すべりこみ短歌。
1.編
無意識に三つ編み作る癖が出るときはいつも俯いている
2. かがみ(鏡、鑑も可)
「はやくして!私の分がなくなるわ!」「アンタかガミガミうるさい奴は」
3. もち
緑色した目できっと眺めてるあの子の気もち多分土砂降り
4. 立
あの頃はこんな場所に立っていることすらきっと夢幻で
5. 草
草まくら乾かぬ袖の置き場所は旅路の果てに我が懐へ
テーマ詠「初」
初雪の便りを片手に立ちつくし半年後には一面の春
気づくころにはもう傷ついているものなんです初恋なんて
餅持たせよろける孫を見るだけで目じりも下がる古希も目前
はじめてをすごしたひとはたくさんのおんなのにおいがするひとでした
知ってるよ、お兄ちゃんのがかわいいの。だけど私も長女なんだよ。