あのにますトライバル

君の気持ちは君の中でだけ育てていけ。

時をかける少女の箇条書き的反省

 星のランプに火が灯る 小さな小さな夢 流れ星を追いかけて もうすぐ明日へ

(青い空に絵をかこう/一樹和美)

 

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〇今回はGWで数日間PCを触れない環境にいたため、まとめ始めるのが遅くなりました。それでも皆さんの作品のレベルが回を重ねるごとに高くなって、まとめもしやすくなってきているのでこの企画が続いているのもみなさんのおかげだなぁと思うのです。感謝です。

 

〇今回初めての抽象的な題だったのでどうなることかと思ったのですが、抽象的な題になるとそれぞれのカラーがはっきりと出やすくなって、普段より内容がバラエティに富んだ印象を受けました。ループなどはっきりとSF仕立ての作品もあれば、時の流れを意識したもの、それから「あったらいいなこんなもの」の未来のひみつ道具の話と言い、言葉の切り口を見ると言うより、今回は作者の見ている世界を切り取っているような感じを受けました。

 

〇簡単に「未来は明るいよ」とも「未来なんか存在しない」というのも言えないけれど、「過去」と「未来」は表裏一体であるというのが今回の作品を通して読んだ感想です。過去が規定されているならば、未来も規定されたルート上にあって、そのルートは無数に存在しているだけだ、なんていうSF作品もありますね。逆に未来が規定されていないならば同様に過去も規定されていない、という解釈もあります。時間物の小説はこの辺が難しくて、面白いところです。

 

〇よく『夏の扉』を勧めているのですが、あれは初めての人でも読み易いからであって主催者的には『果てしない流れの果てに』とかその辺のワケわからん時空をほどく感じの作品をイチから解説してくれる系の誰かさんがいればいいなぁとかその辺のポジションにいます。ちなみに時間系の話で一番好きなのはこれまた小松左京の『時の顔』です。個人的ベストオブ時間トリックです。梶尾真治は別枠です。

 

〇参加者が増えて嬉しい。もっといろんな人が気軽に自分の作ったお話を発表できて、読んだ人から感想が返ってくる空間を作りたい。この企画では後半の保証を大事にしていきたいです。もっと応募数が増えたらどうなるかはわかりませんが……。

 

〇来月はパンケーキになりたい。シロップをたっぷりかけられてナイフで切り刻まれていちごと一緒に食べられるんだ。そんなパンケーキになりたい。