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個人的すぎる父子映画10選

大型連休の過ごし方に悩んでいるのであれば、映画なんかどうでしょう。今回は「(基本)泣ける父子映画」をピックアップしてみました。完全に独断と偏見なので異論は認めます。むしろ異論ください。


1 ニュー・シネマ・パラダイス

 泣きレベル 80点

最初はド定番。血の繋がりはないのですが、友情を超えて父親と息子のような繋がりは三時間という時間を忘れさせてくれます。そしてラストが圧倒的に綺麗すぎる。綺麗すぎて涙を流すのを忘れるほど。これ以上の映画のラストはないんじゃないかと思う。


2 ビッグフィッシュ

泣きレベル 800点

ビッグ・フィッシュ (字幕版)
 

「今まで1番泣いた映画は?」と聞かれたらこの映画をあげます(次点は「風立ちぬ」)。おとぎ話のような父の話にウンザリしていた主人公の元に、父の具合が悪いという知らせが来ます。死に瀕する父親とおとぎ話に向き合う主人公の行動は意外性はないのですが、それでも心にクるものがあります。その辺で鼻血が出るほど泣きました。


3 クレイマー、クレイマー

泣きレベル 70点

幼い息子と急に二人で暮らすことになった男の話。これも意外性はないし、ありきたりな話だけどとにかく身につまされる。リフレインされるシーンはわかっていても「成長」「信頼」っていう時間軸がビンビンで泣ける。個人的に母ちゃん側の事情が全然わからなくてモヤモヤした。

 

4 ライフ・イズ・ビューティフル

泣きレベル 75点

息子のために嘘をつき続ける父親の話。映画序盤で「え、これ泣けるの?」と思って中盤で一気に落とす恐ろしさ。あの恐ろしさのために序盤があると思うとすごい。父子関係ダイレクトなシーンでも泣けるけど、全てはラストで報われたのかな、というところでなんか泣ける。「嘘をつく父」というモチーフで「ビッグ・フィッシュ」と比較すると面白い。

 


5 縞模様のパジャマの少年

泣きレベル -500点

「どこが父子映画やねん!ライフ・イズ・ビューティフルの次に置くな!嫌がらせか!」という声が聞こえます。わざとです。敢えて言うなら、これは悪い父子映画かなぁと。個人的に主人公と父親の関係がきちんと出来ていたら、この結末はなかっただろうと思うのです。あととある登場人物も、とある父子関係がなかったらもしかしたらこの結末もなかったかもしれないと思うわけで。自分はあと20年後くらいならもう一度見てもいいかなと思っています。今はまだ無理。懸命な人は連休中に見ない方がいいです。

 

6 歩いても歩いても

泣きレベル 70点

歩いても 歩いても

歩いても 歩いても

 

是枝監督なら「そして父になる」じゃないのかってところだけど、個人的にこちらを推す。「そして父になる」は取り違えという大事件を軸に父親としての価値を描いているけど、わかりやすい勧善懲悪が見えてそんなに好きじゃない、というか福山雅治のキャラがベタいなぁと思っちゃう。「歩いても歩いても」は特に何にも起きない。期待されたけど死んだ長男と特に期待されてない次男に出来た血の繋がらない息子。「親子ってなんだろなあ」くらいのぼんやりした気持ちで見たい映画。


7ジュマンジ

泣きレベル 80点

ジュマンジ (字幕版)

ジュマンジ (字幕版)

 

変なゲームの話だけど、壮大な親子喧嘩とみることもできる映画。変なゲームが怖いっていうのがメインなんですが、「父親を乗り越える」というのが裏テーマだと思うのです。父子映画には大体2通りあって、「父親が愛情に気づく、確認する」タイプと「息子が父親を乗り越える、自立する」タイプ。この映画は典型的な後者パターンです。選者はこのパターンに弱くて弱くて……。


8 LEGO(R)ムービー

泣きレベル 200点

LEGO(R) ムービー(字幕版)
 

「父子映画?これ泣けるの?」って人は見てほしい。主人公のエメットは特に取り柄のないというか取り柄ゼロだけど、そのエメットが成長するのがとにかく見ものだから。すげー成長するから。彼が戦う者の正体が明らかになるところとかヤバいから。あとテーマソングが中毒になる。2も見たいぞ。


9 キングスマンゴールデンサークル

泣きレベル 涙は引っ込む

「どこが父子映画やねん」ですが、個人的に父子映画としてカウントしたい。泣けるかどうかは完全に置いてけぼりですが、前作でハリー亡き後にあったと思うエグジーとマーリンの関係にまさかのクライマックスでアガって欲しい。育ての父ハリーに育ての父2のマーリンで揃って行くところとか最高だよね、ね?


10 トゥルーマン・ショー

泣きレベル 400点

トゥルーマン・ショー (字幕版)
 

あらすじから勝手にSFサスペンスだと思ってたのに壮大な父子映画で不意をつかれて泣きました。要は「親が敷いたレール」を外れる決心をした息子の話なんですね。プロデューサー視点で見ているとラストの一言でまぁ泣ける泣ける。全ての人が幸せであって欲しい。


母子映画はやらないの?

母子映画もきっと探せば泣けるのいっぱい出てくると思うんだけど、ぱっと思いついたのが「誰も知らない」仄暗い水の底から」「人間の証明で「こりゃダメだ」となりました。良い感じの母子関係をぱっと探したけど、クレヨンしんちゃんあたりになると母子というか「家族映画」になっちゃうし、「万引き家族」も母子というか家族だよなぁと。あと「ルーム」見てないから見たいなぁ。泣ける「良い関係の」母子映画あったら教えてください。

 

まとめ

こうまとめてみると「血の繋がり」もだけど「師弟関係」みたいなものも父子関係を構築してるなぁと感じました。父子映画に限らず師弟関係映画とか主君に忠誠を誓う騎士とかそういうのにもすごく弱いです。なんのまとめにもなってない。それではよい連休を。