あのにますトライバル

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ドラえもん映画感想Part7

新旧鉄人兵団が同じ枠に……これは偶然!

 

目次と注意

この映画レビューは個人的な主観と思い出補正と私怨で出来ています。まともに読まないでください。

 

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*基本五段階評です*
☆5  特に大好き。所謂推し。

☆4  好き好き大好き愛してる!

☆3  好きだよ!

☆2  ナンダカナー

☆1  ふざけんなオイ(以下罵詈雑言

 

7 のび太の鉄人兵団(☆4)

しずかちゃんの愛が地球を救う。

往年のドラファンからはかなり人気の高い作品。今見るとかなりハードなSFやってるよなぁと思う。謎の巨大ロボに鏡面世界、アンドロイドの女の子にインベーダーとの全面戦争、そして歴史の改変へ……特に鏡面世界がすごい。個人的に「入り込みミラーⅡ」が好きなので違和感なかったけど、「今回のドラえもんは鏡の世界でロボットと戦うぞ!」というのは子供向けとしてはどうなんだ?とは思う。でも子供向けだからと言って全部離乳食みたいなストーリーじゃよくないと思うのでこれはこれですごくあり。終盤のドンパチの絶望感と並行して進む希望と別れのテンポで情緒をものすごく揺さぶられる。あとこのハードな作品の中でものすごく緩いミクロスが結局解決の糸口を握っているのがいい。

 

なんで☆4なのかというと最後のシーンで必ず泣いちゃうから(今回もしっかり泣いた)あんまり見たくなくて鉄人兵団はリピート数が☆5作品に比べてかなり少ないからなんだよね。いや好きだよ主題歌も含めて。リルルは天使になったんだ。

 

15 のび太の夢幻三剣士(☆3)

あいあいあーい(普段使いできるのび太語)。

夢の世界が現実になるおっそろしい話。ところどころ怖いシーンもあるのだけど「夢だしなぁ」で終わるのでそれほど怖くない。個人的に前半の夢で遊んでいるターンがとても好きで「夢はしご」はじめ夢系のひみつ道具の話の総決算という感じはする。親切なアダプターが最高。

 

この作品と言えばラストの不気味さなんだけど、ドラビアンナイトで「架空世界と現実世界の境界が」みたいな話になってたのでこれもその一貫かなぁと思っていた。ただ色々ぶん投げて終わってる感じもしたので「夢の中で冒険したよ!」というのがあればこの話はもうおなかいっぱいでいい。あと挿入歌がかっこよ過ぎて主題歌の影が薄いのが気になる作品。挿入歌そのまま主題歌でいいと思ったんだけどなー。

 

23 のび太のロボット王国(☆2)

誰得な謎の姫様。

「ロボットはともだち」というテーマでひたすら突き進むため、話がめちゃくちゃわかりやすい。わかりやすいため、ドラえもん映画の中では印象に残りにくいのが難点。多分ドラえもんの地味映画選手権をやったら竜の騎士といい勝負をすると思う、というかマイフェイバリットになりにくい話だなとは思った。ロボットのデザインはかっこいいのだけど、鉄人兵団の香りがしてとてもよいかと言うと、うーん。それにのび太が巨大ロボで準備運動始めるのもザンタクロスでバレエを踊るしずかちゃんに通じて、うーん。隠れ里の公募的なごちゃごちゃしたロボットも、うーん。なんだか頼りない姫様とわかりやすすぎる悪役も、うーん。いるんだかいらないんだかわからない野沢雅子の無駄遣いも、うーんうーん。うーん。

 

31 新・のび太と鉄人兵団(☆3)

サブタイトルが壮大なネタバレ。

リメイクの中では評判いいのですが、確かにリメイクとしては良かったと思う。上記の通り元の鉄人兵団がかなりハードで取っ付きにくい部分を「ピッポ」というゆるキャラで包み、更に不在になっていたザンタクロス(ジュド)の話を織り込んでいる。このリメイクのよかったところはリリルの物語と並行して「のび太の変なペットシリーズ」が開催されたことだと思う。大体のび太の変なペットは恐竜も木も台風もどこかへ行ってしまう。そこに「遠くの星から来た電子頭脳」が加わったイメージ。それでいて本編の大筋を大体変えることなく最後まで行ったのはすごい。

 

ただピッポという取っ付きやすさが元の取っ付きにくさの魅力を半減している気もする。キー坊もそうなんだけどまず新ドラのキャラデザは取っ付きやすさを第一にしている気がする。欲を言えばピッポにしないでジュド脳に手足生えただけでもよかったと思うのよ。まあ贅沢なんだけど。あとサブタイトルいらん。鉄人兵団のザラザラ感がソフランで洗い流されてしまったような気まずさがある。ふんわりが好きな層にはウケがいいのだろう。弐瓶勉BLAME!至上主義な人には相性が悪いのだろう。仕方ない。

 

39 のび太の月面探査記(☆2)

ガチケモナー的にダメなデザインの奴。

元ネタの「異世界メンバーズクラブ」の地底人がめちゃくちゃ好きなので最初は「地底人がぁぁ」となったけど、話の内容自体はそんなに嫌いではない。ただ、ゲストキャラのキャラデザだけがものすごく気に食わない。なんだあの取ってつけたような耳とドラえもん世界に存在しなそうなデザインは。何を狙っているのだ。子供のお母さんなんか狙わなくていいんですよ。単体では嫌いじゃないよ、嫌いじゃないんだけど……1000年生きてるのにあんな子供っぽいのはちょっと説明つかない気がするんだよなぁ……1000年あそこでずーっと隠れ住んでた感じがしないんだよなぁ。せめて時間圧縮とかでルカたちは100年くらいでカグヤ星では1000年経ってたみたいなことにしておけば、まぁわからなくもないかなとは思う。水と空気も有限だろうし、その辺はどうするつもりだったんだろう。

 

何となく「児童小説としては大正解だけど、ドラ映画としてはちょっと違うよな」とは思う。なんかルカたちやムービットの世界にドラえもんが入り込んだようになってる。そりゃドラえもん異世界によく行くんだけど、勿論ドラえもんの世界に存在しそうな世界に行くわけでクレヨンしんちゃんとかワンピースの世界に行くわけではない。今回の映画はそんな感じ。なんかドラ映画としての説得力がないんだよな。多分キャラデザのせいだ。最後にルカだのルナだのアルだのかわいーい名前つけといて、亀の名前が「モゾ」なのは納得できない。乙姫様に返してこい。

 

次回

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