あのにますトライバル

君の気持ちは君の中でだけ育てていけ。

とある怪文書について

 Twitterで流れてきた怪文書が気になったのでちょっと調べた。調べたと言っても特徴的なキーワードでググっただけだけど。

 

 怪文書の内容は子供の文字で「父親に虐待されている」という内容の張り紙が某省庁のトイレにあったというもの。ただこれだけ見ると滅茶苦茶怪しい。そして調べてみると結構界隈で有名な事案だったらしく、ここで全てのリンクは貼らなくていいかなと思いました。ちょっとググればすぐに出てきます。なお張り紙は某掲示板情報では本当に貼ってあったらしいです。

 

 で、今回の件で思ったのが「信憑性のあるなしに関わらず、拡散希望ハッシュタグをつけたセンセーショナルな内容のものはまず疑ってかかれ」です。しかも「注目されたいために関係ない話題のハッシュタグと一緒につぶやかれているもの」は危険です。しかも今回は児童虐待と言うセンシティブなもの。本当のことだろうと何だろうと表だってワーワー騒いでいいものではありません。もっとも、児童の保護が一番の目的であるならばの話ですが。

 

 私見としてあの怪文書の目的は「パパをいじめること」だと思いました。何らかの悪意や私怨があるんだろうなと。怪文書自体にも結構不自然な点があって、例えば「パパのことはいっぱい書いてあるのになんでママのことは書いてないんだろう」とか「某省庁の表記ゆれは一体何!?」とか。他にも「張り紙があった」として張り紙本体の写真は出てくるのに張り紙が貼られている写真が出てきていないとか。いろいろ総合的に判断して「拡散しちゃダメな奴」ということに落ち着きました。

 

 「実際に苦しんでいる子供が向こう側にいるならば」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、そういうときは「その子供はどうやってこの張り紙を貼ったのか」を想像してみるといいかもしれません。まず某省庁に子供だけで来れるのかどうかが謎です。閲覧デーは調べてみると原則保護者同伴だし……まぁそういうことでしょう。あと張り紙が実際に貼られている場面を見ていないので何とも言えませんが、子供が張ったならば子供の背丈のところに貼られていないと変ですね。その辺はどうだったんでしょう。

 

 なお、本当に心配なのであればTwitterなどで拡散ではなく、児童相談所全国共通ダイヤル「189」に電話をかけて相談することが望ましいと考えます。児童のプライバシーとかのために。はい。

 

www.mhlw.go.jp

 

 

 

インターネットは人類に早すぎた

 ずっと考えていたこと。多分これからも考えていかなくてはいけないこと。

 

ネット弁慶殺人事件の事実をうけ、私たちが真剣に考えるべきこと(徳力基彦) - 個人 - Yahoo!ニュース

ネットリンチという言葉が当たり前に使われているけれど、どうすればそうなるのか、そうなるとどうなるのかというノウハウはほぼ共有されてなくて、多分その辺に明るかったのがhagexさんだったよなぁ。

2018/07/19 10:22

 

 この事件が話題になってから急に「ネットリンチ」という言葉がたくさん使われ出した。もちろん言葉自体はずっと存在していたけど、事件が事件だけにメディアの報道やそれを見た感想などでも「ネットリンチ」という言葉を使わざるを得ないという感じになっている。だけど、そのうちどのくらいの人が「ネットリンチ」という概念を把握しているんだろうかと思ったら多分ほとんどの人が感覚で使ってるんじゃないかと思う。明確な定義なんてないとは思うけど、それにしてもふわっとしすぎていて腑に落ちない。

 

 そもそも、「ネット炎上」という現象に対しても「なんかよくない行為」くらいにしか思っていないんじゃないかと炎上を表現したメディアなんか見ていても思う。「イメージの炎上」と「実際の炎上」の乖離については何度か書いてみた。

 

nogreenplace.hateblo.jp

nogreenplace.hateblo.jp

 

 さて、「ネットリンチ」になるとおそらく「ネット炎上」と同義語で使うものだと思う。それに「一個人に対して多数が罵詈雑言を投げつける」というイメージが追加されている印象だ。そういう炎上例もあると思うけど、現在起こっている多くの炎上に「一対多数」という図式はあまり見られず、「一個人対一個人(多数)」というのが多いんじゃないかと思う。「インターネットの1000回怒られシステム」というのが一番しっくりくる。

 

togech.jp

 

 リンチというからには「示し合せて」「よってたかって」「いじめる」というイメージがあるけれど、ネット炎上の場合は「個人の判断で」「個人的に」「反対の意見を表明する」ということが同時多発的に起こって、結果として「よってたかって」という印象を生んでいるんだと思う。中には「なんとなくみんなが叩いているから叩こう」という輩もいると思うけど、基本的に「この意見はよくないからみんな聞いて」というスタンスが広がりやすく、リンチをしているつもりは一切ないと思う。

 

www.buzzfeed.com

 

 例えばこの事例だと、「妊婦は救急車を使うな!不正利用だ!」ととある産婦人科医がツイートしたことが発端で「状況次第で救急車を使うのは当たり前」とか「事前に指導が入るはず」というツッコミが各方面から入り、その後該当のツイートが削除されてもしばらく「救急車を使うのは正当なこともある」という意見がTwitterに溢れていました。

 

 これを「ネットリンチ」や「ネットいじめ」と捉えることも、できなくはない。最初に呟いた産婦人科医にすればほんの個人の見解のつもり(多分)であって、ここまで大事になるとは思ってなかったと思う。そしてこの意見に反対した人も「リンチ」や「いじめ」をしたと認識していないと思う。ただ個人の反対意見を言っただけ。

 

fujipon.hatenablog.com

 

