以前にも書いたのだけれど、ついでの備忘録系だったので今回は「こんなことがありました」という目的でひとつ記事を書きます。悪名高い「Copy writing」が過去に何をしたのか、という回想です。事件を風化させちゃあならんね。
【Copy writingとは?】
結論から言うと、このアカウントは悪質なのでフォローしないでほしい。出来ればツイートもRTなどをしないようにしてほしいということです。最近では「オサレな悪質パクツイbot」という面しか見えないけれど、過去にどうしようもないことをやらかしているのも風化しつつあるのでもう一回蒸し返しと来ます。
リンク元にあるように、元々は以下のように「お題」を深夜0時に投稿。それからハッシュタグをつけてお題に沿ったツイートを見て、FavやRTが多いものを今日の一番とする、みたいな遊びだったのです。今となっては信じられませんが最初はCopy writingとコピークラスタが相互フォローしていて、コピーが好きな人で身内で盛り上がるレベルでした。
【本日の題】 #元恋人に会いたくなるコピー を考えてください
— Copy writing (@Copy__writing) 2012, 7月 16
この遊びは大体2011年の秋から始まって、12月頃に一度休憩をはさんで2012年の夏に再開されました。休憩前はコピーを考えるのが好きな人同士で作品を見せ合うレベルの単純な遊びでした。休憩をはさんだ後は反響の大きさから規模は大きなものになり、参加者も投稿数も見たところ数倍に膨れ上がっていたと思います。
Copy writingを再開するに当たり復習と言ってはなんですがこれまで皆様から御投稿頂いたコピーから評価の高いコピー並びにネットに埋もれた投稿者不明のコピー等を一定期間ボットとして皆様に御紹介させて頂きます。御投稿者名は便宜上省かせて頂きます。恐れ入りますが何卒御容赦下さい。
— Copy writing (@Copy__writing) 2012, 5月 31
皆様から過去頂戴したコピーを一通り御紹介した後、ボットとしての機能を終了、改めて日附の替わる頃主題発表という流れを従前通り再開致します。街に存在してもおかしくないコピー、街に存在すべきコピーを、また皆様と一緒に製作、或いは拝見できる事を幸福に存じます。それでは。良い夜を。
— Copy writing (@Copy__writing) 2012, 5月 31
この「ボット」として流すコピーには作者のアカウント表記がなく、作者名を入れてほしいという要望や「作者名を入れないなら流すをの辞めて」という要望もまるで届きませんでした。その後数か月コピー合戦があり、急に停止宣言がありました。
突然ですがC.writing、季節性の高いテーマはやりきりましたので一旦公募を停止し第1回から第171回迄にこのアカウントに皆様からお寄せ頂いたコピー並びに巷の広告のコピーをBotとして呟きます。十一月中旬に秋冬のテーマで再開する予定です。御時間ありましたらまた御付き合い下さい。
— Copy writing (@Copy__writing) 2012, 8月 20
その後は、公募で人気だったコピーをそのまま作者名なしで流している日々が続きました。この時も「辞めて」という声は上がっていたのですが聞き入れてもらえることはありませんでした。その後、それまで相互フォローしていたコピークラスタを急にアンフォローして、さらに有名人の言葉やパクツイに手を出し、ハンドメイド界隈まで荒らすようになりました。
【実際にパクられたツイート事例】
とりあえずわかりやすい事例として自分のパクられ具合を置いておきます。
傍線部Aから失恋した私の気分を自由に想像されてたまるものか。 #小説を書きたくなるコピー
— 虚無透(アカウント整理中) (@zeromoon0) 2011, 10月 25
最初はこんな感じでやってました。それが、こう。
傍線部Aから失恋した私の気分を自由に想像されてたまるものか #小説を書きたくなるコピー
— Copy writing (@Copy__writing) 2013, 1月 10
さらに、こう。
世界一辛い幸せをありがとう。 #片思いも悪くないと思えるコピー
— 虚無透(アカウント整理中) (@zeromoon0) 2011, 11月 29
世界一辛い幸せをありがとう #片思いも悪くないと思えるコピー
— Copy writing (@Copy__writing) 2012, 10月 7
さりげなく句点を省いているのはどういうわけなのかしら。
彼氏が牛丼大盛りを頼んだ。店員が大盛りを迷わず私の前においた。 #ダイエットしたくなるコピー
— 虚無透(アカウント整理中) (@zeromoon0) 2012, 8月 1
彼氏が牛丼大盛りを頼んだ。店員が大盛りを迷わず私の前においた。 #ダイエットしたくなるコピー
— Copy writing (@Copy__writing) 2012, 10月 13
さらに、こんな感じだ。
大人は前を見て歩きなさいと言うけれど、母だけはたまに戻ってきていいのよと言う。 #実家に帰りたくなるコピー
— 虚無透(アカウント整理中) (@zeromoon0) 2012, 7月 21
大人は前を見て歩きなさいと言うけれど、母だけはたまに戻ってきていいのよと言う。 #実家に帰りたくなるコピー
— Copy writing (@Copy__writing) 2012, 12月 8
【かっこいい言葉でもフリー素材じゃありません】
コピークラスタとして活動していた頃は、ちょっとかっこいい言葉を自分で創ったり他の人のかっこいい言葉を眺めて勉強したりしていました。「コピーなんてちょちょいのちょい、だろ」と思う人は試しにひとつ創ってみてください。ちょちょいのちょい、だったらすぐに創って拡散させてください。簡単に出来るんじゃないですか?
