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さよならドルバッキー

この世の裏を知ったドルバッキーは世を儚んだ。

どうしようもない旦那の事態を改善する方法はないものか

 すごく力強い増田について少しだけ。

 

子育て絶対無理よ

右手をご覧ください。増田名物の「家事のできない糞みたいな男に引っかかった女性投稿」です。足元に行きますと「何でそんな奴と結婚したのか」というトラバ、そして頭上には「離婚しろ」一択のブコメです。

2017/01/13 09:22

 

 これを読んで普通にどう考えても「離婚」の文字しか出ないんだけど、無理矢理「離婚しないルート」を考えてみたらどうなるだろうと考えてみました。以下非現実的で机上の空論でしかない理論です。現実しか受け入れられない方はお帰りください。

 

トラブルシューティングを作成しておく

今日だって帰り遅くなるってLINEしてきただけで、俺は先にご飯食べればいいの?待ってたらいいの?全然わかんないし。

 

  大多数の既婚者であれば「相手の帰りが遅くなる」という出来事から「自分の夕飯」の他に「配偶者の夕飯」にも考えが及びます。またLINEを入れる状況で相手が忙しいのかそうでないのかを判断して、これからの行動の相談をします。「じゃあ先に何か作って食べておくよ」と返事をすれば「今夜の夕飯の心配をする必要はない」という意思表示になるし、「遅くなるなら何か用意しておこうか?」と返事をすれば配偶者に対する気配りにもなります。おおよそこういったことはそれまでの経験から判断して無意識にしている人の方が多いでしょう。

 

 ところがこの増田旦那は「配偶者の帰りが遅くなる」という事実から導き出した答えが「俺の飯は?」だけでした。「夕飯の心配をする増田」や「残業で疲れているだろう増田」を思いやる余地がない。

 

 自発的に思いやることはおそらくできそうにないので、先に起こり得る事態を書きだしておいて、いざというときはそのパターンで動いてもらうということを事前に決めておくとこういったトラブルは大分防げると思います。

 

 今回の場合ではあらかじめ「いつも通り」「少し遅れる」「大幅に遅れる」という時間設定と「夕飯になるものが家にある」「夕飯になるものが家にない」という在庫状況を組み合わせておきます。「少し遅くなるので待っている」「家にあるもので何か作ってもらう」「弁当を2人分買ってくる」「外食で済ませてもらう」「それ以外の緊急対応」と行動パターンを作成したら「今夜は遅くなる」だけではなく「今夜はパターン3でお願い」と連絡しましょう。

 

獅子は我が子を谷へ突き落した後、滅茶苦茶褒める

家事は女がやるものという考えで育てられ、食器の上げ下げから家事炊事洗濯も私。いくら遅くなっても。今日は結局帰ったの21時で、家帰ったら旦那はゲームしてて、シンクには弁当箱(ゲームを買ったときに洗う約束をした)、おかえりの二言目はお腹空いた。

 

 これは結婚前に義実家の状況を確認できなかったのがまずかったですね。この辺は増田旦那がどうのこうのというより、増田旦那の環境がまずかったという事例だと思われます。もう40ということで改善は非常に難しいけれど、まずは「自分のことは自分でやる」ということを徹底してみたらどうだろうか。「赤ちゃんじゃないんだから、自分のことは自分でやりなさい」と突き放してみましょう。意外と人間って甘えられないことがわかると渋々行動し始めたりするのです。

 

 そしてここから先が重要ですが、小さいことでも家事をしたら「嬉しい、助かった」とオーバーに接してみましょう。増田旦那は家事をして褒められた経験がないので、「やったら損」と思っている可能性もあります。「一緒に気持ち良く生活のできる環境を作ってくれてありがとう」という言葉をかけると何かが変わる可能性が、多少はあります。これで解決できればいいですね。

 

増田旦那の思考回路を把握する

結婚するときは、子どもが出来たらーって話ちゃんとしてたのになぁ。
考えが変わったんだと。無理だと悟ったんだと。

 

 すごく残酷な話をすると、上記のことなどから増田旦那は悪意があって「子供が出来たらー」の話をしたわけじゃないと思う。まだ増田を騙す気で結婚したのであればさっさと三行半を突きつけるだけのだけれど、結婚する前は本当に真面目に話をしたと思う。それと一緒で「その時はそう思ったんだけど後で忘れちゃう」というのがかなり多いんじゃないだろうか。ゲームと弁当箱の話なんかかなりその典型。

 

 こういうタイプの人、よく周囲を観察すると身の回りにいる。「その場ではいいことを言うけど、後で実行しなかったり言ったことを忘れていたりする」のは信用問題に関わるのですが、どうしてもできない人がいるのです。もうこれはどうしようもないことなのです。