 そう考えると「(炎上や刃傷沙汰などを防ぐために)はてなブックマークを廃止するべき」という意見では不十分だなぁというか、結局「無意識にいじめと思われるような現象」が起こり続ける限りはてなブックマークを失くしても意味はないかなと思うのです。はてなブックマークの代わりにそれがTwitterだったりニコニコだったりになったりするわけで。例の弁護士の事件などを考えるともっとするべきことはたくさんあると思うんだよね。LINEあたりでグループから仲間外れにしたりするのは「ネットいじめ」だと思うけど。

 

 でも気持ちはわからないでもないというか、はてブからの集中攻撃は受けたことのある人じゃないとやっぱりあのイヤーな感じは伝わりにくいかなと思う。「お前読解力残念だな」とか「何を根拠のないことを」とか思うことはあるけど、それははてブのせいじゃないと思ってる。はてブを通しているから「はてなブックマーク」という意思がある気がするけど、その向こうにただ個人がいるだけだ(明らかにbotだろうというのもあるけど)。

 

 冒頭の銃規制の話と同じで、最初から、自分の結論ありき、なんですよね。
 相手の話なんて、もともと聞くつもりはない。
「自分にとって大事であること」「過去にこんなに役に立った、ということ」をまくしたてるだけで、不都合なところを指摘されても、「それを含めて総合的に判断する」ということができない(あるいは、するつもりがない)。
 世の中のほとんどの事物には、メリットがあれば、デメリットもあるはずなのに。
 これでは、「議論」にならないし、「改善」もすすめられない。
 ただしこれは、反転してみると、僕も「言われる側の感覚や被害者意識」に凝り固まっていて、存置派の話をまともに聞こうとしていない、ということではあります。

 

 これははてブに限った話でなくネットリンチをめぐる状況も同じで、結局「議論」も「改善」も誰も求めてなくてただ言いたいことを言っているだけ。言ったところで仕方ないけど言わずにはいられないという人もいれば、本気で相手に忠言をすれば事態は良い方向に流れると思っている人もいて、それぞれがぐちゃぐちゃに主張しているのがたまたま数の違いで「炎上」に見えているだけなんだろうなと思う。

 

 意外とネットで起こる騒ぎに悪意が絡むことって少なくて、大体は誰かの意見の延長上に善意からくるたくさんの同意見がくっついていることのほうが多い。そしてそれはネットじゃなくてもよくある話で。

 

 よくある話だからこそ、こういった悲惨な炎上やネットリンチを防ぐためにはネットを使う人全てが「自分の意見は誰かの刃になり得る」って自覚し続けないといけないんだと思う。じゃあそれが出来るかと言えば、まぁ無理だろうと思う。それが出来れば戦争なんて起きていないし、みんな諸手を挙げて核兵器だって廃絶できると思う。

 

 じゃあお前はどうなんだ、と言われればうまく使えている自信はないしこれでいいのかと手探りでいろいろやっているところかなと。どこかの超人類が人類からネットを取り上げるか、なんかすごい発明で全ての人間が心穏やかに暮らせるまでとりあえずこのまま使い続けるしかないのかなと、諦念のような何かを感じています。少しでも状況が良くなる日は来るのかな。

 

まったく誰も得をしない2018年上半期の増田アワード50選「不安になる1user編」

 ここから先は「増田」「不安になる」タグをつけて1userだったもの、つまり他に誰もブクマしていないホッテントリからこぼれた増田の供養場です。前回の「不安になる編」よりも純度の高い「不安になる」があります。消えてない奴だけで100以上あったので厳選して50に減らしました。


「不安になる」について

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選出のポイント

・2017年12月22日~2018年6月30日までに「不安になる」タグがあり、選者しかブクマがついていないもの(1user)を選出。

・消えてない(体感として全体の4分の1ほどは消去されていた)。

・不安に思う心情が具体的で共有されやすい。

・ネタとして瞬発力がある。

・何を言っているのかわからない。

・そして選者は唐突な下ネタに滅法弱い。

 

「不安になる1user」50選

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 洋服屋に着ていく服がない、みたいな。

 

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 そういうのは自治体の職員が一回数千円のお手当もらって処理しているらしい。

 

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 ツリーを見る限り、プラナリアとは感情の二面性を指すらしい。

 

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 歯医者さんのイメージはどこから来たのか。

 

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 うんこ食いながらカレーしてんじゃねえよ。

 

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 難病ほうれん草がよくわからないのに納得しないで。難妙法蓮華経

 

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 行平鍋のことかしら。

 

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 学食にあった「鶏竜田うどん」はカロリー摂取の味がした。

 

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 何を聞きたがっていたのだろう。

 

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「なんと奇遇な!」とか。 

 

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 星座の導きで今巡り合わない。

 

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 ジャビット君に罪はないんだ……。

 

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 んっ

 

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 個人的にめちゃくちゃ好きなのに1userで残念。もっと伸びてほしかった。

 

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 はま寿司のせいじゃない。

  

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  姉妹作品はこれこれと思われる。

 

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 似た文体のブロガーがいたなぁ……。

 

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  一体どんな買い物だったんだ?

 

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 (改行)とは一体。

 

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 麻生botとか石破botかぁ……。

 

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 何があったのか書いてないけど容易に想像ができる奥行きのある増田。個人的に大好きな奴。

 

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 野菜の大切さより野菜の名前を知ろうとしなかったことに衝撃。 

 

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 直後の同一人物のものと思われる増田と合わせると不安倍増。

 

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 そのうちスマホに羽根が生えてホバリングして蠅とか食い出す。個人的に好きな増田。

 

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 デジャヴというより予知夢っぽい。

 

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 取引ごっこ、だよきっと……。

 

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 みんな辛いと思う。

 

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 生まれた瞬間に勝敗の決まるスポーツとは。

 

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 科学ドキュメンタリーのワンシーンのような。

 

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 うん、気になるね……????

