてる奴らもいることは間違いないし、不登校っていうセンシティブな話題から自分語り的に怒りの感情を引き出された人もいるだろうし、その辺の配慮が一切ない動画のクオリティが今回の騒動の根幹にあると思う。ネットは「子供のやること」じゃ済まされない。「子供のやること」で許されるのが学校なんだから。

 

あとすげー気になるのが不登校になった理由でサラっと「先生に叩かれた」って言ってるんだけど、それって何なんですのん。そこ一番大事なところじゃん。なんでみんなスルーしてんの。動画見る限り「バシーン!(机)」みたいなことらしいけど、実際はどうなんだろう。

 

そんな訳で今回の騒動の原因は「7割新聞社、2割親、1割周りのヨイショ」だと思う。まじ新聞社ギルティだわ。記事の書き方次第でもう少し火力抑えられたと思うし。

 

最後に少年に言うとしたら「やりたいことはやってから言った方がいい」ってことかな。2020年に乗るピースボートの話は実際に乗ってからしたほうがいいね。そういう情報の出し方はYouTuberやっていくならすごく大事よ。おわり。

 

 

 

 

ネタ増田で100user超えたもの10選

令和一発目も増田記事です。今時代もよろしくお願いします。

 

さて「ネタ増田で100ブクマ行きたい」という増田があったので実際に100user超えたネタ増田はどのようなものか探してみました。

 

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選出方法

・2019年に投稿されて選者がブクマしているもの。

・ブクマ数が100userを超えてるもの。

・明らかにネタとして書かれているもの。

・ネタ具合は強くてもアンケート成分が強いものは除外。

 

それではよろしくお願いします。

 

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一発目から相当な下ネタ。しかも一行。ビジュアルが想像しやすかったり、また正月飾りについて思いを馳せることができたりとネタとしての仕上がりは相当高い。

 

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また下ネタ。しかし今度はしっかり書き込まれている。発想の勝利だろう。

 

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クレバーなネタ増田。アンケートっぽい部分もあったけど秀逸な発想にたくさんの発想がついてきた例だと思う。

 

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これはトラバやブコメの反応を狙った正攻法のネタ増田。個人的に「かまいたちの夜2」のサイキック編の針の振り切れ具合と官能編の俊夫さんとわらび唄編の安孫子氏がめちゃくちゃ好きなので増田には是非プレイしてもらいたい。

 

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世界が100人のおにぎりみたいな増田。この続きが読みたいのですがどこで読めるのでしょうか。

 

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勢いのある増田。「マックの女子高生」「山月記の李徴」というネットでウケやすい素材を組み合わせていて素晴らしい。

 

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思ったことを素直に書いたネタ増田。素直さは時に素晴らしい化学反応を起こす。

 

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またしても下ネタだけど、その後はてなーにウケやすいディストピアネタに持ち込まれることでブレイクした感のある増田。

 

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タイトルがずるい。「ヴがなくなる」という話題に乗ってこのタイトルが出せるのはなかなかの手練だと思う。

 

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またまた下ネタ。くだらないけど真面目にやれば技術は進歩するみたいな話。

 

まとめ

探して思ったのが、「下ネタは当たるとデカい」ということです。普通に笑えるネタ増田もたくさんありましたが、どれも大体一桁、行って30user止まりでした。

 

それに元増田の言う通り人生相談系が伸びやすくなっているところはある。増田の小町化は言われて久しいけど、今年に入ってから更に顕著になってると思う。そこに便乗したような増田も見受けられるし、増田もまた姿を変えていくのかなぁとか思いました。おしまい。

 

 

作り話とリアリティ

気になる増田があったので「作り話」ということを前提に「リアリティとは何か」についてつらつら書いていく。

 

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読めばわかるんだけど、「作り話」と前置きをしなくても作り話だとわかるくらい現実味に乏しい。現実味に欠ける点は主に3点。

 

設定に無理がある

後述するが、この話の司法制度や福祉制度、メディアの在り方などは現代日本において有り得ないとまではいかなくても相当不自然なのである。世論に負ける死刑判決、謎の「施設のおじさん」、そして子供のことを無視した報道に世論。作り話といえ、読者に引っかかるようなものはよくない。

 

出来事が点で語られている

作り話をする時に重要なのは描写されるべき時点だけでなく、実は「書かれることのない時点」の方だったりする。筆者の中では自明なのか、それとも書くまでもないので何も考えていないのか。「銃を出したら必ず撃たなければならない」の言葉通り、何かを出したなら話に絡めなければならないしその背景も読者にわかるようにしないといけない。物語論的に言えば、ジャイアンはムシャクシャしたからのび太をなぐるのではない。ドラえもんの道具を魅せたいから殴るのである。


何が言いたいのかわからない

「作り話」というからには話を作った意図というのが基本的に存在する。それは別に社会に対するメッセージとか高尚なものでなくてよくて、「俺が楽しいから」「この設定にたぎる」とかそういうのでもいい。とにかく筆者が何を考えて書いているのか見えてくるのが普通である。でもこの話からは何を読み取ればいいのかさっぱりわからない。後述するけどこの話を納得がいくように読解すると「全ては主人公の妄想」というのが1番筋が通っているような気がする。


以下細かく気になったところのメモです。上記3点を読んで満足したり不快に思った人はお帰りください。

 

施設のおじさんから、あの女が死刑になると聞かされた。

 