 

 例えば、宿題をやるのを忘れていたのに「やったけど家に忘れました」と小さく嘘をつきます。それで「時間をあげるから家に取りに帰りなさい」と言われると宿題をやっていないという嘘がバレてしまうので「実は昨日家に泥棒が入って宿題を盗まれた」などとオーバーな嘘をついてしまうような感じです。何故こんな嘘をつくかというと、とにかく自分のことをよく見せて叱られることを回避しようとするからです。つまり「自分をよく見せたい」という欲求を通すために「あることないこと」を言う傾向にあるわけです。まとめると「朝三暮四な考えであとから破綻する人」です。

 

 増田の例でも、結婚前は増田に合わせて「理想の結婚像」みたいなのをいろいろ考えて「あることないこと」を言っていたのでしょう。ただ、厄介なのがこの時点では「嘘をつこう」と思って話していないと言うことです。結果的に約束が達成されないだけで彼らは最初から嘘をつこうと思っていません。そもそも「あることないこと」言ったことを忘れている場合も多いので、「そんなこと言ってない」と逆に怒ることも多いです。

 

 こうなってしまうと、もう増田が増田旦那に合わせるしかないです。対策としては「増田旦那の話は大体半分くらいに思っておく」「増田旦那に何かを期待しない。やってくれたらラッキーくらいに考える」「大事な話し合いは必ず記録をとっておく」「決定事項は紙に書いて張り出しておく」「話し合いにはホワイトボードなどを活用して論点を視覚化しておく」などです。とにかく「有言不実行」だけでも撲滅していきましょう。この辺の方法や対策などは以下の本が詳しいです。

 

私って、甘えてますか?

私って、甘えてますか?

 

 

おわりに

 なんでこんな記事を書いたかというと、コメントではひどい言われようになるだろうけど、増田旦那だって好きでこんなクズになったわけじゃあないと思ったからです。おそらく生まれつきか生育環境などから何らかの生きづらさを抱えていて、そのせいで今まで苦労することはたくさんあったと感じます。もちろん増田が増田旦那の全てを背負う必要はありませんしどうせ大変なのは目に見えているので遠慮なく逃げてもいいと思うのですが、そんなクズになってしまった増田旦那に同情するくらいはあってもいいのかなと思うのです。この話はおしまい。

 

 あと余談ですが、最近スマホ変えたので数年ぶりにケータイショップに行ったのですがそこで担当者に番号を伝えるのに当然のようにブギーボードを出されて「未来だなあ」と感じました。

 

キングジム 電子メモパッド ブギーボード  BB-2 ブラック

キングジム 電子メモパッド ブギーボード BB-2 ブラック

 

 

 前からちょっと欲しいと思っていたけど、未だに何に活用できるか未知数なので買ってません。買い物とかちょっとしたTo do タスクとかどうでもいいメモは基本的に裏紙とか使ってる古いタイプの人です。鉛筆大好き。

 

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笑うことについてのメモ

 なんかお笑いの話で笑えないと言うのが盛り上がっているのですが、PCも大事だけど「笑い」というものそのものについての問題提起でもある気がしたので少しだけ。よくまとまっていないので誰か続きを書いてくれると嬉しい。

 

 最近では「涙活」「笑活」なんて何でも揚げりゃいいってもんじゃないよって思うようなことが増えました。それって感情のアウトプットまで外部委託しないといけなくなったんじゃないかなあと思うのです。つまり自分の感情を見失っていて、「これって泣いていいんだよね」「笑っていいんだよね」と確認し合って、それで周囲の合意を得たうえでカタルシスを得ると言う何だか変な話になってくるなあと思うのです。

 

 泣くことに関してケチをつける人はそれほどいないけれど(「こんな低レベルな映画で泣けるとは」なんて言う人もいるけどね)、笑うことに関してはかなりケチがつけやすい。「この笑いが理解できないとは(笑)」という見方もあれば「こんなのを笑っていて情けない(笑)」という見方もあり、もうそこまで含めて「笑う」という感情がこもっている。

 

 実は「笑う」という感情ひとつとってもさまざまなニュアンスがあって、赤ちゃんが初めてつかまり立ちができたときの笑いと上島竜平が「押すなよ!」と言っているにも関わらず熱湯風呂に落とされたときの笑いでは感情の方向が全く違う。また臨時収入で不意に3万円ほどもらったときもどうしようもない借金で首が回らないときも「笑い」が生じる。それを「笑い」という同一言語で表現しているから今回のようなことになったのかなぁと思います。

 

