お気持ち長文の文章なんて面倒だぜ!という人のためにこの記事は手短にまとめました。本文は2000字程度です。
お気持ち長文とは?
特に定義するのも馬鹿らしいのですが、個人的に「なんか読むのがダルくなるほどグダグダ長い文章」くらいの運用しています。文字数的に短くても何言ってるのかわからないくらいグダグダしていたらお気持ち長文で、長くても要点がまとまっていて内容がしっかりしているとそうでもないイメージです。あと「お気持ち」を重視して自分語りしていたら文章が短めでも「お気持ち長文」かなと勝手に思ってます。
先行研究
お気持ちの種類
※なお例示の増田は例外なく長文なので注意。あくまでも例示であり、他にもたくさんお気持ち長文は存在する。
作品系
とある作品やアーティストについて「こうだ!」「ああだ!」とやる奴。情念がすごいことがある。
同人系
同人関係の自カプがどうとか字書きと絵描きがどうとか感想お気持ちマンがどうとか。
恋愛系
恋愛とか婚活とか不倫とかの惚気なのか失敗談なのか悩みなのか何なのかわかんない奴とか。
対人関係系
恋愛系と違い「他人に合わせられない」「コミュニケーションがうまくできない」という悩みが多い。相談のフリをしてただの自分語りに終始することも多い。
毒親系
ここで扱う「お気持ち系」と系統は少し違うけど、半生を振り返るスタイルになるのでどうしても長くて暗い話になってしまう。
その他
上記になんか当てはまらなくてもグダグダしてて長めの奴はまあまあある。
お気持ち長文の主な特徴
あまり必要ない登場人物紹介
これが文頭に書いてあったらお気持ち長文と呼んでいいと思う。主に同人系や対人関係系にみられる。長々と登場人物紹介しておいて本文にあまり関係なかったりすることもある。やたらと登場人物をABCに置きたがるが、「友人(以下A子とする)」で他にBもCも出てこないのでわざわざA子にする必要なくね?と思うことも。「ここまで前提」という前フリが定番。
オチがない、主張が弱い
主に自分語りがメインなのでオチも特にないし、特に何が言いたいとかもない。惚気でもない限り大体「私は不幸だ!気の毒だ!」「あいつらはおかしい!バカだ!」というところに帰結する。
読者をうまく想定できていない
たまに「愚痴なので読まないでください」みたいな前フリあるけど、匿名掲示板に書き込むのに読者を想定せずあくまでも独り言を貫こうとしてるのに反応あると「思ったより反応あったので追記追記」となるパターンもある。増田という特殊な環境のせいか読者との距離感が掴めていない感じがする。
何故長くなるのか
上記の特徴からの推測であるが、気持ちの赴くまま何も考えずに書いているからという身も蓋もないことは置いておいて「必要以上に予防線を張りすぎた結果」なのではないかと考えている。無駄な登場人物紹介や不必要な気持ちの発露、お気持ちだから読むなと言って最後まで読んでくださってありがとうという挨拶。「何も考えていない」というより「私は悪くない!それを認めて欲しい!」という叫びを感じる。このブログで度々使う「俺悪くないよなメソッド*1」なのである。
そういう書き方になるのはそういう文章が蔓延してて、そういうのを書くもんだと思い込んでいる可能性もある。お気持ち長文を書くのは旧2ちゃん同人板や生活板系まとめサイトなどでお気持ち長文を読んでいるから。それが面白さだと思っているから。そんなもんである*2。
また「お気持ち長文は女性が書く」というのは偏見であり、例に出したように男性が書いたと思われるものも見受けられる。しかしこのブログ書いてる人も体感的にこの手の長文の書き手に女性が多いと感じるのは、お気持ち長文になりやすい話題を女性が語りやすいからであると考える。女性だから長文になるのではなく、長文になりやすい話題に女性が参加したがるのだろうと思う。
個人的雑感
総合すると、個人的にこの手のタイプの文章は好きではない。独り言と称してTwitterでバズを狙っているような心持ちを感じることもあり、承認欲求と内に閉じこもる感情の不安定な状態を感じることも多く、お気持ち長文というだけで実は常に「不安になる」カテゴリなのである。不特定多数の読者を意識して書かれた文章ではないのに筆者は読まれることを気にしている。このアンバランスさがお気持ち長文の気持ち悪いところであり、魅力なのであると思う。
ついしん。ブクマカがブクマしてないだけで増田には沈んでいくお気持ち長文がたくさんありますのでどうかついでがあったら増田を覗いてブクマでも供えてやってください。おしまい。