実はこの時点で現実味がゼロになる描写になっている。後にセンセーショナルな事件故異例の死刑判決ということになっているけれど、それならニュース速報で死刑判決が報道されると思う。スマホに通知が来たり、新聞も1面で取り扱う内容だと思う。そんな情報を施設のおじさん経由という伝聞で聞くだろうか。この主人公はメディアから隔絶された場所にいる可能性は高い。

 

私の母は鬼だった。母に殴られなかった日は記憶にはない。包丁で切られた傷は体のあちこちに残っている。私の右足は少し外を向いていて歩きにくい。母に折られた足だ。


ここで謎なのは、「何故母が虐待を行ったのか」である。作り話だからこそ、ここはきちんと作らなければならない。シングルマザーで別れた旦那に似ていて憎かったのか、精神疾患があったのか、それとも他の何か事情があったのか。それとも虐待される理由すら主人公が考えられないほど追い詰められていたか愚鈍だったのか。

 

私に馬乗りになった母は包丁を首筋に突きつけてきていた。お願いします、やめてください、何度もそう叫んだ。

 

この辺からすごく非リアルを感じてしまった。突きつけて、母は何をしたかったのか。包丁を向けるということは娘に対して何らかの敵意を持っていたということになるんだけど、その理由がよくわからない。狂人だからその辺の理由なんかどうでもいいということにはならない。躾のために脅していたのであれば「やめてください」とは叫ばないし、そんなこと言ったら逆上しそう。もし叫ぶなら「もうしません、許してください」だなぁ。

 

あの女は母を蹴り飛ばした。そのまま何度も母を蹴って部屋の隅に追いやった。そうして落ちていた包丁を拾い、母の首を切った。真っ赤な血があたりに飛び散り、母は何度も口をパクパクさせて、動かなくなった。

 

普通いきなり首はないと思うんだよね、首は……。これは「よし殺そう」って最初から殺しに行ってるよね。後半の彼女の感じから考えると、果たせなかった母性を何とかしたかったら、首はないと思う。格闘の末誤って、とかならわかる。

 

夕涼み会で施設のおじさんは私に話をしてくれた。申し訳なかった、僕に勇気がなかったばかりに、君にもあの人にも申し訳ないことになった。本当に済まない。

 

いきなり僕っ子になったのかと焦った。おじさんの台詞ね。

 

あの人はここにも警察署にも何度も通報していた。僕もそれを受けて何度か君の家へ行った。けれども何もできなかった。いや、しなかった。君のお母さんが怖かったんだ。本当に申し訳ない。僕が何もしなかったからあの人は君の家へ行ったんだ。

 

警察よ、おっちゃんよ。人を怖がってたら出来ない仕事だろうよ。そんなんでやっていけんのかコラァ。すごく疑問なんだけど、包丁で斬られた傷があって、足を骨折していて、連日「お願いしますやめてください」って叫び声が聞こえてくる家に警察や児童相談所(だと思う)が介入して、なんで何もないのかわからない。学校はどうしていたのだろう。明らかに外傷のある児童を「母が怖いから」という理由で放置していたとも考えられない。何が怖かったのだろうか。大人相手に包丁を振り回すなら、それは一発で警察へGOだし、暴言でもなんでもあればやっぱり無理にでもどこかしらが動く案件だと思う。

 

この辺も「作り話だからその辺は考えてない」なんだろうけど、やっぱり作るからにはちゃんと「筋の通った話」っていうのは書かないとダメだと思う。

 

リアリティを出すなら、外では猫を被った母親像を出すとか過度に母に怯えて「殴られてない」と外部の人に言わされる場面とかそういうのが必要になってくるかな。

 

おそらく増田は野田の事件で教育委員会が父親に恫喝されてアンケートを渡した件を想定して書いたんだろうけど、そもそも教育委員会の人はそういう虐待防止とか家庭関係のトラブルに対しては素人と同じなので「怖くて渡してしまった」は有り得ない話なんだけど正直同情してしまうところではある。ただそれをそういうプロである警察とか施設のおっさんがやるとは考えにくい。考えにくいので、他に何らかの事情を付け加えないといけない。

 

あれから7年が経つ。あの女の死刑は非常に異例、というより日本初のことらしい。ニュースでは、世論が判例に勝ったとか言っている。ただの騒音トラブルで隣人を殺した非道な女に重い裁きを、ということらしい。どうでもいい。

 

20歳にしてはこの主人公は幼すぎる。中学生くらいか。すると「この主人公学校に行かせてもらえなかったのかな」とか思う。無国籍児童って奴。それなら警察が動かないとかそういう理由は何となく見えてくる。

 

すごーく気になるのが、なんで保護された少女(13歳)をみんな気にしないのかっていうこと。もしこの事件が報道されたら、事件の焦点は騒音の内容、つまり娘の叫び声、そんで虐待の有無になっていくはず。そしたら「ただの騒音トラブル」には絶対ならない。どうしてそうなるのか理解に苦しむ。現実であれば「非道の女」とは絶対報道されないはずだし、減刑の嘆願すら起こりそうだ。

 

何故そうなったのかと言えば、これは筆者の都合で「死刑にしたいけど人ひとり殺して死刑になるかな、冷たい世論の後押しとか必要かな」ということなんだろうけど、まず世論の後押しというのは基本的にないと思う。これが東名高速道路煽り運転事故のように法律で捌けるか微妙な案件だったら少し話は変わってくるけど、上記のように殺人の動機を考えると「非情」という世論は全く当てはまらない。ちなみに一人殺して死刑判決という事例はたまにあるけど、身勝手な誘拐殺人だったり再犯を繰り返した挙句の殺人だったりと文字通りの凶悪事件なのでこの話の参考にはならないと思う。

 

どうして母を殺したの?