 常に話題にはコンテクストが付与されています。上島竜平の例を挙げると、まず彼が「リアクション芸人」という属性を持っていることを知っていることが大前提になります。さらに「押すなよ!」と言いながら「押してくれ」と言わんばかりの体勢をとり、言っていることと行動が違うと言うギャップでおかしみを表現し、更に実際に熱湯風呂に落とされた時に大げさな表現をするというところまで含めての「笑い」が生じます。ここで「リアクション芸人」というコンテクストを共有できない人には肥後とジモンが竜平をいじめているようにしか見えない。そして「これの何がおもしろいの?」となる。

 

 これと逆の現象が「日本エレキテル連合」の「ダメよ~ダメダメ」だと思っている。「ダメよ~ダメダメ」のコントを見ると、朱美ちゃんは壊れたダッチワイフで彼女を抱こうとしている男とのズレっぷりを楽しむというブラックジョークとしか言いようのないものだ。正直このコントで笑ってしまうとどこかに後ろめたいものを感じてしまう。特に「仮出所妻さゆりちゃん」のほうはそのリアルなアクティブさが更に面白さを出している。だけど、おそらく「ダッチワイフ」というコンテクストがなくても「ダメよ~ダメダメ」という強烈なリフレインだけで面白さが出てしまい、流行語にまで選ばれてしまった。コンテクストの欠落が純粋な笑いにつながったのだと思う。

 

 で、例の件の個人的な見解は「コンテクストが共有できなかった」「別のコンテクストを採用した結果、笑いではない感情が発生した」というものだと思うのです。つまりはコンテクストの取り違えですね。大勢に向けて発信する人はコンテクストを明確にしておいてもらいたいし、受けてもなるべくコンテクストを理解してほしい。「ああ、これはこの文脈なんだ」と一人一人が理解できれば発信する方も楽なんだろうけど、現実は全くそんな風には出来ていないどころか、明確なコンテクストも理解しないで取り違える人が「このアレは間違っている!」と突っかかってくる場合もある*1。大勢に向けて発信するメディアは近いうちにそれ自体が誰かを傷つけ続ける装置と認定されるのではないかと最近思うのです。テレビが終わったら次はインターネットが終わる。

 

 この辺について見世物の観点から考えてみたいけど、自分の知識では太刀打ちできそうにないから誰か代わりに考えてほしいなぁ。近代まで身体障害者を見世物として扱っていた代わりに「見世物」というアイデンティティを付与していたという出来事を2017年の現在で当てはめたらどうなるんだろうか。エレファントマンは理解のない群衆に「僕だって人間だ!」と言った。現在のエレファントマンは姿こそ我々と同一だけれど、様々な点において「見られる」立場にある。ダンボになれなかった彼らは一体どうすればよいのか。あと、宮廷お抱えの道化師っていうのは現代だとネットの匿名掲示板がその役目を果たしているのかなぁとか、そんなことを考える。

 

 本当にとっちらかっているけど、まとめると「笑う」という行為にはコンテクストが非常に重要ということと、「見る(笑う)」「見られる(笑われる)」の関係はメディアの変容によって質が変わるではないかと言うことです。全然中身がないなあ。おわり。

 

*1:今回の事例ではありません。

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ハーゲンダッツが気になって仕方なかったんだ

 体調も戻って忙しさも一区切りを迎えたので増田めぐりを再開しています。そこで見つけた、ちょっと百字では表現できなかった増田について少し書いておきます。

 

長文となりますが、同様の経験を持つかたのご意見をお待ちしております

すごく律儀なお返事に訳もなく不安になる。完璧にやろうとしすぎると多分今の生活もどこかでおかしくなる。あと律儀に毎回ハーゲンダッツじゃなくてたまに大福とか煎餅でも嫁さんが好きなら喜ぶと思うよ。

2017/01/11 09:40

 

 この増田を見てすごーく不安になった。何が不安かというと、日々の生活を「マネジメント」と表現しているところや自分の生活サイクルの「印象」を今後のためにとアンケートを取っているあたりに増田筆者の「自己」というものが大きく欠落している印象を受けたのです。客観的事実を書いたからそうなんだろう、という見方も出来るのですがそれにしてもこの増田の生活には「自己」がない。だから「他者」の目線を想像できない。そんな感じ。

 

 はてな匿名ダイアリーにはたまに「子育て大変だけど嫁さんには感謝」的な惚気系の増田が見られる。その意図はやはり「こんな幸せを誰かに知ってもらいたい」というものがあって、同じく愚痴エントリも「こんなに大変なのを誰かに知ってもらいたい」というものだ。「俺の考えって合ってるよね(間違ってるかな)」というのも十分何かを書いて発表する意図としては十分だ。ところがこの増田のエントリにはそういった「何かを知ってもらいたい」という意図が見えてこない。あくまでも客観的にアドバイスを求めている。

