あのにますトライバル

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第1回文章スケッチの広場「木」 例文の巻

 新企画の「文章スケッチ」の例文です。手近な「木」の画像を探して昨年サイパンに行ったときの写真でやってみたのですが、こんな特殊な木を選んで後悔しました。題材が少し特殊なので参考にならない部分もあるかもしれませんが、大体こんな感じということでよろしくお願いします。

 

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novelcluster.hatenablog.jp

 

晴れた空の下、砂浜に立っている大きなガジュマルの木だ。ガジュマルは熱帯地方に生える常緑樹で、他の木や岩などから発芽して、むき出しの根をどんどん伸ばしてやがてその根で元の木を覆ってしまう。根はそのまま地面に届くと地中で根を張る。この大きなガジュマルは手前にも奥にもたくさん根を伸ばし、一本の木であるかのように振る舞っている。しかし一本の木が空に向かって直立しているのではなく、あくまでも上から下へと伸びる大気中の根の集合体なのである。葉は柔らかな緑色をしていて、明るい日の光を浴びている。葉の間から差し込んでくる光は地面を点々と照らし、その影の大きさがまたこのガジュマルの大きさを象徴している。この木には前で写真を撮ると神から一生加護をもらえると言う伝説があり、シャッターを切る観光客が後を絶たない。(349字)

 

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 ちなみに300字は大体Twitter換算すると2ツイートと少しです。ただ、こうやってやってみると300字って結構長いです。その分「文章を書くために場面を切り取る言葉を選ぶ能力」は確実に鍛えられると思います。語彙力もかなり試されますね。

 

 ここからは余談ですが、文章スケッチをするときはこの写真を見ていない人にも「こんな木なんだって」というのを映像でイメージしてもらえるように書いています。特になんでも画像がついてくる現代は言葉だけで物事を想像するという機会が減りました。そんなわけで敢えてアナログな情報伝達の部分を鍛えているって感じですかね。

 

 とりいそぎ例文のみで失礼します。やり方とか意義など詳しいことはまた後日。