 

形式的な質問だとはいえ、今更それを聞くのはあまりにも物事を考えていないような気がする。

 

あなたにどうしても伝えたいことがあった。あなたが荒れていることは施設の方から聞いている。だから、どうしても言わなきゃいけないことがある。わかってほしいことがある。

 

荒れているというより、何も考えていないだけのような気がします。強いて言うなら狼少女*1の話に近いような気がする。

 

全く意味が分からない。正直にそう言った。

 

前述の女性の長台詞を受けての主人公の感想。残念だけど、別に心の乾いた主人公なんかじゃなくても何を言っているのかよくわからない。おそらく筆者はこの女性の長台詞を書きたいがためにこの話を書いたんだろうけど、それで勢いに乗ってガガガっと書いた感じがする。ゆえになんか他人に語りかけている感じがしない。だから何言ってんだお前って感じになる。

 

ずっと前に赤ちゃんが死んだって聞いた。それと母を殺したことに、なにか関係はある? 女は泣き始めた。しゃくりあげるばかりで、何も言葉が出てこないらしい。この傲慢な女の何かを突き崩したことで、私は満足した。

 

この主人公が怖い。その状況でそんなことしか言えない20歳が怖い。「自分を助けてくれたのかな」とか「助けてくれたのに申し訳ないな」とか想像が及ばないのか。心が成長していない。施設で適切なケアがなされていない。女が可哀想だ。


全体的に……

今まで読んできたことを積み重ねると「主人公はメディアから隔絶された場所にいる」「実は主人公がメディアの報道をねじ曲げて捉えている可能性」「20歳にしてはあまりにも幼い考え」ということになり、多分この主人公虐待の後遺症で精神疾患を抱えて長期入院してんじゃないかなということになりました。実は死刑判決も出てないし、そもそも非道な殺人事件なんて起きてないかもしれない。全ては主人公の妄想の中の出来事、だとしたら全てに納得が行く。それでいいか。疲れた。おしまい。

 

*1:ヤラセ説が有力だけど。

個人的すぎる父子映画10選

大型連休の過ごし方に悩んでいるのであれば、映画なんかどうでしょう。今回は「(基本)泣ける父子映画」をピックアップしてみました。完全に独断と偏見なので異論は認めます。むしろ異論ください。


1 ニュー・シネマ・パラダイス

 泣きレベル 80点

最初はド定番。血の繋がりはないのですが、友情を超えて父親と息子のような繋がりは三時間という時間を忘れさせてくれます。そしてラストが圧倒的に綺麗すぎる。綺麗すぎて涙を流すのを忘れるほど。これ以上の映画のラストはないんじゃないかと思う。


2 ビッグフィッシュ

泣きレベル 800点

ビッグ・フィッシュ (字幕版)
 

「今まで1番泣いた映画は?」と聞かれたらこの映画をあげます(次点は「風立ちぬ」)。おとぎ話のような父の話にウンザリしていた主人公の元に、父の具合が悪いという知らせが来ます。死に瀕する父親とおとぎ話に向き合う主人公の行動は意外性はないのですが、それでも心にクるものがあります。その辺で鼻血が出るほど泣きました。


3 クレイマー、クレイマー

泣きレベル 70点

幼い息子と急に二人で暮らすことになった男の話。これも意外性はないし、ありきたりな話だけどとにかく身につまされる。リフレインされるシーンはわかっていても「成長」「信頼」っていう時間軸がビンビンで泣ける。個人的に母ちゃん側の事情が全然わからなくてモヤモヤした。

 

4 ライフ・イズ・ビューティフル

泣きレベル 75点

息子のために嘘をつき続ける父親の話。映画序盤で「え、これ泣けるの?」と思って中盤で一気に落とす恐ろしさ。あの恐ろしさのために序盤があると思うとすごい。父子関係ダイレクトなシーンでも泣けるけど、全てはラストで報われたのかな、というところでなんか泣ける。「嘘をつく父」というモチーフで「ビッグ・フィッシュ」と比較すると面白い。

 


5 縞模様のパジャマの少年

泣きレベル -500点

「どこが父子映画やねん!ライフ・イズ・ビューティフルの次に置くな!嫌がらせか!」という声が聞こえます。わざとです。敢えて言うなら、これは悪い父子映画かなぁと。個人的に主人公と父親の関係がきちんと出来ていたら、この結末はなかっただろうと思うのです。あととある登場人物も、とある父子関係がなかったらもしかしたらこの結末もなかったかもしれないと思うわけで。自分はあと20年後くらいならもう一度見てもいいかなと思っています。今はまだ無理。懸命な人は連休中に見ない方がいいです。

 

6 歩いても歩いても

泣きレベル 70点

歩いても 歩いても

歩いても 歩いても

 

是枝監督なら「そして父になる」じゃないのかってところだけど、個人的にこちらを推す。「そして父になる」は取り違えという大事件を軸に父親としての価値を描いているけど、わかりやすい勧善懲悪が見えてそんなに好きじゃない、というか福山雅治のキャラがベタいなぁと思っちゃう。「歩いても歩いても」は特に何にも起きない。期待されたけど死んだ長男と特に期待されてない次男に出来た血の繋がらない息子。「親子ってなんだろなあ」くらいのぼんやりした気持ちで見たい映画。


