さよならドルバッキー

この世の裏を知ったドルバッキーは世を儚んだ。

鬱・暗くなる・後味悪い映画勝手に25選

 年末年始に暗くなる映画などどうでしょう。いやだ? まぁまあ。嫌な人は「きっと、うまくいく」など見るといいと思います。これはこれから紹介する映画とは真逆のスカッとする映画です。

 

きっと、うまくいく(字幕版)
 

 

anond.hatelabo.jp

 

 こちらの増田が盛り上がっていたので適当に有名どころから「お前個人の感想では」というところを集めてみました。ひとこと紹介にはネタバレが含まれるので気になる方は最初のリストの段階で察してください。

 

個人的にオススメ

 

有名どころ

 

邦画編

 

元ネタと違うじゃねえか畜生編

 

 それではひとつずつ紹介していきます。

 

個人的にオススメ

 トラボルタがステイアラーイって踊るだけの映画だと思ったら大間違い。アメリカの若者がディスコでパーリラしてそこに恋愛要素がちょっぴりあって最後は部活動ものみたいな、そんな偏見を持っていたのですが、実際は鬱屈したブルックリンの若者たちのやり場のない感情が実はメインテーマで、ラストで一応トラボルタはダンス大会で優勝する。でも、とある事件が起きたりダンスの練習をするうちにある事実に気づいたトラボルタが「このままじゃダメなんだ」と決心するっていうのがこの映画の趣旨。最初に見た時本当に衝撃で、これ実はアメリカン・ニューシネマじゃないの? とか思ってる。実はこの映画のこれが言いたいだけで後は壮大なおまけだと思ってください。

 

 個人的に前情報なしで見て精神死んだ。勝手に「隣の家の殺人美少女が襲ってくる」みたいな偏見で見始めたから精神死んだ。淡々と、ねちっこく、それでいて視点が「隣の家の少年」だからまた辛い。この世に救いはないのか。

 

 女は怖い? いや、サイコパス怖い。ある日妻が蒸発し、何故か妻は殺されたことになっていてあらぬ疑いをかけられるという話が二転三転するサスペンスでお話はとても面白いんだけど、とにかく登場人物に感情移入できない。彼女が恐ろしいのはその通りなんだけど、個人的に彼女を追い詰めた両親ももっと糾弾されるべきと思う。だけどその話はなんかサラッとしてて、また消化不良なのもなんだかなぁ。

 

有名どころ

 ド定番の目の見えない女性が息子の手術代を稼ぐ話。セルマがかわいそうだとは思うけど、やはり自業自得の面も大きいと思う。無垢は罪たりうる、というところか。個人的にラストのメガネは「手術の成功」じゃなくて「失敗したけどそんなむごいこと言えない」「とりあえずメガネ渡して安心させよう」とかそんなんじゃないのかなとか思って余計後味悪い。

 

セブン [Blu-ray]

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 連続殺人事件の謎を追う刑事の話。結末以外のお題消化みたいなシーンは好き。問題のラストだけど「そっから行くの!?」みたいな変化球で斬新だとは思う。この手の話でバッドエンドは珍しい。

 

ミスト DVD

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 ある日突然モンスターに襲われる話。いやらしい!実にほんとにいやらしい!途中の伏線で「もしかしてラストは」と思わせといて「そういうオチですかぁ!」とさせておいて、かーらーのーー?という極悪な構え。ムシムシパニックとか終末おばさんとか映画全体もいやらしい!

 

 女性ボクサーの成功とその顛末。テーマの是非より出てくる毒家庭母ちゃんズが恐ろしい。もちろん途中までのサクセスストーリーもいいんだけど、その分途中からの何だかなぁな展開がじわじわ浸透してくる。個人的にあの弁護士が一番恐ろしい。

 

ファニーゲーム [DVD]

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 わけのわからない男にわけのわからないまま殺される話。ここまで悪趣味だとかえって爽快。何がイヤかと言えば彼らの目的がさっぱり見えないところ。それも含んでの後味の悪さだと思うのでこの現実か虚構かわからない空間を大切にしていきたい。

 

 ものすごい勢いで監禁される話。これは尊い百合なんやで……。幻覚とか監禁とか死後の世界とか殉職とか生きたまま皮をはがれるとかぜーんぶおまけ要素で、実は尊い百合なんやで……。

 

 病気の娘に魔法少女になってもらいたいオッサンの願いを叶えるために魔法少女になっちゃった女の話。魔法少女ユキコって名前が個人的に好き。ちょっと古風な名前だけどそれがまたいい感じ。あと頭にゲロかけられたらもっと怒ってもいいと思う。

 

 みんなで麻薬中毒になる話。結末がなんとなく見えるのでどんでん返しとかそういうのはなくて、なんとなく悪い方、悪い方へ行くのを止められないみたいな感じ。彼らにとって一番の麻薬は「輝かしい夢、未来」だったというのも皮肉。

 

ジョニーは戦場へ行った [DVD]

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 ジョニーが戦争に行った結果。勝手に「ジョニーが見た悲惨なベトナム戦争」の映画だと思っていた。戦闘シーンは申し訳程度にしか出てこないけれど、間違いなく戦争の悲惨さを描いている。終わったあともずっと戦争は続く。

 

 少年が「俺んち来いよ」っていう話。戦争というかホロコーストダメ絶対の映画。見ている観客は何が起こっているかを理解しているけど、主人公たちは何もわかっていない。そのギャップが辛いからラストがまたやるせない。