 

 そもそも子育てという行為そのものが非常に個人的で主体的なものであるため、こういった究極に客観を極めた子育てについての文章を見ると不安になるのかもしれない。「うちではこうやったよ」「うちでも参考にしてみよう」と結局「うち」の事情が全てになるため、完璧な育児法など存在しないしある程度の有効な方法から「うち」に合ったものを選ぶことになる。育児のノウハウは経験の積み重ねであり、完全に一般化することは難しい。別に「ノウハウで楽をするな」と言っているわけじゃあないです。「うち」に合っていると思う情報があれば試してみてもいいんです。ただその情報が個人全てに最適化されているわけじゃあないということです。

 

 おそらくこの文章の外に増田筆者なりの感情や増田妻の笑顔、子供とのかけがえのない思い出というのがあるのだろうけど、この文章からは全く見えてこない。ただ増田がソシャゲのデイリークエストのように日々のタスクとして子供や妻と接しているようにしか見えない。それを強く感じたのがこの二文。どうしてこの文が必要なのか考えたとき、増田にとっての「妻」の存在は何なんだろうと思ったわけで。

 

また、ハーゲンダッツのミニカップを週に3度くらい買って帰ります。

平日は自由がほぼないと思われる妻の意向を最大限に尊重し、例えば買い物などに同行します。

 

 ブコメでも言及したけど、すごくこの「ハーゲンダッツ」が気になってしまった。嫁さんの機嫌取りという文脈でしばしば登場するハーゲンダッツ。客観的に行動を書こうと試みている増田だったら「嫁さんの好きなお菓子をお土産にする」と書くに違いない。確かに世の女性の9割以上はハーゲンダッツが好きだろう。だけど、わざわざ「ハーゲンダッツ」でなければいけないのだろうか? 世の女性の9割以上は同様にスーパーカップだって好きだろうし赤城練乳も好きだろう。非常に個人的なことを言えば、いくら配偶者からのお土産でハーゲンダッツが大好きでも、週に3回も買って来られたら「お前それしか能がないのかよ世の中にはもっとたくさんの種類のアイスがあるじゃねえか」と思うわけで。

 

 この現象は「母の手料理をうまいと褒めると連続してその料理が出てくる現象」「帰省すると毎回必ず好物が出てくる現象」に似ていると思うのです。自分は魚卵が大好きなので、帰省するたびにデカい筋子が買ってあって毎回ごはんに乗せて食べることになったので(他の家族はあまり食べないので食べきらないといけない)「流石に毎回は食べきれないよ」と10回目くらいではっきり断ったものです。それで3回に1回くらいに筋子の頻度は減りました。

 

 あと「ハーゲンダッツ」と言えば記憶に残るのが「育児に疲れたら冷蔵庫に高いアイスがあると嬉しくなるんだ」という内容のブログを読んで「そうか!妻の機嫌をとるには高いアイスを買って帰ればいいんだ!」と解釈をした方がプチ炎上したことがありました。ちゃうねん、そういう問題じゃないんや。

 

 そういうわけで「お土産」にしたいのであれば、増田妻がハーゲンダッツの海に溺れて死にたいってくらい好きなら構わないと思うけど、たまにはマクドナルドとかいちご大福とかバリエーションをつけたほうがいい。「ハーゲンダッツ」に固執することはない。むしろその「固執」が怖い。この生活が崩れたら、増田はどうなるんだろう。まだ子供が幼いから全ては増田と増田妻の思うとおりに動いていると思う。それがこの後小学生、中学生になったときに子供とうまくコミュニケーションとれるかどうかだと思う。

 

 そこで下の「平日は自由がほぼないと思われる妻の意向を最大限に尊重」がまた気になったのです。よく読むと、この文おかしいです。「平日は自由がほぼないと思われる」は増田の推測ですが「妻の意向を最大限に尊重」になると増田妻が「平日は自由がないから買い物に付き合って」と言っているように見えます。「はたして増田妻は本当にハーゲンダッツを欲しているのか、買い物に付き合ってもらいたがっているか」というのが非常に疑問なわけです。話し合いの結果であれば問題ないのですが、下手をすると「増田妻の気持ちをわかっている(つもり)俺頑張ってる」になりかねない。また、増田の生活もかなりタイトであるため一度破綻すると取り返しがつかないレベルで崩壊しかねない。どこかで生活の「あそび」を作っておいた方がいいと思う。完璧を求めることは自分一人の世界で完結させるように努力したほうがいいと思う。

 