7ジュマンジ

泣きレベル 80点

ジュマンジ (字幕版)

ジュマンジ (字幕版)

 

変なゲームの話だけど、壮大な親子喧嘩とみることもできる映画。変なゲームが怖いっていうのがメインなんですが、「父親を乗り越える」というのが裏テーマだと思うのです。父子映画には大体2通りあって、「父親が愛情に気づく、確認する」タイプと「息子が父親を乗り越える、自立する」タイプ。この映画は典型的な後者パターンです。選者はこのパターンに弱くて弱くて……。


8 LEGO(R)ムービー

泣きレベル 200点

LEGO(R) ムービー(字幕版)
 

「父子映画?これ泣けるの?」って人は見てほしい。主人公のエメットは特に取り柄のないというか取り柄ゼロだけど、そのエメットが成長するのがとにかく見ものだから。すげー成長するから。彼が戦う者の正体が明らかになるところとかヤバいから。あとテーマソングが中毒になる。2も見たいぞ。


9 キングスマンゴールデンサークル

泣きレベル 涙は引っ込む

「どこが父子映画やねん」ですが、個人的に父子映画としてカウントしたい。泣けるかどうかは完全に置いてけぼりですが、前作でハリー亡き後にあったと思うエグジーとマーリンの関係にまさかのクライマックスでアガって欲しい。育ての父ハリーに育ての父2のマーリンで揃って行くところとか最高だよね、ね?


10 トゥルーマン・ショー

泣きレベル 400点

トゥルーマン・ショー (字幕版)
 

あらすじから勝手にSFサスペンスだと思ってたのに壮大な父子映画で不意をつかれて泣きました。要は「親が敷いたレール」を外れる決心をした息子の話なんですね。プロデューサー視点で見ているとラストの一言でまぁ泣ける泣ける。全ての人が幸せであって欲しい。


母子映画はやらないの?

母子映画もきっと探せば泣けるのいっぱい出てくると思うんだけど、ぱっと思いついたのが「誰も知らない」仄暗い水の底から」「人間の証明で「こりゃダメだ」となりました。良い感じの母子関係をぱっと探したけど、クレヨンしんちゃんあたりになると母子というか「家族映画」になっちゃうし、「万引き家族」も母子というか家族だよなぁと。あと「ルーム」見てないから見たいなぁ。泣ける「良い関係の」母子映画あったら教えてください。

 

まとめ

こうまとめてみると「血の繋がり」もだけど「師弟関係」みたいなものも父子関係を構築してるなぁと感じました。父子映画に限らず師弟関係映画とか主君に忠誠を誓う騎士とかそういうのにもすごく弱いです。なんのまとめにもなってない。それではよい連休を。

 

 

妊婦体験で腹筋しちゃう奴の問題点雑感

いつもの「論点が散らばってめちゃくちゃな奴」なので問題点をまとめておきます。

 

togetter.com

 

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観測された事象と問題点

両親学級の妊婦体験で7kgの重りを付けた男性が「こんなの楽勝」と言って腹筋を始めた。

 

問題点1 妊婦体験の意図を男性が理解しない

妊婦体験は妊娠中の女性が負担する重さを擬似的に体験することで妊娠中に不便を被る女性に労りの気持ちを持とうというものだったはず。前提は「これは大変ですよ」というはずなのに「楽勝」という感想を持つのは前提が理解されていない。

 

問題点2 男性に妊婦体験の意図を伝えようとしていない

男性は妊娠をすることができないのでいつまでも当事者になることはできない。体験とはいえ全てのことを伝えることはできない。言葉で言われてもわからないし、重りを持ったからと言って容易に理解出来るものでもない。両親学級自体、女性がマウントをとる場所になっている。


改善策、妥協点など

・各家庭で事前によく話しておく

普段からコミュニケーションをよく取っていれば妊娠中の不便や妊婦体験の意義なんかは理解できそうなものだが「仕事が忙しい」「そもそも理解する気がない」「相手の気持ちに立って考えるとは何か」など論外な方が場を凍りつかせるのを何とかしないといけないので難しい。

 

・男性目線の父親学級を開催する

女子だけ集めて性教育するみたいに、男性だけ集めてプレパパ*1教室を開くのはどうだろう。男性オンリーなので女性からのマウントもないし、先輩パパが伝授する男性視点の子育て術の講習とかすごく面白そうだけどな。課題はまず人が集まらないだろうなあというところと、先輩パパの選出がすごく難しいってところ。育児関連の人間ってほとんど女性だから、そこに男性が職員として参入していくのはすごくいいと思う。

 

・妊婦体験の内容を変える

確かに重りを付けるだけだとイマイチピンと来ない。せめてコルセットでギュウギュウお腹を締め上げてから重りをぶら下げてもいいと思う。その状態で階段の昇り降りとか靴下を履くとか足の爪を切るとか皿洗いとかやって欲しい。

 

・例外も許容する余裕を持つ

何かを教える際には想定外の返答に対してどうするかを常に考えておく必要がある。カチンと来る前にこの男性には「あらあら力持ちね、その調子で腹筋を講習が終わるまで続けられるかな」くらいの声掛けがあってもいいと思う。そこで失言に気づけばまだマシだと思う。たまに「そんなに出来るわけないじゃないですか、バカなんですか」って真顔で言ってくるのもあると思う。そこから先は経験で乗り切るしかない。何かを教えるのは大変だ。

