実はまだやってたんです、コレ。どうしても「倉」が出来なくて止まっていたんですが、何とか再開します。
061:倉
瑠璃色の歴史の迷路に迷い込む 正倉院に抱かれし夜
062:ショー
「父さんと母さんボクを見ているかい?」火の輪潜りのショーの最中
063:院
甲高い叫び声が聞こえるかい あの病院の隅のあの部屋
064:妖
妖艶な笑みを浮かべて三千里「ボッチャンイッショニアソビマショウカ」
065:砲
青空に吸い込まれていくような号砲ひとつ 君へ届かぬ
066:浸
冷めぬようスポンジケーキを浸します ブランデーの涙の香りは
067:手帳
赤丸と青丸ひとつと三角と手帳に包み隠さぬ秘め事
068:沼
母さんが手袋編んでくれた日も変わらず雨は銀色でしたか
069:排
「心からここまであなたの領土です」が排他的経済水域
070:しっとり
手提げから道路に散らばる星屑をしっかり拾ってしっとりお休み