 増田がショートスリーパーだとか子供との独特の生活時間については「人それぞれだからなぁ」という印象なのですが、これだけを読むととにかく増田妻のメンタルが心配。そして今後自我が芽生えてくる子供たちが心配。増田妻は増田に合わせて無理をしていないか? 子供も増田の生活に最適化しようとして無理をしていないか? こういう疑問を常に心に置いておくと不測の事態の時に対応しやすいと思う。

 

 不測の事態と言うのは、あまり考えたくないことですが例えば子供が大きくなって不登校になってしまったりいじめや万引きなどをしてしまったりした場合にどれだけ親として対応が出来るかということです。親が子供を最適化しようとしていた場合、そうなってからよくある例として「計画が狂った、そんなつもりで産んだんじゃない」と子供を完全否定したり「私が間違っていました神様ごめんなさい」と宗教に走ったり「私は悪くない(子供は悪くない、ではない)悪いのはみんな社会だ」と学校に殴りこむなど暴走をすることがあります。事物を客観的に見ようとしている増田に限ってそんなことはないと思うのですが、増田妻はどうでしょう? 増田妻は好き好んで増田と一緒になっていると思うので心配はあまりないでしょうが、「私はこうしたいがあなたは私に合わせてばかりいないか」という確認を普段から定期的にしておいたほうがいいですね。子供がある程度大きくなったら、子供にももう少し柔らかい感じで確認したほうがいいです。

 

 子供だって増田妻だって一人の人間なんですよ。全て最適化されて、合理化された生活もそれはそれで気持ちいいのですがどこかで緩めてあげないと増田自身も「何が本当の自分か」わからなくなって下手をすると上の例みたいになってしまうかもしれないです。

 

 そういうわけで全体として「生活をマネジメントしようとしすぎない」ことが大事だと思います。基本的にやりたいようにやって、させたいようにさせて、不都合があるときは話し合って妥協したり譲れない気持ちをぶつけたり、そういうのが家族じゃあないのかなぁと思うのです。とりあえず書き捨て言い捨てのブコメに律儀に返信するあたりからもう少しいい加減になってもいいんじゃないかと思うよ。

 

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明けまして雑感

 新年あけてました。おめでとうございます。

 

 さて、個人的な話をすると今年のお正月は寝正月でした。正確に言うと元日の朝から急性胃腸炎を患って急激にリバースが止まらず休日診療に運び込まれてぶっとい点滴を打たれて寒気と吐き気と戦いながら診療所の奥の部屋に隔離され、「寒い寒い」と訴えると「じゃー布団2枚かけてあげるからね」とかけてくれたのはいいけれど発熱前の寒気に敵うはずもなく、相変わらず寒気は止まらないしすげー喉が渇いて吐き気も止まらないんだけどナースコールもないし点滴に繋がれていて思うように動けないし声も出せないし(大声出すと吐きそう)で悶々とした時間を過ごして、更に家に連行されて布団に叩き込まれて薬を飲もうにも吐き気が止まらず飲んでいいのか悪いのか判断が付かずに高熱と頭痛にうなされまくる三が日を送っていたというのが正しいです。

 

 そんなこんなで新年の挨拶も遅くなってしまって残念な感じなのですが、今年一年は健康に気を付けた生活をしたいと思います。今年はよりひどい増田を掘っていきたいと思います。ブログは書きたいときに書きます。ブログ以外の文章もたくさん書きたいです。よろしくおねがいします。

 

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今年の残りをラジオで数える~短歌の目二期・12月の巻~

 年の瀬に短歌。

  

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tankanome.hateblo.jp

 

1. おでん

 デカ鍋をでんと火にのせがんもどき おでんフェアはときどきちくわ

 

2. 自由

 初霜の降りる朝の薄氷を割るも割らぬもからすの自由 

 

3. 忘

 喜びと悲しみ煮詰めた鍋の中ぐづぐづ泣いたら忘れておやすみ 

 

4. 指切り

 針千本 指切りしたでしょあの春の桜の散る中帰ってくるねと

 

5. 神

 「神様もお父ちゃんがおらへんか」「せやけど神様泣かへんやろな」 

 

テーマ詠「冬休み」

 手袋をポケットに入れ走り出すきっとどこかでうさぎさんのまま

 

 真夜中にストーブの灯と向かい合い薬缶の湯気と語り明かす

 

 青々と命の煌めき秘めながら凍てつく空気を纏えよシリウス

 

 セーターの毛糸のように絡み合いそのままひとつのハートになあれ

 

 あらたまのベビーカステラみそおでん 今年の残りをラジオで数える

 

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奨学金問題の

 まー「お金がないなら中卒でいいじゃん」「うちはお金持ちだけどお金だけが幸せじゃないよ!」とかかなりアホなこと言ってるな、とは思ったのだけど思いついたことをとりあえず。

 

