さよならドルバッキー

この世の裏を知ったドルバッキーは世を儚んだ。

世界の怖い夜2017夏を見てのあれこれ

 ※この記事は「最近の心霊番組についての詳細な愚痴」です。心霊なんていないとかインチキだとかそういう問題ではなく、完全に番組の構成についての愚痴です。特に新たな知見などがあるわけではないので参考にも何もなりません。 

 

スタジオセットなど

 全然怖くない。あまりにもポップすぎる。渋谷のハロウィンか。出演者も多すぎてにぎやかすぎる。安いBGMも全然怖くない。特に心霊動画のキャッチはひどい。怖くなくしようとしているとしか思えない。心霊番組のセットそのものが崩壊している。

 

廃ホテルと呪われた38号室

 まずはサンシャイン池崎遼河はるひが廃ホテルへ行くと言う肝試し企画。正直サンシャイン池崎の起用はとてもいいと思った。しかし、肝心の廃ホテルがどうにも仕込くさい。

 

 見た感じめちゃくちゃに荒らされているということは肝試しなどでならず者などが頻繁に入り込んでいるという証拠。それなのに置いてある日本人形が小ぎれいすぎる。心霊研究家の池田を出す演出と言えばそうなんだけど、あまりにもクサイ。そのあと登場する日本人形は明らかにきれいすぎる。もっと傷んでいたり蜘蛛の巣被っていたり、せめて埃っぽくなっていないとおかしい。明らかにスタッフが置いたものだろう。途中から壁が崩れているなど心霊より崩落などの恐れでハラハラする。ジャスティスでオーブが出現したとあるけれど、その画像もなんかクサイ。編集でどうとでもなる。

 

 その後も例の38号室で女の声が聞こえたとか機材トラブルとか変な音がなったとかあるけど、一番面白かったのは恐怖のあまり素になったサンシャイン池崎だと思う。その後の憑りつかれたスタッフの辺りは完全に白石晃士ワールドすぎて白石モキュメントらしいにしか見えなかった。

 

大原麗子の霊をおろす

 イタコを使って有名人の霊をおろすというのはよくある企画だけれど、なんていうかこの番組の対象として大原麗子は渋すぎるんじゃないかと思う。スタジオの造りや前半なんかを見ると小中学生あたりをターゲットとしているのかな、と思うけど。イタコの詠唱はカッコよかった。口寄せパートは思いのほか面白かったけど、心霊的というよりほっこり的な意味で興味深かった。

 

怪奇現象に悩む家

 何度かこの企画を見ているけど、基本的に古くて整理整頓が出来ていない家が多いことが多い気がする。今回の家はわりと片付いていたけれど。例の定点カメラに怪しいものが映りこんで、しかも何故かと急に帰省してきた娘が具合悪いとかタイミングがよすぎる。

 

 その後お祓いの前に住人が倒れると言うハプニングがあるけど、さっきのスタッフに憑りついた霊より淡々としていてなかなか迫力があった。なんだろう、この違いは。ただ、上の「突然住人に異変が!とり憑かれたのか!?」というテロップがあまりにも興ざめ。心霊番組は説明されると面白くなくなるんだから、何でもかんでも説明しないでほしい。その後「恨みをもった霊」ということが明かされるけれど、このパターンはちょっと珍しい気がする。今までの企画では「先祖を供養してなかった」とか「家の守り神が気付いてほしかった」みたいな話だった気がするので……。

 

 最後にこれだけはアカンと思うのが、CM前に映りこんだ幽霊の部分を「幽」みたいな字で隠すこと。個人的にマル禁にしか見えなくて本当に滑稽だから。まだ直前部分でひいてスタジオの誰かの怯える顔とかのほうがマシってレベル。本当はそれもやってほしくないんだけど。

 

疑惑の心霊写真のコーナー

 一枚目。初見で「どう見てもくっきりすぎてフォトショじゃね?」と思ったら例の騒動が持ち上がっているわけですね。二枚目。心霊写真としては王道かなぁと。ただスタジオのコメントがひたすら寒い。三枚目。はっきり映りすぎだし「女性に対する強い執着心」があるのに男性の後ろに映りこんでいるのが謎すぎる。

 

心霊動画ベスト6

 一個一個「ないわー」という点を上げていく前に、まずアイキャッチ。やめろ。子供向けのお化け屋敷のソレを何回も出しても全然怖くないぞ。

〇たたずむ女

 電気をつけなくてよかったな系。あまりにもはっきり映りすぎている。目立ちたがりさんの霊なのかな? しかもその場にいた全員が見ているというあたり、すごく信憑性がないしカメラ視点で「見ちゃった」という呟きが入るのが本当に不自然。

〇タクシー

 タクシー幽霊。「これぞ正統派!」という心霊動画なのにスタジオがうるさい。

〇真夜中の呪文

 雑で大味な洋モノ系。正直怖いの前にまぬけな邦訳に笑ってしまうし、堂々とし過ぎなこの世のものではない者や定点カメラのはずのウェブカメラが急にぶれて消えるのは一体どういうこと、とか突っ込んではいけない。これは「洋モノ心霊動画」というジャンルなのだから。

〇追いかけてくる

 全力疾走する貞子。正直CMで引っ張る意味がよくわからない。「追いかけてくる」系だったら以前見たすごい叫び声を上げながら首のない男が突進してくる動画が秀逸すぎてアレに叶うものはないんじゃないかと思ってる。

〇料理サークル

 包丁がズドンって奴。ごめん、これが2位だというのに何が怖いのかさっぱりわからない。今まで散々アレコレ説明してきたのにこの動画には一切説明がない。わけがわからない。ちゃんと霊がどうのこうのってテロップ入れてよ。あと着信アリみたいなBGMやめよう?

〇エレベーター

 繰り返される4階。エレベーター系は大体怖いと相場が決まっているのだけれど、ここまでの番組演出とスタジオがギャーだのピャーなどやられると全然怖くないので止めてほしい。こういうのは淡々と流されるから怖いんだよ。

 

総評

 番組の内容以前に、演出が「心霊番組」のフォーマットを逸脱している。わざと怖がらせないという意気込みを感じる。不気味でおどろおどろしい雰囲気は一切排除され、逆にポップで明るい雰囲気や茶化した軽口が中心になっていて非常に趣がない。素材は悪くないんだから演出次第ではもっともっと怖くなるのに、どうしてこうなってしまったんだろう。「本当にあった怖い話」を見習ってほしい。あと心霊番組をやっているとTwitterで番組の感想じゃなくて「〇〇と××が怖いTVを見ていたら」みたいな妄想画像がたくさん流れてくるのも何だか辛い。もっとみんな真面目に怖いものに取り組んでほしい。

 

 関係ないけど「生き物にサンキュー」のほうも安易にけものフレンズを取り入れないでほしい。すごく便乗している感じがしてイヤらしい感じがしちゃうし、やっぱり全体的な演出に下品なものを感じてしまうんだよね。うーむ。