十八時からの交信 ~短編小説の集い~

「おはようございます、午前6時の外気温をお知らせします」 朝の時報が鳴り響く。摂氏34度。快晴だ。システムを起動させると、私は本日の作業工程を計算し、それぞれの実行者に送信する。この区域の開発をプログラムされた作業用端末があちこち走り回って、必要な資材などをかき集める。私に与えられた指令は作業用端末の…