上西小百合代議士が語る給付型奨学金制度と学歴について - Togetterまとめ

 

 気になったのはこのツイート。

 

 「親が喜ぶだけ」っていうのが気になる。この部分は多分この人の価値判断なんだろうと思う。つまり、親が敷いたレールに逆らわずに生きてきたけど本当は「親を喜ばす」だけで自分のやりたいことができなかった、と解釈することもできる。そうすると、この人は一体親からどんな重圧を受けて育ってきたんだろうって思うわけ。この人をアホって切り捨てるのは簡単だけど、「どうしてそのような発言に至ったのか」ということは考えてみてもいいかもしれない。

 

 とにかく議員と呼ぶには、一連のツイートは視野が狭すぎて呆れかえる。でも、その視野の狭さはどうして生まれたんだろう。悪いのは親だけじゃない気がする。そしてその視野の狭さでどうして議員になれたんだろう。悪いのは一体誰なんだろう。きっと誰も悪くないんだろうな。貧乏が全部悪いんだ。

 

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サンタクロースは突然に ~短編小説の集い~

 雄也のところにサンタクロースが来なくなって、今年で9回目のクリスマスがやってくる。9年前のクリスマスの朝、期待を胸に枕元の靴下に手を伸ばしても、そこには何もなかった。「サンタは子供のところにしか来ない。お前は大人になったんだ」とだけ父が言ったのを雄也はどこか遠くで聞いたような気がした。その頃から、父と母は一緒に暮らしていなかった。次の年、母親は完全に家を出て行った。父親は仕事で滅多に帰らないため、雄也も部活に打ち込むふりをして誰もいない家にあまり帰りたくはないと思っていた。

 

 雄也がバイト先のコンビニに着くと、夕方勤務の若い女の子たちがバックヤードでキャッキャとスマホを片手に騒いでいた。
「あーあ、今年もクリぼっちだわー」
「ホントリア充とか死なないかなー」
 壁のカレンダーは12月になっていて、部屋の真ん中にある折り畳みテーブルの上には彼女たちの飲んでいるホット飲料とクリスマスケーキの予約のチラシが山のように置いてある。
「あ、相田さんお疲れさまー」
 高校3年の四谷が顔を上げる。先月進学先が決まったようで、今年の冬休みはバイトに励むと頼もしいことを言っていた。
「お疲れー」
 雄也はコートを脱ぐとビニール袋から弁当を取り出す。勤務の時間までに雄也は食事を済ませることにしている。
「今日は何ですか?」
「新発売のビーフシチュー丼」
「何それ」
 女の子たちはクスクスと笑っている。
「そう言えば相田さんはクリスマスどうするんですか?」
 雄也と同じ年で大学2年の吉田が尋ねてくる。
「えー? 夜シフトだよ」
「いいんですか、彼女とかいないんですか?」
「いたらシフト入ってねーし」
「たしかにー」 
「それ去年も言ってましたねー、あ、そろそろ行ってくるわ」
 四谷はいそいそと制服を直すと、店の方へ戻っていった。四谷と入れ替わりに、雄也と深夜帯に入る松井がやってきた。吉田がカフェラテを飲み干して尋ねる。
「松井さんはクリスマス予定あるんですか?」
「僕は娘と約束しているかな」
「え、娘さんって高校生ですよね?」
「来年受験です」
 松井は別の小売店で定年まで働いた後、「身体が動くうちは小売の現場にいたい」ということで半年前にこのコンビニへやってきた。雄也にとっては親ほど年齢の離れた新人と一緒になるということで最初は緊張していたが、経験豊富な松井との業務はすぐにスムーズに回るようになり、最近ではかなり松井を頼っているところもある。
「お父さんと一緒にクリスマスなんてすごい!」
 松井はニヤニヤしながら答える。
「いやいや、今まで仕事でクリスマスに家にいたことがないから、それだけです」
「いいじゃないですか、素敵なお嬢さんですね」
 それから他愛のない世間話をいくつかして、吉田も店に戻った。雄也はどろりと残ったビーフシチュー丼を胃に流し込んだ。

 

