あのにますトライバル

君の気持ちは君の中でだけ育てていけ。

人助けというアビリティ

なんか「うーん」となる感じなので自分の中でまとめておく。

 

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増田の内容を要約すると「満員電車でフラフラの妊婦に対して赤の他人がお節介で駅員を脅すような態度をとっていたのにドン引きした」とのことらしい。


文章を読む限りでは一番ギルティなのは妊婦が倒れたというのにオロオロしていた警備員?の人だろうな。自分で判断できないならまず真っ先に駅の指示を仰ぐのが先決だろうに、それをしなかったから「赤の他人」の女性がめちゃくちゃ怒ったんだろうとは思う。この人が即座に指示を貰って「救護室で休みます? 救急車は必要ですか?」などテキパキ対応していたら良かったのかなぁとは思う。駆けつけた駅員も気の毒だ。


何となくだけど、人が集まるところで働く人は最低限の救護マニュアルは頭に入れておいたほうがいいと思ってる。よくわからなければとにかくすぐ上に報告するなどの対応をとることも大事。昔そんなところで働いてた時、無線で「救急車呼んでください!」と急に割り込みがあってどうも急に倒れた人がいたらしくすぐ救急車を呼んで搬送されて「咄嗟の判断大事」ということがあった。できればそういう覚悟は頭のどこかにあった方がいいと思う。駅で働くならそういうのは慣れっこだと思っていたけど、違うのかな。


そんなギルティな安全性よりモヤモヤしたのは、増田の語り口なんだよね。この増田を読んで、おそらくこの増田を書いたのはかなり若い、健康な女性だろうと思った。そしてよく「思い込みが激しい」と他人から評されていると思う。なんていうか、基本的に「俺悪くないよなメソッド*1」で書かれているから余計にそう見えるだけかもしれないけど、トラバのやり取りを見る限りでは「助けたことを批判する気はない」と言ってるんだけど、この文章の要旨は「イラついて他人を睨んだり舌打ちするような赤の他人に助けられても迷惑だ」なんだよね。「赤の他人」っていうのはあんまりいい意味じゃないから赤の他人連呼は批判と捉えられても仕方ない。多分増田は思ったことをそのまま口にして顰蹙買うタイプだろうな。「鬼の形相」とか言ってるけどそれは増田が「赤の他人」によくない感情を抱いていたからでフィルターなしで見ると「はぁ?」くらいの顔かもしれない。


あとブコメでも書いたけど、道端や駅で体調不良で倒れるって結構絶望的なのよ。「赤の他人」の女性も倒れたことがあるからこそ、そんな態度をとったのだと思うよ。自分が思考できないほど気持ち悪くて、でも誰も助けてくれなくてぼんやり他人の足元見てるだけの時間って、めちゃくちゃしんどいわけよ。小学校とかでも吐いたり鼻血出しちゃったりした子を遠巻きにしちゃう人と積極的に助けに行く人と二分されがちなんだけど、遠巻き派は助けに行く側を「いい子ぶって」とか思ってるのをこの前聞いて「まぁ人が苦しんでる時にいい子ぶってる暇ないけどね」などと思ったりしたけどね。お節介でも鬼の形相でも「絶対的味方」というのはめちゃくちゃ強いのよ。


人助けというか体調不良の人に寄り添うって、割と高度なスキルというかアビリティなのかもしれない。「大丈夫!?」と咄嗟にハンカチ差し出せる人はなかなか少ない。ましてや妊婦だ。妊婦なんて週数に寄っては流産や切迫早産の可能性もあるし、そうでなくても常人にはないステータス異常を誰もが持っている。平気そうにしている妊婦も腰やら肩がめちゃくちゃ痛かったり腹痛に苦しんでいるかもしれない。そういうわけなので妊婦に関しては心配して心配しすぎるということはない。増田もそのうちわかると思う。


眠くなってきたからそろそろ終わるけど、増田の抱いた違和感は「赤の他人」の行動力に対する驚きなんじゃないかな。そこまで「赤の他人」の面倒を見るなんてすごい、って思ってそうだけど「面倒見る側」の人間はそういうの全然平気なんじゃないかな。トラバにある友人の言葉通り深く考えず「私と違う人種なのね」と割り切って生きていくのが一番だと思う。たまに理解できないことはあるけど、そんな時は自分の感性を疑うのもひとつだと思う。おわり。

 

*1:話の登場人物を非難した上で自分にはさも非がないように読者に同意を求める文章を勝手にそう呼んでいる。しばしば炎上しやすい文章メソッド。

十三機兵防衛圏という飯テロ(ネタバレなし感想)

なんやら評判になってるやつが終わった。取り急ぎネタバレなし感想。

 

十三機兵防衛圏 - PS4

十三機兵防衛圏 - PS4

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アトラス
  • 発売日: 2019/11/28
  • メディア: Video Game
 

 

まず総評としてストーリーの筋とは別に「ご飯が美味しそうだった」というどうでもいいことが思い浮かんだ。ゲームの簡単な内容についてはいろんな人が語りまくってるのでいいかな、と思ったときその他にある特色といえばやはり美麗なビジュアルと時々挟まれる「飯」の表現が本当に秀逸だと思った。


