あのにますトライバル

君の気持ちは君の中でだけ育てていけ。

お花見野郎の箇条書き的反省

 梶井基次郎も罪な男よ。

 

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〇何故か作品が増えたのは短歌の目効果なのか書きやすそうなテーマだったのか。とにかく久しぶりな方が結構いらっしゃたのが印象的でした。

 

〇とにかく桜って木は罪作りな木で在原業平が「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし*1」なんて1000年前に歌にしているくらいです。あとは梶井基次郎ね。生の衝動と相反する静の不変の美っていうのも「桜」にはあるのがおもしろいですね。

梶井基次郎 桜の樹の下には

 

〇一応とりまとめ記事にも美学を貫いているところがあって、個人的に「この表現がすっごいすき!」とか「あーこの作品自分は苦手だわ」とかそういうのはもちろんあるんですが、それは自由な感想でどこからでも出てくると思うんですよ。でも「この主人公はこういうことが言いたかったのかな」とか「表現技法でここは素晴らしいね」とかそういう感想ってあんまりもらえないと思うんですよ。現に自分も「いいですね」とか「なるほど」とか貰えるけれど、具体的に作品のどこがよかったとか表現法の良し悪しについて言及してもらえることって滅多になくて、全体のふわっとした印象を伝えるにとどまるのみなんですよね。ふわっとした印象なら簡単に書けますが、表現方法や製作意図まで踏み込むと結構書けないものなんですよ。物語の作者だったら、そういう「意図に踏み込んだ感想」っていうのも欲しいんじゃないかなという気持ちで書いています。というか自分が欲しいだけです。公開している短編小説を一回誰かにガッチリ解体してもらいたいのです。

 

〇作品のレベルが上がっているのはひしひしと感じます。書けばうまくなる、読めばうまくなるのです。そうやって各自が独自の世界を展開できたら素晴らしいと思うのね。これは自分が神様のヤローに対して興せるささやかな革命であり、ネット世界に対する復讐と救済なのかなぁと思うのです。言いすぎました。

 

〇桜と言えば川本真琴は譲れない。できないできないできない。

 

*1:もしこの世に桜の木がなかったら、咲くことを心待ちにしたり散ることを心配したりすることもなく春が穏やかな心で過ごせるのに。