怒涛の低評価ラッシュ!
目次と注意
この映画レビューは個人的な主観と思い出補正と私怨で出来ています。まともに読まないでください。
*基本五段階評です*
☆5 特に大好き。所謂推し。
☆4 好き好き大好き愛してる!
☆3 好きだよ!
☆2 ナンダカナー
☆1 ふざけんなオイ(以下罵詈雑言
4 のび太の海底鬼岩城(☆5)
海で山登りすればいいんだよ。
科学からホラー、オカルトに世界大戦と少しずつズレていく主題が本当にすごい。前半の怒涛のお勉強タイムも好きだし沈没船にイカのホラータイムも怖いし海底人とのオカルトタイムからの世界の滅亡をかけた戦いまでかなり要素てんこ盛り。てんこ盛りすぎるしストレートにリメイクが難しい作品。だからこそ印象に強く残っている。そしてジャイアンにぶん殴られそうになりながら夏休みの宿題を終わらせるのび太が好き。一瞬出てくるママの似顔絵らしき提出物が笑える。
この作品の元になったと思われる「海底ハイキング(出来の悪いコピーロボットが超好き)」が本当に好きで、それで深海に興味を持ったところがあるのでそれをドラえもん5人組でやってくれたことに感動した。どうしてもラストのバギーちゃんに全て持っていかれるのだけど、前半の海底についての話やバミューダトライアングル、ムー大陸やアトランティス大陸に核の冷戦構造までガチガチにモリモリな中身に目が離せない。どこを切り取っても面白い。あと幽霊船とか巨大なイカとかテキオー灯の時間切れ問題とかポセイドンのビジュアルとかトラウマポイントもモリモリ。語り尽くせないので推し作品。
12 のび太のドラビアンナイト(☆3)
わしの自慢のコレクションじゃ(中年独身男性)
ドラえもん映画史上最も過酷で危険な旅をしていて、シンドバッドに会うまでハラハラが止まらない。そしてシンドバッドに会ったらウザいオッサンでまたハラハラする。このシンドバッドが今作の要なんだけど、本当にかっこ悪いオジサンを描いている。二言目には「わしの自慢のコレクションじゃ」とコレクションの自慢をし、人の話を聞かないでいつまでも夢の世界に篭っている……F先生はなんか思うところがあったのかもしれない。
そんでドラえもん映画の中で史上最大の過酷な旅を繰り広げている。導入こそ絵本の世界でメルヘンチックだけど、バグダッドについてからは海で溺れて砂漠で遭難して、それから「砂漠とは」のお勉強タイム。改めて見ると本当によく砂漠の特徴を紹介している。ただ後半「結局未来人かよ」とか「架空世界と現実世界の境界とは何だったのか」とかF先生が苦労した跡が感じられる。その境界については「夢幻三剣士」に引き継がれ、訳の分からないところに着地してしまった感じがする。
ただ悪役がガチの悪者なのでマジで悪いし怖いのは安定感があっていいと思う。アブジルの鞭にビビったちびっ子は多かっただろうな。悪者が悪いと映画は結構面白くなると思う。
20 のび太の宇宙漂流記(☆1)
ぶっちゃけつまらない。
公開当時映画館に見に行って「つまらなかった」という感想だけ覚えてた本作。前作(南海大冒険)のこともあり、それ以降映画館に行かなくなった決定的作品。今回もう一度見直して見たけど、やっぱりつまらない。何がつまらないのか考えながら見ていたけど、「場面が単調で何をしているのかわかりにくい」「ゲストキャラに魅力がない」あたりに原因がある気がする。とにかくリアンがただの正義感強い男の子でしかなく、ストーリーに都合のいい動きをする人形みたいな感じでなんだか不気味だった。ゴロゴロに至っては存在意義すら謎。玄田哲章の無駄遣いではと不安になる。更にアンゴルモアも結局何が何だかよくわからないままやっつけられ、ふわっとした解釈で終わるしドラえもん一行も何故かふわふわしている。主題歌も映画にあっているのかよくわからない。とにかく全体的に単調でふわふわしている。映画とはなんだろうか。
ちなみによく怖いと言われる眩惑の星ですが、ナンバリング1桁ドラえもん映画見てればあのくらいの演出普通だと思うんだけどなぁ。子供なら怖いと思うかもしれない。
28 のび太と緑の巨人伝(☆1)
謎の姫様出すのやめようぜ。
のび太の変なペットシリーズ「さらばキー坊」を映画化。個人的にかなーり大好きなキー坊エピソードが映画化ということで嬉しかったのですが……キー坊のビジュアルが……キー坊のビジュアルが……(各自怒りの表現を考えてみてください。とうてい言えないようなことを口走っているようです)……。
原作キー坊は死んだのだと思い、映画を見たのだけどこれもまー酷い。「さらばキー坊」をやりたかったのではなく、「さらばキー坊」をダシにジブリっぽいのをやりたかったのではないだろうか。キー坊をかっさらう、緑の巨人が破壊する、謎のワガママ姫様が活躍(?)する……。ぶっちゃけこのリーレのキャラが最後まで全く理解できなかったし、植物星の住人が何故地球を侵略(?)しようとしたのかもよくわからなかった。結論ありきで話を作ってるからバックボーンが全く見えない。なんか植物星自体がこの映画のために作られたセットみたいなんだよな。コーヤコーヤ星や恐竜人の地底世界みたいに「異世界」というのがイマイチ伝わりにくい。あとキー坊のビジュアルは当たり前だけど森の民のビジュアルもダメダメだぞ!!あれでは植物星の住人ではなく葉っぱの服着てる人間だぞ!!「獣人描いて」と言われてバニーガール描くようなものだぞ!!!多分その辺に張りぼて感があるのだろう。とにかくキー坊はダメだ。奴は死んだんだ、忘れろ。
36 のび太の新日本誕生(☆2)
タイムパトロールに解決してもらったっていいじゃん。
基本的に評判はいいし、アレとかソレを思えば映画としてはかなりマシなんだと思う。でもやっぱり「親子感動系」をねじ込んできたり「タイムパトロールには頼らねえ」という謎の意地を張っていたりで個人的な解釈違いが激しく、特に終盤は「いいよもう」といじけたくなるくらいつまらなくなった。
主にいじけた要因としてドラえもん達がギガゾンビと直接対決していたのですが、これがもう嫌。「タイムパトロールが入ってくるからドラえもんが活躍しない」という意見もあるのだけど、大人の犯罪者に立ち向かうのはタイムパトロールであってほしいのだよ。ドラえもんはあくまでも「子供の冒険」であって、「犯罪者を取り締まる」ではないんだよ。そこの解釈違いが嫌だし、ドラえもんが槍持ってバトルするのは完全に解釈違いなんだよな。ケッ。
あとツチダマの微妙なビジュアルの変化とか増殖してるのとか個人的にめちゃくちゃマイナス。元のあの不気味なツチダマが一気に土偶戦隊ツチダマンになってしまった。時空乱流や呪い師の説明シーンとか、もちろんツチダマのあの怖いシーン全般が全体的に怖くなくなっていて、日本誕生の魅力が50%割引されてると思ってる。わたしはかなしい。
次回