別にさも美味そうに食っているわけじゃなくて、普通に出てくるものをキャラクターたちは普通に食べているだけなんだけど、その「食べている」っていう背景にものすごいものを背負わせているから「食べる」っていう行為がめちゃくちゃ浮き立ってくる。


例えば序盤の買い食いパートも一件無駄なようで、あそこで「女子高生が買い食いできる日常」を丁寧に描写しまくったからエンディングでおろろーんと泣けるわけだし、何故かやたらと休憩所でジュース飲みまくるけどそこには「オッサンのタバコ休憩」のような繋がりがうっすらと見えてくるし(これは完全に主観)例の夕食のシーンはただビジュアルとキャラクターと単語が並んでいるだけなのにこっちまで腹が減ってくる。何故なのか。


夕食に限っていえば「それを食べるキャラが猛烈に腹を減らしているから」「それを作ったキャラクターが並々ならぬ愛情を込めている」というキャラクターの背後の事情がより「料理のうまそう感」を出していると思った。


そんで焼きそばパンに至っては、十三機兵防衛圏をプレイしてネタバレせずにどう語るかというところで必ず出てくるキーワードになるくらい「焼きそばパン」というのがこのゲームの根幹になってくる。ネタバレしない範囲で書くとあるキャラクターがめちゃくちゃ腹をすかせているところに焼きそばパンを食べたら美味かったということで好物が焼きそばパンになったという話なんだけど、これだけで物語全体に組み込まれるレベルの食べ物になっているのが凄い。


この焼きそばパンエピソードはあるキャラの最序盤に登場して「お前どんだけ焼きそばパン好きなんだよ」と思わせつつ、終盤のごちゃごちゃしてきた展開の中でも一貫して「焼きそばパン」が登場してくるのは本当にすごい。これプレイして焼きそばパン食べたくならない人はそんなにいないんじゃないだろうか。焼きそばパンに限らずクレープに肉まん、そして殺人級にうまそうなのが肉団子というところでこのゲームをプレイしたらどれか食べたくなること間違いない。


というわけで十三機兵防衛圏は「ご飯ゲー」である。あと最終戦のワケわからなさ具合に「あぁこれはPS4じゃないとダメだわ」とかベタだけど某BGMが変わってうわぁという場面で昔のアニメっぽい演出がいいなとか細かく思うところはたくさんあります。最初はユキちゃんかわいいとか思っていたけどどんどんBJかわいいになって、最終的にしっぽ……となった。正確にはしっぽの正体に「おぉ……」ということなんだけど。


つーわけで崩壊編まったり遊びながらもう一度追憶編読み返したいなと思いました。SFに慣れてる勢は全体的に「あーそう来る」レベルの斬新な話じゃないけどとにかく要素がてんこ盛りで息継ぎする暇がないって言うのが感想。新食感のホロホロ崩れる美味しいお菓子とか高級料亭の超美味い肉とかじゃなくて「全部乗せラーメン」とか「カツカレーラーメンコロッケオムハヤシチャーハン」みたいな感じ。要素詰め込みまくっていい意味で頭悪い感じの物量勝負みたいなところある。


あとゲームやってて脳が疲れるって経験を初めてしたかもしれない。目や肩が疲れて頭が痛いってことはあってもゲームで「考えすぎて脳が疲れる」のは経験したことなかった。ゲームするのに糖分必要でチョコレート食べるとか将棋とかそういう世界の話だと思っていた。まさか十三機兵防衛圏で経験するとは……。


そういう感じなんだけど多分ここまで読んでくれた人は大体プレイしてる人だと思うのでネタバレして語りたい気もするけどネタバレなしって書いたので終わります。おしまい。

 

ブコメしたら知らない人に怒られた話

えー……と思うので手短に。スパコンパパ活の是非については一切言及しません。一言で言うと「そういうとこやで」という話です。

 

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スーパーコンパニオンを臨時でやった話を書いたら、「知らなかった」って..

スーパーコンパニオンの業務形態よりもこの増田の絶妙な視野の狭さが気になる。

2020/01/20 07:27

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このブコメを書いた理由は、元増田の時からこの書き手は「スパコンというものについて書こう」じゃなくて「私の話」に終始していて読み手に理解させる気がないと感じたから。唐突に「ママ友」って出てくるけどまずこの増田がママかどうかなんてわかんないのに当たり前のように「ママ友よりも~」なんて出てくる。そもそも「ママ友」でもめちゃくちゃ仲良い関係だって成立するのに、薄い関係の象徴として「ママ友」を引き合いに出すのが自明というのがよくわからない。


そんな主観を例えにしているのがよくわからなかったし、自分で「友達なくしても平気」って言ってるのもよくわからなかった。誰も増田のこと知らないのに自分で冒頭から「友達なくしてもメンタル平気ですから」って言われてもなぁ……って思う。何かの予防線なのかと気になる。スパコンの話をしたいのか「友達なくしても平気な私スゴいでしょ」って話をしたいのかわからない。その辺が「この書き手大丈夫かな」って思った理由。だから最初の段落だけで個人的に不安になった。


