あのにますトライバル

旧さよならドルバッキー。

普通の人でいいのに!雑感

とりま雑感です。

 

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バズってたので覗いた時、正直眠かったので内容がイマイチ把握できなかった。ただ初手の感想は「勝手に不幸になって行ってるな」というもので、その後何回か読み直してやっと大体理解した感じ。眠い時に読むものでは無い。


そんで簡単な結論は「自己も他者も尊重してない=学生気分かな」というところです。色んな感想にあったけど、これが20代だったら「そういう人いるいる」になるんだけど、33歳になるから「アイタタタ」という感想を持つ人も増える。もちろんこういう人はその辺にいるけど、その辺にいるからといって痛さが軽減するわけではないし、あまり望ましい生き方ではないよねと。


確かに田中さんは誰にも迷惑をかけないいい子なんだけど、常に人の顔色を伺っているところがある。物語全編を通して「田中さんのやりたいこと」というのが1ミリも見えてこない。結婚したいのか、彼氏が欲しいのか、タヒチのメンバーと仲良くしたいのか、自己実現のために仕事を頑張りたいのか。どれもこれもが中途半端なのにモノローグだけいっちょ前で悲しくなる。思考と行動があまり一致していないというか、


田中さんを善良か邪悪かと言われたら、「無邪気」なんじゃないかと思う。なんて言うか、田中さんは非常に幼い。タヒチのメンバーと上辺の仲がいいだけで輪の中にしっかりと入っていけてると思っているあたりがかなり浅はかだ。タヒチの空気がよくわからないけど、彼らの中に入っていくのに田中さんの中でも何らかの軸が必要だったんだと思う。「カフェでよくかかっているJPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」ではそれでも自己表現をしようと頑張ってるんだけど、田中さんは自己表現をすることもなく「タヒチのイツメン」になることでその欲求を満たそうとする。


これについては「下手に自己表現して失敗するより利口ではないか」と思う人もいると思うけど、何かを成そうという集まりの中に何も成すつもりもない人間がいると惨めになるだけだと個人的に思っているので田中さんはタヒチの交友関係をサード・プレイスとか言ってないでいざというとき裏切らないサード・プレイスを作っておくべきだったんだと思う。人間は関係が壊れたらおしまいだけど、生み出した成果物は基本的に裏切らないからね。


気になったところは田中さんが倉田さんと「ジョーカー」を見に行こうとしていたところかな。ジョーカーも田中さんと同じく「ささやかに生きてきたけどこんなに生きるのが辛いなら開き直ってやるこんちくしょう」という内容の映画なので、映画オタク同士で鑑賞後カフェで感想戦でもしない限りこれをデートで見に行くのはどうかと思う。倉田さん「いやぁホアキンの悲壮感とキングオブコメディの皮肉マシマシオマージュがたまらんでござるなぁ」とか言いそうにないし。漫画の小道具として作者が遊び心で書き込んだのが真意だろうけど、田中さんは倉田さんとジョーカーを見てどうしたかったんだろう。田中さんレベルのサブカル人が事前情報を得ずに映画に行くとは思えないんだけど。全くの余談だけど、このブログ書いてる人がジョーカーを見に行った時に隣に座っていた人が「スティーブン・キング原作のリメイク!」というCMで「ITだよIT」と同行人にドヤっと言っていたのに「シャイニング」だったということを2回くらいやっていたのが印象的でした。


最後に田中さんは「いい子にしていたのに報われない」って言うんだけど、「波風立てない子」のことを「いい子」っては言わないんだと思う。ゲス野郎なのでこの辺は田中さんと両親の関係が何らかの要因として呪いのように田中さんを覆っているのではないかと思います。多分田中さんは両親と仲が悪い。それどころか地元の友人とも関係が続いている子はいない。多分過去にも似たようなことをやらかしてそのたびいろんなところで関係をリセットしまくっているのではないか。そんな田中さんに両親は「結婚が女の幸せだー」みたいなことを毎度毎度吹き込んでいたり「だからお前はどうせダメなんだ」みたいなことを言ってるんじゃないだろうか。


最後に、倉田さんとセックスして田中さんは「これが幸せなのか」って思うんだけど、そう思ってる時点で幸せなんかじゃないから早く何かに気がついた方がいいと思った。本当に好きな人とデートしたかったって言うけど、そもそも「本当に好きな人」ってどんな人なんだろう。マッチングアプリのところで好条件の人を引っ掛けても「本当に好きな人」にはならないだろう。好きな人ってかなり理不尽な存在だから、田中さんは好きな人に出会っても多分いろいろ理由をつけて逃げ出すんじゃないかな。


以上、つらつらと書いてきたけど、何回も読まないとよくわからない話っていう意味ではつまらないけど読む度に新しい発見があるという意味では面白いと思いました。おしまい。