 

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 うわぁ気持ち悪い。

 

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 たぶん大丈夫。

 

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 何食べたらこういう発想が出来るのか。個人的にかなり好きな増田。

 

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 副作用で死ぬのは自分だけとは限らないので(運転中に発作とか急に暴れまわって他人をホームから突き落とすとか)お薬は自己判断で買ったり飲んだりしてほしくない……。

 

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 匿名でも必要以上に悪口言わないほうがいい。

 

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 食べたくない。 

 

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 「他の友人とはトラブルはあったが」の辺りがなんか怪しい……。

 

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 子供に愛情注いでやってほしい。

 

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 是非開いて本文全部読んでぐらぐらしてほしい。

 

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 トラバもよい。

 

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 怖いよ!

 

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 何らかの謎が隠されているのだろうか。

 

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  確かに核ミサイルはなくなるねー。

 

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 海の中では何万の鰯の弔いするだろう(金子みすず

 

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 「オープンクエッション」という素敵なワード。

 

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 すごい自意識過剰だ。

 

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 とりあえず最後まで読むこと推奨。

 

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 ブコメにも書いたけど「災害時海原雄山は避難所の炊き出しを食べるのか」という点は気になっている。

 

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 何かのなぞなぞなのかなぁ……?

 

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 たまに増田に現れる「特殊な性癖を吐露する」奴だ。

 

まとめ

 まとめていて思ったのが、「消えてる増田が多かった」ということ。「これは面白かったのになー」というものも消えていて紹介できなくて残念だなぁと思いました。消すのも自由だからこその増田だけど、もう少し残しておいてほしいなぁというのが増田ブクマカとしてのワガママです。スペースさんもそういう意味では補足しにくいんだよね。

 

 次回は年末になると思います。それでは次の機会まで不安になっていてください。待てない人はブクマの方をお気に入りしていただくと大体常に新鮮な「不安になる」をお届けできると思います。それではおしまいです。

 

個人的増田アワード
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まったく誰も得をしない2018年上半期の増田アワード25選「不安になる編」

 列島各地熱湯列島と化していますが、ここいらで今年上半期の「不安になる」増田でも振り返って何とも言えない気持ちになりませんか?

 

「不安になる」とは

匿名掲示板だろうが何だろうが大体文章を書くときは何か言いたいことがあるので書くものです。それなのに文章の要旨が掴めないということがあります。特定を避けるために肝心の部分をぼかしていたり、投稿者の文章を組み立てる力が最悪だったり、単に何も考えていないだけなど様々な理由が考えられます。そういうのがすごーく気になったので、「これは」と思うものに「不安になる」タグをつけていっただけです。読んだ後「あれはどうなるんだろう」とか「意味がわからない……」など自分の軸がぐらぐら動くような気分になる増田です。ちなみに「不安になるタグ」は増田以外にも使ってます。(まったく輝かない2017年の増田アワード「不安になる編」より

 

選出のポイント

・2017年12月22日~2018年6月30日までに「不安になる」タグをつけた増田から選出。

・基本的にブクマ数に左右されず、個人的に不安になったものを選ぶ。

・2018年上半期で話題になったものも選び、振り返りとする。

・なお選者は唐突な下ネタに滅法弱いものとする。

 

上半期 「不安になる」選

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選)何か意味のあることを言ってるんだろうけど、多分何の意味もない感じが非常に不安になる。そしてその競技の様子を想像するとシュールで笑えてくる。W杯で盛り上がっている時期に見るとまた味わいの違う増田。

 

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選)タイトルだけで読者にも「うわやべぇどうしよう」っていうのが伝わってきて、非常に臨場感のある増田。そしてトラバで生活笑百科みたいになってるのも何だかいい。ちなみに昔、電車で向かい側に座っていた父子がこれから返却すると思われるケースを開けたら空で、その場でスマホを取り出して「おかーさん、あの、プレイヤー……うん、わかった」と会話してたのに遭遇したことがあるけど、大丈夫だったんだろうか。

 

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選)大変短い増田ですがその中にドラマが込められていて、まるで映画のワンシーンのようですが何故お母さんが泣いていたのかを考えると何だか不安になってくるのです。

 

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選)その短さゆえに非常に力強く響く増田。猛虎弁のよくあるスレタイちっくなタイトルがその存在感を卑近なものにしているけど、瞬発力があるのでノミネート。

 

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選)増田で「タンバリン」が登場すると不安になる確率が高い気がする。この増田も何を伝えたいのかよくわからないけど、タンバリンを演奏してそれを続ければよいらしい。タンバリンとは一体何なのか。タンバリン増田に今後注目したい。

 

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選)すごく読点がわざとらしく、内容も視野が狭すぎてわざとらしい。その点だけ見れば釣りだと思われるのだけど、世の中は広いので本気でこれを書き込んでいる人もいるかもしれない。そういう意味でかなり不安になる。

 

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選)すごく長い。そして読めばわかる通り完全な言いがかり。凶行に走らない、とは言っているけれどこんな風に言葉にしたら後は実行するだけなので今後が心配。この増田に限らないけど、同人界隈の人間関係などを持ち込んだ長文増田がぐっと増えた。それっぽいのは「女子会増田」として観測している。

 

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選)稲田さん……!!! この後どうなったんだろう……???