で、追加の増田でも「消防団の旦那」など読み手の知らない増田の主観情報をぽーんと出してくる。消防団だからコンパニオンを知っているとか好きとかそういうのは増田の思い込みであって、前提にするものではないと思う。そういうわけでスパコンの実態についてなのか、この増田の思考回路を読んでいるのかわからなくなる。「読み手を全く想定していない文章に応える増田」というところに「大丈夫かな」と思ったので、増田の思い出話にもスパコンにも引っかからないところで不安になった。どっちの増田の中にも「読み手」っていうのが見えてこないんだよね。完全に読み手を無視して閉じこもっているわけじゃないから追記したり追加の増田を書いたりするわけなんだろうけど、その割に「理解してもらおう」というのを全く感じないところに全体的なコミュニケーションの齟齬が発生してるんじゃないかとかそういうところです。


そしたら、何故かブコメで怒られた*1

 

スーパーコンパニオンを臨時でやった話を書いたら、「知らなかった」って..

<a href="/zeromoon0/">id:zeromoon0</a> そりゃ世間知らずの女子大生だった頃のことを、当時の自分の見えるた範囲内で書いたのだから、視野が狭いのは当たり前。こちらとしてはそんなことで不安になってる方が変。

2020/01/20 08:33

b.hatena.ne.jp

 

まず「何でこの人こんなに突っかかったブコメするんだろ」って思った。この増田の話をしてるのに何でいきなりid呼び出されて「変」とまで言われなきゃなんないのかと。つーか追加の増田は「当時の話」じゃなくて「ブコメを踏まえて当時を思い出してる話」なんだから当時の視野で語ってたらおかしくね?今の視点なのか過去の視点なのか統一しようよ。


そんでよく見たら「セルクマ」タグつけて元増田のブコメにブクマつけてんのね。つまりこの増田の筆者がid:hilda_iさんってことね。だから「視野が狭い」って言われて不快になったのね。それはすまなかった。


でもさ、それってめちゃくちゃ卑怯じゃない?


増田でセルクマして名乗りたいなら書いた瞬間「私が書きました」ってブクマするなり記事内にid載せるなりしようよ。たまに「ブログだと見てくれないから増田でid出して書く」って人いるけど、今回みたいに「後から私が書きました」と名乗るのはあんまりなかったと思う*2ホッテントリしてからセルクマタグつけて著者気取りとか片腹痛いよ。そもそもfirstしたの自分だし、ブコメした人もその後ブコメを追って筆者がセルクマしたとか追いかけないし。


例えば最初からid:hilda_iさんが「私が書きました」ということが了承された上で「この著者は視野が狭いね」とコメントしてid:hilda_iさんに怒られるのは仕方ないと思うんだけど、匿名で最初に書いておいて「視野が狭いね」とコメントされたことで「私が書いたんだけど、あなたひどいわ」という前置きもなく「あなたのほうが変」と一方的に言われるのは納得できない。


増田で「あなたのほうが変」と追記されるならまだわかるんだけど、まぁそれにしても個人的に何を根拠に「(私より)あなたのほうが変」と言われなきゃいけないのか。そういう「主観だけで語るところ」が「大丈夫かな」と思ったところ。スパコンも当時の女子大生の価値観も関係なく、書き手と読み手の関係としての話。読み手の知らない情報(増田の筆者であることなど)でidつけて殴らないでよ。まぁこんなことで長々と怒るのも「変」と思われて仕方ないかなと思わないでもないけど、id出されて怒られたから律儀に書いといたほうがよいかと思った次第。この話おわり。

 

 

*1:怒ったつもりはないのかもしれないけど、ブコメでid出して名指しで「変」って言うのはなかなかのことだと思う。慣れてない人ならアカウント消しかねないレベル。こっちが何を言ってもいい人だと思って甘えてこのようなコメントをしているなら……ある意味本望かな。

*2:Twitterではたまに見る。

増田文学賞が難しいいくつかの理由

前から考えていたことを少々。

 

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前から増田でも「文学賞やろうぜ」みたいなのは何度か見てるけど、正直個人のレベルでは「ムリ」だと思う。その理由をいくつか書き出していく。

 

文学賞の定義が曖昧

まず「はてな匿名ダイアリー(増田)」の投稿は千差万別で、その中から光るものを探すのが楽しいというところはある。ただ、その中から「これこれこういうものを文学と定義する」という基準がないと文学賞というものは決定できない。世の中の文学賞は「こういうジャンルで、何千字以上で」という規定があってその中から選考されるわけで、このフリーダムな増田という空間でそれをやるのは相当困難だと思われる。人によって「短文部門」だの「生活部門」だの規定されてもピンと来ないと思うし。


集約が相当面倒くさい

仮に上記の困難を乗り越えて、珠玉の増田が集まってきたとする。すると今度は多くの増田を取りまとめる手間が半端ない。半年に一度増田アワードやってるけど、あれ定期的に自分のブクマ見直してアワード組み立ててやってるので実質記事に掛けてる時間はかなり多い。そんで増田の取りまとめだの投票だの考えたら目も当てられない。


