あのにますトライバル

君の気持ちは君の中でだけ育てていけ。

これから小説を書きたいと思っている人へ

 カクヨムがいろんな意味で盛況で、面白いです。そこで「私も小説書けるかしら……?」と思った人は、是非書いてほしいなと思います。そこで、簡単に「小説を書くのに必要な心構え」をいくつか書いておこうと思います。参考にしてください。

 

舞台設定より登場人物をしっかり作る

 よく「ファンタジー」を書こうと言うことで「この世界の魔法はイナミウョキ神の力を借りて~」とか「イナイケンカ歴〇年、ウソッア国より出でし勇者ズクミゴの活躍により~」とかそういう設定を細かく作りこむところから始める人がいますが、一度設定は脇に置いておいた方がいいです。

 

 これはよく言われることなのですが、「お話」が面白いのは登場人物のおかげなのです。まずはしっかりと「登場人物」を作りこみましょう。そして作りこむときも大事なのが「外見の特徴」よりも「行動原理」です。「髪は銀色で瞳の色は金色で~」などと考えるのもよいのですが、その登場人物が「何を」「何故」「どうする」を決めるほうが大事です。「母代りにしてきた義理の姉を内縁の妻に殺された復讐に行く」とか「海賊王に俺はなる」とか、そういうのです。

 

 確かにいろんな設定のお話を作るのは楽しいです。しかし「世界」を作るのは大変です。そこで「お話」を書く前に多くの人が「世界」を作って満足して、終わってしまいます。まずは登場人物の内面をしっかり作ってみましょう。

 

結末を決めてから書く

 特に小説を書き始めたばかり、と言う人にはオススメの方法です。小説を書くことを旅に例えることはよくあります。書いているうちにふらふらといろんな寄り道が起こるのが小説を書いているうえで面白いところでもあるのですが、初心者ですと疲れてしまいます。まずは目的地をきちんと定めて、何を何時に観光するかしっかりスケジュールを立てましょう。ふらりと一人旅をするのは、慣れてからがいいですね。

 

 結末を決めてから書くメリットは、モチベーションが続きやすいことです。「最終盤は書きながら決める」と思って気分だけ盛り上がって最初に数ページ書いてから後で「やーめた」となるといつまで経っても物語は終わりません。「まずは終わらせる」ことを目標にしてみましょう。

 

読者の反応を期待しない

 さて、一生懸命書いた作品。webで公開したらいろんな反応が返ってくるだろうか。私が好きで書いたあのキャラにファンが出来るかもしれない。有名になって書籍デビューできるかもしれない。ドキドキしながら公開するのですが、すぐに反応が返ってくる可能性はほとんどないと思ってください。最初はいろんなところで「小説書きました!読んでください!」ってアピールして回ると思うのですが、それでも感想も何もなくてバカらしくなって、いつか小説を書くことをやめてしまう人も多いです。

 

 もう作品を書く前に頭に置いておいてもらいたいのが「誰のために作品を書くのか」というところです。そして「自分が有名になりたいから、誰かに褒められたいから」という理由で小説を書こうと言うのであれば上の赤字の部分をもう一度読んでほしいです。

 

 はっきり言って、小説を公開しても誰も読んでくれません。悲しいことに、誰もあなたの物語に興味がないと思っていたほうがいいです。そこで如何に「私は面白い話を書きました」というアピールが出来るかというのが大事になってきますが、アピールばかり上手になっても仕方ありません。そりゃ少しは読んでくれますが、感想が付くことを最初から期待してはいけません。

 

 試しに、何でもいいのでwebで公開されている小説の感想を書いてみてください。よほど好みでない限り「ふーん」で終わると思うのです。それを「どこが面白かったか」なんてしっかり書いてあげるほどみんな暇じゃないんです。そして皆が思っていることは、アナタも思っていることです。つまり、そういうことです。

 

 何度も言いますが、頑張って小説を書いても誰も読んでくれません。読んでくれるのはとても奇特な方です。もし感想がついたら、本当にありがたがった方がいいかもしれないですね。それでも小説を書きたいのであれば、書いて公開しましょう。その気持ちが大事だと思います。

 

 それから「私は小説なんて書けないから読む方が専門で……」という人は、是非感想を書いてあげて欲しいです。その応援が、小説を書く人の何よりのご馳走です。どんどん感想を書いてあげてください。感想を書いているうちに、ある日急に自分の物語が書けるようになるかもしれないですよ。

 

 で、「そんな灼熱砂漠みたいなところに行きたくないよ」という方のために初回であれば確実に主催者から感想コメントがもらえる「短編小説の集い」という企画があります。試しに参加してみてほしいです。4月10日まで「桜の季節」をテーマに作品を募集しています。詳しくは下の記事からお願いします。

 

novelcluster.hatenablog.jp

 

※この文を書いた人はこんな作品を書いています。