あのにますトライバル

君の気持ちは君の中でだけ育てていけ。

めんどい(諦念)

 ネットしていると「面白い!」と思うこともあれば「つまんねー」と思うこともあるし、イラっとすることもあればムカっとすることもある。だけどムカっとしたのをいちいち吐き出していてもつまらないのでスルーするのが普通なんだろうけど、昨日付けたブコメは正直「肝が冷える」系の嫌な感じがしたので書きなぐりました。自分のブコメもかなり攻撃的でイヤらしいので大したことを言える義理にはないのですが。

 

ブックマーカーの中には、こういった感性の人もいるんですよと、広く知らしめたいのでブックマーク。 - lacucaracha のコメント / はてなブックマーク

無邪気なんだろうけど、ひどく差別的なニュアンスを感じるブコメ。ブロガーの中にはそういう感性の人はいないの? そもそもブックマーカーとくくるのがナンセンス。

2016/05/10 12:46

 

 ブコメにメタブって通知届かないんだっけ? とりあえずidコールしておきますが(id:lacucaracha)別にこれを読んだからと言って特別な反応はしなくていいです。既読スルーでも構わないのですが、もし可能であれば文面を書き換えるか削除していただければと思います。

 

 このコメントで引っかかったのは「ブックマーカーの中には」と「広く知らしめたい」というところで、おそらく特に考えもせず言葉を選んでいて深い意味は全くないと思うのですが、やっぱり「広く知らしめたい」はいけないと思うんですよ。

 

 話題元のブックマークコメントは、明らかに暴言でありid:lacucaracha氏の言うとおり「こういう感性」の人なのでしょう。しかしこの発言では「ブックマーカー」だから「こういう感性」であるという読み方も可能です。それだけなら個人の感想だし、好きにすればいいと思うんですよ。「ブックマーカーの中にはこういう感性の人もいるんだなぁ」と、それならそれで仕方ないんです。個人の感想だから。それに対して文句は言えない。

 

 だけど、それを「広く知らしめる」という文言は一体何を意味しているのか。これがどうしても解せない。ホッテントリに乗る初動3ブクマ内ならわからなくもないけれど、そもそもソーシャルブックマークはブックマークをつけた時点で「広く知らしめる」ことになるので、わざわざコメントするくらいなので「広く知らしめたい」対象の相手がいるはずだ。それがどこを向いているかと言うと、Twitter連携はしていないようなのでこのブックマークコメントを見るのは「お気に入られ」の人なんだろう。

 

 で、「広く知らしめたい」というのはつまり「ブックマーカーの中にはこういう感性の人はいない」と思っている人が多いという前提でないと話が進まない。「知らしめたい」ということなので「ブックマーカーには暴言をぶつける人もいるということを覚えておきましょう」ということなので、このブックマークコメントを読んだ人は「ブックマーカーってよく暴言をぶつけるんだ」と思ってしまう。「中には」とか「一部は」とは思わないだろう。

 

 そもそもブックマーカーとくくるのがナンセンス、って書いたんだけど別に暴言をぶつけるのはブックマーカーに限らない。その昔68点とかわけのわからないいちゃもんをつけてきたねこきっくとかいうのは自分のブログでやってきたし、ブログのコメント欄に「あ」とかいう名前で氏ねだのなんだの書く人はいっぱいいる。それを「はてなブックマークを利用している人=ブックマーカー」と限定する意味が分からない。「こういう感性の人もいるということを広く知らしめる」なら、まだわかる。「ブログを運営するなら暴言には気をつけよう」という意味合いが強くなる。それを「ブックマーカー」に限定してしまったので、「ブックマーカーは暴言をぶつけるから気をつけよう」になってしまう。

 

 なんでこんなに嫌な気分になったのかと言うと、「互助会」がバズワードになる前に一時期「はてなを利用している人を悪く言って、それではてなブックマークやアクセスを稼ごう」っていう炎上キャンペーンをやっている人たちがいたからなんだよね。そういう人たちは「はてな村」というレッテルで「はてなというサービスを使っている人」を「悪口集団」とか「気持ち悪い」とかなり罵っていたわけ。最近の例だと「魔女狩り」という言葉を出せば「ああいう系統か」って思ってもらえると思う。ここで書いた冒頭部分は完全なフィクションではなく、実際にあったケースを元に書かれている。

 

nogreenplace.hateblo.jp

 

 そのキャンペーンも少し減ったと言うか「互助会」に変わっただけなんだけど、そのせいで「はてなを使用している人」に対する根拠のないネガティブなイメージを持ってしまった人も多いはず。その筋では「はてなって炎上商法ばかりやっていて誹謗中傷ばかりある場所なんでしょ」というイメージが定着してしまった。 結局その文脈では「はてな村」は本来の意味を失い、ただはてなアカウントを持っている人を揶揄するときに使われるだけになってしまった。

 

 最近では「古参」「ブックマーク民」などと差別化を図っているようだけれど、「古参」はともかく自分から言わせてもらえばブックマークを使用している時点で誰でも等しくブクマ民であって、ブックマーク欄で「ブックマーカー怖い」なんていうのは本当に滑稽としか思っていない。はてなブログをメインに利用しているとブロガーで、ブックマークを主に使用しているとブックマーカーで、そんな中で「ブックマーカーの中にはこういう感性の人がいる」と、「広く知らしめる」のは一体誰のため?  「大阪には犯罪者がいることを広く知らしめる」とか「オタクの中にはロリコンがいることを広く知らしめる」とか、そういうのと変わらない。

 

 単発の暴言用アカウントや「明らかによくわかっていない人」なら放っておくところなんだけど、人気ブログを運営していて互助会問題にも熱心に取り組んでいるid:lacucaracha氏が「広く知らしめる」とまた上記のような負の再生産が行われる可能性があるし、暗に「ブックマーカーは暴言をぶつける人種ということを広く知らしめられるべき」と思われるのが非常に癪なのでメタブしました。自分は議論をする気も何もありません。ただ上記の理由で「おまえムカつくことスカしてんじゃねえよ」と、それだけです。

 

 そして残念だけど「こういう感性」を持つ人がいるのは本当にどうしようもない。そういう人はどこにでもいて、現実にもブログにもTwitterにもmixiにもfacebookにもどこにでもいる。残念ながら諌められて暴言を止める人なら、最初からひどいことは言わない。「諌める」が有効なのは、本人が無自覚であったことに気が付けたときだけだ。どんなに諌めても永遠に無自覚なこともあるけれど。

 

 今回の件には失望と諦めしかないです。以前なら「そういうレッテルはよくない」なんて言っていたと思うんですが、きっともうダメなんです。無自覚レベルでこういう言説が浸透してしまっている。もうみんなずぶずぶで慣れ合って「ブックマーカー」という仮想敵に戦いて明るくポジティブにPVを稼げばいいよ。ああめんどい。