さよならドルバッキー

この世の裏を知ったドルバッキーは世を儚んだ。

見えないところに沈めてください ~短歌の目二期・6月の巻~

 天の頂から短歌。

 

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tankanome.hateblo.jp

 

1. クリーム

 誰からも愛されているあんみつとクリームソーダに私はなれない

 

2. 溝

 亡骸は海溝深く誰からも見えないところに沈めてください

 

3. 万緑

 らんらんと降り注いでる木漏れ日と滴り落ちる万緑の雫

 

4. 雨

 土曜日に降った雨の残骸を片づけている朝の球場

 

5. きみ

 「寄り添って」「囁いてみて」「愛してる」「きみが好きだよ」「私なんかを?」

 

テーマ詠「衣服」

 虹色の羽根を纏って宙を舞う私はきっと生きてはいない

 

 無造作に打ち上げられた虹色の足は砂にまみれて遠くへ行けない

 

 地に足をつけて初めてわかった 虹でない私の中身の熱い血潮 

 

 人間に生まれなければ服を着る必要なんかなかっただろうに

 

 虹色の涙を纏って空を切る私はやはり生きてなかった