思い出の中で短歌。
1.洗
この部屋の残存粒子に体温や塵芥までも洗い流すな
2.入
日の入りを見つめる私を見つめてるあなたはどこかで幸せですか
3.鬼
「来年のことを囃すと鬼が来る」「鬼でもいいから会いたいんだよ」
4.チョコ
広告や売り場の色合いにぎやかでラブチョコなんか大嫌いだよ
5.きさらぎ
行って逃げ去るのが春だと申すなら私の夜中はきららぎのまま
テーマ詠「夢」
色付きの夢は悪いと言うけれど今朝の夢には匂いもあった
少しだけ遠くにいるの会えるのは眠った後と起きる直前
泣きすぎて涙がとうとう枯れたから夢の中では思い切り泣く
幸せが中途半端に途切れては泣くに泣けない午前5時半
抜け殻に空気を入れてあの人は夢の世界に戻ってしまった
※うたよみん最近やってます。