 親とクリスマスを過ごす、など雄也にはない発想だった。とにかく家にはいたくないというのが雄也のスタンスで、勉強は図書館やファミレスで済ませていたし、部活やアルバイトでそれ以外の時間は家の外で過ごしていた。家に帰るのは寝るためと荷物を取りに行くだけと雄也は決めていた。一応父親と一緒に住んではいるけれど、数ヶ月顔を合わせないということもよくあることだ。今更何を話せばいいのかもよくわからない。
(松井さんの娘は偉いなあ)
 午前0時を回り、客足もほぼなくなったころ雄也はレジの前で品出しをする松井を見つめていた。客が来なくても深夜帯の勤務時間にはやることがたくさんある。在庫の確認に商品の発注、それに店内の清掃だってしなくてはいけない。
「相田君は、クリスマスにシフト入ってるね」
「はい、それが何か?」
 急に話しかけられて、ギクリとした雄也は煙草の在庫を数えているふりをした。あまりぼんやりしているところを見せたくなかった。
「せっかく若いんだから、仕事なんかよりもっと楽しいことないのかい」
「いえ、友達はみんな予定があるし、僕なんて気にされていないと言うか、なんて言うか」
「そんなことないだろう」
「いや、僕みたいなのはきっと一人でいいって思っているだろうし」
「そうか、君くらいの年齢なら家族と過ごすのは照れくさいかな」
「まぁ、そういうわけじゃないんですけど」
 松井はそれ以上突っ込んでこなかった。それからしばらく黙々と作業を進めていたところ、松井が口を開いた。
「ところで相田君はいつまでサンタを信じていたかい?」
「え?」
 男同士の雑談にしては浮かれた内容に、雄也は思わず間抜けな声を出してしまった。
「ああ、ゴメン。実はちょっと相談に乗ってもらいたくて」
 松井の相談は、娘と過ごすクリスマスのことだった。
「ほら、僕はずっとこういう仕事をしてきたからクリスマスイブも当日もずっと仕事だったんだよね。だから娘には随分寂しい思いをさせてしまっていて」
「娘さん思いなんですね」
「そんなことないさ。休暇をとろうとしたこともあったけど、従業員が体調を崩して急遽出てくれないかと電話が来てパーティーの準備をしていた娘をなだめて出勤したこともあったよ。あの時はお年玉をあげるまで口を聞いてもらえなかった」
 松井は笑った。雄也は笑ってよいのかわからなかった。
「だからね、今年はゆっくり家族で過ごすと決めているんだ。娘もいつまで家にいるかわからないし、こうやって家族で過ごすことのできる最後のクリスマスかもしれない」
 松井の言葉に、雄也は他人事なのに寂しいものを感じた。
「それでね、娘に何かプレゼントでもと思って若い人の意見を聞いておこうと思ったんだ」
「そうですね、女の子のことは女の子に聞いたほうがいいんじゃないですか」
「それもそうか」
 松井は笑っていたが、雄也は適当なことを言って自分まで誤魔化したような気になった。

 

 早朝勤務と交代して雄也が家に帰ってきたのは午前6時前だった。普段であれば自分の部屋にすぐ行って2時間ほど仮眠をとって、それから学校へ向かっていたのだがその日は灯りの漏れているリビングを覗いてみる気になった。そこにはテレビをつけて天気予報を見ている父がいた。
「ただいま」
「何だ、珍しいな」
 何も言わないのは気まずいと思い、とにかく声をかけた。
「学校には遅れるなよ」
「わかってる」
 それ以上、父にかける言葉が見つからない。雄也はそのまま急いで部屋に戻るとベッドにもぐりこんだ。
(父さん、また老けたな)
 記憶の中の父と先ほどリビングに座っていた父を比べてしまう。思えばまともに会話をしたのは進路の決定の時ぐらいで、驚くほど父のことを何も知らない。
『だから娘には随分寂しい思いをさせてしまっていて』
 松井の言葉が雄也の頭を過る。世の父親はそれほど子供のことを気にかけているのだろうか。雄也の思考とは裏腹に空はどんどん明るくなっていった。

 

「松井さんは、娘さんのプレゼントを決めたんですか」
 次の松井とのシフトで、雄也は雑誌を整理しながら松井に尋ねた。
「あー、四谷さんたちに聞いたらとっても参考になったよ。君のおかげだね」
 松井もニコニコと返事をした。
「あの、逆に松井さんは娘さんから何を貰ったら嬉しいですか?」
「僕かい? そうだねえ……考えたこともなかったね」
 作業の手を止めて、松井はしばらく視線を宙に泳がせた。
「あ、別に深い意味はないんですけど」
「いやあ、なかなか思い浮かばないものだね。欲しい物ならいくつか思い浮かぶんだけど、娘からもらって、となると全然思い浮かばない。それよりも、娘からもらうって言う考えがなかったね」
 松井は生き生きと話し始めた。
「だって、ほら、僕らモノを売る人自体が一年中サンタクロースみたいなものだと思っているからね。サンタクロースは誰に何を送るのかばっかり考えて、自分のプレゼントなんて考えたことはないんじゃないかな」
 雄也は雑誌に目を落とす。「クリスマスに向けての愛されコーデ」という文字が大きく踊っていた。
「娘からもらったものは目に見えないけどたくさんあるからね。今更プレゼント、なんてもらわなくてもいいかなぁ。もうその気持ちだけで十分。あ、配送が来たよ」
 雑談を中断し、雄也と松井は入口を開けて配送のトラックからの運び出しに備える。もう少し松井の話を聞きたい、と雄也は思っていた。

