あのにますトライバル

ぶっちゃけ増田とかのことしかもう書いていない。

ドラえもん映画感想総括(後編)

今度こそ最終回です。前編などはこちらから。

 

nogreenplace.hateblo.jp

 

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全部見て、率直な感想

正直、キッつい作品を見るのがかなりキツかった。評判の悪い人魚大海戦に緑の巨人伝。巷で感動すると評判だけど個人的にダメなワンニャンやふしぎ風使い。印象に残らなかったロボット王国に翼の勇者たち、宇宙漂流記。つい中指を画面に突き立てた新魔界大冒険、新日本誕生。そしてクソだった奇跡の島に匹敵するクソだった南海大冒険。あまりのことに視聴を断念した新宇宙開拓史。バンジージャンプ失敗した新恐竜。今思えばいい思い出です。

 

ぶっちゃけ☆5や☆4クラスは台詞もある程度脳内再生余裕くらいリピートしているので今回見なくてもいいかなというところがあったので作業用で流していました。「新ドラの変顔がキツい……助けて地下迷宮!」「変な脚本で意味がわからない……マジ日本誕生癒されるわー」みたいな感じです。

 

あと個人的にびっくりなのが巷の評価で最低クラスの「宇宙英雄記」が全然悪くないと思ってしまったところです。南海大冒険の直後に見たのがよかったのかもしれない。確かにライトで子供向けなんだけど、筋がしっかりしていて話にメリハリがあってのび太たちが何をしているのか最高にわかりやすいし、敵がわかりやすく悪い奴で変なことをしない。更にねじ込んだ感動要素もない。もうそれだけで大満足よ。いいんだよそれで。

 

ドラえもん映画とは

気が滅入るだけなので「ドラ映画とは」みたいな話をしようと思う。今回一気に見て思ったのが、ドラ映画が良かったのはF先生の原作と脚本に加えて菊池俊輔氏の音楽と長らく監督を務めた芝山努氏の尽力だったと思う。特に菊池俊輔氏の盛り上がる曲がドラ映画の特徴だったと思う。「大魔境」でどうしようもなくなった時に急に流れるジャイアンのテーマが本当に好き。普段のテレビの世界と映画が地続きであるような気分になる。それにテレビ版もそうだけど、テーマソングの変調やアレンジが多くて、聞き覚えのある曲が様々な形で出てくるのが本当に好き。「たんたかたーんたーんたーん……」のしょぼくれた感じ、「てんてれっててんててっ、ジャジャジャージャージャーン!!」の終劇感、もうこれが最高。あと主題歌編で話したけど武田鉄矢作詞の主題歌。これがドラ映画を最高に最高によくした。本当によかった。

 

ドラえもん歌舞伎説

旧作を一気に見て思ったのだけど、話のモチーフや展開に類似性を感じるものが多いと感じた。思いつく限りまとめてみた。

 

「恐竜」と「日本誕生」

のび太がタマゴからペットを孵し、舞台が大昔で未来からの時空犯罪者と戦い最後にペットと別れる。

 

「宇宙開拓史」と「アニマル惑星」

のび太の家と偶然繋がった異世界の少年と友情を結び、異世界を救出する。これは変則的だが「ブリキの迷宮」も当てはまる。

 

「大魔境」と「宇宙小戦争」

追放された異世界の王子や大統領を街中で拾い、異世界を救出する。

 

「海底鬼岩城」と「鉄人兵団」

巨悪と戦うが力尽きるドラえもんたちに、しずかちゃんと心を通わせた機械が自己犠牲を払って巨悪を退治する。

 

「魔界大冒険」と「パラレル西遊記

もしもの世界で変質した世界で悪魔や妖怪と戦う。どうしようもなくなってドラミが助けに来る。

 

「竜の騎士」と「創世日記」

ドラえもんたちの作った地下世界で進化を遂げた異種人たちが地上に進出しようとする。異種人たちが地上を滅ぼすという意味では「雲の王国」も当てはまりそう。

 

ドラビアンナイト」と「夢幻三剣士」

架空の世界と現実世界の境界が曖昧になり、絵本の世界や夢の世界が現実に影響を及ぼす。

 