 

・例え話が通じない人もいることを理解しておく

上記に補足をすると、絶望的に例え話が理解できない人というのは存在していて、彼らのために通じる結論というのは常々用意しておかなければならない。「お友達に嫌なことをされたらどう思う?」では通じない。「自分がされて嫌なことをしてはいけません」と言い換えても「僕は嫌じゃないからやってもいい」になるので「〇〇してはいけません」と各個撃破しなくてはいけない。つまり妊婦体験では「お腹に重りをつけました、重いですね」ではなく「この重りをつけてずっと生活しますので労りましょう」とはっきり言わないと通じない。

 

ついでにはっきり言ったとしても「労れと言われてもどう行動していいかわからない」ってなる可能性は高い。「つわり=吐く」だと思い込んでひどい眠りづわりの妻に「吐かないから軽いつわりだね」って言っちゃうとか。

 

・コミュニケーションのコストを考える

シームレス説教増田の言いたいこともわかるが、だからと言って常に例外にも目を配って例外対応をし続けるのはとても大変だ。そこだけコミュニケーションのコストが膨大になってしまう。一体一の対話なら対応もできそうだけれど、一斉授業の場での対応は非常に難しい。

 

三本の矢の話で行くなら、「折れました」と言われても「一本と三本はどちらが折れにくかったか、結果ではなく簡単か難しいかで判断しよう」と誘導することも出来るけど、毎回それが出来るかと言えば相当難しい。シームレス説教には想定外の返答にパニックになっている可能性もある。

 

・深い溝は諦める

溝をコミュニケーションで埋めようとするから大変なんだ、溝は溝として溝との共存の道を探るしかない。無理に埋める必要はないんじゃないだろうか。あなたはあなたのままでいい。だけど、等身大のあなたは無意識に誰かを傷つける恐れがあるけどあなたには関係の無い出来事だし勝手に傷つく誰かが悪いのね、というところ。勝手に傷つくのも罪なのか。そんなわけないけどね。

 

個人の見解

この騒動の発端のツイートは「たまに信じられないアホがいるなあ」くらいのもので、エヌワンで男はみんなアホというのも何だかなあという感じです。いや、発端ツイは相当アホだと思うのね。「俺手放しで自転車乗れるぜー」って両手のない人の前で言っちゃうみたいなデリカシーの無さを感じる。だけどそのレベルのアホはたまにいるよね、ってところだと思う。世の中のアホなことにいちいち目くじらを立てても疲れるだけなので、特にネットではたまには変なもの見ちゃったなあくらいの気持ちで過ごすのも大事だと思う。

 

そもそも両親学級で学ぶのは母親の大変さではなく、赤ちゃんのお世話の仕方のはず。沐浴指導や抱っこの仕方、病気になったときの対処法や育児に関する公共機関の案内などがメインであり、「母親になる苦労」は前提の大前提なのである。妊婦体験はそのおまけのイベントで、それが主ではないことは強調しておきたい。

 

あとたまに「妊婦は自己責任だから電車で席を譲らない」とか見るけど、そう言ってる時点で「情けは人のためならず」の裏返しだなあと思うのです。できれば情けはかけて行きたいですね。おわり。

 

*1:最近では第1子が生まれる前の状態をプレパパプレママと言うらしい。

女子会でいろいろ騒いでた奴

最初はただの増田だったけど、何だかネットの根幹に迫る話になったのでまとめました。先に経緯を見て、所見は後ろにまとめます。

 

用語解説

ブコメ

はてな」のサービスのはてなブックマークを使用して記事やサイトにコメントを付けたもの。ブックマークコメントの略。

 

はてな匿名ダイアリー

はてな」のサービスのひとつ。先日サービスを終了した「はてなダイアリー」ではない。

 

増田

はてな匿名ダイアリーのこと。匿名ダイアリーの記事のことも指すし、投稿者を指すこともある使い慣れないと難しい言葉。トラバ(ダイアリーに対する言及記事)先など元を踏まえる増田を「元増田」とも言う。

 

ホッテントリ

はてなブックマークでユーザーをたくさん獲得し、ホットエントリーに載ること。

 

魚拓

ウェブ魚拓のこと。ネットのアーカイブ。簡単に言うと削除された記事でも保存されていれば見ることが出来る。

 

セルクマ

セルフブックマークのこと。自分のブログを自分でブックマークする行為。

 

ことの次第


始まりは書籍化も決まった、人気絶好調ブログ「結婚物語。ブログ」の記事がホッテントリに入ったことでした。

 

ameblo.jp


それを受けて批判する内容の増田(以下増田1号)が投下されました。

 

b.hatena.ne.jp

 

通常なら増田1号が袋叩きにあって、それでおしまいでした。しかし増田1号がビビって追記しまくり、よくわからない方向に謝罪を始め、記事を削除してしまいました。


しかも増田1号に気がついた元ブログも「そんなこと言わせてごめんな(ギュッ」というエントリを投下。「すぐ消す」というワードで即魚拓が取られ、賞賛でホッテントリ入りします。

 

megalodon.jp


その後増田1号を受けて「結婚とかする意味わからない」という増田(以下増田2号)が投下。

 

anond.hatelabo.jp


更に「増田2号は叩かれてるけど言いたいことはわかる」という増田(以下増田3号)が投下。どちらもメタブが立つほど叩かれ、叩いている方も叩かれる。追記もセルクマも重なりあぁ地獄。

