あのにますトライバル

ぶっちゃけ増田とかのことしかもう書いていない。

創作ドラマしたい増田について考えてみた

「つまらない」というのは簡単なので、どうすれば面白くなるか考えました。

 

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創作ドラマという観点

まず元増田は「創作ドラマでやりたい」という。現代の表現方法は小説や漫画、映画やYouTubeの動画など様々だ。そこを敢えて「創作ドラマ(おそらくテレビドラマ)」というジャンルに焦点を絞ったのには理由があると思われる。「社会現象になる」とのことから「若い女性にこの内容を見せて罪悪感を植え付けたい」という感じなのだろうけど、実際にテレビドラマとして放映するにはどんなことが必要になるだろうか。

 

まず、実現するかはともかくテレビドラマを作るなら何はともあれスポンサーが必要になる。元増田が企画や脚本をきちんと作り、「こんなドラマを作って放映したい」と売り込む。スポンサーを付けるためにドラマの中でスポンサーの商品をポジティブに宣伝する必要がある。ここで大きな問題が出てくる。「スポンサーがつく」ためには「話の内容がポジティブ」ではないと難しい。元増田の話の内容ではどう頑張ってもスポンサーの商品を売り込むのは難しいだろう。ここで大幅な脚本の変更が求められる。

 

それから取らぬ狸の皮算用をしても仕方ないが、万が一企画が通ったとして今度はキャストが大きな問題になってくる。元増田が「社会現象になる」と思うのでおそらく有名な俳優が演じる前提なのだと思う。しかし、たとえスポンサーがついたとしても既に名前が売れている俳優が挑戦したい役柄とは思えない。それどころか、無名の新人でも「この役を演じてみたい」と思えるような役の魅力を発掘しなければならない。そこの改善も必要になってくる。

 

あらすじを変えずに面白くする

ここからはあらすじを変えずに設定を盛り込むことによって面白くすることができないか考えてみる。便宜上、前述の内容は「指輪話」、後述の内容は「保険話」として進めることにする。

 

例えば「お仕事もの」にしてしまう。「指輪話」であれば過酷な肉体労働に焦点を絞り、「彼女に指輪をプレゼントするという目的でバイトを始めたら騙されてタコ部屋に連れていかれ、過酷な労働と珍奇な同居人に囲まれて何とか脱出してきたら彼女は既に新しい男と仲良くしていた。タコ部屋労働について訴えても誰も信じてくれず、遂に精神病院へ送られそのまま彼の行方は知れない」という方向にすればまあまあ面白くなると思う。ポイントは珍奇な同居人で、例えばアル中のオッサンとか2次元ラブオタクとか潜入してるYouTuberとか謎のおネエとかが一緒にワイワイやると楽しいかもしれない。敵役にザコチンピラとヤクザの兄貴っぽいのと細目のじーさん(強くて怖い)がいたら面白い。こんなところを読んでる人はもうわかってると思うけど、この与太話は名スレ「タコ部屋から逃亡してきました*1」から大体着想しています。

 

「保険話」は、いっそ生命保険の話メインにしてしまい、生命保険の営業マンを主役にして毎回違うバリエーションで「女性はお金のことしか考えてない」という話をしていきます。営業マンの決めゼリフは「まぁ、お金は棺桶に入れられませんから!」で、基本的に残される家族に何が出来るのかを説明していく。ホスピス回や保険金詐欺回があり、社会的に考えさせるドラマになる。営業マンの後輩の女の子が「先輩は冷たいです!」と言い、営業マンの上司は主人公に一目おいている、そんなドラマならちょっと見たいかもしれない。

 

または「怨み屋本舗」みたいに復讐代行業的なエピソードに落とし込んで、女に復讐まで出来たらまあまあ面白くなるのでは。「俺をフッた女に地獄を見せてやれ」みたいな。そんで男はもっと別のイイ女を見つけてハッピーエンド。

 

実写ドラマに拘らないのであれば、いっそのこと舞台を現代日本から異世界にしてしまうのもアリだ。ゴブリンの炭鉱でこき使われた主人公がダイヤモンドの指輪を彼女に送るも「こんなのしか錬成できないザコが私にプロポーズとはどういう神経してるの?」と一瞬で指輪を灰にする超絶天才魔女だった、とか。

 