その他、どこかに閉じ込められるとジャイアンは高確率で「こんにゃろー!」と扉に体当たりをするし、スネ夫は「ママー!」「だから僕は来たくなかったんだ!」と言うし、しずかちゃんは最後に話をまとめるキーパーソン(大魔境、海底鬼岩城、鉄人兵団、夢幻三剣士など)になるし、飯は美味そうだし、ドラえもんはいざというとき道具を出せない。それに「異世界に出かけていくタイプ(大魔境他)」と「パラダイスや新天地を作ろうとするタイプ(竜の騎士、日本誕生、雲の王国、創世日記、ねじ巻き都市冒険記)」など話の導入にもパターンが見られる。このようにたくさんある映画でもお話の筋は似ているものが多い。しかし全く同じような印象の映画がないのは、それらが巧みに組み合わされているからなのだろう。舞台や設定を少しづつ変えてもいつものメンバーが「ぶん殴ってやる!」とか「お風呂はないかしら」というところで我々はドラ映画をドラ映画であると安心して見れるのであり、その舞台や設定に没頭できるのだろう。

 

つまり、ある種歌舞伎などの伝統芸能の面白さも兼ね備えているのかもしれない。ジャイアンが激昂するところで「よっ剛田屋!」となり「ママー!」と劇場の皆が一緒に叫び、最後ののび太の成長でみんな泣き、武田鉄矢作詞の主題歌でしんみりするのである。そういう「お約束」があったので舞台や設定で冒険できてたんじゃないかと思う。そうでないと「雲の王国」「ブリキの迷宮」とかとてもじゃないけどめちゃくちゃ難しかったと思うし。

 

今後ドラ映画に望むこと

私がここでいくら嘆いてもドラえもんは帰ってこないし、今放送しているドラえもんドラえもんであって、ドラえもんではないのである。私が好きだったのは菊池俊輔の音楽で主に芝山努の監督した「アニメドラえもん」だったのだ。変顔で笑わせようとしたりモブにキャラつけたりドラミねじ込んだり変な小細工入れるようなドラえもんではないのだ。

 

ひとつだけお願いするなら、せめて「お母さん向け」のスタンスだけはやめてほしい。そりゃお母さんに気に入られなければ視聴率は下がるのだけど、ドラえもんはママべったりの子供向けではなく周囲に目が向いてママから自立し始める年齢層の子供たち、つまり小学生向けなのである。ママしんみりより子供たちが楽しみそうな話をしてあげてほしい。変顔とかゲストタレントとか星野源とか無理矢理なギャグではなく、今の小学生に必要なものをもっと考えてあげてほしい。少なくとも新恐竜はかなりママに向いていた。ドラえもんを子供たちに返してやってくれ。たのむ。

 

終わりに

目次も合わせて全部で13記事。常々思ってることやクソだと思うこと、書きたいこと書いたと思う。後で「あーあれも書けばよかった」と思ったらその時また記事にします。今はドラえもん映画はかなりお腹いっばいなのでとりあえずゴールデンカムイの最終回を楽しみにしようと思います。実写映画化?その話は今まで散々してきたことに繋がる。「ゴールデンカムイゴールデンカムイであり、どんだけ後発のメディアが気に食わなくてもそれが公式である限り公式には違わないけどゴールデンカムイファンは実写映画を見ない自由もある」ということである。もし大好きな漫画原作で気に食わない実写映画を見ることがあったら、それは私が新ドラ全てに抱いている感情と似ていると思うのでそういう気持ちは大切にして言って欲しいと思う。そしてそういう気持ちはブログに書いておくと面白いと思う。そんなわけで「このドラえもん作品はこう見るべきだ!」みたいな意見がある方はどしどしブログ書いてください。

 

なお「新宇宙小戦争」は変な評判がそれほどないので少し安心はしてるけど、新恐竜みたいにならないとも限らないので劇場に見に行く予定は今のところありません。映画館では喚いたりできないし途中離脱したりしたくないので……。

 

それではいつかの未来で会いましょう。おしまい。