ケロロ軍曹の映画がアホみたいに盛り上がってますね。昔からのファンを敵に回すような演出はよろしくないと思います。そんな中「ケロロ軍曹の映画について、ドラえもんのワンニャン時空伝のポジションで緑の巨人伝をぶち込まれた感じ」というレビューが回ってきました。そいつぁだいぶ酷いな!? となったので久しぶりに書きます。ファンの皆様、ご自愛ください……。
さて、最近映画ドラえもんレビューをいくつか見ているのですが少しだけ興味深いことがわかりました。いろんな人の映画ドラえもんの評価を見ていて、その傾向が少しわかってきました。
まずわかりやすいところが「リメイク要素は盛ってる方がいいかよくないか」で、このブログを読んでいる方ならわかると思いますが自分はリメイクでは「あらすじはしっかりやりきれ」派なので『新大魔境』が最高でリメイクという面なら『新魔界大冒険』が最悪という立場です。でも「目新しいことをしないならリメイクする必要なし」という立場の方だと『新魔界大冒険』はかなり高評価だったりするんですよね……これは一貫した思想なのでどうのこうの言えない部分だと思います。それでも『新宇宙開拓史』を高評価している人はいないですねえ……。
さてさて、この映画ドラえもん評価軸がもうひとつ存在することに気が付いたのでこの記事を書いております。リメイク賛否よりもこれは「物語をどう評価するか」において結構使える機軸のような気がします。それはこちら(ザン)!
『ドラビアンナイト』『夢幻三剣士』が好きかどうか!
いやこれ本当にリメイク賛否より人間性が出てる気がする。特に『夢幻三剣士』が好きな人はリメイク盛り派、苦手な方はリメイク保守派じゃないかなーって思うんですけど、どうですかね? 当てはまってますか?
どうしてこの2本なのかと言えば、『夢幻三剣士』は藤子先生が「失敗作」*1と明言している作品であり、『ドラビアンナイト』はそのプロトタイプと言っていい筋書きになっているからです。特にこの2本はストーリーラインはキャラありきで突っ走ったところがあり、最終的に「夢だからいいだろ」と力業で終わらせています。それはそれでいいのですが、他の作品と比べると「ストーリーが大味だ」というのは否めないと思います。
ただ、その分キャラと設定が好きならとことんハマるタイプの作品でありアラビアンナイト風の世界やRPG風の世界が楽しかったらもう大正解なんですよ。『ドラビアンナイト』には映画ドラえもん三大悪役*2のアブジルが本来のゲストキャラであるミクジンやシンドバッドを喰らい、夢幻三剣士は逆に印象的な味方ゲストキャラが存在せずトリホーとオドロームの不気味さが全面に出ている時点でキャラのバランスが悪いっちゃ悪いんですよ。
ちなみにこの2本が好きな方はなんとなく『大魔境』あたりの空気が苦手なような気がします。『大魔境』はかなり一本道のストレートな冒険ものなので、犬が好きとか秘境探検が好きとか責任を感じるジャイアンが好きとか、そういうフェチズムがないと見られないのかもしれないってちょっと思いました。わっちは全部そのフェチズムあるので(大魔境で植え付けられたという説もある)大好きなんですけどね。『宇宙小戦争』は映画パロディを踏襲できているかで面白がれるかどうかが分かれ道だと思う。つまり映画を全体のストーリーでなく、キャラや世界で見ているかどうかかなーと思います。
この見方に正解はないので、だからどうのこうのという義理はないです。ただこの否定派の論理が肯定派に届いてないなと思うところもあるので書いている次第です。ドラえもんもいっぱいあるので、好きなものや嫌いなものがあるのは仕方ない。あの『人魚大海戦』だってベストドラに推すような方も存在するっぽい*3ので、人の好みをどうのこうのいうのはその人の根底に何を面白がってるかが観測できないとしょーがないのかなという気がしたという話です。
なお大体の方は『鉄人兵団』(リメイク含め)と『ひみつ道具博物館』は手放しで褒めている印象があるので「ドラえもんの映画見たいけどいっぱいあるな、どれにしよう」という方はそちらを見ると安牌なんじゃないでしょうか。その次は『奇跡の島』を見て心の中で大冒険をしよう!(邪悪)それではじゃあね!
*1:ドラえもん のび太と夢幻三剣士 - Wikipedia
*2:映画ドラえもん三大悪役はドラコルル、アブジル、そして熊虎鬼五郎であるという偏見。個人的には熊虎鬼五郎を外して宇宙英雄記のハイドを入れたいのだが映画全体の評価を考えると入れにくいのが残念。ハイドめっちゃ好きなんだけどなー。
*3:どっかのレビューサイトで見かけた意見。すごく度胸のいる意見だと思う。えらい。