 

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選)これは字で見るとそうでもないけど、実際に見るとぎょっとするんだよね。実際、夜道でゴミ捨て場にTENGAがぽろっと捨ててあるのを見たときはびっくりしたからね。外で使用したからそのまま捨てたのか、それとも使用済みをわざわざむき出しで捨てに来たのか……??? ってな感じで。

 

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選)ラテン語はどこへ消えたのか。深夜アニメが必修科目になる日は来るのか。疑問が途切れない増田。

 

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選)ぼくはすごい。ぼくはえらい。ぼくはかっこいい。ぼくは、ぼくは、ぼくは……。

 

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選)「土佐犬だね」が何なのかずっとわからなかったけど、「と叫んだ」だね。外山恒一土佐犬を連れて中指立ててる映像しか浮かばなかった。

 

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選)バンドマンの彼氏の想像力のなさが怖い。「恋愛禁止のアイドルとか人権がなくてかわいそう」とは思っているけれど、確かに彼女たちに「彼氏が出来ました」とかなったらまぁ怖い事にはなりそうだよなぁとは思う。その後がとても気になる増田。

 

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選)今年上半期ネットで話題になった概念に「わざとぶつかってくるマン」というものが挙げられると思う。増田でもたびたび話題になったが、やはりこういう考えの人も街を歩いているというのは怖い。懺悔も兼ねてと言っているが、ぶつけられた女性の痛みを理解して後悔しているのではなく、脅されて怖かったからなので本質的な部分では後悔していないだろうという点は考慮したい。

 

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選)イランイランはアロマテラピーによく使われる香りなんだけど、何だかちんちんからお香のいい匂いがするみたいなビジュアルが想像しやすいのがいい。リラックスしながら不安になれる感じがいいなぁなどと思ったりしました。

 

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選)何かを言っているようで全く何も言っていない増田。一行とは言えその不安になる度がじわじわと浸透して350userオーバーという輝かしい実績を作り上げた。文句なしで上半期ナンバー1の不安になる増田だ。

 

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選)最初はスルーしたけど、文字列を見ているうちにその引力に惹かれてとりあえずブクマしておいて、「不安になる選」で再度見たとき思わず吹き出してしまったスルメみたいな増田。こんな変な増田を書いた増田を恨んでるのだ!

 

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選)前述の「わざとぶつかってくるマン」の流れを受けた増田。主張が支離滅裂、文章の構成が取りとめなく書いたというレベルを通り越してめちゃくちゃ、主観と客観を著しく混同しているという点ではトップクラス。あまりにもすごかったので翻訳記事も書いてしまった。だけどそっとしておいたほうがいいんだろうなとは思う。

 

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選)日記的エントリとして臨場感があって大変不安になる増田。もし増田の見たとおりと思った通りだったらかなりひどいことになってる。あといくら離乳食食べなくても30分泣かせ続けるとか、しかも外食で、とか不安要素満載。赤ちゃんが幸せになっていることを祈る。

 

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選)なんとなくわざとらしい読み物。だけど「カルビ一枚で一杯ごはんを食べていた」とか「練り物が町から消えた」とか、細かいところで不安にさせておいて「めふぇ」で落とすのはなんか卑怯。結局「めふぇ」って何だったんだろう。

 

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選)文字数5000字超。改行なし。「つらい」は18回。「しんどい」は5回。増田はすごく頑張って書いたと思う。もう無理しないで休んでほしい。

 

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選)その状況を見ていないけれど「蓋がおいてあった」というだけで不安な気持ちになる増田。大丈夫だったんだろうか。

 

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選)記憶に新しい痛ましい事故だったけど、それ以上に痛ましい増田。Twitterでも散々に言われていたのが痛々しかった。それ以上にこの増田と似ている思考の持ち主がもう一人増田にいるってことが怖い。

 

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選)「まー結婚式なんだからそーだろーよ」と思うけれども、それにしてもあんまりだ。ひどい。そもそも元カレを結婚式に呼ぶとかすごいな。なんか断れない関係だったのだろうか。

 

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選)その3つで1級つくのかとかいろいろツッコミどころがあって面白いと言えば興味深い増田。何かの映画の設定みたい。

 

まとめ

 以上、2018年上半期の「不安になる」増田25選でした。全体的に一発ネタや読み物増田よりも、日常の不安になる日記的増田が目立つ結果になりました。また、最近「2ちゃんの昔のスレから引っ張ってきた釣り投稿」という悪質な増田が見られます。なるべく気を付けてブクマして行こうと思います。次回、「不安になる1user編」をお楽しみに。

 

個人的増田アワード

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増田で叩かれるには理由がある・2

 ただでさえ暑苦しい陽気なのにとても生暖かい気分になったので書いておく。

 

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 本当にこの増田が「元増田」と同一人物なら、ちょっと、いや、結構、うーん、あんまり、いやぁ……な人物だと思う。その理由を元増田も見ながら考えてみる。

 

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 要訳すると「タイムマシンがあったらいいのに」という言葉を聞いてその意味を取り違えた結果喧嘩になって会社を辞めた女の子がいた、ということらしい。そしてそれを記した増田本人を叩く流れになっている。以下増田が叩かれた理由を列挙する。

 

理由1:長い

 この増田はおそらく「面白いことを言ってやろう」という動機で書かれてるはず。面白い話にはスピード感が求められて、観客は「オチは?」と思いながら聞いたり読んだりするものである。ところがこの増田は本題の「タイムマシンの取り違え」に行くまで「AさんとBさんの人物設定」「会社の様子」などを長々と説明している。そして会話のパートも何行も何行も同じような台詞を重ねている。

 

 この増田を開いた読者は「どれどれ、アンジャッシュというからにはどういう風に面白い話なのかな」と思って読み始めます。ところが最初は会社の説明や細かい人物設定ばかりで「面白い」ところが全くありません。そうやって「面白くないな」と思ったところで「タイムマシンが……」と始まる。そうなると読者は「この話し手はつまらん奴だな」と思ってしまい、話の内容にもバイアスをかけてしまいます。

 

理由2:勿体ぶっている

 元増田の性格が悪いと言われているけれど、文章をよく読めば読むほどその原因が見えてきます。例えば冒頭の4行から正直「たるい」のです。

 

私が前に勤めていた会社の話。

会社は、Web制作会社でした。クライアント企業からサイト制作を承る、どこにでもあるちっぽけな受託の会社です。

そこに、中途採用でデザイナーが入ってきました。まだ若いけれども、前職でもWebデザインをしていたという女の子です。

その子をAさんとします。

 

 この文章に含まれる情報で今後のやりとりに重要なのは「Web制作会社」「中途採用で入ってきたAさん」だけです。その他の情報はぜーんぜんいらないのです。日常会話でこのような話し方をする人が目の前にいたら、多くの人は「勿体ぶった話し方をするなあ」と思うでしょう。そしてそれがプラスに転じることはあまり多くないと思います。勿体ぶっているというだけで結構マイナス評価が与えられてしまいます。以下読んでいて「カチン」とくるポイントを列挙してみます。全部に赤を入れていたら真っ赤になるので本当に気になった部分です。

 

Aさんは、即戦力として期待されていましたが、まだ若いということもあり、会社のローカルルールなどにも慣れてもらうため、教育係がつくことになりました。

 中途入社でも最初は教育係と言うかそういう世話役が着くのは当たり前ではないのでしょうか……?

