さよならドルバッキー

この世の裏を知ったドルバッキーは世を儚んだ。

そっと混ぜ込むラムネの残り ~短歌の目二期・7月の巻~

 混じりっけなしの短歌。

 

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tankanome.hateblo.jp

 

1. 透

 現在を過去へと変える蝉の音に混じって消える透明な泡

 

2. ホイップ

 思い出を混ぜて光る夏の色 泡立て器の中弾けるホイップ

 

3. 果

 混沌の果てに朽ちゆく肉体と雨の音に覚醒を知る

 

4. ペンギン

 ペンギンの看板の中混ぜこぜになったソファがすぐに壊れる

 

5. 短夜

 お砂糖にミルクはいらない混ぜている時間も惜しい短夜だから

 


テーマ詠「あつい」

 エアコンのぬるい空気をストローでかき混ぜている夏の夕暮れ

 

 ジリジリと音がしそうなひび割れにそっと混ぜ込むラムネの残り

 

 アスファルト 打ち水混ざる場所もなく混ざる熱気にかき消されていく

 

 お中元売り場の混雑汗をかき地下食品街素足で歩く

 

 鉄板の上で踊る焼きそばに混ざるキャベツの芯も愛しい