パクリや元ネタを除外するのがキツい

そんでその困難をまたまた乗り越えて文学賞が決まったとする。ところがその増田が「増田オリジナル」であるとは限らない。数年前のクスっとする誰かのツイートだったり、埋もれているまとめサイトの話だったりする。自分で増田アワードやっててこれを完全に除外するのはかなりキツいと思ってる。現在対策として「なんか怪しいな」と思うものはなるべく検索してみるという手法をとっているが、完全に経験とカンのみという怪しい手法なので正式な「増田文学賞」には相応しくない手法だと思う。ちなみにノミネート作品全部検索するのは労力を考えるとあまり推奨されることではない。


優れた増田でも「削除」されたらおしまい

増田の特色として「削除」というものがある。どんなに優れた文章があったとしても、増田本人が嫌になったら簡単に消されてしまう。実際アワードやってて消えてしまった増田を見ると「惜しいな」と思う。しかし、消すのは作者の自由で増田読者はそれを拝見させていただいているという不文律を忘れてはいけないと思う。


ブクマ数=良い増田とは言えない

単純に被ブクマ数でランキングを作れば?という声もあるけど「良い増田=被ブクマ数」であるとは全く限らない。大体被ブクマ数が多いものは「ライフハック」「アンケート増田」「ツッコミどころがある適当な釣り」「穴だらけの増田」「追記芸」と相場が決まっている。実際増田アワードを数年やってきて「これは良い」と思う増田を見つけてもまずブクマは増えない。個人的な肌感覚で300を超えるときは上記の要素を満たすときが多く、文章やネタのみで300を超えることはあまりない。逆に言えば増田文学賞を冠するようなものはあまりブクマが集まらない増田のほうが該当作は多いと思われる。つまりホッテントリだけ追っていてもよい増田には巡り会えないわけで、まぁ難しいよね。


センシティブな増田を晒していいのか

「名前を隠して楽しく日記」というところから、とても人には言えない悩みを書く増田はとても多い。それを「文学賞」として取り上げていいのかは倫理的に考えなくてはならないところだ。特に夫婦問題、子育ての悩みや家族の病気などに関するものはそっとしておいたほうがいいものもたくさんある。そしてこれらをどこから「そっとしておくか」と線引きするのも難しいところ。

 

そんで一生懸命やったとしても反応は塩

正直これを一番の理由にしたい。経験上「増田文学賞?面白そうじゃん!やろうやろう!」という声をあげる奴ほど実質的な運営は絶対やらないし、苦労してまとめあげた頃には「すげぇ暇人ですね」とコメントしてくる。はてなブログにまとめてもブクマには「あとで読む」が並ぶだけで、多分永劫読まれない。それでも「増田文学賞をやりたい!」というのであれば止めない。1度は受けても、2度目はない。そんでやらなかったらやらないで「なんでやらないんですかー!」とか言われる。ぶっちゃけ面倒くさいぜ。

 

そういうわけで「個人的に好きな増田を選ぶ」が現状一番だと思うので「俺の好きな増田はー!!」という記事を地道に作るのがいいんじゃないでしょうか。というか、2019増田をまとめてる奴が少なかったのでみんなどんな増田がお気に入りか晒そう。おしまい。

 

久しぶりにコメント欄を開けてみる

今年は気軽にブログを更新しようと思う。それもこれもこんな記事を書いたからずっと考えていたこと。

 

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言及文化がどーのこーのやってて、やっぱり思ったのが「コメントの敷居の高さ」だよなぁということ。発信数が減ればそりゃコメントの数も少なくなるし、ある程度作法が無いと失礼にならないかしらとか思っちゃうところあると思う。だからとりあえず発信数を増やして、つまんねー話題で殺伐としたホッテントリを切り崩す。ジェンダーとか政治も大事だけど、昨日食べたご飯とかマンホールに落ちた亀とかもかなり大事だと思うんだ。


そもそもコメント欄を閉じたのは変な宣伝やマジで病んでる怪しいアカウントがいたからで、このご時世なら多少コメント欄を開けてても変なコメントは少ないのではないかとちょっと思い始めたので久しぶりに開放してみようと思う。


下手なブコメすると「互助会!」と言われるし、かと言ってコメントが一切ないのも寂しいし、はてさてそんな世の中とどう付き合っていったらよいものかしらん。それならとりあえず行動あるのみ。本当は雑記でこういうエッセイ形式の別ブログ作ろうかと思ったけど、あんまり分ける意味を感じないので分ける必然性が出てくるまでこっちで雑記書いていく。


あくまでも「開放してみる」だけなのでやっぱり変な宣伝だらけになったり無茶苦茶な誹謗中傷ばっかりになったり病んだアカウントが特攻噛ましてくるような事態になった場合は速攻閉じる予定ではある。


むかーし適当な記事を書いたらそれこそ「個人の日記レベル」と揶揄されたことがある。いいじゃん、個人の日記レベル上等。個人の日記を大事に出来ない奴はニュース記事だって大事にしないし、その裏にある感情に気づくことも無い。犬が死んで悲しい気持ちを汲めない奴が国家の品格を問うなんて話にならないと思ってる。それもケースバイケースなんだろうけど、今の世の中全体を見る前に個別のケースを見ようよっていうことは多い気がする。逆に個別のケースにのめり込んで全体を俯瞰出来てないこともあるけど……。