 

 それからバイトのない日も、雄也は何となく早く家に帰るようになった。思えば雄也は父のことをそれほど憎んではいなかった。「あの人は自分の気持ちを表に出さないから」と出て行った母は父のことを疎ましく思っていたようだったが、雄也は父の気持ちを理解していた。どうせ言っても伝わらないことをわざわざ言うのはみっともない。しかし、何を言えばよいのかわからない。今更良い息子面をするのも嫌だし、それを父も望んでいないような気がする。
「最近忙しいのか」
 リビングで夕飯を食べていると、仕事から帰ってきた父が話しかけてきた。
「うん、まあ。来年就活だし」
「そうか」
 それ以上話を続けることができなかった。こんなとき、松井ならどうするのだろうと雄也は考えた。

 

 結局、雄也は父と大した会話も出来ずにクリスマスイブの日を迎えた。それまで街にあふれる「ご家族でご一緒に」「ファミリーバレル」の文字を恨めしく思ったが、同時にそれを買って帰る勇気のない自分が情けなかった。
「あー負け組は嫌ですねー」
 バックヤードで夕方勤務の四谷が愚痴をこぼす。彼女は急に吉田と今日のシフトを変わったそうだ。
「負けだと思うから負けなんだよ」
 雄也は缶コーヒーを片手に背もたれに寄りかかった。今日の夜はオーナーと二人でいつも通りの深夜勤務をこなすだけだ。何も変わったことなどありはしない。
「あー、大学入ったら彼氏絶対作るんだから! 今日はケーキとチキン買って帰るんだから!」
 四谷が喚いているところに、松井がやってきた。
「あれ、松井さん今日シフト入ってないですよ?……あ、そのマフラー新品ですか?」
「そうなんだよ、娘からのプレゼントなんだー」
「うわー、とってもいいですね! あったかそう!」
 何だかんだと騒いでいた四谷が松井のマフラーを見て嬉しそうにはしゃぐ。
「ところで、今日は家で娘さんとのんびり過ごすんじゃなかったんですか?」
 バックヤードの隅でネットブックをいじっているオーナーが顔をあげた。
「いやー、夕飯は少しだけ豪華に食べたんですけど『友達と約束しているから』なんて言って、このマフラーを渡してさっさと出て行ってしまいましたよ。年頃の娘を舐めてました」
 娘なんてそんなもんですよーとオーナーは相槌を打つ。
「見事に今夜やることがなくなりまして。それで今年もサンタクロースをしようかとやってきたんです」
「え、でも今日は僕とオーナーで入るから、松井さんは」
 松井は抱えていた紙包みを雄也に向けて渡した。
「何ですかこれ」
「いいから。今夜がラストチャンスだぞ」
 中身を改めると、ワインのボトルが入っていた。四谷は松井と雄也の顔を交互に見て何か嬉しそうな顔をしている。
「言いたいことははっきり言わないと伝わらないぞ」
「そうだよ、きっと待っているはずだよ」
 松井と何かを察したような四谷がニコニコと雄也を見ていた。
「そういうわけで、今夜はサンタクロースに任せなさい」
 突然の出来事に雄也はオーナーに視線を送ると、ネットブックから顔をあげたオーナーは松井の方を向いていた。
「じゃあ松井さんよろしくお願いしますね。相田君は急用か、残念だ」
「そういうことだよ、相田君」
 松井の手が雄也の肩に置かれた。その手は先ほどまで外にいたとは思えないほど温かかった。

 

「絶対何か勘違いしていると思うんだけど」
 半ば強引にバックヤードから追い出され、雄也はもらったワインのボトルを下げ家路についた。世間ではイブの夜は恋人たちがたくさん、というイメージがあるようだけれど、別に今日だけが恋人たちの日ではない。街には家族連れも独り身もたくさんいる。ただ、大人になればどの集団に加わるのかはある程度選べるし、素敵な巡り合いだって起こるのかもしれない。
「どうしようかな、これ」
 息子と二人で飲む、なんて父のほうが恥ずかしがって逃げてしまいそうだ。しかしそれもサンタクロースの試練なのだと思い、雄也は灯りのついている自宅の玄関を開けた。

 

≪了(4982字)≫

 

novelcluster.hatenablog.jp

 

 実際にコンビニで深夜バイトをしたことはないので多分いくつか微妙な点があると思います。多分真面目にクリスマスの話を書いたのは初めてな気がする。

 

 

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