 

しかし、その性格が後に仇になろうとは…

 そういう勿体ぶった前振りは面白い話をしたいなら言わないほうがいいと思う。

 

彼女は長く勤めていましたが、家庭があるので、パート勤務でした。

  共働き世帯が増えている昨今、家庭があるからパート勤務という因果関係がわからない。増田の思い込みの可能性が高い。

 

(そりゃ家のことがあるし、さっさと帰りたいがためのパート勤務でしょう…)

 増田の推測なんて限りなくどうでもいい情報だし、この件では全く無関係の情報を括弧書きにしたらウザくなる。

 

デザイナー経験のある方ならおわかりいただけるでしょう。

 デザイナーじゃなくても作業してたのが突然パーになることくらいの恐ろしさは誰でも理解できるわ!バカにしてんのか!お前は本当にあった呪いのビデオか!

 

そう、この時も確か夜の8時頃でした。

 そう、って誰に向かって言ってるの? この時もって、他の事件も8時ごろに起こったの?

 

そんな時、Aさんが事件のきっかけとなる一言を発しました。

 だからさっさと事件の話をしなさい。

 

「タイムマシン、ないんですか~?」

とBさんに質問したのです。

そこで初めてBさんが

「はぁっ?」

と切り替えしました。

Aさん「タイムマシン、ないんですか? この会社」

Bさん「はぁ?」

  二回も同じことを続けて書くのはよっぽど重要なことか何も考えていないかのどちらかだし、この場合は二回続けることで限りなく文がウザくなっている。

 

忙しいってのもあったのでしょうけど、Aさんの不思議ちゃんっぷりにも、前からイライラしていたのかもしれません…

 なんでBさんの心情を増田が勝手に想像しているのかわからない。

 

さて、ここまでお読みいただいた方のうち、Macユーザーの方ならお分かりいただけましたね?そう、Timemachineとは、Macに搭載されている自動バックアップシステムです。

 この増田、「さて~」「そう、~です」の言い回しが好きだな。「おわかりいただけましたか」が許されるのは本当にあった呪いのビデオだけだと思う。それか変なブログの書き方講座で変なライティング術を習ったのかな……。

 

(ちなみに私がその数少ないMacユーザーで、上記やりとりを見ながら、吹き出しそうになるのをずーっと堪えてましたw)

 ここが一番批判されているけど、読めば読むほど味のあるウザい文だなぁと感心する。「私が数少ないMacユーザー」という辺りから「windowsなんて使ってるのはダメダメだなぁ」というなんか変な視点を感じるし、吹き出しそうになるのを堪えているくらいなら間に入って説明してあげればいいのにってなるし、何より最後の「w」がよくない。非常によくない。「w」を使うタイミングは少なくともここではない。最近の「w」にはただ笑っていただけではなく「嘲笑」という意味合いが込められている。つまり「女二人がどーでもいいことで喧嘩してやらぁw」というニュアンスがこの一文に込められてしまった。知らなかったでは済まされない。増田に弁解の余地はない。

 

適当にいなしても食い下がってくるAさんに、ついカっとなって怒鳴ってしまったとのこと。もちろんタイムマシンがそういうものだと知っていたら、そこまで怒らなかった、と後に彼女は語っています。

 ここまで読んで来たら何なの、何視点なのコイツと読者は思う。神視点を気取って「後に彼女は~」とか書いているけど、括弧書きでどーでもいい心の声をだらだら書いてるんだったら最初からどっちかに統一したほうがいい。神視点なら神視点で最後まで書いてほしいし、何らかのバイアスのかかった彼女らの愚痴記事ならそう書いてほしい。

 

・データのバックアップを取る仕組みを会社が用意していないのはおかしい

・以前の会社では、Timemachineが用意されていたMacで業務をしていた

Windowsを使うことに抵抗はないが、そういう仕組みがない会社では働けない

・TimemachineはMacユーザーには常識。Macのことも知らずにこの業界で仕事をしている人たちがいるなんて信じられない

・というか、Macでの動作検証とかどうしてるんですか?(←一部の人が個人の端末でチェックしてるだけ。してない案件も多い)

・なので辞めます

  えー、それ箇条書きにして読者に伝えなきゃいけないことなの……? 全然いらない後日談を無理矢理見せつけられているみたいで蛇足オブ蛇足だけど。

 

 以上のように、話の内容よりも増田の書き方が読者をイライラさせるものなので増田叩きにつながったと考えられます。会社の対応とかそういうのと別次元なんだよなぁ、このイライラは。

 

理由3:内容そのものが不快

 上記のように勿体ぶった内容に加えて、実はこの増田には読者を不快にさせる要素がいくつか潜んでいる。ひとつは「不思議ちゃんのAさん」という視点。Aさんが不思議ちゃんであることを何回も強調していて増田としては「アンジャッシュのコント」にしようとしていたけど、やはりどこかでAさんを笑いものにしようという意図が見える。

 

 それに理由2でも触れたけど、Bさんのことも増田は下に見ているように書かれている。「家庭があるからパート」という決めつけが謎だし、「結婚した女は所詮パートしかできない」という言説にもつながっている。

 

 そして致命的なのが「Macユーザーがwindowsユーザーを見下している」という視点。「タイムマシンも知らないの?ふふん!」という感じ。Macのタイムマシン機能を知らない読者はそこが鼻についたのではないだろうか。

 

理由4:読解力とか現国とか言い出す奴にロクな奴はいない

 そして追記が限りなく不快。上記のように叩かる要素はたんまりあるのにそれをすっ飛ばして全て読者のせいにする。7行で人をイラつかせるすげぇ文章。成りすましでこれが書けているなら相当なプロだな。

 

元増田です。

ブコメへの反応もふくめて、みんなー! 読解力〜!

