言葉がうまく出てこない時こそ短歌。
1. 青葉
風薫る青葉の下で蓋あけるスプライトの音空に溶けてく
2. くつ(靴、屈、窟など他の読みかたも可)
歩くのが下手な私に合う靴を求めてずっと裸足で旅する
3. カーネーション
店先に並んだ並んだカーネーション奥へ運んで終わる日曜
4. 衣
天ぷらの衣がシャクっとしないから明日の朝はおそらく大荒れ
5. 夕なぎ
舞い上がるほどの夕なぎ恋焦がれ私の羽根はイカロスになる
テーマ「運動会」
ぽんぽんと花火が上がるその前に布団の中から這い出る早朝
体操をするのに広がるそれだけで何時間も練習させるな
借り物と言って奪った鉢巻の一等賞は未だに返せず
赤白帽被っていても肌は焼け石灰交じりの風が吹いてる
銃声が殺したのは人でなく後ろを走る奴の人権
※うたよみんやってます。 霧夢の短歌|うたよみん