【ケース1】
「私は光の魔道士です。この世界を救うためにやってきました。まず、戦争を終わらせるために敵対国を光の浄化魔法で洗い流します。その後に皆を教会に寄進させ、信仰の深い国を作ります。更に病気になったら光の回復魔法ですぐに無料で治しますので、いつまでも健康で生きることが出来ます」
「魔道士様、敵対国には息子がいるんです! 粛清はやめてください!」
「息子さんは清く正しいものに生まれ変わるのです。恐れることはありません」
「魔道士様、皆が教会で祈っているので作物が実りません」
「信仰が足りません。ひもじくても耐えるのが信仰です」
「魔道士様、年を取って働けないのですが病気になりました」
「すぐに治してさしあげます。少しでも長く生きるのは良いことです」
「魔道士様、人口が増えすぎて作物が足りません!」
「祈りなさい。祈れば神が解決するでしょう」
「さすが光の魔道士様だ……」
「俺たちの信心が足りないんだ……」
【ケース2】
「はっはっは、俺は闇の魔道士様だ。俺の魔力で世界を支配してやる。手始めに俺様の黒魔術で農村の民に攻撃力アップの魔法をかけて、農作物の収穫を前年比30%増加させるぞ! 死ぬまでこき使ってやるぜ! それから争いや暴力事件が起きないように定期的に街を監視して、悪いことをする奴は闇の軍勢がすぐしょっぴくから安心して暮らせるぞ! しかもなぁ、俺たちが楽をしたいから街道や橋をバンバン作るぜ! その建設のために闇の魔道士がたくさん必要だから俺様が直々に国民に教える学校を作るぜ! 世界が俺の色に染まるぜええ!!」
「おのれ闇の魔法を使う魔道士め、覚悟しろ!」
「え、俺なんか悪いことした?」