 

anond.hatelabo.jp


いくつかテーマがあるので問題を切り分けていきます。


所見1 婚活ブログのホッテントリ入り

まず思ったのは「今までよく増田で叩かれなかったなぁ」ということです。婚活ブログが頻繁にホッテントリしてきたら絶対増田で「婚活とか気持ち悪いし、アニメキャラの名前出せばオタクが食いつくと思うのかテキストサイトのノリがサムい信者の賞賛がうざい」みたいな批判というより愚痴みたいなのが沸くと思ったのですが、観測範囲ではなかなか見当たりませんでした。別にこれは婚活ブログに限らず、人気の出たコンテンツなら多かれ少なかれ発生することで、ブコメ欄に某人気ブロガーの名前が上がっていたのが印象的でした。

 

そもそもはてなといえば非モテに性嫌悪の巣窟、女なんてばっちいから触らないとか男なんてみんな犯罪者とかそういう言論が大腕を振っているような場所です。婚活なんてテーマのブログが連日ホッテントリ入りしてたら誰か噛み付くんじゃないかって思って見てました。

 

個人的には面白い人だなぁと思うのでこれからの活躍に目が離せません。あの謝罪記事のスピード感は相当な手練だなぁと思いました。

 

所見2 増田1号のロジック

そんな土壌がありつつ、例の増田増田1号が投下されるのですが、これがいけなかった。なぜなら増田1号の内容は的はずれな中傷でも具体的な反論でもなくて婚活ブログの内容を補強してしまうようなものだったからです。

 

婚活ブログ「女子会ばかりやっているとお見合いする時間が減るし、女子ウケばかり考えるし大好きな友達を庇うようになるから控えましょう。」
増田1号「女友達と絶交しろというのか!大好きな女友達が泣いてるんだぞ!けしからん!」

 

気持ちはわからないでもないけど、端的に「何故女子会はよくないか」という理由に該当するような記事を書いてしまった。そんでアホなブクマカに見つかってしまった。誰だこんないたいけな増田を最初にブクマしたけしからん奴は。ぷんぷん。

 

所見3 増田1号の追記と謝罪

その後最初にブクマしていた人の想定以上の叩きが大群のようにやってきました。それに焦った増田1号は謝罪を繰り返し、最終的に記事を消してしまいました。

 

一連の謝罪、何回か変わっていて最初はよくある「お騒がせしました」くらいなんだけど2回目以降は「どうしたら許してくれますか」となってブコメに全レスかってくらい返信を載せたりして明らかに情緒が不安定になっていった。特に「どうしたら許してくれますか」っていうのはヤバい。

 

残酷な話をすると、増田1号は憤って増田に書き込んだんだろうけど、トラバやブコメの人は増田1号に対して怒りの感情なんか持ってないんだよね。ただ道で変なコスプレしている人がいたから写メ撮るかくらいの感覚。だけど増田1号はとにかく怒りの感情に支配されていた。ここで書き手と読み手の感情にギャップが生じて、増田1号は「私が怒ったから怒られた」と錯覚したんだと思う。だから「許してください」っていう言葉が出てきたんだと思う。だけど最初から誰も怒ってないから許すも何もないし、叩かれて混乱する増田1号を滑稽なものとして見ていたと思う。

 

まーこんなにネットで全方向から叩かれる経験なんてみんな積んでるわけじゃないから混乱するのも無理はない。前に「あの全方向から無邪気に叩かれる感覚はやられてみないとわからない」みたいな話があったけど、本当にそう思う。こんなところでこんなことやってるから「追記とか燃料投下してどうするんだ」とか思うけど、そういう経験が少ないとやっぱりビビると思う。

 

「どうせ増田なんだし消す必要なかったのに」というのは言ってはいけない

 

所見4 増田2号の書き方

増田1号が燃えたのは上記の通り「もともと婚活ブログに対して潜在的なヘイトが湧いていた」「婚活ブログを題材にした増田のロジックがガバガバだった」ということなんだけど、それに続いた増田2号も婚活の話題で燃えたように見えるけど、指摘のあった通り燃えたのは題材というより増田の論の進め方にあったと思う。

 

もとより「~について興味ないんだけど好きな人はなんでそれをやるのか知りたいので教えて」という増田はかなり燃える傾向にある。

 

「結婚なんてする意味あるの、他人と生活するなんて理解できない」
「子供欲しいとか意味わからないんで子供欲しい人は論破してください」
「結婚式とか金かかるだけ無駄だよね、物好きなんですか」
「学校とか行く意味あるんですか、いじめられに行くようなもんでしょ」

 

こういった増田の後には「ほら誰も俺を納得させられないおまえら無能」みたいな煽り追記が付きやすく、わかっている人にはプロレスみたいなものになっている。そんでブコメ欄には大抵「この増田の言いたいことわかるのにブコメ欄見て絶望した」みたいな人が絶対いる。そういう人ははてブ見ない方がいいと思う。

 

所見5 増田3号の追記とセルクマ


そして増田2号に合わせた増田3号なんだけど、何故かセルクマしてこまめに追記をしているのが印象に残りました。

 