この会社がブラックなのはみんな判ってますから〜〜〜!

5chで「元職場のブラック所業で打線くんだ」みたいなスレ立てれそうなぐらい、いろいろありますから〜〜〜!

本筋、ね? 本筋!! 話の!

学生時代、現国の先生に怒られなかったかな☆?

 

 読解力を駆使して上記の話を理解しようとしても、余計な情報ばかりで話の本筋が全然入って来ないんだわ。そんで増田が叩かれてるのが会社がブラックかどうかではなくて「何故その取り違えのときに間に入ってやらなかったのか」なんだけど、そこは理解できてるのかな? 元増田、読解力~!! 話の、本筋を、ちゃんと、簡潔に、書いて!! Bさんの情報とか会社がブラックとか余計なこと書かないで本筋、ね? 本筋!! 話の!!

 

 そしてとどめの「☆」はなんだ。後で体育館裏に来いって言われても仕方ないくらいにウザイ。あと全体的に「~~~」が多いのが気になった。増田は夢小説かなんか書いていたのか? よく考えるとこの文章自体夢小説とかそっち系のフォーマットだよなぁ……。

 

 叩かれた増田の健康状態やメンタルを考えれば「叩く方が悪い」と思うのはいいと思うけど、やっぱりこの書き方はよくない。後足で砂をかける、とでもいうのだろうか。何にしろ増田の人柄も推して知るべし、というところかな。

 

まとめ

 そんなわけでイライラしないようにリライトしてみた。

私が前に勤めていたブラックなWeb制作会社での話。

中途採用で入ってきたちょっと不思議ちゃんなAさんが業務中に突然大声をあげた。

Aさん「2時間かけてやった作業間違えて消しちゃった!」

みんなでAさんを慰めていると、Aさんの教育係のBさんにAさんが言った。

Aさん「タイムマシン、ないんですか? この会社」

Bさん「はぁ?」

Aさん「だから、データが飛んじゃったんですよ。タイムマシンがあれば復活できるじゃないですかぁ」

Bさん「はぁ? 冗談言ってんじゃないわよっ! こっちだって忙しいんだから!」

Aさん「タイムマシンのない会社なんか信じれられない!」

Bさん「ここは会社よ! タイムマシンなんてないんだから、こまめに保存してなかったアンタが悪いんでしょ」

Aさん「会社だからこそタイムマシン用意しとけってんだよ!」

Macユーザーならわかると思うけど、TimemachineとはMacに搭載されている自動バックアップシステム。この会社は全員Windowsで、個人でMacを使っている人も数えるほどしかおらず、ほとんどの人はTimemachineがMacのバックアップシステムだと知らなかったため、こんなかみ合わない話になってしまった。

Aさんはすぐ会社を辞めたし私も辞めたけど、まるでアンジャッシュのコントのような出来事だった。

 ポイントは「事件のことだけを簡潔に書く」「人物の詳細な説明はいらない」「筆者の感想は極力書かない」「もったいぶらない」という感じ。増田が伝えたかったのはこの取り違えのパートだけなんだから、それ以外は全部カットカットカット。余計な情報は余計なヘイトを招く恐れがあるので注意が必要だ。

 

 ここまで文章についてこき下ろしたけど、たぶん増田は普通にいい人なんだと思う。ただ文章の書き方が悪いだけでこんなに叩かれてしまう。やはりインターネットは人類には早かったんだと思う。おしまい。

 

2があるなら1もある増田解説関連記事

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誰も得をしない2018年上半期の増田アワード15選

 今年の「2018増田」なのですが、紹介するのにちょうどいい時期と本数と言うことで上半期編をまとめました。年間大賞は下半期編で考えます。なお期間は2018年1月1日~6月30日に目を通したはてな匿名ダイアリーの中から選んでいます。

 

 選考基準は特にこれと言ったものはありませんが、基本的に「みんなが見ているめちゃくちゃバズった増田」はみんな読んでいると思うのであんまり選んでいません。ブクマ数ではなく「後で振り返りたい」と思ったものを「2018増田」としてタグ付けしています。賞の名前は適当です。なお選者は唐突な下ネタに滅法弱いのでその辺気を付けてください。それではどうぞ。

 

あけましておめでとう賞

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評)上島隆平さん(上島竜兵ではない)という謎の人物が熱々のおでんを食べながら振り返るまどかマギカ。淡々としている中に光る文章の爆発力も素晴らしいが、年が明けてわずか2時間でこのクオリティの増田が完成していることが素晴らしい。

 

星空がきれいで賞

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評)ため息のように儚くもあり、冬の夜空に白く残る美しい増田。誰しもが孤独を抱えていて、でもそれを埋めようと明かりのついた増田に寄り集まっているイメージが美しい。詩が生まれる瞬間を見たようでとてもよかったです。

 

濃いキャラクター賞

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評)ブルマを履かせるということはもちろん、縛り上げてオナ二―させるというビジュアルもなかなか強烈な増田。「誰しも心に美少女」は至言。なお「こちらの増田」とも関連が深いと思われる。

 

ライフハック

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評)増田よ、そなたのおかげでまろの人生は変わったぞ。しかし道行くかのものどもがまろのことを高貴な、いや好奇な目で見るのだがそなた、何か存じ上げぬか?

