さよならドルバッキー

この世の裏を知ったドルバッキーは世を儚んだ。

タイトルが思いつきません

 昨日の続き。昨日は何も考えられなかったのでちゃんと書いておかないと。

 

nogreenplace.hateblo.jp

  

〇今の気持ちは、ただただ寂しい。もうあのブログが更新されないことがひたすら寂しい。気になる5ちゃんのエントリとか、本日の1曲とか、猫先生とか、そしてネットウォッチの記事。あのブログは「毎日更新」がウリで、何か突発的なことや旅行などが入ったとき以外大体更新されていた。それは生存報告でもあり、日常の一コマになっていた。更新が途絶えたときはあさイチのキャスターが変わるような、そういう感覚になったんだと思う。でも卒業も降板もなく、イノッチは殺されてしまった。

 

〇本当にネット上とはいえよく知っている人が死んだのに悲しみも怒りも沸いてこない。ただ淡々と生活しなくちゃ、という義務感だけどこかから湧いてきて何とか身体を動かしているけど、心が空っぽになってしまったのを感じる。多分それは「寂しい」なんだろうと思う。まだ悲しいにまで達してない。ちゃんと悲しめないのが今はつらい。

 

〇思ったより「殺された」という点に関して怒りも憎しみもこみ上げない。多分最初囁かれた通り反社の仕業だとしたら「あの人なら仕方ないか」みたいなところもあったかもしれない。または執拗にヲチしてた対象に刺されたとしても、そう思っただろう。そうやって心に落とし前をつけることができたかもしれない。それが急病によるものや不慮の事故での急死であっても、「それなら仕方ない」って思うことが出来たと思う。だけど、今回の件は正直無差別殺人に近い。だからこそ、いつまでも気持ちが前に進まない。

 

〇「低能先生」が引き起こしたのであれば、それは個人に対する明確な恨みだと思われないというのははてなの文脈を知る人であれば推察できることだと思う。彼が気に入らないと認めた対象全てに憎悪のidコールを送っていたことは多くの人が知っていると思う。自分も確かはあちゅうMetoo騒動のまとめにブクマをつけたところ「こんなブログ面白がってんじゃねえよゴミクズ氏ね」みたいなコールが来た。一瞬お腹がひゅんと冷たくなったが、idを見ると既に100以上の罵倒コールが並んでいたので「関わってはいけない」と思い、粛々と通報した。しばらくしてそのidは見えなくなっていた。

 

〇「低能先生」の言葉のバリエーションは「低能」と「ゴミクズ」と、あとひどい罵詈雑言だった。彼は彼なりの正義感で罵倒をしていたようだが、いきなりゴミクズ呼ばわりされても話を聞こうと思わないしむしろ気持ち悪い。どんなに筋の通ったことを言っていても口が悪いでは済まされない言葉遣いを読みたくないので増田で何か書いてあっても「読まない」ことを徹底していた。あの罵倒は見るだけで気分が悪くなる。例えそれがどんなにいいことでも、でも、というくらい辛いものだった。正直相手している人も同罪だと思ってた。

 

〇それがこんな形で噴出するとは思わなかった。というか、誰も予測してなかったと思う。あの時自分に何か出来たことはあったのか、ひたすら黙って低能先生の罵詈雑言に付き合い続けていればHagex氏は殺されなかったのかとか、そういうことも昨日は考えていた。もしとかだけどとか、そういうことを考えたって仕方ないけど、考えずにはいられない。どうすればよかったのか。

 

〇何度考えても「どうしようもなかった」としか言えない。おそらく福岡に出向いたのがフミコさんとかきょうもえさんとかあざなわさんとかでも彼は凶刃を向けた可能性がある。その他名前が少し知れたブロガーだったら、そして福岡ブロガーオフ会とかやっていても、乗り込んできたかもしれない。今回はたまたまHagex氏だっただけだと思う。低能先生のことに関してはそうだと思ってる。

 