何をするでもないけど、とりあえず何か発信しようと思う。受け身でいたって何も変わりはしないし、多少のことなら傷つくことには慣れている。誰かを傷つける人は少なくとも自分の傷に気がついてない人だ。何をしたって自分が誰かを傷つけること、そして傷つけられていることにもっと自覚的になるべきだよなぁとは常々思ってる。なんの話だっけ、コメント欄の話か。あ、コメント欄試験的に開放してみます。おしまい。

 

2019年のよい増田60選

2020年ですが、2019年中のよい増田を振り返りましょう。個人的に2019増田アワードが全体的に盛り上がらなかったのが残念なのでやっぱりブクマを集めたメジャーな増田も紹介しないとダメなのかしら、と思いつつ「いいや、ここでは地味だけど味のある増田を紹介する!」と決めたので紹介します。

 

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選考基準

2019年中に選者が「いい名前だ」タグをつけた増田で、ブクマが集まってなくてここで紹介したいと思うようなものを集めました。「いい名前だ」タグの由来は下記の増田から感謝の意を込めてもらいました。

 

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楽しい増田嬉しい増田

読んでいて楽しくなったり嬉しくなる増田です。

 

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拡張する現実っぽくて好き。

 

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学ぶことの喜びが詰まってる。

 

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取り留めない日記だけど増田と一緒にさっぱりした気になる。

 

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「あちゃー」も含めて生活の匂いが伝わってくる。

 

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すごくほんわかして好き。

 

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ふわ〜って奴わかる気がする。

 

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すごく楽しそうで一緒にわくわくする。

 

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たまに据え置きの奴はパッサパサになるけど、こういうシチュエーションならいいかも。

 

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おばちゃんとAmazonの日記。

 

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空を飛ぶ乗り物じゃないけど、昔見た海中を進むバイクみたいなのはめちゃくちゃ憧れた。

 

うまそうな増田

メシ増田です。

 

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旬の食べ物を食べる喜び。

 

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無限ピーマン簡単で好き。

 

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やきそばはマルちゃん。そして場合により白米も一緒に食べる。

 

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個人的にめちゃくちゃ好き。スケベなチーズバーガー。

 

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ダンスフロアに華やかな光っぽいタイトルがツボ。

 

エモい増田

好きなものに対する情熱、恋するエナジーなどを感じる増田です。

 

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ムーンスターとおじさんの思い出。

 

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それは長い片想いのおしまい。

 

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諸行無常

 

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この増田を読んだ日からみんな鶴瓶さんに恋をする。

 

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恋する女はきれいさ。うまくいったかな。

 

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黒歴史じゃないよ、みんなそんな恋をしてるって。

 

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このタイトルで「嫁」が何なのかわかる人はいないと思う。

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こういうカロリー高い文章はもっと世に出回って欲しい。

 

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ノスタルジックで甘酸っぱい増田。

 

エロい・下ネタ増田

表題通りです。

 

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悪いけど現場ネコで脳内再生されてしまった。

 

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定期的に出る毛の処理の増田。いつも真剣。

 

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恒例増田アナニーレポ。

 

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「浜家」があるから安心しろ。

 

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何でこのタイトルでこのカテゴリなのかは是非読んでから考えてほしい。

 

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詩人だ。

 

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「俺よりもつよいやつに会いに行く」感がいい。

 

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マジレスするとギリシャ人そこまで考えてなくて多分どっちもオスしかいないと思う。

 

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ブコメにも書いたけど、「男性器をイマジナリーフレンドとしている」気がする。 

 

心が温まる増田

親切にされた話や家族の話、縁あった話などに関する増田です。

 

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積極的に席は譲っていきたい。

 

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一行なのに幸せが溢れてる。

 

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ほとんどラブレター。

 

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「嫌なもの」と言いつつ、営みを感じる増田。

 

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ぶっちゃけなんでブクマ伸びないのかわかんないくらい面白い増田。

 

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 大人はすごいんだな。

 

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うちの一歳児は図鑑ばかり見ている。そして図鑑で殴ってくる(読んでほしいらしい)。

 

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よかったよかった。

 

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母ちゃん苦労したんだな。

 

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もっとみんなが読んで欲しい増田。

 

せつない増田

読後感がやるせない増田です。

 

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増田に幸多からんことを。

 

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 BGM:ラストクリスマス

 

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物を捨てられるというのはトラウマになるから気をつけたい。

 

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鳴り物文化好きだけど、吹奏楽部にお願いするのは違うと思ってる。

 

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うちの爺さんの葬式の時は読経中誰もお経聞いてなくて坊さんに「うるさい!」って怒られてた。

 

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同じ歳になるといろいろ見えてくることあるよね。

 

ノンジャンル増田

一発ネタ、その他なんか熱い増田です。

 

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むしろ何であんなに周りが恐れていたのかよくわからない。

 

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真面目に考察してて面白かった。

 

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不謹慎でいい。

 

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宝寿司の経費だ。

 