まず、増田をセルクマするっていうのはどう転んでも褒められる記事でないと難しいと思うのです。増田っていう場所は、基本的に人格をいい意味でも悪い意味でも否定して話の中身だけであーだこーだ言うところです。セルクマが絶対悪いかというとそうでもないけれど、わざわざ燃えてる増田にセルクマで賛同を指示、って結構度胸がある行為だと思うのです(またの名前を燃料投下)。

 

その後追記でいろいろ後出ししているし、「それやるならブログのほうがいいよ……」と思うのでブログでやられたほうが良いかと存じます。

 

あと増田でセルクマするなら非公開にするかなんか別のわかりにくいタグを使うとかにしたほうがいいかもしれないです。無駄に攻撃されるだけなんで。

 

自由研究1 増田の名前問題

ここから先は一連の話とちょっと離れた話(むしろこの話がしたかっただけです)。

 

増田1号のトラバやブコメで「増田に書き込むのにあんなにホッテントリに入ってた婚活ブログを知らないの?」と釣りを疑う言及がいくつかありましたが、このブログ書いている人の観測範囲では「ないこともない」と言えます。

 

増田1号の釈明の中に「はてブは政治と経済カテゴリしか見てないから婚活ブログの存在を知らなかった」というような文面があったと思うけど、そうでなくても増田を見ていてもはてなブックマークを知らない、という層がいても不思議ではないと思うのです。

 

昨今「はてな匿名ダイアリー」を「はてな」のサービスではなく「なんかよくわからないけど長文書いて拡散させる場所」と認知されるパターンが増えてきました。Twitterで検索すると「はてな匿名ダイアリーをよく見ます!」という呟きをたまに見るし、「その愚痴をはてな匿名ダイアリーに書き込むんだ」というリプライは結構見られます。更に文脈から増田の話をしていると思われるのですが「はてなダイアリー」「はてなの匿名ブログ」など様々な呼ばれ方もしています。

 

そしてそういう経路で増田を知った方々は増田を「はてなの匿名ダイアリーサービス」ではなく「なんか長文置き場」と捉えてもおかしくはないと思うのです。たまに「私はてな匿名ダイアリーの文章漁るの好き」という呟きを見るのですが、多分姪とかパンティーとかじゃなくて「エモいオタクの呟き」を探して読んでいると思われます。主にアイマス系や同人系の記事に多いと思われます。

 

その他にも「増田文学100選」などでエモい記事だけピックアップしたものを読んだりなど、カジュアルに増田を楽しむ風潮が広がっています。


自由研究2 他の婚活の騒ぎなど

婚活周りってはてなに限らずかなり燃えやすい題材だと思う。思い出されるのは「とら婚炎上」かな。

togetter.com

togetter.com

個人的に「興味本位で街コン行ったらかなり残念でバイトの司会の女の子が頑張ってた」っていう増田が好きだけど消えてたからここでは紹介できない。残念。


個人的な今回の話の中身の所見

増田2号の「己を殺してまで婚活する意味あるんですか」っていうのに賛同している人結構いたけど、結婚って「己を殺してする」ものじゃないからね。「己を見せてもいい人と共に生きていく」ってことだと思う。増田1号の友人は「婚活って否定の連続で疲れた」っていうけど、多分なんか悪いサイクルに陥ってるんだと思う。婚活に限らずなんか悪いサイクルに陥っているときはハーブティーでも飲んでぐっすり寝るのがいいと思うよ。何故か女性向けのライフハックではハーブティーを飲んで寝るのススメがちだよね。牛乳でもいいじゃん。牛乳に相談だ。おわり。

 

トクサツガガガのドラマ全話見た

ドラマ全話見た。以下特撮に特に詳しくなくてドラマ自体は頑張ってたと思うけどあの結末はNotformeだった人の話。原作未読です。

 

〇特撮シーンの頑張りは異常だと思った。制作の張り切りが伝わってきた。しかし過剰に本家により過ぎず、あくまでも「劇中劇」であることに徹していたと思う。

 

〇何かこう、何かなーと思うところを考えて、一番の不満はなんだろうと思ったら、小芝風花が綺麗すぎたことだと思う。仲村叶というキャラクターを考えた時、もっとオドオドしていわゆる「キョロ充」みたいな見た目のほうがいい気がする。「キョロ充」をやるのに小芝風花は若々しくて自信満々に見えて、「なんでオタク隠してるんだろう」って思ってしまった。小芝風花くらい見た目がしっかりしていたらもっと中身もしっかりしてそうなもんだけど。その辺のミスマッチが気になって、最終回まで引きずってしまった。

 

〇テーマがてんこもりで豪華といえば豪華だけど、焦点が「特撮」なのか「隠れオタ」なのか「毒親」なのかボヤけてる気がした。これは原作未読なので原作読めば印象が変わるかもしれないけど、それぞれって独立しててもいい気がするし、まとめてやるならちょっと駆け足だったと思う。

 

〇いわゆる「毒親」問題なんだけど最後のアレが絶賛されてるのがよくわからないというか、生活板脳的にねぇよなぁと言う印象。そもそも大切にしているとかしていないとか以前に娘のものを勝手に燃やす奴がうさぎのぬいぐるみひとつで改心するきっかけになるとも思えないし、多分意味を理解しないと思う。

 