自意識の元で言葉を創るっていうのは思った以上に精神を削るのです。他人の思惑を読み取ったり、過去の自分と対峙したりするのは大変です。その大変さを表に出していないので「簡単そうに」見えるのだと思います。それは絵でもダンスでもハンドメイドでもなんでも一緒です。何かを「創る」っていうのはそれだけ尊い行為です。パロディや二次創作でも事象を再編するにはそれなりの労力が必要です。
もちろん、そんなのは「ダサイ」って一蹴されても仕方ない価値観です。ただ、自由だの多様化だの騒ぐなら、他人に自意識の発露を受け止める土壌が必要なんじゃないかって思うのです。なんでも一生懸命な人ってダサく見えるものだと思うよ。
そうやって集めた言葉の塊を、作者の生き様の分身みたいなコピーを集めてフリー素材みたいに扱うのはどうかと思うのです。
実際、自分のコピーはこんな感じでフリー素材みたいに使用されています。リンク元の人はおそらくCopy writing経由で使用していて、悪気はないと思うので糾弾する気もありませんが、それにしてもそんな記事に500以上イイネがついているのは複雑な気持ちです。
そういえばトゥゲッターとかでは「無断転載は犯罪!」みたいな流れがあるのに、@Copy__writingが募集したコピーを無記名でRTやふぁぼを稼いでいるのを許しているのはダブルスタンダードではなかろうか。当の自分はサックリスパム通報したけどね。
— 虚無透(アカウント整理中) (@zeromoon0) 2013, 9月 14
最近は「~なコピー」関係のツイートはなくなったみたいだけれどね。その代わり別の界隈を荒らしているのは見ていて心苦しいです。
【最後に……くたばれパクツイ野郎ども】
今井 このプロジェクトは、どうなったら成功だと言えるんでしょうか?
反広告社 弊社が無断で作り、発表している広告を、ターゲットが自社広告として使いはじめた時です。そうなってはじめて、既存の広告会社を打破したと言えると考えます。弊社の活動が終わるとしたら、そのときです。
上記の「反広告社にパクられた」記事でも触れていますが、これだけパクリまくっておいて「弊社が無断で作り発表している広告」なんて答えている時点でお察しです。
ここでは触れませんが、この後このCopy writingを真似た「美しい言葉」とか「秀逸なコピー」みたいなbotが雨後の竹の子のようにわらわらと湧いて出て、Copy writingがパクったコピーをさらにパクっているという地獄絵図がありました。観測範囲にも入れたくないし見かけたら即スパブロ対象にしています。そういえばこの前こんなアカウントがフォローしてきてびっくりしたんだけど、その後どうしたんだろう。
今更パクられたことをどうのこうの恨んでも仕方ないですし、訴えるにしても莫大な労力が必要になる割にはパクられた側のリターンが全くないのが現状です。結局は泣き寝入りのようになっています。
そういうパクリアカウントにはもう呪いの言葉をかけながら粛々とスパブロしていくしかないですね。みんなで叫ぼう呪いの言葉。
copy__writingさんの不正をDisり続けているとこんな風に愉快なコミュニケーションを取れる事もあるので皆さんも是非チャレンジしてみてください。 pic.twitter.com/r7jueFUnNg
— ホームラン (@muteit) 2015, 2月 7
ちなみにCopy writingさんの中の人はこんな感じらしいです。「作者名表記して」と訴えても何もなかったCopy writingさんとの貴重なコミュニケーションの成功例です。
2016/1/28 追記
この界隈に動きがあったようなのでそれに関する雑感です。
2016/1/29 更に追記
現在アカウントが消えているそうですが、本来消えるべきものが消えただけですので特段感慨もありません。アカウント削除ではなく、凍結までしっかり見守りましょう。