あのにますトライバル

君の気持ちは君の中でだけ育てていけ。

もしサザエさん一家が京都に行ったら

 京都駅でサザエさんのお菓子を見つけて、そこから思ったことをつらつらと。

 

 

 このお菓子のコンセプトは多分「磯野一家が京都旅行をしたら」みたいな感じなんだろうけど、現実問題として「定年前くらいの夫婦とその娘息子(小学3年と小学5年)、娘夫婦(20代前半)とその子供(3歳)」が世田谷から京都まで旅行するということを考えると何だか気が重いなあと思ってしまったので。

 

 まず東京からやってくるわけで新幹線で来るんだろう。そしてあちこち観光してせいぜい一泊して東京に戻るんだと思う。それにしてもここで考えられるのがタラちゃんという3歳児のハードルだと思う。アニメのタラちゃんは何でも「わーすごいですぅ」で終わらせるけど、実際問題帰省などで長時間移動をしたことがない3歳児を2時間~2時間半も新幹線に乗せておくのは大変なのではないだろうか。それにアニメのカツオやワカメはかなりしっかり座っていそうだけど、新幹線に興奮した小学生がどうなるか。そんな心配をしてしまう。フグ田家で3席並び、磯野家で2席×2が妥当か。

 

 そして京都についてから心配なのが、やはりタラちゃんだ。京都で見るところと言えばやはりお寺。波平やフネは落ち着いたお寺を見たいと思うだろうけど、子供には非常に退屈だろう。アニメのタラちゃんなら「わーお寺きれいですぅ」とか言いそうだけど、正直3歳児が金閣寺西本願寺を見て興奮するとは思えない。それどころか飽きて泣き出しそうだ。実際、今回京都で市バスに乗っていた時おそらくベビーカーに乗るくらいの子供が泣いていて、おそらくタブレットか何かで子供向けの映像を流してあやしていたところから考えても子供向けにはかなり辛い。「おそらく」というのは自分が市バスの後ろに乗っていて状況がよく見えなかったのと、20分くらいずっと外国語のこども向けのポップな音楽が車内全体に響いていたからです。なんつーか、文化の違いを感じました。

 

 3歳児だけじゃなくて、寺だけなら小学生も退屈しそうだ。新撰組関係の場所に行けばまだ当時の刀傷とか残っているらしいのでカツオくらいなら面白がってくれそうだけど、ワカメはどうだろう。別の意味で面白がるかもしれない。

 

 結局行くなら「東映太秦映画村」とか「京都水族館」系とか「鉄道博物館系」とか「京都タワー」などになるのかなぁと思うのです。それはそれで非常に楽しそうです。だけどやっぱり気になるのがタラちゃん。例えば両親の帰省などで頻繁に長時間のおでかけをしているならば何となく「長旅の心得」などは小さい時からありそうなのですが、滅多に長距離のおでかけをしないタラちゃん。途中で疲れてずっとマスオの背中で眠ってそうだ。

 

 現代なら泊まるのも旅館よりホテルだろうけど、波平一家は「ベッドでは落ち着いて眠れない」からと少し広めの部屋がある旅館になりそうだ。男性陣は夜はビールで乾杯と行きたいところだろうけど、フネあたりは「何もしなくていいのか」と逆に落ち着かないのではないだろうか。一応マスオの実家が大阪にあるから、フグ田一家は大阪で一泊するのもありなのかもしれない。磯野一家と別行動になるけれど、現実的にそれが一番ではないだろうか。

 

 他人の家ながらかなり心配してしまったけれど、「サザエさん一家でおでかけ」が成立しそうなのはタラちゃんが3歳児とは思えない空気を読み過ぎるスーパー3歳児だからであって、カツオもワカメも現代の中学生くらいの落ち着きを持っているからなんだと思った。なんだろ、やっぱり子供がどんどん幼くなっている感じはする。なんでだろう。誰か詳しい人に細部のシュミレートをしてもらいたい。仏閣観光バージョンと、映画村バージョンくらいで。

 

 あとこの話と関係ないけれど、「ご当地お土産って本当に節操がないな」と思ったのは、『銀魂』の銀時が新撰組の服着てるご当地ストラップですかね。なんか他にもいろいろあっただろうにそのチョイスは『銀魂』のストーリーの根本からして間違ってるんじゃないだろうかと思う一方で「銀魂だからしょうがない」と思ってしまうのでやっぱり銀魂すごい。おわり。

 

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