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牛が徹夜組という発想が好き。

 

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格言ぽいけど特に意味の無い格言。

 

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確かに京都にいる人は京都にいけない。

 

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狭すぎてとんがってる。

 

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言うほどダイじゃないところ好き。

 

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増田自由律2019。

 

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何故かハンバーグ師匠で脳内再生された。

 

まとめ

最近増田がきな臭くて、煽った増田が1000オーバーとか使い古されたライフハックが1000オーバーとか📞🐘が1000オーバーとか、もう少しやさしい世界があってもいいと思うので、この企画は来年もやりたいと思いました。ブクマが集まる増田がよい増田ではなく、誰かの心に残った増田がよい増田だと思うのです。それでは今年も頑張りましょう。おしまい。

 

ブログの言及文化とかの雑感

新年明けましておめでとうございます。新年早速インフルでぶっ倒れて療養中にこの記事書いてます。予防接種してたので熱はそれほど上がらず済みました。予防接種大事です。


そんで、この辺の話を自分なりにしておきたいなと思ったのでしておきます。「かつての繋がっていたブログ文化はどこ行ったのか」という話題だと認識して話を進めていきます。今回は体調不良のため超ぐだぐだ行きます。めっちゃぐだりましたが体調不良なのでぐだってるままの文章でいきます。

 

p-shirokuma.hatenadiary.com

 

azanaerunawano5to4.hatenablog.com

 

結論

ブログ文化は死んだとか消滅したとかじゃなくて、ネクストステージに入ってる。以前のものと変質しているので同様のものに見えないのかもしれない。


発端

シロクマ先生の記事では最初が「無知なお前らに最高のゲームを教えてやる(据置編)」ということだったけど、この増田も実は後乗り増田で、そもそもの発端はこちらの増田だと思われるのです。

 

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そこから何故か派生して次々と「お前らに教えてやる」と言いながらほぼ90年代カルチャーを列挙する増田がいくつか見られました。

 

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だからこの話は元々増田やTwitterで見られる「改変文化」なのだと思われます。改変の起きやすいTwitterでは様々な文がネタにされ、増田だと特定のワードをアナルだのパンティーだのにした改変増田がよく出回ります。記憶にあるところでは、一昨年、オタクが女性にオタク知識を披露して「へー(無関心)」「なんで? (殺意)」という増田が局所的に流行ったのを覚えている人もいるかと思う。あれと同じ現象です。そこでシロクマ先生がマジのマジレスをしたので今回のように繋がったのかなと思いました。

 

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ブロガーってなんやねん

で、ブログの話に戻ってくるといつも「そもそもブロガーってなんやねん」というところから自分は疑問に思ってしまうのね。なんやねんブロガーって。ブログ書いてる人は皆ブロガーなんか。ブログって言っても色々あって、写真だけ上げてる人も絵だけ上げてる人も1行日記の人もブログアカウント持ってるだけの人も、みーんな「ブロガー」でいいのか。何となく「ブロガー」って言葉には「長文書く人」みたいな限定したイメージがあるんじゃないかな。じゃあ増田で長文書いてる人も「ブロガー」でいいじゃんかって思う。


個人的に、発言する媒体で「ツイッタラー」とか「インスタグラマー」とかそういうのはわかるんだけど、「ブロガー」だけは何だかよくわからん概念なんだよね。同人界隈の「字書き」と同じカテゴリ。何故だろう、文章を書く人っていうのはそんなに自己を大きく見せたり自虐したりしなくちゃいけないのだろうか。


別に長い文章書くから偉いのかって言うとそういうわけでもなくて、短い文でもバシっと面白いことを言う人は面白いし、短歌や俳句を嗜む人は短文というか言葉を選ぶ勝負をしているわけで、長い文を書く人より優れている部分もたくさんある。たまに「こんなに長文書けてすごいですね」とか言われたり言っているのを見るけど、そんなにすごいことじゃないと思うよ。同様に絵が上手な人は自分のことをそんなにすごいと思っていないだろうし、何でもそれで表現している人はそれが「当たり前」になってるからそういう褒め方されてもピンと来ない人はまあまあいると思うし、逆にバカにされたと思っちゃうかもしれない。たまにそうやって他人を褒めてるつもりで「でも自分は出来ないダメ人間なんですよ」って自虐しちゃう人はなんか聞いてる方が居たたまれなくなるからやめて欲しいというのもある。


そんな中で「ブログを書く人とそうでない人の違い」をあげるなら、「話題を広げやすいかそうでないか」ではないだろうか。短歌の鑑賞会みたいな形式もあるかもしれないけど、とりあえず短い文章より長い文章のほうがたくさんの話題に広がりやすい。言及文化というのはそういうところから生まれたのかもしれない。


「言及文化」が消えたのは何故か

とはいえ、シロクマ先生の指摘するように以前に比べてひとつの話題でホッテントリまで埋めるくらいあーだこーだすることは確かに少なくなった。それを自分なりに少し考えてみる。


