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さよならドルバッキー

この世の裏を知ったドルバッキーは世を儚んだ。

なんでもない日を祝うのは〇常者の所業

作品解釈

  タイトルがどう頑張っても煽り風にしかならないけど、自分が言いたいのはそれだけなんでそういうことにしておいてください。はやい話、「8月9日の長崎原爆の日に何でもない日おめでとうとツイートしたディズニー公式が燃えている」って話です。

 

nlab.itmedia.co.jp

 

 で、原点を辿るとこの「なんでもない日」は『不思議の国のアリス』の中で「お誕生日じゃない日のうた」として登場する。

 


お誕生日じゃない日のうた (ふしぎの国のアリス) - YouTube

 

 そもそも原題は「Unbirthday=誕生日ではない日」であって、帽子屋と三月うさぎは「〇〇〇」ているため(この言葉は不適切であるために表記されません)本来祝う「誕生日」ではなく「誕生日ではない日」を364日祝い続けていると言うナンセンスなものだ。それを「なんでもない日」と訳したことがこの騒動の根本なのかもしれない。

 

 個人的な思い出だけ言うと、小さい時にこの映画を見て「何でもない日」なのに急にアリスが「お誕生日」という台詞を言ったことがよくわからなかった。土地柄なのか時代なのかお友達を招待してお誕生日パーティーとかしなかったからね、誕生日と言えばケーキを食べてプレゼントをもらう日であってパーティーが何だかよくわからなかったかもしれないなぁ。

 

 確かに歌に合わせて「なーんでもない日万歳!」という訳はなかなかうまいと思う。いつも思うのがディズニー映画はミュージカル仕立てになっているから英語と日本語の音韻を合わせて、しかも子供に分かるように歌を作るのは難しいと思う。「ありのままで」も「英語と意味が違う!」と随分叩かれていたけど、精一杯の妥協の結果だと思う。そもそも英語と日本語で取り扱っている言葉の概念が違うものも多い。

 

 でもツイートの件は正直行儀が悪いとは思う。そもそもディズニー公式と言えば最近『インサイド・ヘッド』でオリジナル要素を追求してやらかしたばっかりだ。映画館で知らない人のiPhoneのカメラロールを数分間見続けるだけという罪深い演出はかえってドリカムがかわいそうという印象でした。あれは企画とPVの出来が悪いのがギルティ。企画立案者と責任者はどう思っているんだろう。

 

nogreenplace.hateblo.jp

 

 超内輪向けカメラロールPVの件もそうなんだけど、ディズニー公式が「常連のファン向けに情報を発信しすぎてどこを向いているのかわからない状態」になってるのかもしれない。「なんでもない日」も「Unbirthday」がわかっている人だけならいいのですが、そうでない人のほうが圧倒的に多い。日本人なら「8月6日=広島原爆の日」「8月9日=長崎原爆の日」は最近の若い子は知らないと言っても、まだまだ知らないことを咎めなければいけないほど常識だ。少し考えなくても「8月9日に何でもない日」というのはあんまりだ。悪ふざけにもほどがあるんだけど、それは公式自体が「〇〇〇」ているってことでいいんだろうか。おふざけアカウントならまだしも、公式でやることじゃないよなー。

 

 そんで本件と関係ないけどディズニーに関して言えば『アナ雪』は映像は素晴らしいと思うし単体で見るといい映画なんだろうけどアンデルセンの『雪の女王』を下敷きにした割には主人公であるべきカイとゲルダを家臣AとBの名前に使ったくらいで、おまけにキーキャラの盗賊の娘を排して勝手に主役を「プリンセス」に変更している点が個人的に絶許なので「ディズニーはPC的に面白いから最高」とか言っているのは寝言にしか聞こえないですね。その昔『人魚姫』をハッピーエンドにしたりとディズニーはアンデルセンに対して何か恨みがあるのかと思ってしまう。そのうち『マッチ売りの少女』がプリンセスになってマッチの精のおばあさんと冒険の旅に出る感動ムービーが作られるぞ。

 

 この辺の恨みをぶつけると『ラプンツェル』とかキリがないので昔の傑作短編アニメーションでも見て落ち着きましょう。ディズニーは作画がすごいなぁと本当に思うのですよ。アニメーションだから出来る表現をこれでもかこれでもかとぶち込んでくるのはやっぱりツボなんですよね、短編アニメーション万歳、やーほー、やーほー。

 


ディズニー短編アニメーション ドナルドのコマンド部隊 - YouTube

 

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