〇「Hagexは必要以上に恨みを買うのがよくなかった」という人もいる。「ゲス野郎は死んで当然」という声もある。しかし、自分の中でHagex氏は確かに下種だったけど、単なるいじめっ子という印象はない。彼が「小馬鹿にして」ヲチしていた連中は総じて「ネットの向こう側の人間を小馬鹿にしている人」だったと思う。何かを貶めて注目を浴びようとしている者や興味関心をPV=お金に換金してウハウハしている人を浅ましく思っていたんだと思う。それと同時に「俺すごい!」「そうあなたは素晴らしい!」というネットでよくある信者関係を忌み嫌っていたんだと思う。本人の性格もあると思うけど、あのゲスウォッチの体勢はそういう勝手な神格化を避けるためだったんじゃないかと思う。

 

〇だって勝手に神様にされるのってすごくイヤだよ。何を言っても「この人が言ってるからその通り!」とされる。そして少しでも意見が違うことを言えば「信じてたのに裏切られた」と手ひどいバッシングを受ける(経験談です)。だから最初から「俺は性格悪いよー」という面を全面に出して神格化を避けていたんじゃないかなーと今なら思う。もしリアルでそういう関係があったら共依存だの気持ち悪いだの言われるのに、ネットだと人間関係の距離感が見えにくいからすぐにそういう関係になっちゃう。あのゲスゲスしさはそんな奴のバリアだったんじゃないかなー。ただの推測だけど。

 

〇てかテレビで「低能先生」の発音を聞くだけですごい非現実感が半端ない。すごくおかしくて、まるで違う次元に紛れ込んでしまったみたいだ。なんだか生きている感じがない。どうやら報道も「一方的に恨んでいる」という方に舵を切っているのでHagex氏が低能先生を積極的に揶揄したということはないということが広まっているのはよかった。てかワイドショーで「低能先生として有名だった」って……。天国でHagexさんはこの事態をどう思ってるんだろうな。自分のまとめを作ってるかな。この記事もまとめられてるかな。ははは。

 

〇今日になって「Hagexの話題ばかりで気持ち悪い」という投稿が出てきて、「それが理不尽な殺人にあったものに対する態度か」という気持ちと「ああ、はてなならそういうの出てくるよな」という気持ちで何だか急に悲しくなってきた。それがはてなの通常運転。日常に戻れば戻るほど、もうHagexさんの更新はないんだーって強く思う。

 

〇素直に悲しいとか寂しいとか思ってりゃいいのにそういうことぼんぼん考えちゃうのが「業の深いブロガー」って奴なんだと思う。でもそれを嫌に思う人には、金儲けのために人の死を踏み台にしているわけじゃないってことをわかってほしい。ただ悲しいだけで、悲しいの表現方法がこれだったというだけ。ヘンなアフィブログはさっさと「Hagexとは」「低能先生とは」みたいなインスタントな記事を作ってるけどさ、そういうのとは違うんだよ。

 

〇テレビでこの事件の報道を見るたび「やっぱり次元の違う世界にいる」と思ってしまう。いわゆる「無敵の人」論になっちゃうんだけど、これは今後大きな問題になると思う。要は「加害性のある人物をどこまで容認するか」って言うところで、発達障害とか精神障害の支援の分野ではいつも頭を悩ませているところだろうなとは思う。本人がその気がなくてもすぐに叩いて来たり噛みついて来たりする子はやはり関わり合いになりたくない。いくら病気や障害が原因だとわかっていても、だからと言って他人からの被害を甘んじて受け入れることはできない。低能先生も「ガス抜き」として罵倒を繰り返していたけれど、その罵倒をどれだけ周囲が受け入れてあげればよかったんだろう。そんな人こそ聖人って呼ぶべきなんだと思うけど、それをやっている人は絶対褒められることはない。ただ黙ってサンドバックにされているだけだ。これほど報われないこともない。

 

〇そしてこれを機に増田がクローズになるのは嫌だなと思う。あの空気が今なくなると、ガス抜きの場所がまた減って模倣犯まではいかないけどよくないと思う。増田での誹謗中傷と言えばfeitaさんの事件が昔あって、それで「個人の誹謗中傷は申請があれば無条件削除」ルールが出来たはず。今回はどうなるんだろう。ルールを破る人が一人でもいれば、ルールは一瞬で変わる。困ったもんだ。

 

〇さびしい。かなしい。さびしい。かなしい。たまに怒り。やっぱりさびしい。時間が解決するのを待つしかないのかな。ああさびしいよこんちくしょう。