まず理由として考えられるのは風潮として「話題の共有できなさ」にあると思う。多様性が進んだと言えばカッコイイけど、悪く言えば「興味ない話題は見えないのと一緒」みたいなことになっていると思う。「ああ、あれ流行ってるよね」じゃなくて「何それ?別に興味ないし」で受け流すみたいな、そんな感じ。ホッテントリにあるブログの話題なんてそもそも他人事で自分事として長文に落としこもうなんて言うのが物好きのすることで、それを読んでもらおうなんていうのはとんでもない酔狂のすることなんだろう。


それと「他人の言説に言及する精神的コストが増大した」というのもあると思う。やはり悪く言えばシロクマ先生の言う「言及文化のあった時代」は村的なところがあって、ある程度の村人同士の信頼関係があったからこそ成立していたのが言及文化なんだと思う。あざなわさんがよく言うところの「ネット上のプロレス」が成立していたというか、お互いがお互いの様子を知っているからこそ言及できたし、面識のない人でも「お約束」をある程度理解して話を始めるので安心して話を聞くことが出来た。距離感で言えば隣の学校の同じ部活動の仲間くらいのところがあって、共通の話題や手のうちの見せ合いなんかは2020年現在に比べたら容易だったと思う。サードブロガーなんて言ってた頃もそうでしたね。


時は下って2020年。「よく知らない人、気持ち悪い」*1というパワーワードが登場した辺りから色んな意味でどんどん「知らない人」が増えてきた。言及する話題を知らない人、有名な書き手を知らない人、適切な距離感を知らない人、そもそも自分が何者か知らない人、などなど……知らないんだから言及なんかしてる場合じゃねぇ。1から勉強するのも超ダルい。

 

はてな村奇譚上

はてな村奇譚上

 
はてな村奇譚下

はてな村奇譚下

 

 

今更「はてな村忌憚」を読んでもそもそもメタな用語が多すぎて2020年現在だと完全にわかんないネタも出てきた。「旅籠屋参謀本部」は当時ガチで笑い転げたけど、当時の空気がわからない人には本当にわかんない。最近漫画紹介をしてる魔理沙アイコンをブコメで「誰この人、有名人?」と言っている人もいたし、そもそも魔理沙ってキャラは何?という人もいるだろうし、既に故人も何人かいるし、時間というのは残酷だと思う。たかだか5年かそこらの話なのに。


話がズレた。とりあえずまとめると、ブログに言及するっていうのはある程度の信頼関係とお互いの知識量や手の内が釣り合っていないと難しいんだと思うのでその辺がバラバラな最近だと成立が難しいというところだと思うのです。


言及文化の途絶えた世界で

シロクマ先生は記事の中で「はてなブックマーク上で言及一覧が消えたことも言及文化衰退の一因ではないか」と述べているけれど、これは実は逆で上記のような理由から「言及文化が衰退したから需要のない欄を消した」のだと自分は思っている。


はてなブログの新着一覧が消えたときも反対の声はあったけど、はてなの運営曰く「おめーら使う使う言ってるけどアクセスしねぇじゃん!やっぱ消すぜよ!」ということらしいので運営にも言い分があるのはわかる。言及一覧もそんなところじゃないのだろうか。たまにぼーっと見ているのが楽しかったので個人的に好きだったんだけどね。

 

トップページのリニューアル後、特に新着エントリーについては参照しているというユーザー様の声が多く寄せられたため、ページ自体は削除せずそのままの形で残しておりましたが、1年を経過し、実際にはアクセスがほとんどなかったこと、またその多くがボットなど機械的なアクセスであったこと、スパムや不適切な投稿を排除できていなかったこと、新規エントリー数の増加により本来の役割を果たせていなかったこと、といった従来の理由に加え、このページから取得した情報をもとに機械的に読者になったりスターをつけたりする迷惑行為に利用されるようになっていたことから、ページ自体を削除することといたしました。

トップページのリニューアルにともなって廃止していた「新着エントリー」などのページを削除しました - はてなブログ開発ブログ

 
そしてこれはついでだけど、今のはてなブログのグループ機能は死ぬほど使いにくい。あれ活用させる気ないだろうってレベルで使いにくい。どう使いにくいのか具体的な改善策が思い浮かばないくらい使いにくい。とりあえずグループ作った後いつまでも作成者に新規のブログが加入したことを通知しなくてもいいと思う。というか、あの通知いらない……。


そんでこれは個人的な経験談だけど、随分前に「もっといろんな人のブログ読みたいな~」くらいのノリで新着記事とかホッテントリ新着とかから適切に頑張ってるブログに「いいね!」みたいなブクマをしてたらその後固執されてめちゃくちゃ粘着されたりしたので上記の「言及文化には信頼関係と距離感が大事」っていうのは本当に必須事項なんだろうと思う。


言及する対象をある程度ウォッチをした上で「この人にはこのくらい言っていいだろう」みたいな人間関係の距離感みたいなのが真面目に大事になってくる。この過程をすっ飛ばすと起こるのがいわゆる「学級会」で、よくある同人トラブルの学級会の大部分はこの辺の信頼関係や距離感の問題に集約することができると思う。

 