 

 エモーショナル賞

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評)「唇が熱い」のはキスをしたからなのか、それともキスをしたところを想像してしまったからなのか。個人的にキスはしていない気がする。別々の飲み会の帰りに待ち合わせをするような仲なのか、それとも偶然会ってカフェに入った恋人未満、あるいはもう終わった関係の二人だったのか。いろいろ考えることが出来てとても短いのにとても熱い増田。

 

 力強いトラバ賞

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評)「しかし、チンポでの射精は必ず終わりがあります」というリズミカルな文体に加えて、この増田に至るまでのやり取りやこの増田から続くトラバツリーがいい。手取り17万にしておくには勿体ない何かを感じる。

 

 よかったよかった賞

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評)正統派な日記エントリにしてお雛様が無事修理できてよかったよかったとなる正統派でいい増田。正直もっとブクマ数伸びてもいいなぁと思っていたのでもっと伸びないかなぁ。上半期時点では年間大賞候補のひとつ。

 

ほのぼの賞

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評)「笑顔のアザラシ画像」が強い。幸せそうな増田の心境も微笑ましいけど、この増田を見て「アザラシ 笑顔」で検索してすごく幸せになれるのがいい。光属性よりアザラシのパワーが強くておああーまで一歩届かない感じがいい。

 

ゆめにっき賞

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評)砂かけばばあの描写がいい。完璧な理想と生々しい現実がごちゃっとなってて「ああ夢を見ている感覚ってこういうのだよな」と思わせておいてからの神宮球場で「ああまさしく夢だな」という感じで落とすのはうまい。

 

ノスタルジック賞

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評)ネット老人会とは少し違うネット懐古。日記的なエントリでそれぞれの思い出が「まさしくそこにあったんだ」という実感を伴っていていい。ハンゲとかで小学生が遊んでいたのももう10年前なのか……。

 

壊れるほど愛した賞

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評)タイトルと勢いが非常に力強い。リーダー……。

 

涙が止まらない賞

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評)こんなん泣くに決まってるだろ。ばあちゃんへの想いがつらつらと行間から伝わってきて悲しくないのに増田に思いを馳せて泣いてしまう。人間の気持ちの偉大さが伝わってくる良エントリ。

 

僕はどうして大人になるんで賞

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評)この増田のすごくよかったところは「何で泣いているのか明かされなかった」ところ。なんで泣いているのかも増田は知らないし、読者も想像するしかない。でも、何に増田は涙を流しているかは何となくわかってしまうところが素晴らしい。

 

偉かったで賞

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評)名乗りを上げる系の増田だけど、非常に有益な知見が共有されていた素晴らしい事例。これを機会にまた救命系の知識をおさらいしようと思うので、何度でも振り返りたい増田。

 

俺だ俺だ俺だった賞

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評)俺、俺、という睡蓮花並のテンポの良さも好きだけど、俺のポジティブさが文章からも伝わってくるのがいい。これから父親になるためにいろいろ頑張っている増田が思い浮かびます。素晴らしいですね。

 

まとめ

 以上、2018年上半期の個人的増田アワードでした。6月末に悲しい事件が起こってしまって、はてな匿名ダイアリー事態の在り方が大きく変わる可能性もある中でこんな風に「増田は面白いよ」と伝えられたらいいなぁと思います。「不安になる選」は年末にできればいいなぁと思っています。それではまた下半期編で会いましょう。おわり。

 

2017年の増田アワードはこちら

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今週のお題「2018年上半期」

 

タイトルが思いつきません

 昨日の続き。昨日は何も考えられなかったのでちゃんと書いておかないと。

 

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〇今の気持ちは、ただただ寂しい。もうあのブログが更新されないことがひたすら寂しい。気になる5ちゃんのエントリとか、本日の1曲とか、猫先生とか、そしてネットウォッチの記事。あのブログは「毎日更新」がウリで、何か突発的なことや旅行などが入ったとき以外大体更新されていた。それは生存報告でもあり、日常の一コマになっていた。更新が途絶えたときはあさイチのキャスターが変わるような、そういう感覚になったんだと思う。でも卒業も降板もなく、イノッチは殺されてしまった。

 

〇本当にネット上とはいえよく知っている人が死んだのに悲しみも怒りも沸いてこない。ただ淡々と生活しなくちゃ、という義務感だけどこかから湧いてきて何とか身体を動かしているけど、心が空っぽになってしまったのを感じる。多分それは「寂しい」なんだろうと思う。まだ悲しいにまで達してない。ちゃんと悲しめないのが今はつらい。

 

〇思ったより「殺された」という点に関して怒りも憎しみもこみ上げない。多分最初囁かれた通り反社の仕業だとしたら「あの人なら仕方ないか」みたいなところもあったかもしれない。または執拗にヲチしてた対象に刺されたとしても、そう思っただろう。そうやって心に落とし前をつけることができたかもしれない。それが急病によるものや不慮の事故での急死であっても、「それなら仕方ない」って思うことが出来たと思う。だけど、今回の件は正直無差別殺人に近い。だからこそ、いつまでも気持ちが前に進まない。

 

〇「低能先生」が引き起こしたのであれば、それは個人に対する明確な恨みだと思われないというのははてなの文脈を知る人であれば推察できることだと思う。彼が気に入らないと認めた対象全てに憎悪のidコールを送っていたことは多くの人が知っていると思う。自分も確かはあちゅうMetoo騒動のまとめにブクマをつけたところ「こんなブログ面白がってんじゃねえよゴミクズ氏ね」みたいなコールが来た。一瞬お腹がひゅんと冷たくなったが、idを見ると既に100以上の罵倒コールが並んでいたので「関わってはいけない」と思い、粛々と通報した。しばらくしてそのidは見えなくなっていた。

 

