せんせい、ぼくたち、わたしたちは、せいいっぱい、はんせいをして、たくさんのひとにたんかをかえすことを、ちかいます!
【個人的反省】
大昔絶えた獣が食してた水草ひとつ化石に供える
化石になった水辺に住む草食獣というとまず出てくるのがデスモスチルスという奴で、こいつは日本にいたらしいです。あと化石にはなっていませんが絶滅つながりだとステラ―カイギュウ。ジュゴンみたいな奴だったみたいです。滅ぼしたのが人間のエゴなのか自然の摂理だったのか、それはよくわかりません。
飛行機にペンキぶちまけ呟いた「あまはら×星屑の群れ」
ポカリスエットのCMみたいなのをやりたかっただけです。あと「春の文学賞作品募集!」みたいなポスターのようなものです。
結婚をしようと言っただけなのにぼたんぼたんと泣かないでくれ
卑怯にも擬音語。「ぼたんぼたん」は「ぽろぽろ」とか「はらはら」よりすっごく重くて幼いイメージがあるのです。
「翼などあったらあったで邪魔なだけ」「鳥の自由も認めてくれよ」
鳥の世界の自由民権運動は、きっと翼からの脱却をうたい文句にしていてダチョウやペンギンが音頭を取っているに違いない。
自撮り棒あちらこちらで立ち上がり「雷門を配下にせん」と
浅草に行くと、自撮り棒を持った観光客がどさどさいるのが面白いです。日本にいるのに日本のようで「外国から見たザ、日本」という空間が展開されています。
ゴミの日はゴミを讃える日ではなく数日間の断末魔の日
「海の日」とか「子どもの日」「敬老の日」は対象を大切にしているのに、ゴミの日はゴミを捨てるなんてめっちゃゴミを粗末にしているじゃん! と思って「いや、ゴミは捨てられてこそのゴミなのです」と思うなど。
捨てるのが大人の証というのならずっとこどものままでおねがい
トイざらすキッズも大人になったらアカン奴になる。子供の頃って「捨てる」ということにすごく抵抗があった気がするんだよなぁ。前半が説明的でなんだかなぁ。
プリキュアのプリントTシャツ雑巾になった今でも私のヒーロー
お母さんの知恵。
プライドを捨てた向こうのお姉さん 最近家にいないみたいよ
お姉さんが捨てたのはきっとプライドよりももっと大切なもののような気がする。
破られたノートの端に書いたのはきっといらない夢物語
ネタをすぐノートにメモするのもいいのですが、何でもメモするとメモした安心感から頭から抜け落ちていくと偉い人が言っていました。故に私はネタノートなどないというか忘れたら「それまでの奴」ということで脳内で生き残るために壮絶なネタ同士のバトルが日々行われています。
【贈る歌】
眠れない夜にすあまを引っ張れば伸びてたちまち地球を包む
星覆う如く巨大なすあまなら夜更かししてる僕も見えない
捨ててきた自分の体をまた集め、泥だらけの手、文字を連ねる。
バラバラのアダムとイブが蘇り人は再び裸に戻る
限りある生とて選ばぬままの書がふと甦る未知の地踏めば
みちのくの未知の地より届くのは血よりも濃かった前世の縁
はてな題詠「短歌の目」2017年 3月 - Komma usw.
掃除好きの親が云うには捨離捨離と小気味の良い音がするのだと
だんだんに片づけることが出来たならシャリシャリ言わずに済んだものを
はてな題詠「短歌の目」3月に参加します - 7's Library
悠々と果てなき空を北へ帰す鳥たちの名は知らないけれど
北でもない南でもないふるさとの名前も既に渡り流れた
焼き鳥を串から外して食べる人 嫌いじゃないよ、うん、きらいじゃない
「きらいじゃない」ということが嬉しくて好きでもないのに串から外す
『花実の色』(短歌の目 第17回) - 砂ビルジャックレコード
赤色がわずかに違うね花びらとゴシック体の98円
「嫌い」「好き」「嫌い」の呟きぐしゃぐしゃに残りの2円と一緒に捨てる
短歌の目 第17回:3月 わたしは失うものも無くした - さらさら録
しょうがないなんてため息一月分ゴミ袋に詰め空へと飛ばす
ため息も軽口になり大空を煌めきながら泳ぐ風船
はてな題詠「短歌の目」2017年3月 - Letter from Kyoto
雷の鳴る日は、どこか穏やかな時が流れる。終末のよう。
ジタバタと空が代わりに足掻くから他人事のよう「怖くなんかない」
水が好き ひとりが好き 音楽が好き どこかに捨てたわたし、私は
捨てるほど好きなものならいつかまた次の世あたりで出会えるでしょう
また草が通路が一時裏の草土が露出し役所呼ばねば
何度でも草だからさ生え変わる土を耕す草だからさ
つぶらなる黒きひとみの虚無ゆえにぼたんいんこの羽鮮明に
ひとみには全てが映っているけれど恥ずかしいから羽根で誤魔化す
月曜はまた来るのだし缶もきみもそのままにして今日は眠ろう
片づけが出来る女でいたいけど出来ない私を今夜は愛して
#短歌の目 供えて落して投げて、はる - learn to forget
あまなつのピールつくりて残りたるはげ山の一夜仏壇に供ゆ
「なんじゃこりゃあ、ハイカラなもんめっげだなぁ」「んだんだ昔はこんなのねがった」*1
やさしさは避雷針になりがちで薄着になるのがすこし怖くて
直撃を避けたはずの衝撃がからだぜんぶにびりびり響く
*1:「なんだこれは、ハイカラなものを見つけたな」「そうだね昔はこんなのなかった」