またぞろ「互助会」

そもそもあざなわさんが記事で指摘する通りはてなブログの記事がホッテントリに載ること自体が減ってしまった。それもこれもいわゆる「互助会」のせいなんだけど、これらの話は過去されつくしているので過去に書かれたアーカイブをそれなりに読んでから自分の感想を持ってもらいたいと思う。「言及文化」についてもそうなんだけど、ある話題について言及するにはそこにたどり着くための先行研究をある程度踏まえておくっていうのが大事になってきて、その辺が新規参入のハードルを上げていると思う。何を書いても「もう見た」になっちゃうしねぇ。


すげー簡単に「はてなブログ互助会騒動」の歴史をまとめるとこんな感じ。

①最初期は友人に頼んで(?)新着3userを狙っていたブログ主が「それはヤラセだ」と糾弾されるなどしていた。当時互助会というワードは頻出せず。

②ブログマネタイズ勢がはてなブログに進出。悪意があるのかないのかよくわからない相互ブクマが流行る。この頃互助会というワードが使われるようになる。

③「みんながそうやってるから」と無意識に相互ブクマをする勢力が登場。いわゆる「参考になります!」などの互助会構文はこの辺から生まれる。

④この頃から好意的なブコメを付けただけで悪意ある「互助会認定士」が登場し、ブロガーVSブクマカみたいな訳のわからん争いが生まれる。

⑤何世代かに渡ってコンテクストが断絶し、③と④を何度か繰り返す「学級会」が起こる。


ここまでまとめてわかったことは、この「互助会」というワードひとつ取ったとしてもコンテクストの断絶は進行していて、この瞬間に「互助会」という話題を知ったとしてもそれについて調べることは容易ではないし、変な印象で一席ぶちかまして怒られることを考えると語れることは何も無い。だから記事にもしないし、もちろん言及もしない。そんなところだろう。


ここでは互助会を例にあげたけど、他にもいろんな事柄で「これは言及していいんだろうか」ということはあると思う。そんな時ブコメでリンチみたいなことを恒常的に見ていれば「言及しようかな」と思えないことはあると思う。それでも言及してくるガッツのある奴は今すぐ言及してきてほしい。慣れれば石をぶつけられるのも痛くない当たり方があるから平気だよ、ほら(ホラー)。


長文文化は死んだ訳では無いが死んだようなもんか

そんな感じで雑感として言及文化は怖いし動線も整わなくなったし上記の記事で指摘されている通りメリットもないしで衰退していった感じだけど、じゃあ長文文化はどっかに行ったのかと言えば、そうでもないと思う。

 

nogreenplace.hateblo.jp


ここで少し触れたけど、この中で紹介した「はてなブログはてブ」と称するところは長文中心の文化が中心にあると思う。過去の「はてな村」とは違うけど、古来からあるアイドル文化やオタク文化の文脈が根強く残っている。何故かはてなブログでは以前からジャニオタを中心とするアイドルブログが多く、そこから様々なオタク趣味の熱情を綴るブログが結構ある。


今回の記事を書くに当たって久しぶりに「note」のトップを覗いたら「noteの感想を書こう」とかハッシュタグで繋がりやすくなっているとか、はてなが抱える「新規参入が難しい問題」をクリアしている感じがした。こりゃみんなnoteに流れるわ。オープン当初のnoteしかわからなかったので「なんで今更note?」と思っていたんだけど、はてなはオワコンって言われてもしゃーない気がしてしまった。でもブログ編集画面のUIははてなブログが圧倒的に好きだからよっぽどの事がない限りどこかに行ったりはしないと思う。


ただ、はてブでもnoteでも言える話なんだけど、記事あたりの文章量や文字数は確かに多いんだけど「かつての村祭りのように議論のできる文章か」と言われたらそうではないんだよなあと思った。文章というより箇条書きで書き連ねていったり内にこもったりという感じの文章で、「私のことを見て、分かって、納得して」という感じはない。どっちかというとケータイ小説の文脈だったりTwitterの「長文スクショ」の文化に近かったりする。


もちろんどっちが優れているとか劣っているとかそういう話ではなく、同じ「長文のブログ」でも性質が違う文化だと注目もされないしもちろん認知もされない。Twitterを覗けば「誰々さんのはてブエモい」「誰々さんのnoteの超ファンです」みたいなツイートはたくさん見る。そこに以前の言及文化のようなものは存在しないし、こちらの存在を認知するようなこともないだろう。ただ、以前の「ブログ文化」というものを継承しているのは間違いないと思う。そんな感じですかね、はい。


まとめ

言及しようにも言及する対象とか範囲とかそういう面倒くさいことが重なって新規参入が難しくなったのはあるよね。あとブログ文化自体はしばらく消えないと思うから大丈夫じゃないかな。そんなところ。


最後に

「長文書けないから書かないよ」「文章下手だから」と言う人をよく見るけど、英語と一緒で話し始めれば意外と喋れたりする奴なので苦手意識ある人ほどこっそり文章書けばいいのにと思う。あと訓練としてお気に入りの文章を書き写すのは真面目にアリだと思う。理屈は説明しても難しいと思うので、考えるな、感じろという感じでやってみて欲しい。新年の新チャレンジに文章書くのにトライしてみよう。おわり。

 

*1:どんな意味なのかは各自ググッてください。