〇「低能先生」の言葉のバリエーションは「低能」と「ゴミクズ」と、あとひどい罵詈雑言だった。彼は彼なりの正義感で罵倒をしていたようだが、いきなりゴミクズ呼ばわりされても話を聞こうと思わないしむしろ気持ち悪い。どんなに筋の通ったことを言っていても口が悪いでは済まされない言葉遣いを読みたくないので増田で何か書いてあっても「読まない」ことを徹底していた。あの罵倒は見るだけで気分が悪くなる。例えそれがどんなにいいことでも、でも、というくらい辛いものだった。正直相手している人も同罪だと思ってた。

 

〇それがこんな形で噴出するとは思わなかった。というか、誰も予測してなかったと思う。あの時自分に何か出来たことはあったのか、ひたすら黙って低能先生の罵詈雑言に付き合い続けていればHagex氏は殺されなかったのかとか、そういうことも昨日は考えていた。もしとかだけどとか、そういうことを考えたって仕方ないけど、考えずにはいられない。どうすればよかったのか。

 

〇何度考えても「どうしようもなかった」としか言えない。おそらく福岡に出向いたのがフミコさんとかきょうもえさんとかあざなわさんとかでも彼は凶刃を向けた可能性がある。その他名前が少し知れたブロガーだったら、そして福岡ブロガーオフ会とかやっていても、乗り込んできたかもしれない。今回はたまたまHagex氏だっただけだと思う。低能先生のことに関してはそうだと思ってる。

 

〇「Hagexは必要以上に恨みを買うのがよくなかった」という人もいる。「ゲス野郎は死んで当然」という声もある。しかし、自分の中でHagex氏は確かに下種だったけど、単なるいじめっ子という印象はない。彼が「小馬鹿にして」ヲチしていた連中は総じて「ネットの向こう側の人間を小馬鹿にしている人」だったと思う。何かを貶めて注目を浴びようとしている者や興味関心をPV=お金に換金してウハウハしている人を浅ましく思っていたんだと思う。それと同時に「俺すごい!」「そうあなたは素晴らしい!」というネットでよくある信者関係を忌み嫌っていたんだと思う。本人の性格もあると思うけど、あのゲスウォッチの体勢はそういう勝手な神格化を避けるためだったんじゃないかと思う。

 

〇だって勝手に神様にされるのってすごくイヤだよ。何を言っても「この人が言ってるからその通り!」とされる。そして少しでも意見が違うことを言えば「信じてたのに裏切られた」と手ひどいバッシングを受ける(経験談です)。だから最初から「俺は性格悪いよー」という面を全面に出して神格化を避けていたんじゃないかなーと今なら思う。もしリアルでそういう関係があったら共依存だの気持ち悪いだの言われるのに、ネットだと人間関係の距離感が見えにくいからすぐにそういう関係になっちゃう。あのゲスゲスしさはそんな奴のバリアだったんじゃないかなー。ただの推測だけど。

 

〇てかテレビで「低能先生」の発音を聞くだけですごい非現実感が半端ない。すごくおかしくて、まるで違う次元に紛れ込んでしまったみたいだ。なんだか生きている感じがない。どうやら報道も「一方的に恨んでいる」という方に舵を切っているのでHagex氏が低能先生を積極的に揶揄したということはないということが広まっているのはよかった。てかワイドショーで「低能先生として有名だった」って……。天国でHagexさんはこの事態をどう思ってるんだろうな。自分のまとめを作ってるかな。この記事もまとめられてるかな。ははは。

 

〇今日になって「Hagexの話題ばかりで気持ち悪い」という投稿が出てきて、「それが理不尽な殺人にあったものに対する態度か」という気持ちと「ああ、はてなならそういうの出てくるよな」という気持ちで何だか急に悲しくなってきた。それがはてなの通常運転。日常に戻れば戻るほど、もうHagexさんの更新はないんだーって強く思う。

 

〇素直に悲しいとか寂しいとか思ってりゃいいのにそういうことぼんぼん考えちゃうのが「業の深いブロガー」って奴なんだと思う。でもそれを嫌に思う人には、金儲けのために人の死を踏み台にしているわけじゃないってことをわかってほしい。ただ悲しいだけで、悲しいの表現方法がこれだったというだけ。ヘンなアフィブログはさっさと「Hagexとは」「低能先生とは」みたいなインスタントな記事を作ってるけどさ、そういうのとは違うんだよ。

 

〇テレビでこの事件の報道を見るたび「やっぱり次元の違う世界にいる」と思ってしまう。いわゆる「無敵の人」論になっちゃうんだけど、これは今後大きな問題になると思う。要は「加害性のある人物をどこまで容認するか」って言うところで、発達障害とか精神障害の支援の分野ではいつも頭を悩ませているところだろうなとは思う。本人がその気がなくてもすぐに叩いて来たり噛みついて来たりする子はやはり関わり合いになりたくない。いくら病気や障害が原因だとわかっていても、だからと言って他人からの被害を甘んじて受け入れることはできない。低能先生も「ガス抜き」として罵倒を繰り返していたけれど、その罵倒をどれだけ周囲が受け入れてあげればよかったんだろう。そんな人こそ聖人って呼ぶべきなんだと思うけど、それをやっている人は絶対褒められることはない。ただ黙ってサンドバックにされているだけだ。これほど報われないこともない。

 

〇そしてこれを機に増田がクローズになるのは嫌だなと思う。あの空気が今なくなると、ガス抜きの場所がまた減って模倣犯まではいかないけどよくないと思う。増田での誹謗中傷と言えばfeitaさんの事件が昔あって、それで「個人の誹謗中傷は申請があれば無条件削除」ルールが出来たはず。今回はどうなるんだろう。ルールを破る人が一人でもいれば、ルールは一瞬で変わる。困ったもんだ。

 

〇さびしい。かなしい。さびしい。かなしい。たまに怒り。やっぱりさびしい。時間が解決するのを待つしかないのかな。ああさびしいよこんちくしょう。