物語の構造から変える

そもそも、物語を進行するにあたってキャラクターが全く生きてない。「指輪話」であれば「金が第一の女がどうして貧乏な男と恋人になったのか」がポイントになる。

 

そもそも馴れ初めは一体どうなのか。例えば将来を誓い合った幼なじみだったが、彼女の家が一家困窮、ヤクザに身売りされた彼女は贅沢を覚えてそこの若頭と婚約、背中に消えない落書きをして毎日エステにブランド三昧。「あの時の素朴な彼女に戻って欲しい」と必死で夜間警備をして貯めた金で買ったティファニーの指輪を彼女のゴリラ的ボディガードに「姐さんに近づく虫はこうじゃあ!」と粉砕、「兄さんの女に手ぇ出すことがどういうことかわかっとるんかゴルァ」と男も粉砕、水責めにしているところに姐さん登場。「そんなにアタシが欲しかったら、お仕事手伝って欲しいんですけどぉ~❤」と闇の仕事を斡旋する。「アタシは本当はアンタだけ、今はあの人の元で働いて、チャンスを狙うのよ……」とその気にさせて男と女の闇のビジネスの駆け引きが始まる…………!!!みたいな。最後は姐さんがゴリラ的ボディガードとくっつくところを闇の世界に染まった主人公が逆上。ゴリラとの死闘の末姐さんを屠った主人公が亡き若頭の敵討ちにやってきた下っ端諸共ダイナマイトで事務所を吹っ飛ばし幕。

 

「保険話」には致命的な矛盾が存在している。「家族のために体を壊すほど汗水垂らして働く父親」に「子煩悩で子供が懐く」というのは相当無理がある。「子供が懐く」のであればそれなりに家族の時間を大事にしているはず。そもそも、子供がいる女性が金持ちの男をホイホイ捕まえられるはずがない。この辺の違和感をなくすためには、彼らの実家のことまで考えた方がいい。彼女の実家は地元では知らぬものなどいない旧家で、「女は跡継ぎを生むこと」を命題に生きている。彼女に惚れた男は半ば強引に結婚して子宝に恵まれるが、生まれた子供は女。更に彼女の生活水準についていくため多額の金銭が必要になり、男は朝昼晩関係なく働くことになる。さらに「何処の馬の骨ともしれず契りを交わしたので種がよくなかった」「どこそこの息子さん(名家の次男坊)に婿に入ってもらおう」「娘を傷物にした慰謝料を払ってもらう」と病に倒れた男の元に一家総出で弁護士を出してくる。娘は「パパを悪くいうあんたらなんか大っ嫌い!」というけど、「お前にも○○家の血が流れているのだよ、将来遺産の分配で揉めたくなければ今のうちに本家に来なさい」と強引に連れていかれる、みたいな。

 

どちらにも言える話なのだが、視聴者に「女が悪者で男がイイモン」というストーリーを植え付けないといけない。ぶっちゃけこのあらすじを見る限りだと指輪話の男はストーカーかもしれないし、保険話の男はキャバクラ狂いかもしれない。その辺の説明もうまくやらないとまず面白いモンは生まれない。キャストの話に戻ると、「イカれたサイコパスのストーカー役」「妻に逃げられるキャバクラ狂いの弱気パパ」なら少しは面白い演技が期待できる。その辺ももっと考えて、まずはカクヨムあたりにでもいろいろ投げてみたらどうだろうか。

 

全体的に

当たり前なのですが、恋愛ドラマにしたいのであれば恋愛の話をした方がいいと思うのです。お金の話がしたければ金融業の職業もの、婚活の話がしたければ婚活の話をするべきなのです。「恋愛ドラマに見せかけて女とカネのドロドロやりたい!」と言っても視聴者としては「チャーハン頼んだのにオムライス来た!」という感想にしかならない。もちろんオムライスチャーハンを上手く作る料理人もいるだろうけど、どうしても元増田がオムライスチャーハンを作りたいのであればまずはチャーハンとオムライス、それぞれ別に上手に作れるようになってからだと思う。

 

あと蛇足だけど創作ドラマを作ってみたい人は「長文失礼します」という前置きしなくても失礼なく読みやすい文章を書けるような練習したほうがいいと思いました。物語を書きたい動機があるなら、次は「どうすれば面白くなるか」を考えるのがいいんじゃないかなぁと思いました。おわり。

 

*1:最近だと動画とかで紹介してるところもあるから自分でググって探してみてね。