 

 めっちゃ監禁されてたので怒ったぞうという話。途中のシーンいらねぇと思ったらとんでもねぇ伏線だったでござる。ぶっちゃけ逆恨み100%で監禁、妻は殺され娘はどっかに行って……というのは辛い。そして逆恨み100%でそれを実行するのも怖い。

 

 ゲイのカップルがダウン症の子を引き取る話。善人のゲイと邪悪な母親どっちがいい、となって邪悪な母親が選ばれる辛さ。これは過去の話じゃなくて、多分今でもどこかで起こっている話。

 

 

変態村 [DVD]

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 オッサンがオッサンをオッサンしてオッサンする話。救いとはなにか。たまたまエンストしただけでなんでこんな目に合わなきゃならんのだ。世の中は不条理だ。個人的に「僕の犬が見つかったよ!」というところだけ不意打ちでめちゃくちゃ面白かった。 

 

邦画編

 ある女性の復讐の話。岸田今日子怖い。昔のフィルムの味とか不気味な殺人事件とかそういうのを通り越して岸田今日子が怖い。なかなか救われないラストとか岩下志麻のセーラー服とか気にならないくらい岸田今日子が怖い。それに尽きる。

 

火垂るの墓 [DVD]

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 太平洋戦争中に孤児になった兄弟の話。鬱映画の筆頭だけど、なんか全体的にもっとどうにかならんかったのか。誰かが清太をもっとしっかり叱っていたら、もっと早く貯金を下ろしていたら、少なくとも節子は助かったんじゃないかと思う。

 

リリイ・シュシュのすべて

リリイ・シュシュのすべて

 

 中学に入ったらいじめられた話。ネットで自動発生したような話なので話はあっちこっちに行くし、一昔前のケータイ小説のような悲劇の連続は現実的というより作り込まれた「リアル」だと思う。そして救いも得るものも何にもない空っぽの気持ちになる映画。

 

紀子の食卓

紀子の食卓

 

 紀子がミツコになる話。前作「自殺サークル」を見ていなくても面白い。家族の問題を軸に自分の存在意義を考える映画。途中から「ファニーゲーム」っぽくなるのもいい。家族のまずそうな食卓を撮るのにこの人の右に出る人はいないと思う。

 

子宮に沈める [DVD]

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 大阪2児餓死事件をモチーフに作られた映画。それだけで辛い。淡々としているのも辛い。映らないテレビにハッピーバースデーはきつい。悪いのは母親だけじゃない。浮気をして出ていった父親に唆した友人、司法も地域も、社会がとにかく悪い。

 

不安の種 [DVD]

不安の種 [DVD]

 

 いろんな不安なものが出てくる映画。完全にホラーでここに載せるには毛色が違うけど、見た人が嫌な気持ちになるならなかなかの映画だと思う。リアルオチョナンさんは怖いです。ちなみに「不安になる」のタグはこの原作漫画および映画からとってます。


元ネタと違うじゃねえか畜生編

僕だけがいない街

僕だけがいない街

 

 アニメ見て面白かったから映画も見てみたら、おい実写映画! 何があったんだ! 原作とかアニメみたいに進めるのは2時間では無理だっていうのはわかるんだけど、なんだあの終わり方は! 最後「うまいこと言ったぜ」みたいな空気でごまかすんじゃない! 途中まで「実写化のダメさ加減に負けずに頑張ってる」とか思ったのを返せ、最後のアレで全てがぽかーんだよぽかーん! ぷんぷん! 

 

FREAKSHOW (フリークショウ) [DVD]

FREAKSHOW (フリークショウ) [DVD]

 

 リメイク元は「フリークス」という悪名高い見世物小屋が舞台の話。そっちは一応筋はちゃんとあるし、小人を筆頭にした見世物にされる人々の悲哀なんかもテーマになっていて映画としてはちゃんとしている。だけどこっちのリメイクはアカン。元は一応本物の身障者が登場していたのに対してこっちは特殊メイクの俳優も多く、何より無駄に残虐がシーンが多い。特にクライマックスはずーっと拷問シーン。話の内容もチープになってテーマ性も薄れたし、リメイク元の冒涜と言ってもいいと思う。畜生め。

 

ライチ☆光クラブ

ライチ☆光クラブ

 

 原作は30年前に講演された舞台で、それから原作漫画、再舞台化、そして実写映画と変わったメディアミックスしてる作品。確かにエグいシーンとか漫画的な表現が多いから実写映画化での何らかの変更は予測してたけど、だけどなんでニコ殺した!? なんであそこでニコ殺した!!?? なんでゼラをライチが殺す!? そこはニコに生きててもらわないとアカンかったんちゃいます? 目玉えぐりしたからいい? 話が全然変わっちゃったじゃんんん!!! そんでラストも、またあの人が死んじゃってるからあの台詞がないし……もう言葉もないよ。

 

 

 以上、年末年始になんか見ないほうがいい映画25選でした。そういえば今年のお正月には確か「クリント・イーストウッド特集」とか言って「ミリオンダラー・ベイビー」と「ミスティック・リバー」を連続して放送していたんだけど企画した人、一体何がしたかったんだろう……? いや、やりたいことはなんとなくわかるんだけど、お正月だぜ……?

 

  他にもまだ有名どころで見てない映画がたくさんあるので、ぼちぼち見ていきたいと思います。おしまい。