〇なんとなくドラマ版を見る限りあの母親にあるのは「親子の愛情」ではなく、娘をお人形さんにして支配したいのだろうなということ。いくら昔とは言っても小学校低学年くらいの子に特撮好きなのを無理やり止めさせるのはちょっとおかしい(中学生ならわからないでもない)。何より大切なものを勝手に燃やすパーソナリティの人だ。「いくら言っても散らかすから捨てました」じゃなくて、「私が気に入らないものを持っているのが許せない」だ。怖い。早く結婚しろとか言ってるけど、彼氏連れてきたら連れてきたで「年収が」「相手の家が」ってくどくど言うタイプだ。

 

〇そんな母親の元で育ったから仲村は異様に他人の視線を恐れる。特撮趣味がカッコ悪いからじゃなくて、「自分の好きなものを他人は受け入れない」と学習しているから必要以上に隠す。ドラマだけ見て特撮にしかアイデンティティを見いだせない仲村は幼いと思ったけど、彼女は「仲村叶」として尊重されたことがないのかもしれない。だから一方向の趣味に逃げ込んで、自分自身と向き合ってこなかった。そんな見方もできる。

 

〇隠れオタっていうけど「隠す」と「公表しない」には大きな差があると思う。ただ会社で公表しないだけで適当に生きてる人も多いと思う。「趣味の話できないの寂しい」じゃなくて「自分を偽って会社に行っている」って人は、なんか大変だなと思ってしまう。

 

〇昔飲み会で軽くオタ話振ったら、喜んだ相手に10倍くらい濃い話をさせてしまったことある。みんな「隠してる」っていうより「ただ言わない」だけで「バレたらどうしよう」って思ってるのは本人だけでみんなそれぞれなんかのオタクだったみたいな話もある。

 

〇ガガガに戻ると「高校まで特撮のことを忘れていた」という設定と「カラオケで特撮の歌しか歌えない」って設定、ちょっと無理がないかい?と思った。「最近の歌知らないけど昔(仲村の学生時代)流行ってた知ってる歌」でいいじゃん。それとも全く音楽を聞かなかったのか、母親好みの音楽しか聞かせてもらえなかったのか。

 

〇多分カラオケの件は「知ってるけど歌えない」ってことなんだろうと思う。それは仲村にとって学生時代の仲村は別の人で、特撮好きの仲村こそ自分って処理してて、それ以前の記憶は飛び飛びになってるんじゃないだろうか。結構病んでるな。

 

〇とにかく仲村母親がかなり病んでるモラハラ野郎なのは間違いなくて、仲村もそんなモラハラをまともに食らってちょっと精神状態が不安定だと思った。仲村の抱える問題は吉田さんや北代さんと違って、恥ずかしい趣味がどうのこうので片付くものではないと思う。吉田さんはともかく、北代さんの前の職場は正直セクハラで訴えられても仕方ないと思う。

 

〇兄ちゃんの「心配させてプレッシャーかけるやつ」は笑った。誘い受けだ。

 

〇このドラマのテーマは「好きなものを胸を張って好きになろう」「好きなものを好きと言えないのはつらい」じゃなくて、もっと先に踏み込んで「あなたは思い込みで誰かをきずつけていませんか?」じゃないだろうか。オタクがテーマと見せかけて、実は家庭内モラハラを丁寧にやろうとしている感じがした。でもそこまで踏み込めていないというか、ちゃんと踏み込むといろいろ傷つく視聴者とかいるから少しマイルドになったのかもしれない。

 

〇ひとつ声を大にして言いたいのは、母親が仲村にしたことと仲村が母親にしたことはおあいこ様じゃないってこと。「これでお互いが歩み寄れるといいね」みたいな感想を多く見たけど、ぜってーそりゃーねぇだろ!と屋上で走って叫びたくなった。おまえらセクハラとかいじめ被害には「被害者にも非があるとか意味不明加害者が100%悪い地獄に落ちろ」とか言ってるくせに家庭内ハラスメントには「仲村も歩み寄る気があるんだねよかったよかった」とか正気なのか!?と。

 

〇親子の関係は対等なんかじゃないんだよ。強者である親に弱者である子は従うしかないんだよ。だからこそ親は子供のことを最大限尊重するし子供は親を信頼して言うことを聞くわけで、相互の信頼関係を築くことを放棄して「私の理想の娘」を作ろうとした母親に「私が悪かったって言うんですか!?」って言われたら「うん、すごく悪いよ」って言うしかない。ハラスメントの自覚がないことには前に進めないし。

 

〇つまりどうすればよかったのかというと、あの話数でやるなら母ちゃん周辺の話をバッサリ切った方が良かったと思う。大切なものを勝手に燃やすっていうのはトラウマ(笑)とか言ってる場合じゃなくて、かなり深刻な虐待事案なんだから、いくら金曜10時とはいえお茶の間に流すべきじゃないしフィギュア壊すのもそうだと思った。「特撮あるある」「職場の隠れオタあるある」に徹した方が話の構成としては見やすくなったと思うけど、原作あるしファンがみたいのはそういうのじゃないと思うから仕方ないよなぁ。母ちゃんエピが深みを与えてる、みたいなムーブも感じるし。

 

〇まぁ特撮オタあるあるに不穏な母ちゃんの不協和音スパイスまぶして少し不安になるのがこのドラマの正しい見方だと思うので不協和音に注目しちゃう人には適さないドラマだったということです。第二弾があるならその辺じっくりやって欲しい(誰も望んでないだろ)。

 

ゴールデンボンバーの主題歌がよかった。これで視聴を決めたところある。主題歌の入れ方はよかった。

 

〇とめどなく不安が湧き上がってきたので終わる。おわり。